2008 川崎フロンターレ新体制発表会見
2008シーズンの幕開けは、恒例の新体制発表会見
今年はミューザ川崎 シンフォニーホールにて、規模を拡大しての開催となった
会見に先立ち、東京交響楽団による特別演奏も開催
国内有数の音響を誇るホールらしく、開場が実に待ち遠しい
入場待ちの行列が混雑につき、予定より10分早く開場となった
入口付近のロビーでふろん太君らに見送られ、会場内に足を運ぶと
観客席には横断幕がずらり、新入団選手を歓迎する幕も確認
2階のロビーに移動すると、ユニフォームやTシャツ姿のサポーターが多数
チームの呼びかけに応じ、青い服装がひときわ目立つ
(招待券に同封されていた案内状に、ユニフォーム類の着用の依頼があった)
その傍らで、フッキ選手の「復帰」記念Tシャツが先行販売
肝心の売れ行きであるが・・・、傍目ではまずまずか?
程なく、第一部の東京交響楽団による特別演奏がスタート
場内に豊潤に広がる、やわらかな音色を伝えられないのが残念
突如、シークレットゲストが舞台に登場
子どもたちに大人気のユニット(らしい)、ズーラシアンプラスがスタンバイ
指揮者の合図に合わせ、盛大な拍手とともに演奏が進む
ズーラシアンブラスが奏でるシャープな音色が、興奮を一層引き出してくれた
最後はアンサンブルを披露、第一部の演奏会は盛況のうちに終了
第二部開始前になると、1,800名分用意された観客席はほぼ埋め尽くされた
スタジアムでお馴染みのファンファーレが響く中、メインイベントの新体制発表会見がスタート
・・・とその前に、阿部孝夫川崎市長が挨拶に登場
フロンターレの応援への感謝を述べ、2008年の抱負を述べた
「ずばり、Jリーグ優勝です」と語ると、盛大な拍手が沸き起こった
力強いサポートの念を述べた後、東京交響楽団が作曲した
今年からのウイナーズソング(勝利の時に流れる曲)の案内がなされた(詳細は後述)
市長の挨拶が終了、サポーターからの「等々力改修!」の声が響く
いよいよフロンターレの首脳陣と新入団選手が、舞台に登場するぞ
・・・とその前に、川崎市民の歌を再び一度熱唱
派手なスポットライトが眩く照らし、首脳陣と新入団選手が登場
最初に現れたのは、武田信平代表取締役社長
サポーターに向かい大きく手を振り、足元を確認しながらゆっくりと階段を降りる
福家強化部長に続き、新入団選手が続々と登場
横山・田坂・菊地・吉田の各選手が
割れんばかりの拍手とコールの中、スポットライトの洪水をかき分けるように
華やかな舞台へと降り立った
最後に関塚監督が登場、凛々しい表情からは5年目の決意がうかがえる
盛大な拍手を送るサポーターに向かい、首脳陣が深々と一礼
武田代表取締役社長が会見に挑む
会見の冒頭に、サポーターに向って昨シーズンの謝意を述べた
東京交響楽団とミューザ川崎にも感謝の言葉を述べ、関係者への気配りも欠かせない
何でも今年のホーム開幕戦の始球式は、川崎在住の「トギャザー」な方が担うらしい
発言の概要は下記をご覧ください
= 武田信平代表取締役社長 発言概要 = <2007年の総括> 当初の目標であった優勝には届かなかったが、チームは非常によく戦ったと思う。 (昨年の成績を述べて)、J1に昇格して3年目のチームとしては、よくやった成績だと思う。 しかしながら、目標であった優勝を勝ち取れなかったのも事実。それを謙虚に受け止め、糧にしてさらに成長・飛躍をしてゆきたい。 <今シーズンの目標について> 昨年果たせなかったタイトル獲得を目指したい。少なくとも一つのタイトルを取りたい。 昨年のホームゲームの最終戦で、伊藤キャプテンが「2008年のホームゲームを全部勝つ」と力強く宣言したので、クラブ全員が同じ気持ちで戦い、絶対にタイトルを取りたい。 それと、フェアプレー賞を是非取りたい。厳しい戦いをしながらも反則を減らし、フェアプレーでタイトルを取りたい。 <新入団・復帰選手について> (横山・菊地・田坂・山岸選手らの名を挙げ)有望な選手を獲得した。 レンタルから吉原選手とフッキ選手も戻り、補強はしっかり行った。 <タイトル獲得に向けて> 多くのみなさんからの応援が欠かせない。 