ナビスコカップ予選リーグが再開
4試合目となるこの日は、柏の葉にて柏とのアウェイ戦を迎えた
小雨交じりの悪天候で出足は鈍いが、徐々にサポーターが集まってきた
代表選手が5人と大量召集、怪我人も続発と苦戦の予感が漂うも
熱心なサポーターは関係ない、開門の時をしばし待つ
狭い入口を通り抜け、場内へと足を運ぶ
想像以上にこじんまりとしたスタジアムだが
ゴール裏の傾斜は、どことなく等々力を連想させる
応援準備は速やかに終了
開門時間がキックオフ2時間半前と早く、サポーターは暇をもてあそぶ
何かをしようにも、スタジアムには何もなく、退屈な時がしばし流れる
静まり返るゴール裏に、応援団「乾坤一旗」のメンバーが喝を入れる
熱き思いが寄せられた横断幕を披露、熱弁をふるいゴール裏に活気を注ぐ
試合開始まで1時間を切り、選手たちがウォームアップに登場
どんな時も熱きサポートが心情、ゴール裏に熱気がほとばしる
早くも応援に熱が入る、ナビスコ杯特有の甘さは皆無
決勝トーナメント進出へは勝利が必須、サポーターの気持ちも自然に高まってきた
方やホームの柏サポーター、今日は何をしでかすのか？
奇妙な音色がスタジアムに響くや、人間滑り台？で恒例のパフォーマンス
色々と笑わせてくれました、まぁ個人的には？ですが
場内の笑いは程なく消滅、キックオフの時は着々と近づきつつある
両チームのサポーターは臨戦態勢、場内に静かな緊張が走る
興奮が渦巻く中、試合開始の瞬間を迎えた
ナビスコ杯決勝リーグ進出をかけ、絶対に落とせぬ90分間が火ぶたを切った
先制攻撃を仕掛けたのはフロンターレ
ジュニーニョ選手（背番号10:FW）が柏の守備を振り払い、右サイドへ展開
右足から放たれた一撃は、柏DFの足に当たりゴールラインを割った
高まる期待と共に、大橋選手（背番号24:MF）のコーナーキックが放たれた
柏ゴール前に長身の選手が詰め寄ったが、柏の守備に弾き返された
柏も左サイドを駆け上がる
最終ラインに入った村上選手（背番号26:DF）が、懸命にクロスを弾き返す
森選手（背番号19:MF)の守備も冷静
柏の選手の背後に詰め寄り、ボールをゴールラインへと押しやった
新戦力が揃うフロンターレ、田坂選手（背番号6:MF）も意欲的に攻撃参加
この場面は小林選手（背番号13:DF）に阻まれたが
アウェイゴール裏はどっと沸きかえる
柏が空間を広く活かす、スペースを見逃さず、フロンターレゴールへとじりじりと迫る
柏が右サイドを急襲、久木野選手（背番号23:MF）が対応に入るも
守備は浮足立ってしまい、柏にコーナーキックを与えてしまった
大きな危機を迎えたフロンターレ
アレックス選手（背番号6:MF）が繰り出したフリーキックに
古賀選手（背番号5:DF）が飛び込むが
植草選手（背番号22:GK）が決死のセーブ、寸前で失点を免れた
柏が優位な状況が続く、縦横無尽なパスワークに、フロンターレの守備は翻弄気味
幾度か危ない場面になりかけるが、ゴール前を固めて柏の好機を防ぐ
フロンターレがカウンターを狙ったようだが
柏の中盤の守備は固い、容易く突破を図れない
攻め手に欠けるフロンターレ、伊藤選手（背番号2:DF）がロングフィードを繰り出した
これも前線の選手には届かない、フロンターレの攻撃は苦慮が続く
柏ゴール前の攻防戦、大橋選手のパスを受けたテセ（鄭選手 背番号16:FW）が
足元でキープするも、柏の妨害に阻まれてしまう
こぼれ球を大橋選手が見逃さない、迷うことなくシュートを繰り出した
フロンターレの攻撃は小休止、いったん仕切り直しを図る
だが、中盤には柏の厳しいチェックが待ち受け、なかなか前へ進めない
森選手が立て続けに右サイドに展開、力強いクロスを繰り出した
コーナーキックのチャンスを掴んだフロンターレ
絶好期の到来に、ゴール裏の興奮は一気に高まった
久木野選手と横山選手（背番号18:DF）が空中戦に挑むも
柏の厳しいプレッシャーに、思うように動けない
ゴール前のこぼれ球は田坂選手へ、痛快なミドルシュートを繰り出した
右足を僅かに早く振り抜いてしまったか、ボールは柏ゴールの枠外を通過
絶好のチャンスを逃したフロンターレだが、試合の流れをなおもキープ
田坂選手のパスを受けたジュニーニョ選手
マークに入った近藤選手（背番号3:DF）を一気に振り切り、シュートで締めくくる
柏の攻撃も止まらない、連携とドリブルを交え、フロンターレゴールへ急接近
村上選手が気迫のスライディング、苦しい最終ラインを懸命に守る
フロンターレは左サイドを攻め立てる
田坂選手が巧みなドリブルで駆け上がり、中央へボールを折り返す
柏ゴール前に久木野選手が飛び出すも、ボールはその前を通過してしまう
