ベガルタ仙台 VS 川崎フロンターレ
〜 第89回天皇杯全日本サッカー選手権大会 準々決勝 〜
日 時 | 2009年12月12日(土) 13:04 | |||
試合会場 | ユアテックスタジアム仙台(宮城県仙台市) | |||
天 候 | 曇り | |||
観 客 数 | 18,340人 | |||
試 合 結 果 | ||||
仙 台 | 1 | 前 半 | 0 | 川 崎 |
0 | 後 半 | 1 | ||
0 | 延長前半 | 0 | ||
1 | 延長後半 | 0 | ||
2 | 計 | 1 | ||
得 点 者 | ||||
中島 裕希 | 35分 | 89分 | 村上 和弘 | |
平瀬 智行 | 108分 |
天皇杯準々決勝は杜の都仙台、J1昇格を決めたベガルタ仙台との対決
5年ぶりの仙台は冷たい雨、身震いしつつ開門の時を待つ
開門より一足早く場内に入り、横断幕の設置に取り掛かる
雨に少しでも濡れぬよう、設置には細心の注意を払う
久々に見つめるゴール裏からの全景、観客席からの距離は案外離れていた
J2時代では数多の激戦が繰り広げられた地
当時の興奮が距離以上の密着感を生んでいたのだろうか
並行して応援の中心部を調整、天皇杯故に緩衝地帯は存在しないが、逆に迷いも生じる
協議の結果、リーグ戦のアウェイエリアとと同様に
ホーム側の一角を陣取る形で決着
寒空の下、開門を待ちわびるサポーターが長蛇の列
コールリーダが先陣に立ち、トラメガを両手で抱え
大勢のサポーターに熱きサポートを呼びかけた
開門と同時に、アウェイゴール裏の一角はフロンターレサポーターで埋まる
相手はJ2だが、J1のチームを2度倒して8強に進出、一切の油断は禁物である
観客席下から、川島選手(背番号1:GK)らがウォームアップに登場
サックスブルーに染まるゴール裏、熱烈な声援で選手を出迎えた
続けて残るイレブンもピッチに登場、ゴール裏の熱気は更にアップ
割れんばかりに響く声援で、選手たちを力強く後押しする
刻々と迫る決戦の時、両チームのサポーターは高いモチベーションで勝負に備える
力強い声援と拍手が屋根に反響、興奮の度合いは更に加速する
残された天皇杯のタイトルをかけ、激戦は火蓋を切って落とされた
激闘に説明は不要、1000枚を超える写真で「あの舞台」を振り返ってください
(単に説明を書くのが面倒なだけ:恥)
緊迫の一戦は仙台が先制、J2制覇の勢いは伊達では無かった
先制を許したフロンターレだが、この程度で気持ちは揺るがない
声援を途切らさずにサポートを続行
先制点を得た仙台が、水を得たごとくピッチを躍動
仙台の奮闘に一矢報えぬフロンターレ、無得点で前半を折り返す
緊張感あふれるゴール裏のサポーター、逆転劇を信じピッチを去る選手を見送った
僅かな休息の間、ゴール裏に静寂が戻る
後半の立て直しを図るべく、体を休めるサポーター
ドーモくん、どーもこんにちは
NHK受信料はちゃんと払ってまっせ、ニュース9はしばしば見るぞ
選手たちがピッチに戻ってきた
頂点に立つべく、ここで立ち止まる訳にはゆかない
逆転勝利を掴むべく、後半45分間の勝負が再開された
リスタート直後不意を突くべく、カウンターを仕掛けたフロンターレ
黒津選手(背番号7:FW)らが仙台ゴールに迫ったものの、あと一歩及ばない
中村選手(背番号14:MF)が繰り出すクロスに、テセ(鄭選手:背番号9:FW)が空中戦を挑む
対する仙台のDFも体を密着、強力弾は封印されてしまう
テセのスルーパスに、黒津選手が飯能
仙台DFの裏を突こうとするも、容易い突破は図れない
強力なガードにバランスを崩し、行く手を遮られてしまう
対する仙台はカウンター狙い、ボールを得るや一気に前線へと駆け上がる
前かがみで守備陣が手薄のフロンターレ、暗転直下の危機をしばしば招く
谷口選手(背番号29:MF)が得意のミドルシュート、しかしGKの正面を突く
ペナルティエリアでレナチーニョ選手(背番号34:FW)が、相手選手と接触して転倒
だが、容易くPKを得るには至らなかった
仙台DFの守備陣のすり抜けを図るも、幾度とオフサイドの判定を受ける
有効な打開策が見えぬフロンターレ、時間だけがいたずらに過ぎ去ってゆく
仙台は一瞬の隙を見逃さない、「ここ」ぞとばかりに集中砲火を浴びせてくる
川島選手らの奮闘により、辛うじて失点は免れた