フロンターレの12番目の選手として常に応援して下さる、ファン・サポーター・スポンサー・株主・ボランティア・川崎市・地域団体など、多くの皆様とがっちりと強固なスクラムを組み、一体となって戦いたい。 そのような意味を込めて、以下のキャッチフレーズを作った。 <今年のキャッチフレーズ> 「With Supporters(ウイズ サポーターズ)」。ロゴマークの中の「12」はサポーターの「12」と、フロンターレ創設12周年を意味する。 キャッチフレーズのマークを、ユニフォームの左肩に入れて戦う。 <開幕戦について> 既に公表されているので(場内爆笑)、今年はヒントを披露出来ずに残念。 ホーム開幕戦では例年通り始球式を行う。始球式をする人の名は明かせないが、川崎在住で再ブレーク中の「フロンターレとトギャザ」したい人です。 <競技場について> 今年からゴールネットの色を変更。白からフロンターレブルー(青と黒の縦じま)にする。 競技場の改修が進み、トラックを除く部分は全てブルーになるので、楽しみにしてください。 今年からホームゴール裏の2階席に、後援会の指定席を新設。後援会員限定で+500円で利用可能。 <観客動員について> 2007シーズンのホームゲームの入場者数は、平均で17,388人。大変多くの方に来てくれた。 一昨年比およそ3,000人増。みなさんに本当に感謝したい。 次の目標は2万人越え。遅くても2009年には達成したい。 2万人を超えたら、川崎市も(抜本的な改修を求める声に)ほおっておけないだろう。 (阿部市長に向って)よろしくおねがいします。今から手をつけないと間に合いません。 2万人越えは間近、みんなの力が必要です。 (・・・と、その後も阿部市長にじわじわとプレッシャー) <最後に> 一人でも多くの方に来てもらい、「With Supporters」の精神で、みなさんとクラブで一体となり、タイトル獲得へ邁進したいので、どうか共に戦ってください。 今シーズンもよろしくお願いします。 |
= 福家三男常務取締役強化本部長 発言概要 = <昨年の総括> 目標としたタイトル獲得を果たせなかった反省から、次のステップにどういう補強、どういう施策があるかを検討した。 ACLなど厳しいスケジュールの中、チームは精神的に非常にたくましくなった。更に前進出来たと確信している。 関塚監督・選手・日々の努力が欠かせないものと思う。 それから、皆さんの熱い熱い応援が、こういった結果、毎年一歩一歩の前進につながったので感謝したい。 <スタッフ陣について> 関塚監督の契約延長が出来てホッとしている。スタッフ陣も変更なく継続的なチーム強化の体制ができたと確信している。 その中でもうワンステップという意味で、フィジカルトレーナーに里内猛氏(元鹿島・日本代表のトレーナー)を招へい、マルセロコーチと共にトップクラスのトレーナーである。 ひとりひとりのレベルアップ、個々の底上げという意味で、マルセロコーチにはチーム全体、里内コーチには個人の継続的な底上げを、関塚監督の提案により実現するものである。 2名のコーチには、大きな期待をしたい。こうした継続的な積み重ねが、上昇チームへの仲間入りに繋がるものと思う。 <補強ポイント・新入団選手について> 1.全体のポイント 基本的な部分は例年通り。補強のポイントとしては、各ポジションで高いレベルのレギュラー争い・・・、競争意識を元に、チーム全体のレベルアップを図りたい。 2.左サイドの強化について (補強の重点として)左サイドは外人が多かったが、少し長い目で攻守がしっかり出来る日本人選手を探していた。 左サイドアタッカーの、ジェフ千葉の山岸選手を獲得した。 3.新入団選手について 横山選手:某一流企業の内定を得ていて、本人の反応が気になったが、プロ選手としてすぐに決断してくれた。 田坂選手:昨年は強化指定選手で公式選手にも出場、顔なじみの存在。 菊地選手:潜在能力としては天下逸品、他チームからの数多くからのオファーがあったが、最終的にはフロンターレ入団を決断してくれた。 吉田選手:フロンターレユース出身。U-15・U-18日本代表候補でも活躍、守備陣で一角に入るのを期待。 <期限移籍選手の復帰について 他> 東京ヴェルディより、吉原選手とフッキ選手が復帰。 