初訪問の豊田スタジアム、重圧な外観は要塞を彷彿させる
天候はあいにくの雷雨、半袖では身震が止まらない
悪天候のため、開門時刻が30分間繰り上がった
場内はまるで別世界、全天候型のスタジアムは快適な応援を約束してくれそうだ
ゴール裏上階の観客席へ移動
急こう配の観客席から眼下を見下ろすと、高所恐怖症になりかねねい
反対側からビジター席を見渡すと、「TOYOTA」の文字が堂々と描かれていた
選手たちがピッチに登場、遠路駆けつけたサポーターも気勢を上げる
ビジター席の一角は青く染まり、戦いへ向けて準備は万端
キックオフの瞬間が間近に迫る、両チームのサポーターもヒートアップ
フロンターレが優勝争いに留まるには、絶対に負けられぬ勝負である
主審の長い笛が鳴り響くと同時に、熱き一戦が火ぶたを切った
カメラをまともに構える猶予も無いまま、名古屋が奇襲を仕掛けてきた
ロングボールから前線の選手が一気に走り込み
寺田選手（背番号13：DF）と杉本選手（背番号19：FW）が交錯
開始から1分と経過せぬのに、名古屋にPKを献上してしまう
絶体絶命のピンチを迎えたフロンターレ
藤田選手（背番号10：MF）に川島選手（背番号1：GK）が反応するも
ボールは非常にも手先を通過、痛恨の失点を喫してしまった
失点を悲しむ暇は無い、フロンターレも即座に反撃開始
ジュニーニョ選手（背番号10：FW）のパスは、左サイドの大橋選手（背番号24：MF）へ
大橋選手のクロスは楢崎選手（背番号1：GK）がキャッチ
右サイドには箕輪選手（背番号5：DF）が浮上するも
この場面は孤立、本田選手（背番号24：MF）に潰されてしまう
ヨンセン選手が中盤を横断、フロンターレの選手は警戒を緩めない
名古屋が繰り出したロングボールは、同じ失敗は繰り返さぬと
寺田選手が空中戦で懸命に競う
名古屋が次々とロングボールを供給
大森選手（背番号4：DF）もオーバーラップからクロスを放つ
フロンターレも直後に反撃態勢、中村選手（背番号14：MF)のパスを受け
ジュニーニョ選手がドリブル突破を図るも、名古屋の守備に捕まってしまった
名古屋が不用意なバックパス、黒津選手（背番号7：FW）がそれを見逃さない
ルーズボールへ向かい、一直線に駆けだすも
目の前には楢崎選手の姿、足技でいなされボールを奪えない
フロンターレが中盤でボールをキープ
名古屋のマークを交わすべく、右サイドの森選手（背番号19：MF）へパスを託す
安部選手（背番号31：MF）のスライディングをジャンプでよけ
コーナーエリアで粘りのキープ、コーナーキックのチャンスを得たぞ
絶好のチャンス到来に、サポーターも俄然ヒートアップ
大橋選手のコーナーキックは弾き返されるも、こぼれ球を繋びクロスを放つ
最後はジュニーニョ選手が詰め寄るも、名古屋の素早い詰めに阻まれた
中盤では両者の攻防戦へ、名古屋の背後を狙うボールには注意が不可欠
フロンターレは中村選手がクロスを繰り出すも
ボールの精度に乏しく、決定機には持ち込めない
ヨンセン選手の高さは脅威、箕輪選手も決して侮れない
名古屋の攻撃を凌いだフロンターレ
久々復帰の村上選手（背番号26：MF）がサイドチェンジを仕掛けるも
このアイデアは名古屋に通用しない
名古屋の最終ラインには、昨年チームメイトであった米山選手（背番号5：DF）が構える
ピッチを広く見渡しパスコースを見定め、頭脳的なプレーが戻っていた
じわじわと名古屋が押し寄せる、集中力の緩みは一切禁物
フロンターレはロングボールに、黒津選手が空中戦を挑むも
名古屋の堅守をたやすくは崩せない
前半も15分近く経過、互いに均衡の時間帯に突入
フロンターレは名古屋に若干押され気味、チャンスは控えめと我慢の時間帯
・・・と、右サイドからの鋭いクロスに、ヨンセン選手がダイビングヘッド
シュートは辛くも外れたが、DFが時折見せるマークの甘さが気になる
反撃に転じたいフロンターレ、村上選手がクロスを放つが
飛び出した黒津選手は、行く手を遮られてしまう
名古屋が右サイドをじわりと浮上
フロンターレはスローインでチャンスを逃れようとするも
杉本選手にボールを奪われそうになり、守備の甘さが依然と気になる
この直後に名古屋にボールを奪われるも
森選手が守備で奮闘、何とかピンチは免れた
