ガンバ大阪 VS 川崎フロンターレ
〜 2010 J1 第10節 〜
日 時 | 2010年5月5日(水・祝) 19:03 | |||
試合会場 | 万博記念競技場(大阪府吹田市) | |||
天 候 | 晴れ | |||
観 客 数 | 20,317人 | |||
試 合 結 果 | ||||
大 阪 | 1 | 前 半 | 1 | 川 崎 |
3 | 後 半 | 3 | ||
4 | 計 | 4 | ||
得 点 者 | ||||
宇佐美 貴史 | 33分 | 39分 | 森 勇介 | |
二川 孝広 | 59分 | 74分 | 楠神 順平 | |
ルーカス | 63分 | 80分 | 楠神 順平 | |
明神 智和 | 82分 | 90+1分 | 楠神 順平 |
GW最後の勝負、J1リーグ戦第10節は、敵地万博にてガンバ大阪との一戦
試合会場の万博競技場は長蛇の列が形成
翌日が平日のナイトゲームだが、大勢のサポーターが駆け付けてくれた
開門と同時に、アウェイ側のゴール裏の観戦エリアに移動
だが、例年以上の狭さで窮屈な応援を強いられてしまう
観戦エリアの狭さは横断幕の設置にも影響
巨大幕は壁面に取り付けが出来ず、トラック脇の地面に設置
アウェイ側のゴール裏を見渡すとご覧の状況
観戦エリアは普段の2/3程度の広さ、地面に置いた横断幕も見えぬのは悲しい
日は徐々に傾き、勝負の時は刻々と迫る
川島選手(背番号1:GK)らがピッチに登場
遠路駆け付けたサポーターも気合がみなぎる
程なくして、残るイレブンもピッチに登場
前節の湘南戦の勝利を勢いに、万博でのリーグ戦初勝利を成し遂げたい
興奮冷めやらぬサポーター、中心部では早くも押し合い
日没を迎えたスタジアム、場内は大勢の観客で埋まり、満員御礼
時とともに熱気は溢れ、戦いに備えた選手たちがピッチに登場
敵地での勝ち点3を掴むべく、選手たちは固い円陣を組んだ
万博決戦は火蓋を切って落とされた
開始直後から勝者が激しく応酬、ピッチから緊張感が伝わってくる
リーグ戦は下位に低迷するG大阪だが、不振さは微塵も感じない
波状攻撃を仕掛けるG大阪
加地選手(背番号21:DF)のクロスからコーナーキックを得た
遠藤選手(背番号7:MF)が繰り出したコーナーキック、フロンターレゴール前に危機が走る
こぼれ球を遠藤選手にクロスを放たれてしまうも
川島選手が冷静に見送り、ゴールキックで仕切り直す
試合の流れに乗じ、躍動するサポーター
その姿からは長旅の疲れは感じさせない
フロンターレも逆襲に転じ、コーナーキックのチャンスを得た
中村選手(背番号14:MF)のが繰り出したボールに
テセ(鄭選手 背番号9:FW)が豪快なヘディングシュートを狙う
素早いパスワークを仕掛けるG大阪
ルーカス選手(背番号9:FW)へのパスを奪取、ここから一気に逆襲開始
このカウンターは絶好機には至らぬも、大勢のサポーターを興奮させるには十分
攻撃の勢いに乗り、声援もさらに加速する
谷口選手(背番号29:MF)と、二川選手(背番号10:MF)の手に汗握る攻防戦
谷口選手が潰されつつも、G大阪の攻撃を断ち切った
黒津選手(背番号7:FW)が華麗に飛び出し、G大阪の守備の背後に滑り込む
コーナーキックのチャンスが再び到来、ゴール裏のサポーターも力強い声援で後押し
チャンスを逃したフロンターレ、直後にG大阪の反撃を受ける
安田選手(背番号13:MF)のシュートは決死のクリア
息をつく間もなく、加地選手のミドルシュートが襲いかかる
逆襲に転じたいフロンターレだが、前線のテセが厳しいマークに遭遇
小宮山選手(背番号8:DF)とレナチーニョ選手(背番号34:FW)のコンビで攻め上がるが
レナチーニョ選手へのマークも相応に厳しく、自在なプレーは封印される
田坂選手(背番号6:MF)がルーカス選手の背後を追随、勢い余り倒してしまった
微妙な距離でのフリーキックのピンチ、ゴール裏に強い緊張が走る
度重なるセットプレーの場面に、フロンターレのゴール前は危機の連続
バックパスを川島選手が冷静に蹴り出し、ピンチから脱出
前線のテセにボールが繰り出されるも、なかなか周囲とかみ合わない
有意な攻め手に欠くフロンターレに対し、G大阪は効果的に攻撃を仕掛ける
中盤でボールを奪い取るや、素早く繋ぎルーカス選手がシュートの体制
フロンターレも直後に反撃開始
右から左に大きく展開、小宮山選手が豪快なミドルシュートを放つ
続けて黒津選手が左足を振り抜き、強烈な一撃を放つ
ボールはG大阪のゴールに急迫するが、藤ヶ谷選手(背番号1:GK)のセーブに阻まれた
攻撃の流れを掴んだと思った矢先に、G大阪が速攻を仕掛けてきた
遠藤選手が繰り出したクロスに、宇佐美選手(背番号33:FW)が鮮烈のヘディングシュート!
