川崎フロンターレ VS 鹿島アントラーズ
〜 第87回天皇杯全日本サッカー選手権大会 準決勝 〜
日 時 | 2007年12月29日 15:00 | |||
試合会場 | 国立競技場(東京都新宿区) | |||
天 候 | 曇り | |||
観 客 数 | 22,457人 | |||
試 合 結 果 | ||||
川 崎 | 0 | 前 半 | 0 | 鹿 島 |
0 | 後 半 | 1 | ||
0 | 計 | 1 | ||
得 点 者 | ||||
72分 | 本山 雅志 |
6年振りとなった天皇杯準決勝、Jリーグ王者、鹿島アントラーズとの対戦を迎える
小雨交じりの国立競技場には、開門前から熱心なサポーターが行列を成した
開門と同時に、横断幕の設置に取り掛かる・・・が、半分に折りたたみ表面を隠す
高円宮杯(U-15)決勝戦が前座と組まれ
G大阪Jユースと東京V1969ジュニアユースとの勝負につき
両チームに無関係な横断幕は隠す配慮
試合は東京Vが2点リードしたが、G大阪が怒濤の猛反撃で、3-2の逆転勝利
優勝おめでとう、それにしても最近の中学生の実力は高い
高円宮杯も終わり、表面を隠していた幕を元通りにする
反対側の鹿島側には、移籍に揺れる?
柳沢選手(背番号13:FW)へ向けたメッセージがずらりと並ぶ
キックオフ一時間前に、出場停止の谷口選手が登場
メガホンを握りしめ、ゴール裏のサポーターにメッセージを送った
ピッチ上に選手たちが続々と登場、ゴール裏を埋めるサポーターは熱烈に出迎えた
元旦決戦進出の夢をかけ、応援は早くも活気を帯びる
ウォームアップの時間帯が過ぎ、ピッチ上に一瞬の静寂が戻る
選手入場は迫り緊張が高まる中、川崎市民の歌が場内に深々と響く
選手入場と共に、ゴール裏は青黒のフラッグが一斉に揺れた
タイトル獲得の夢をかけ、激闘は火ぶたを切って落とされた
開始直後にフロンターレが先制攻撃を仕掛けたが、鹿島もすかさず攻め返す
小笠原選手(背番号40:MF)のクロスは
マルキーニョス選手(背番号18:FW)に照準を合わせたが
森選手(背番号19:MF)がブロック、こぼれ球をすかさず拾いに入る
早くも速しい攻防に突入、フロンターレはセットプレーのチャンスを得た
間接フリーキックを、テセ(鄭選手 背番号16:FW)が力強く蹴り込むも
鹿島ゴール枠をとらえない
交錯プレーをめぐり、両チームの選手が激しくエキサイト
詳細は遠目では分らぬが、ジュニーニョ選手(背番号10:FW)が警告を受けてしまった
鹿島が素早いリスタートから、フロンターレゴールへ突き進む
フロンターレは不意を突かれそうになったが
川島選手(背番号1:GK)が冷静に対処、鹿島にチャンスを与えない
フロンターレは鹿島に揺さぶりをかけるも、背後への抜け出しは容易ではない
鹿島DFの体も強く、接触プレーではフロンターレの選手は倒れる場面が少なくない
両者の激しい攻防が続く、フロンターレのラフプレーから、鹿島にセットプレーを献上
小笠原選手(背番号40:MF)のフリーキックは、川島選手の正面を突いた
フロンターレが左サイドを急浮上、村上選手(背番号26:MF)がライン際からシュートを放つ
力強い一撃は鹿島DF?がブロック、こぼれ球は岩政選手(背番号3:DF)がクリア
鹿島が右サイドを浮上、村上選手の反応が遅れ、危険なクロスが襲いかかる
こぼれ球を鹿島に押し込まれそうになったが
村上選手が辛うじてクリア、瀬戸際で失点は免れた
面倒くさいので説明は省略(恥)
スリリングな攻防戦は互いにゴールを奪えず、前半は両者無得点で終えた
終了間際の箕輪選手(背番号5:DF)の一撃は、極めて惜しかった
決定力の乏しさと当たり負けの多さは気になるが
現時点で無失点継続は頼もしい、後半に期待を抱かせる好ゲームだ
ピッチ上から選手が退出するや、後援会のLフラッグを一斉に巻く
短いハーフタイムの間に、片付け切れるか疑心であったが
大勢のサポーターの手助けにより、Lフラッグは瞬く間に収納された
勝利を必須とすべくZ旗と、川崎市旗が、ゴール裏最前列に並ぶ
ピッチ上の選手たちの目に届かせるべく、ハーフタイム中に幾度も伸ばし直す
ピッチ上に選手たちが戻ってきた、固く円陣を組み後半がスタート
決勝の舞台を目指し、熱戦は再開された
後半開始直後から、フロンターレは得点意欲を見せつける
中村選手が鹿島の厳しいマークをかわし、ミドルシュートを繰り出した
緊迫の攻防は止まらない、先制ゴールを奪うべく、両チームがガチンコでぶつかり合う
森選手が右サイドを力強く突破、ゴールライン際からクロスを繰り出したが
青木選手(背番号15:MF)のプレッシャーに屈したのか、腰が折れてしまった
鹿島もすかさず反撃に移る、内田選手(背番号2:DF)がオーバーラップからクロスを放つ
フロンターレDFも急いで戻り、懸命に弾き返す
鹿島の勢いは一向に止まらない、左右に揺さぶりを利かせ
野沢選手(背番号8:MF)がアーリークロスを放つ
対応が遅れたフロンターレ、至近距離からマルキーニョス選手のヘディングシュートが襲いかかる!!