中村選手が繰り出すミドルシュートに、ゴール裏のサポーターはどっと沸いた
直後にフロンターレは選手交代
田坂選手(背番号6:MF)に代わり、木村選手(背番号22:MF)を投入
中村選手が繰り出すシュートを、相手GKがファンブル
こぼれ球にレナチーニョ選手(背番号34:FW)が詰め寄るが
あと一歩詰めきれず、仙台にクリアを許してしまう
森選手(背番号19:DF)も、意欲的にサイドを駆け上がる
前線で孤軍奮闘、体を張ってキープをするが、仙台の厳しい守備に耐え切れ無い
だが、フロンターレはセットプレーの場面を得た
木村選手のキックに期待は高まるも、ゴール前の混戦は後が続かない
何度も仙台ゴールに詰め寄ったフロンターレだが、どうしてもゴールをこじ開けられない
すると仙台が怒涛のカウンター、フロンターレゴール前は一瞬にして危機に陥ってしまう
仙台のシュートが炸裂、フロンターレゴールは大きく揺らされてしまった
・・・が、直前にハンドの反則、辛くも命拾いの格好だ
絶体絶命の危機は凌いだが、残り時間は刻々と減少の一途
ピッチ上の選手に奮起を促すべく、サポーターは全力で声援を送る
目が離せぬ緊迫の攻防が続くが、残り時間は更に減少
今季ユアスタで無敗の仙台、勝利を意識してか時間の浪費を図っているのか
気が付けば後半もロスタイムに突入、窮地に立たされたフロンターレ
だが、最後まで勝負は諦めぬ、奇跡を信じサポーターは叫びそして跳ねる
フロンターレのクロスボールを、仙台がクリア
ボールの先には村上選手(背番号26:DF)の姿、迷うこと無く左足を強力に振り抜いた!
村上選手の起死回生の一撃が、仙台ゴールへと吸い込まれた
土壇場で同点のフロンターレ、まだまだ勝負は諦めない!
死力を尽くした一戦は両者追加点を奪えず、延長戦に突入決定
瀬戸際で命を繋いだフロンターレ、後は精神力の勝負である
元旦決戦を絶対に叶えるべく、30分間の戦いは火蓋を切った
仙台ゴールを次々と攻めるフロンターレ、早くも勝負を仕掛ける
テセが狭い角度から一撃、仙台ゴールを脅かす
直後にフロンターレは選手交代
長期間のリハビリを耐え抜いた、ヴィトール ジュニオール選手(背番号11:MF)が復帰
延長で両者は疲労困憊、集中力の途切れからチャンスとピンチを繰り返す
仙台にフリーの姿勢でシュートを許し、川島選手が吠える
延長前半は両者無得点、最後の15分間に全てをかける
サポーターも全力を尽くし共に戦う、幾度と呼び寄せた奇跡を信じて・・・
再開直後のフロンターレ、ヴィトール選手が左サイドを一気に浮上
強烈な一撃を繰り出すが、仙台のGKに阻まれてしまう
仙台も気持ちを切らさない、徹底的にカウンターを仕掛け、フロンターレを窮地に陥れる
仙台が左右にボールを揺らす、ハイクロスに平瀬選手(背番号14:FW)のヘディングが炸裂!
ふわりと浮いたボールが、川島選手の頭上を過ぎ去ってしまう・・・
平瀬選手のヘディングシュートが、フロンターレゴールへと吸い込まれた
狂喜乱舞のスタジアム、仙台に再び突き放されてしまった
完全たる窮地へと追い込まれ、サポーターは必死の声援を送る
絶対に、絶対にここで立ち止まるのは許されない・・・
コーナーキックを立て続けに繰り出し、仙台ゴールへと迫るフロンターレ
対する仙台も必死の防御、一丸の守備でゴールを守り抜く
残された時間も僅かだが、絶好の位置でフリーキックのチャンスを得た
木村選手に全てを託し、サポーターは祈る気持ちでエールを送る
フロンターレに勝利の女神は微笑まなかった
直後に主審の長い笛が響き、戦いは終焉を告げた
杜の都で惜敗のフロンターレ、激動の2009シーズンは静かに幕を閉じた
120分間の戦いを終えた選手たち、サポーターは悔しさを交えつつ、拍手で見送った
タイトル獲得の夢は叶わなかったが、フロンターレの限りなき挑戦は続く
いつの日か訪れるべく、歓喜の時を信じて
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:川島 DF:森・寺田・伊藤・村上 MF:中村・谷口・田坂 FW:鄭・黒津・レナチーニョ SUB:杉山・井川・菊地・横山・木村・山岸・ヴィトール ジュニオール |
<フロンターレの選手交代> |
田坂>木村(67分) 村上>井川(90分) レナチーニョ>ヴィトール ジュニオール(94分) |