若き17歳の一撃は、フロンターレゴールに強力に突き刺さってしまった・・・
失点は喫してしまったものの、試合はまだ前半途中
サポーターに落ち込む暇は無い、勝利を信じ熱きサポートを続行
先制点を挙げたG大阪が、勢いに乗り追加点を狙いにかかる
対するフロンターレも必死の防御、井川選手(背番号4:DF)が捨て身の守備
左右に大きくパスを繰り出し、G大阪の隙を探すフロンターレだが
容易く穴は見つからず、ボールを奪われてしまう
G大阪の猛攻に耐え抜いたフロンターレ、レナチーニョ選手がドリブルで一気に前進
繰り出したパスは黒津選手を経由し谷口選手が反応するも
タイミングが外れてしまった
攻撃の手を止めぬフロンターレ、右サイドを黒津選手がじわりと浮上
パスを託された森選手が突破を図り、狭い角度ながらもシュートを繰り出した!
ボールはG大阪のゴールへと吸い込まれ、フロンターレが同点に追い付いた
起死回生の一撃に、ピッチ上の選手もサポーターも喜びに沸いた
同点に追い付かれたG大阪が、怒涛の攻撃を仕掛けてくる
加地選手が、ルーカス選手が、二川選手が・・・、この苦境を耐え切れるのか
危機から脱出すべく、中村選手が前線にロングパスを放つ
レナチーニョ選手が飛び出したものの、G大阪の最終ラインがクリア
前半は程なくロスタイムに突入、電光掲示板に大きな「2」の文字が光る
両者の激しい攻防の中、前半終了のホイッスルが響く
ホームのG大阪に苦戦は強いられるも、後半の奮起に期待したい
スタジアムはハーフタイムに突入、目の前にガンバボーイが自転車で疾走
余談だが自転車を無くして早数年、無いとそれなりに不便である
華麗なチアリーディングで息抜き、ナニワの女はやっぱりええのぉ
休息の間を経て、選手たちがピッチに戻ってきた
逆転勝利を絶対に掴むべく、後半も全力でサポートするぞ!
先制攻撃を仕掛けたのはフロンターレ
田坂選手のクロスのこぼれ球を、中村選手が痛快なミドルシュートを放つ
攻撃の手を緩めぬフロンターレ
中盤で鮮やかなパス交換、中村選手のスルーパスが黒津選手へと託された
立ち上がりの主導権を逃したG大阪も、徐々に反撃態勢を整える
大きめのパスを交換し、右サイドからクロスを放つ
安田選手の守る姿はある意味貴重なショット!?
レナチーニョ選手の痛快な一撃に、ゴール裏のサポーターは一斉に沸く
続けて中村選手のコーナーキック、密集したゴール裏から熱気がほとばしる
セットプレーのピンチを招いたフロンターレ、遠藤選手のキックが襲いかかる
伸びたボールがフロンターレゴールに接近するも、ゴールラインを割り込んだ
セットプレーの危機を脱したフロンターレ、追加点を目指し反撃開始
テセが左足を強力に振り抜くも、気合がやや空回り
その後はG大阪に流れが傾く、フロンターレはいささか不利な状況
・・・と、加地選手のスルーパスが二川選手に渡ってしまった
二川選手にあっさりと抜け出されてしまい、痛恨の失点を献上
試合は再び追う展開、この程度でくじけてなるものか!
早く同点に追い付きたいフロンターレだが、左サイドの守備に甘さが露呈
加地選手が危険なクロスを繰り出し、あわや失点の場面を招く
1点を追うフロンターレ、ヴィトール ジュニオール選手(背番号11:MF)を投入
苦しい試合の流れを取り戻せるか・・・
攻撃態勢を強めたいフロンターレだが、逆に裏目に出てしまう
G大阪はクリアから一気のカウンター
最終ラインを引き上げたフロンターレは背後ががら空き
ゴールへとひた走るルーカス選手、もはや誰も止められない・・・
ルーカス選手に冷静に決められてしまい、苦杯の3失点
窮地へと追い詰められたフロンターレ、サポーターの懸命の叫びよピッチに届け!
