第91回天皇杯4回戦、等々力陸上競技場でJ2の湘南ベルマーレとの対決
開門までの時間を利用し、白い布を広げ一発幕を制作
今シーズン限りでチームを去る、GKコーチのイッカへ向けたメッセージ
川島選手（現リールセ）を代表の正守護神にまで育て上げるなど
3年間の尽力にサポーターから感謝の気持ちを込めて
GKの入場にあわせ一発幕が掲げられた
3年間ありがとうイッカ、素敵な笑顔も忘れないぞぉ
リーグ戦は11位と不本意な成績で終わったフロンターレ
残されたタイトルは天皇杯のみ、元日決戦へ向け気勢をあげる
日没と共に気温は急降下するも、場内の熱気は急上昇
湘南に勝利をおさめ、24日も等々力で戦うべく
サポーターは更に気合を高める
選手入場と共に、場内は更にヒートアップ
不本意なままでは終われない、等々力で歓喜を掴み取れ！
開始直後から攻撃を仕掛けるフロンターレ
コーナーキックのチャンスが早速到来、サポーターも俄然意気込む
田坂選手（背番号6：DF）のコーナーキックから、湘南のゴール前は混戦にもつれ込む
一瞬押し込んだかに見えたが、湘南の守備に阻まれた
対する湘南もするすると浮上
坂本選手（背番号8：MF)がミドルシュートを繰り出す
これはボールに力がなく、杉山選手（背番号28：GK)の正面
サイド攻撃を次々に仕掛ける湘南、フロンターレの守備も慌ただしい
この場面は菊地選手（背番号17：DF）がファウル
フリーキックのピンチを迎えてしまう
湘南のフリーキックが襲い掛かるも、矢島選手（背番号9：FW）がクリア
すかさずカウンターを仕掛けるも、最前線の選手へは繋がらない
フロンターレは右サイドを積極的に切り崩す
柴崎選手（背番号19：MF)がクロスを放つが、矢島選手にはミートしない
湘南も競り合いの隙を狙い、田原選手（背番号９：FW)が振り向きざまの一撃
シュートはゴール枠を外れるも、一瞬冷や汗をかかされた
試合は幾分落ち着きを戻し、パスで繋ぐフロンターレ
繋いで繋いで隙を探すが・・・、湘南に奪われた
湘南が中盤から縦への突破、柴崎選手が背後から止めにかかる
しかしこれは足が絡まり、不用意な警告を受けてしまう
田坂選手（背番号6：MF)のパスを皮切りに、フロンターレが一気に前進
バイタルエリアで左右にボールを回すが
湘南も守備を固めて対抗、パスの供給先に迷いボールを奪われた
概してフロンターレが優位に運ぶも、湘南も一瞬の隙を狙ってくる
特に田原選手のフィジカルは強く、菊地選手が地面に倒れ込む
中盤でボールを回すフロンターレ、湘南も密着マークで対抗
柴崎選手がスルーパスを繰り出すも、ボールの勢いが強過ぎた
湘南もすかさず反撃に移り、菊池選手（背番号14：MF)がシュートを披露
これもゴール枠を外すものの、フロンターレの守備には不安がつきまとう
湘南の反撃を断ち切り、再び右サイドを攻め込むフロンターレ
田坂選手が豪快なクロスを繰り出すが、矢島選手にはうまくミートしない
中盤でボールを奪取し、素早く切り返すフロンターレ
田坂選手が再びクロスを供給するも、前線に呼応する選手は不在であった
中村選手のパスを受けた田坂選手、積極的にクロスを繰り出す
鋭いボールに小林選手（背番号11：FW)が飛び出すも
野澤選手（背番号1：GK）がキャッチ
直後に湘南がカウンターを仕掛ける
縦パスに田原選手が突っ込むも、伊藤選手（背番号2：DF)が行く手を遮った
フロンターレは幾度と湘南ゴール前に迫るも、フィニッシュの形に持ち込めない
田中裕介選手（背番号3：DF）が右サイドを一気に浮上、鋭いクロスを供給
ボールを受けた山瀬選手（背番号13：MF）が振り向きざまにシュートを放つが
