ナビスコ杯決勝戦の表彰式の悪態問題、サッカー界に留まらず社会を巻き込んだ問題に発展
謝罪の日を迎えた千葉戦、開門を前に応援団のメンバーが、謝罪時の対応を説明
先に内部処分を発表したフロンターレ、選手・スタッフが背広に着替え、バックスタンドに整列
武田社長の謝罪の言葉が、延々と語られた
過ちは一度切りで結構、辛い思いは二度と繰り返したくない・・・
バックスタンド側の陳謝に続き、千葉のサポーターに深々と頭を下げる
温かい拍手で迎えられた一方、「恥さらし！」などの厳しい言葉を受けたのを忘れてはならない
続けてメインスタンド側に移動し、改めて陳謝
表彰式の最中にガムを噛むなど、特に態度が悪いとされ
唯一の出場停止処分となった森選手の涙は止まっていたが、表情には焦燥が伺えた
一応の区切を経て、サポーターはウォームアップ前から応援スタート
普段とは違う雰囲気に、川島選手らは戸惑っていたようだが
やがて様子を察知、サポーターに両腕を大きく挙げ応えた
残るイレブンがピッチに登場、等々力に熱き空間が戻る
スケッチブックに全選手の名を書き、盛大なエールを送る
罪を悔いあらため、再出発を果たしたフロンターレ
サポーターもその気持ちを胸に秘め、普段以上の声援を響かせた
決戦の時が訪れた、引き分け以下でJ2降格決定の千葉は、容易には勝たせてもらえない
様々な思いを抱き、勝負は火ぶたを切って落とされた
前半は千葉が1点を決め、フロンターレは無得点で折り返した
謝罪の影響なのか、フロンターレのプレーには普段の激しさは影を潜めがちであった
選手達がピッチに戻って来た、逆転へ向け残された勝負が再開された
フロンターレに絶好のチャンスが到来
ペナルティエリアに切れ込んだ中村選手が倒され、PKのチャンスを得た
PKを蹴るのはジュニーニョ選手ではなく、レナチーニョ選手
期待の渦が高まる中、レナチーニョ選手が静かにボールをセット
レナチーニョ選手のシュートは千葉ゴールに突き刺さり、フロンターレが同点に追い付いた
攻撃が止まらぬフロンターレ、レナチーニョ選手が2発目を決めた
劇的な逆転で、俄然気勢が上がるサポーター
首位確保へ向け、力強い声援が場内に響く
リードを得たフロンターレだが、窮地に立たされた千葉も必死であった
同点に追い付かれたフロンターレ、首位の座に暗雲が立ち込める
後半はロスタイムに投入、このまま終わるのか・・・と覚悟した矢先、ドラマが待ち受けていた
ジュニーニョ選手の折り返しをレナチーニョ選手が押し込み、決勝ゴールを決めた！
J2降格を阻止すべく、最後まで抵抗する千葉を振り切り、フロンターレが勝利を飾った
新たな一歩を踏み出す、何物にも代えられぬ一勝となった
ハットトリックを達成のレナチーニョ選手が、「お立ち台」に立った
「サポーターのため、（出場停止の）森勇介のための勝利」と語り、自らの応援歌で締めくくった
信頼回復へ向けての道のりは長いだろうが、着実に歩んでゆきたい
（2009/11/08の試合結果：川崎3-0千葉 フロンターレの得点者：レナチーニョ）