流れを変えるべく投入されたヴィートール選手だが、G大阪の厳しいマークに遭遇
ピッチ上の選手は疲労も目立ち、中盤の流れは停滞気味
このままでは終われぬフロンターレ、劣勢が続くも意地を見せる
中盤で黒津選手がG大阪の選手に囲まれるも、巧みな動きでマークを外す
ヴィトール選手を経由し、黒津選手が抜け出しシュート
低い一撃は藤ヶ谷選手がセーブ
このままでは終われぬフロンターレ、次なるカードを切って来た
ピッチサイドには楠神選手(背番号16:MF)の姿、投入の時をしばし待つ
不発に終わったテセに代わり、楠神選手がピッチに入る
この時点で「神」が降臨しようとは、誰が想像したであろうか・・・
是が非でもゴールが欲しいフロンターレ、攻撃の枚数を増やしG大阪に圧力を加える
G大阪のゴール前で混戦に突入、楠神選手の眼前にこぼれ球が接近
こぼれ球を楠神選手が押し込み、フロンターレが1点取り戻す
試合はリードを許したまま、ピッチもゴール裏の観客席も緊張感が保たれる
楠神選手の追撃弾で、ピッチ上は更に熱気を帯びる
試合の主導権を握るべく、両者の激しい激突は続く
中村選手が繰り出したスルーパスに、黒津選手がフリーの体制でシュート
逆に力んでしまったか、シュートはG大阪のゴール枠の外側を通過
G大阪の攻撃を跳ね返し、攻撃を続けるフロンターレ
中村選手のパスに楠神選手が飛び出し、闘志溢れるプレーを披露
G大阪は遠藤選手がクロスを繰り出す
パスの先にはルーカス選手が待ち構えるが、田坂選手がカット
楠神選手のゴールで最終ラインも落ち着きを取り戻したか
その後のG大阪の攻撃も冷静に対処
試合の流れは徐々に傾きつつある、熱きサポートでその流れを引き寄せる
直後にフロンターレが反撃に移るも、G大阪にボールを奪われてしまった
だが、黒津選手が相手選手に詰め寄り、ボールが楠神選手に渡る
ボールを足元に得た楠神選手に、一点の迷いも無かった
そのまま一直線に駆け上がり、豪快に右足を振り抜いた!
楠神選手の強烈な一撃は、G大阪のゴールを貫いた!
劇的な同点ゴールに大爆発のサポーター、楠神選手も力強いガッツポーズ!!
同点ゴールの直前に、黒津選手が負傷し担架で搬出
サポーターをやきもきさせたが、後にプレーに復帰
2点差を同点に追い付いたフロンターレ、この勢いでG大阪を逆転するぞ!
・・・と息巻いた直後、明神選手(背番号17:MF)のミドルシュートが繰り出された
明神選手のシュートはフロンターレDFに当たり、不運な形でゴールへと吸い込まれた
再びリードを喫したフロンターレ、まだまだ諦める訳にはゆかない!
リードを得たG大阪は完全復活、分厚い攻撃がフロンターレゴールを襲う
苦境へと追い詰められたフロンターレ、一丸の守備でゴールを守り抜く
試合時間は刻一刻と減少するが、サポーターの気持ちに揺るぎは無い
絶対に勝利を掴むべく、白熱の声援が響き渡る
フリーキックの場面を得たフロンターレ、田坂選手のキックは壁に激突
中村選手も意欲的にパスを放ち、勝負への執念を見せる
最後まで絶対に諦めない、勝ち点3を得て川崎に戻るのだ!
気がつけば試合はロスタイム前後、ピッチ上は白熱の攻防が続く
互いの意地とプライドをかけ、目の離せぬ戦いが繰り広げられる
G大阪のゴール前で、ボールが前後に激しく移動
中村選手からのふわりと浮いたボールに、楠神選手が執念の一撃を放つ!
楠神選手の渾身の一撃は、G大阪ゴールをぶち抜いた!
途中交代から20分余りでハットトリックを達成
これはまさに奇跡なのか!万博に「神」が降臨した瞬間であった
電光掲示板に大きな「4」の文字が浮かぶ
残された時間は十分にある、G大阪から勝利を奪い取れ!
電光掲示板には「楠神」の文字が壮観に並ぶ
その間にもフロンターレは猛攻を受ける、何とか危機から逃れて欲しい
歓喜は完全に消え、G大阪の波状攻撃がフロンターレゴールに迫る
窮地に立たされたフロンターレだが、G大阪の攻撃も焦りが目立つ
残された猶予はごく僅か、再び「神」よ降臨して欲しい
ヴィトール選手が強烈なシュートを放つが、G大阪のゴール前を通過
直後に楠神選手にボールが渡るも、G大阪の守備に阻まれた
食後に試合は終了、興奮と激動の一戦は幕を閉じた
逆転勝利は飾れなかったが、2点差を見事に跳ねのけての劇的なドロー
ゴール裏は勝利同様の雰囲気、ピッチ上の選手たちに盛大な拍手が沸いた
熱戦を演じた選手たちに、惜しみない歓声と拍手が送られた
劇的な同点劇の立役者、この日の主役はもちろん楠神選手
サポーターの熱烈なコールに応え、ゴール裏へと駆け寄ってきた
無限の可能性を秘めた楠神選手
衝撃のハットトリックに誰もが酔いしれ、まさに「神」が降臨した夜であった
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:川島 DF:森・井川・寺田・小宮山 MF:谷口・中村・田坂 FW:黒津・レナチーニョ・鄭 SUB:杉山・佐原・伊藤・横山・ヴィトール ジュニオール・楠神・登里 |
<フロンターレの選手交代> |
谷口>ヴィトール ジュニオール(62分) 鄭>楠神(71分) |