こぼれ球に森選手が詰め寄ったが、菅沼選手（背番号15:FW）がこの位置まで戻っていた
柏の攻撃を懸命に耐えるフロンターレ、森選手がドリブルで中盤へ浮上
素早い折り返しから、一気に前進を図るも
濡れたピッチに足元を取られたのか、ボールはゴールラインを割ってしまった
柏がセットプレーの場面を迎えてしまう
フロンターレゴール前の混戦からシュートが放たれるも、植草選手ががっちりとセーブ
柏が次々と攻撃を仕掛ける
フロンターレも必死に踏んばるものの、柏にコーナーキックを与えてしまった
サポーターが懸命に叫ぶ中、アレックス選手（背番号6:MF）のキックが炸裂
鋭いボールは古賀選手の頭をとらえ
ヘディングシュートがフロンターレゴールに襲い掛かる！
古賀選手のヘディングシュートは、フロンターレゴールの片隅へと吸い込まれた
懸命の踏ん張りも通用せず、柏に先制点を献上してしまった
まだ1点失ったのみ、ここから気持ちを入れ替え、ゴール裏のサポーターは応援を再開
速やかに反撃に移りたいが、フロンターレの守備は依然として不安定
アレックス選手にミドルシュートを放たれたが、ボールの勢いは弱く命拾い
柏がなおも攻め立てる、菅沼選手の鋭い切り返しに、森選手が揺さぶられてしまう
ここは村上選手がクリア、不慣れなポジションながら奮闘が光る
フロンターレの守備は、徐々に落ち着きを取り戻す
田坂選手も縦横無尽に駆け回り、柏の攻撃を食い止める
フロンターレは中盤の養父選手（背番号20:MF）にボールを託す
養父選手は周囲をじっくり見渡し、見計らったようにクロスを繰り出した！
養父選手のアーリークロスに、テセが豪快に飛び込んだ！
鮮やかな同点ゴールに、沸き立つフロンターレサポーター
ゴールを決めたテセは笑みをも浮かべず、厳しい表情を保ったまま
速やかに柏ゴールへ駆け寄り、自らボールをセンターサークルに持ち去った
同点ゴールで勢いを取り戻したフロンターレ
森選手の縦へのロングパスに、テセが反応
力強いドリブルで、柏ゴールへと一気に迫る
フロンターレが柏を攻め立てる、大橋選手のクロスに、ジュニーニョ選手が跳び出す
続けてコーナーキックのチャンス
絶好期の到来に、サポーターは盛大な拍手を送る
久木野選手が左サイドを浮上、放たれたパスはテセの足元へ
追加点を狙うべく繰り出された一撃は、ボールの芯を捉えぬが
サポーターは更に大興奮、このままガンガン攻め立てろ！
気がつけば前半もロスタイム、残り時間は僅かであるが、微妙な時間帯に突入
このまま切り抜けたいフロンターレであったが
ポポ選手の突破に対し、横山選手がファウルを犯してしまう
柏がフリーキックを得た、前半終了間際に最大級の危機を迎えてしまった
絶体絶命のピンチを目前に、サポーターは植草選手の名を叫ぶ
サポーターの切なる願いも、ピッチには届かなかった
ポポ選手の痛烈な一撃が、フロンターレゴールへと突き刺さってしまった・・・
直後に前半が終了、引き上げる選手達は沈痛な表情を浮かべた
痛恨の失点に気持ちも重いが、後半の奮起に期待したい
柏の葉のハーフタイム、特にイベントも無ければやる事も無い
サポーターはコンクリートの立ち見席に腰を下ろし
僅かなインターバルは休息に専念
いよいよ後半がスタート、決勝リーグ進出の為にも意地でも負けられない
・・・面倒くさくなったので、後半は写真のオンパレードですいません
こう着状態が続く後半戦、残り時間も刻々と減少の一途
試合の流れを変えるべく、フロンターレは我那覇選手（背番号9:FW）を投入
我那覇選手が2か月ぶりに、ピッチに戻ってきたぞ！
サポーターは勢いを取り戻す、我那覇選手への熱き声援が、ゴール裏に響き渡る
が〜なはー、ゴールー、ゴールー
が〜なはー、ゴールー、ゴールー
苦境を覆したいフロンターレであったが、逆に失点を食らってしまう
鎌田選手（背番号2:MF）に至近距離から押し込まれてしまい、3点目を献上してしまった
後が無くなりつつあるフロンターレ
大橋選手に代えて木村選手（背番号30:MF）を投入、若きプレーヤーの奮起に託す
後半もロスタイム突入間近、フロンターレの苦境はさらに色濃くなる
だが、サポーターは最後まで諦めない
残された時間も僅かであるが、力を振り絞り盛大なエールを送る
フロンターレは最後まで懸命に戦い抜くも、柏ゴールにどうしても届かない
程なく試合終了の瞬間が到来
無念の敗戦のフロンターレ、主力を欠いた代償は余りに大きかった
予選リーグは1勝3敗で最下位に転落、決勝トーナメント進出は極めて厳しくなってしまった
次節の札幌戦も主力が戻らず、苦しい戦いを強いられそうだが
僅かでも可能性がある限り、全力で勝負に挑んでほしい
私も絶対に諦めない、どんな状況に陥ろうとも、可能な限りのサポートを尽くしたい