野澤選手の好セーブに阻まれた
攻撃の主導権を握るフロンターレ、中村選手（背番号14：MF)のスルーパスが炸裂
・・・のはずが、ボールの先には味方は不在であった
寒空の中、懸命に拍手を送るサポーター
はく息も白く冷え込みが増す中、大声で選手を後押しする
湘南がこぼれ球を拾い、一気に仕掛けてきた
柴崎選手がハングギョン選手（背番号15：MF）と交錯するも
プレーはそのまま継続
一気に前進を図るフロンターレ、ボールは前線の小林選手（背番号11：FW)
湘南の選手をステップでかわし、右サイドからクロスを繰り出す
湘南もすかさず逆襲、手薄な左サイドをするすると駆け上がる
コーナーキックのピンチを招いたフロンターレ、にわかに緊迫感が増す
湘南が立て続けのコーナーキック
サポーターは盛大なブーイング、声の力で加勢
直後に逆襲のフロンターレ、左サイドのクロスからコーナーキックを得た
田坂選手が繰り出したコーナーキックに、伊藤選手が頭で合わせる
しかしタイミングが外れたか、湘南のゴール枠には収まらない
湘南が縦パスを放り込み、一気にゴールへと迫ってきた
伊藤選手が一足早く回りこみ、冷静に体を挟み込む
さぁ、ここから攻撃を仕切り直し
・・・と、小宮山選手（背番号8：DF)がボールを奪われてしまった
湘南が素早く切り返し、坂本選手がクロスを繰り出す
ハイボールは杉山選手がキャッチ、不用意なプレーは危機を真似かねない
フロンターレはパスサッカーに回帰、小刻みに繋ぎチャンスを伺う展開
右サイドを駆け上がるフロンターレ、田中裕介選手が低いパスで中央に折り返す
山瀬選手が鋭いシュートを放つも、湘南の選手に激突
直後に中村選手がボールを拾い、浮かしたパスを供給
湘南ゴール前に構える小林選手には惜しくも届かない
リスクを恐れず、最終ラインを引き上げるフロンターレ
田原選手の切り返しは菊地選手が対応、攻撃の芽を刈り取った
そのまま逆襲に移り、湘南ゴール前に詰め寄るフロンターレ
山瀬選手が至近距離から左足を振り抜くも
ボールは外側に流れてしまった
中盤でボールを奪われたフロンターレ、ぽっかりと前が開いてしまう
菊池選手がドリブルで駆け上がるも、菊地選手がスライディングで対抗
前半も残すは5分余り、湘南がロングパスで活路を開く
田原選手と菊地選手が激しく競り合う
・・・が、田原選手の圧力に屈してしまった
そのまま突破を許し、強烈なシュートがフロンターレゴールに襲い掛かる！
この場面は杉山選手が反応、素晴らしいセーブで失点を免れた
サポーターも盛大な拍手を送り、杉山選手を励ました
前半は両者無得点、勝負は後半へと持ち越された
決定力が乏しいフロンターレ、繋ぐだけでなくシュートも狙って欲しい
湘南のマスコット、キングベルI世が等々力に来てくれた
よし、ふろん太君とのツーショットを撮るぞ！
・・・あらら、目の前を素通りされてしまった（苦笑）
ピッチ上に選手達が足を運び、場内に熱気が舞い戻る
悲願の国立決戦へ向かうべく、このままでは絶対に終われない
開始直後から積極的に仕掛けるフロンターレ
小林選手が気迫のヘッドで空中戦を競い合う
すかさず左にボールを叩き、小宮山選手が突破を仕掛ける
セットプレーの好機が早くも到来、サポーターの声援も熱気を帯びる
田坂選手のフリーキックは放物線を描き、湘南ゴールへ急接近
複数の選手がヘッドで押しこみを図るが、湘南の守備に阻まれた
クリアを急ぐ湘南から、ボールを奪い取ったフロンターレ
小宮山選手が激しいプレッシャーを浴びるも、渾身のクロスを繰り出す
後手に回る湘南に対し、積極果敢に攻撃を仕掛けるフロンターレ
柴崎選手と小林選手が立て続けのシュート、サポーターも俄然勢いを増す