ボールはフロンターレゴールへと吸い込まれてしまった・・・
だが、これはノーゴール、鹿島の反則に救われた
パスを受けたテセが、鹿島ゴールへ向けて力強く駆け上がる
だが、鹿島DFの当たりの強さは半端ではない
写真がピンボケだが、中村選手がループシュートを狙ったシーン
ボールは鹿島DFの頭上を通過するも、残念ながら鹿島ゴール前で落下はせず
ジュニーニョ選手の突破から、コーナーキックのチャンスを掴んだフロンターレ
中村選手のキックに、箕輪選手(背番号5:DF)がヘディングシュートを放つが
惜しくもゴールの枠外を通過、先制ゴールがどうしても手に届かない
中村選手のスルーパスを受けたジュニーニョ選手、一気にスピードに乗り鹿島ゴールに迫る
ペナルティエリアに侵入を図り、狭い角度からシュートを繰り出すが
ボールはサイドネットを直撃
鹿島が右サイドを浮上、巧みなコンビネーションプレーから
本山選手(背番号10:MF)がクロスを繰り出した
フロンターレゴール真正面から鹿島の選手が飛び込み、ヘディングシュートを放ったが
ボールは左側に外れ、辛くも失点は免れた
分厚い鹿島DFを切り裂く如く、ジュニーニョ選手が痛快な一撃
ピッチ上の選手を鼓舞すべく、サポーターも懸命に跳び、叫ぶ
タイトル獲得への熱き願い、ピッチに届いてくれ!
・・・が、直後に悲劇が待ち受けていた
本山選手の鮮やかなボレーシュートが、フロンターレゴールを貫いてしまった・・・
痛恨の失点を喫したフロンターレだが、まだ勝負は終わっていない
落ち込む素振りも見せずに、サポーターは即座に応援を再開した
目を離せぬ攻防戦は、ロスタイム突入間近となった
日没も過ぎ、暗闇に包まれたスタジアムで
サポーターは最後の応援に突入、逆転劇を固く信じ・・・
試合時間も殆ど残されていないが、サポーターは絶対に諦めない
ピッチに熱い視線を注ぎ、選手達を固く信じ懸命にサポート
勝利を信じて戦い抜いたものの、得点を奪うことなく試合終了を迎えた
フロンターレは無念の準決勝敗退、初タイトル獲得の夢は幻と消えた
激闘を終えた選手達とスタッフが、ゆっくりとゴール裏に歩み寄る
タイトルを逃した悔しさからか、表情は一様に険しかった
出迎えたサポーターは、ピッチに向い力強い拍手を送った
激動の一年間に多大な感謝を込めて・・・
マギヌン選手の勇士もこの日限り、残念ながら別れの時を迎えてしまった
ピッチから去りゆきマギヌン選手に、サポーターは最後のカニダンスを披露
ラララララ〜、マギヌンゴールー
マギヌンゴール、オ・オ・オ・オ〜
ありがとうマギヌン選手、来季からは強烈なライバルなのか・・・
選手がピッチ上から立ち去り、サポーターは最後のフロンターレコール
関塚監督の留任や効果的な補強もあり、万全の体制で挑んだかに思えた今シーズンは
フランシスマール選手のアクシデントや、ACL参戦等の過密日程も重なり
目標とするタイトル獲得は、残念ながら果たせぬまま終わってしまった
来シーズンはリーグ戦とナビスコ杯に集中、W杯予選による影響も想定されるが
何としても悲願のタイトルを手中にしたい
タイトル獲得の夢を叶えるべく、一サポーターとして今まで以上に力を尽くしたい
この悔しさや、必ずや来年に・・・
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:川島 DF:箕輪・寺田・伊藤 MF:森・中村・河村・村上・マギヌン FW:鄭・ジュニーニョ SUB:相澤・佐原・井川・養父・大橋・久木野・黒津 |
<フロンターレの選手交代> |
村上>井川(63分) 河村>久木野(76分) 鄭>黒津(80分) |