大橋選手と井川選手を完全移籍で獲得。今年は31選手で戦う。 構成的には大変満足している。さらに破壊力のあるサッカーが出来る事を確信している。 <下部組織の育成について> トップチームの急上昇にともない、下部組織の成長が追いついていないのが現状。 U-15・U-18に力を注ぎ、トップチームに追いつくようにしたい。 トップチームに川崎市・・・、川崎フロンターレで育った選手が活躍出来るように、数年内で実現したい。 <最後に> 関塚監督を中心に、タイトルを獲る・・・、優勝することを目標にしている。 一戦一戦、全力で戦う所存。ぜひ皆さんの熱い・温かい応援を等々力競技場で、沢山のサポーターとともに、一試合一試合誠心誠意頑張りたい。 変わりないご支援・ご声援よろしくお願いします。 |
= 関塚隆監督 発言概要 = <昨年の総括> ストレスのたまる、我々にとっても苦しいシーズンだった。 初のACLの戦いも含め、ストレスのたまる時期もあったが、いつも温かい声援ありがとうございました。 今までは一週間のスパンでトレーニングを重ね試合に挑めたが、遠征そして試合・・・それが水・週末となり、戦術的な徹底・コンディション等の問題があり、勝ち切れない戦いが非常に続いた時期があった。 そんな中でも温かい声援が後押しをし、チームにとっても信頼し合ってシーズンを戦い抜くことが出来た。 今までにない経験をしたシーズンだったと思う。その中でもナビスコ決勝、天皇杯準決勝、ACL準々決勝など、ビッククラブとビッグゲームを経験する事が出来た。 その中で勝てない・得点が入らない、非常に悔しい試合・・・、僕自身苦しい戦いは今でも脳裏に残っている。 サポーターにとってもストレスのたまる試合であったと思う。リーグ戦「ここ」というところで勝ち切る力、ゲームの流れを読む力、このあたりは経験が大切だなと思う。 <今シーズンの抱負について> 前述の点を踏まえ、とにかくタイトルに再チャレンジしたい。 厳しい戦いを糧に、自分たちが肌で感じた事を、しっかりと一戦一戦で生かしたい。 新戦力が加わったので、熾烈なポジション争い、シーズンを通じ誰が見てもフロンターレのサッカーをお見せし、勝ち切れるサッカーをしたい。 強い思いを胸に、一戦一戦全力で戦う。ホームでの勝ち数が一昨年より減っているので、全勝に近づける・・・全勝したい。 <サポーターのみなさんへ> 応援、後押しが非常に大切。昨年はみなさんのおかげで、17,000人を超えるところで戦う事が出来た。 今シーズンは満員の等々力で試合が出来るように、なお一層の応援をお願いしたい。 <最後に> 就任から5年目、(フロンターレは)タイトルを狙えるクラブになってきたし、狙わなければいけないと思う。 1/31から今シーズンがスタートするが、しっかりと準備し、力強い川崎フロンターレのサッカーをみんなに見せ、タイトルを目指したい。 来年にはまたアジアへの挑戦を、何としても実現したい。今シーズンも一層のご支援をよろしくお願いします。 |
= 2008 川崎フロンターレ 背番号一覧 = | |
1:川島 永嗣(GK) 2:伊藤 宏樹(DF) 4:井川 祐輔(DF) 5:箕輪 義信(DF) 6:田坂 祐介(MF) 7:黒津 勝(FW) 8:山岸 智(MF) 9:我那覇 和樹(FW) 10:ジュニーニョ(FW) 11:フッキ(FW) 12:サポーター 13:寺田 周平(DF) 14:中村 憲剛(MF) 15:原田 拓(MF) 16:鄭 大世(FW) 17:菊地 光将(MF) |
18:横山 知伸(DF) 19:森 勇介(MF) 20:養父 雄二(MF) 21:吉原 慎也(GK) 22:植草 裕樹(GK) 23:久木野 聡(FW) 24:大橋 正博(MF) 25:鈴木 達矢(MF) 26:村上 和弘(MF) 27:都倉 賢(FW) 28:杉山 力裕(GK) 29:谷口 博之(MF) 30:木村 祐志(MF) 31:杉浦 恭平(MF) 32:吉田勇樹(DF) 33:薗田 淳(DF) |
お断り:当ページは筆者が新体制発表会見を見た内容を元に記載しています。情報の不備・誤り等がある可能性があるため、その点はご容赦ください。