リズムを取り戻したいフロンターレ、黒津選手がサイド突破を仕掛けるも
藤田選手にボールを奪われ、名古屋のカウンターを食らってしまう
試合の流れを引き寄せるべく、懸命に声援を送るサポーター
その願いはピッチに伝わったのか
森選手のクロスから、コーナーキックのチャンスを得たぞ
大橋選手のコーナーキックに複数の選手が飛び込むも
名古屋が懸命にボールをはじき出す
こぼれ球を拾ったフロンターレ、空中戦などから名古屋ゴールに再度迫るも
この場面は結局詰め切れなかった
名古屋が直後にカウンター、ここは連係ミスに救われた
フロンターレは伊藤選手（背番号2：DF）が、リスクを冒しつつも左サイドを浮上
ボールは中央のジュニーニョ選手へ、名古屋の守備を交わし右へ移動
中村選手との細かい連携、サイドへ力強いパスを供給
右サイドでは、森選手と安部選手がにらみ合う
・・・と、一瞬の駆け出しから森選手が強力なクロス
名古屋ゴール正面にジュニーニョ選手の姿、ボールを押し込んだ！
ジュニーニョ選手の劇的ゴール、フロンターレが同点に追い付いた
至近距離の得点劇に、サポーターは大興奮
ジュニーニョ選手も豪快に、ポーズを決めた
ジュニゴール、オーオオオー！
ジュニゴール、オーオオオー！
試合を振り出しに戻された名古屋だが、したたかにフロンターレの背後を狙う
勢いに乗るフロンターレは、中央突破を仕掛けてきた
中村選手とジュニーニョ選手が連携に挑むが、ここは名古屋に阻まれた
フロンターレが攻撃の手を緩めぬも、名古屋が中央をしっかりとガード
名古屋も力強く中央突破、右サイドでボールをキープし
クロスボールにヨンセン選手がヘディングシュート
黒津選手も勢いが戻ってきた
右サイドでは伊藤選手のロングボールを懸命に追いかける
続けて名古屋DFをすり抜け、箕輪選手のロングボールを胸でトラップ
落としたボールを右足でシュートするも、楢崎選手の正面を突いた
名古屋が右サイドを深くえぐるも、村上選手がボールを奪取
反撃に転ずるフロンターレであるが、名古屋が激しくぶつかってきた
攻めるフロンターレ、守る名古屋、両者のつば競り合いが続く
森選手が名古屋の当たりを交わし、軽快にクロスを繰り出す
名古屋も再三速攻を仕掛け、ピッチ上は熱戦が展開される
応援も勢いに乗ってきた、両チームのサポーターの声援が場内に響き渡る
後半も30分以上が経過、名古屋が徐々に勢いを取り戻す
両サイドを巧みに使い分け、正面から本田選手がシュートを放つ
危険な場面は寺田選手がガード、ボールはフロンターレゴールの外側を通過
フロンターレも積極的に攻め上がるも、連携面の緻密さが物足りない
名古屋が左サイドをゆったりと浮上、ヨンセン選手には寺田選手が密着マーク
名古屋の攻撃を耐え抜いたフロンターレ
ジュニーニョ選手のパスは黒津選手に渡り
名古屋のペナルティエリア内を切り裂き、右足からシュートを放つ
黒津選手のシュートは名古屋の選手に当たり、コーナーキックのチャンスを得た
大橋選手のシャープな一撃は・・・、楢崎選手が冷静にセーブ
前半もロスタイム前後、終了間際に名古屋のセットプレーを迎えたが
何とか攻撃を封じ込め、前半は1-1で折り返す
見ごたえ十分の熱戦に、場内は熱い空気で包まれた
グランパコちゃんの笑顔に一瞬和らぐも、後半開始の時は確実に迫る
勝利を目指して残る45分がスタート
試合再開と同時に、コアゾーンには冷水が振り撒かれた
名古屋が右サイドの混戦に挑む、伊藤選手が体を張って守る
直後にフロンターレはカウンターを仕掛けるが
ボールは大きく流れてしまい、開始直後のチャンスは生かせない
名古屋も積極的にボールを回すが、落合選手のチェックが光る
名古屋がジュニーニョ選手へ厳しいマーク、早い時点から潰しにかかる
厳しいマークも何のその、ジュニーニョ選手が豪快に飛び出し
狭い角度ながらもシュートを繰り出した
続けてコーナーキックのチャンス到来
大橋選手のキックに、寺田選手がゴール前の混戦でヘッドを仕掛ける
フロンターレが攻撃をたたみ掛ける、森選手の突破から再びコーナーキックを得たぞ
好機到来にサポーターは気勢を上げ、興奮と共に大橋選手のキックが炸裂
名古屋ゴール前では、黒津選手と箕輪選手が貪欲に空中戦に挑んだ
ピンチをしのいだ名古屋が速攻に転じるも、村上選手が食い止めた
フロンターレも一気のカウンター、黒津選手が左サイドを駆け上がり
米山選手のファウルを誘発、絶好の位置でセットプレーを得た
セットされたボールに中村選手と大橋選手が近づくが
この場面は大橋選手に託された
フリーキックはファーサイドに達するも、このチャンスは結局生かせない
名古屋が攻勢を強めてきた
アウトサイドからボールを放り込み、空中戦を仕掛ける
ここは忍耐の時間帯、危険なボールを弾き出す
フロンターレもカウンターを仕掛けるも
ジュニーニョ選手が不覚の警告を受けるなど、どうも波に乗り切れない
リズム感では名古屋が一枚上手、右サイドを中心に攻め手を緩めぬも
箕輪選手も集中力を利かせ、名古屋の攻撃を次々に止める
中村選手のパスはジュニーニョ選手へ
ボールを受けた村上選手、名古屋ゴール前の混戦を大胆に突破
最後は黒津選手が至近距離からシュート！
・・・が、楢崎選手のファインセーブに阻まれてしまった
中村選手も再三突破を見せるが、シュート（クロス？）は名古屋ゴール前を通過
直後のコーナーキックのチャンスを逃したフロンターレをしり目に
名古屋が両サイドからクロスを放つなど、反撃の形を徐々に組み立てる
試合はにわかに熱気を帯びる、互いの運動量と激しさが一気にアップ
中盤ではヨンセン選手が盛んに絡み、フロンターレに焦点を絞らせない
流れは名古屋へ一気に傾く、フロンターレは突如ピンチへと陥る
安部選手（背番号31：MF）のクロスは
ヨンセン選手が飛び込むが、寺田選手が寸前でクリア
名古屋の攻撃は止まらない、藤田選手のパスに杉本選手が一気に駆け出す
村上選手が背後を突かれてしまうも、川島選手が渾身のセーブで食い止めた
名古屋の攻撃が止まらない、セットプレーも交えフロンターレを一方的に攻め立てる
押し寄せる名古屋の波を、何とか食い下がるフロンターレであるが
安部選手のクロスが炸裂、・・・ボールはどこへ消えた！？
ボールは非情にも、フロンターレゴールの中に転がっていた
ヨンセン選手にヘディングシュートを決められてしまい
フロンターレは再びリードを許してしまう
名古屋に再びリードを喫し、窮地へ立たされたフロンターレ
リスタート直後にカウンターを仕掛けるも、名古屋の堅守に阻まれてしまう
名古屋がフロンターレの息の根を止めるべく、激しい攻撃でたたみ掛ける
フロンターレも各選手が体を張り、名古屋の猛攻を意地で阻止
森選手が気合いでボールを奪取、フロンターレが怒涛のカウンター
ジュニーニョ選手が名古屋のマークを振り切り、右サイドを一気に浮上
ペナルティエリア付近から繰り出したクロスに
直前に投入されたテセ（鄭選手 背番号16：FW）が、捨て身のスライディング！
テセの気迫の一撃は、名古屋ゴールへと吸い込まれた
短時間で同点に追い付いたフロンターレ、ここから一気に逆転するぞ！
息を吹き返したフロンターレ、ピッチには谷口選手（背番号29：MF）を投入
レギュラー再確保へアピールすべく、投入直後から積極果敢に駆け回る
名古屋の選手も相当疲れたのか、精彩を失いつつあるようだ
関塚監督もここを好機とにらんだのか、ピッチに盛んに指示を送っている
中村選手も息を吹き返す、両サイドにボールを散らし、自らも名古屋ゴールへ迫る
谷口選手も名古屋の激しさに当たり負けせず、最前線で奮闘を見せる
名古屋の2トップも闘志を絶やさない、両者息詰まる攻防戦を展開
杉本選手には谷口選手が対応、気迫のガードで突破を阻止
名古屋もゴールへの執念を絶やさぬも、フロンターレも堅実に守り抜く
フロンターレの攻撃は単調になりがちだが、前線ではテセが闘志を光らせた
後半もロスタイム突入目前、勝利への執念は共に強く、見逃せぬ攻防が続く
ジュニーニョ選手が名古屋DFを振り切り、狭い角度ながらもシュートを放ったが
名古屋ゴールはガラ空き・・・、DFに惜しくもクリアされた
試合はロスタイムに突入、両者入り乱れての混戦になだれ込む
高い湿度に、選手もサポーターも消耗し切ってはいるが
僅かな余力を振り絞り、最後の勝負に打って出た
試合はそのままタイムアップ、試合終了の瞬間に複数の選手がピッチに倒れ込んだ
名古屋相手に1-1のドロー、首位からは更に勝ち点差が開いてしまったが
6月はホームでの試合も多いので、確実に勝利を重ねて行きたい