フロンターレの勢いは止まらない、両サイドが積極的に上がり湘南の守備を惑わす
小宮山選手のクロスからコーナーキックのチャンスを得たぞ
柴崎選手が競ったこぼれ球は、小林選手の足元へ
そのまま湘南ゴールへと詰め寄るが、野澤選手のセーブに阻まれた
その後も幾度と攻撃を仕掛けるが、湘南ゴールにはどうしても届かない
いささか単調な場面も多く、一旦仕切り直しを図りたい
右から左へ舵を進め、山瀬選手がクロスを繰り出した
矢島選手が果敢なダイビングヘッド！、これも湘南ゴールを捉えない
劣勢が続く湘南であるが、虎視眈々とカウンターの隙を伺う
最終ラインからのロングパスは中盤を飛び越え、前線の選手にボールが渡ってしまう
守備が手薄なフロンターレ、一気に危機に陥ってしまう
坂本選手にミドルシュートを放たれるも、菊地選手が寸前でブロック
先制点が欲しいフロンターレ、小林選手が中盤から一気に浮上
湘南も山口選手（背番号4：DF）が対抗、懸命に粘るもボールは奪われた
湘南はシンプルにカウンター狙い
フロンターレU-18出身の高山選手（背番号23：FW)にボールが渡る
高山選手は強烈なミドルシュート、これはゴール枠を大きく外した
直後にフロンターレは攻勢に出るも、湘南の守備を崩せない
左右にボールを振る場面が目立ち、中央からの切り崩しは物足りない
湘南は縦パスで一気にフィード、長身の田原選手へ照準を合わせる
高い浮き球は横山選手（背番号18：MF）が、無難にゴールラインへと逃す
高まる緊張の中、湘南のコーナーキックが炸裂
フロンターレゴール前は空中戦に突入、湘南が気迫でボールを繋ぐ
何とか逃れたいフロンターレだが、中途半端なクリアボールを拾われてしまった
即座に湘南に押し戻され、高山選手のヘディングが襲い掛かる！
高山選手の渾身の一撃は、フロンターレゴールへと吸い込まれてしまった
湘南の執念に屈したフロンターレ、よもやの先制点を献上
国立の舞台に立つためには、この程度で挫けてはならない
戦え青と黒の戦士達、サポーターは決して諦めないぞ！
しかし、先制点で勢いを得た湘南が奇襲を展開
アグレッシブに攻撃を仕掛け、フロンターレゴールを再三脅かす
湘南の猛攻を凌いだフロンターレ、田坂選手のドリブルで中盤に浮上
しかし冷静さに失せるのか、湘南にボールを奪われてしまった
直後に湘南が逆襲開始、フロンターレのサイドは手薄に陥る
臼井選手（背番号5：DF）の鋭いクロスが襲い掛かる
流れを変えたいフロンターレ柴崎選手のスルーパスからコーナーキックのチャンス
サポーターも一心不乱の声援、ピッチの外から最大限の力を尽くす
高まる期待と緊張の中、田坂選手のキックが炸裂
横山選手が混戦に飛び込むも、ボールには遠く及ばない
攻撃を止めぬフロンターレ、中村選手のクロスに場内は沸く
まだまだ時間は十分にある、先ずは同点に追いついて欲しい
中村選手が絶妙のスルーパス、ボールは矢島選手を狙う
湘南も臼井選手が先回り、守備の集中力は途切れない
流れを引き寄せ切れないフロンターレ、田坂選手へのマークも厳しさを増す
劣勢を打開すべく、フロンターレは2人目の選手交代
矢島選手に代わり楠神選手（背番号16：MF）を投入
湘南にフリーキックの場面を献上、フロンターレに更なる危機が襲う
追加点を絶対に阻止すべく、サポーターは懸命の拍手を送る
フロンターレU-18出身、永木選手（背番号6：MF）のフリーキックは壁の外を通過
ギリギリでフロンターレゴール枠を外すも、危ない場面であった
再び攻撃に転ずるフロンターレ、楠神選手も鋭いミドルシュート
田坂選手のクロスに合わせ、小林選手がヘディングでボールを落とす
中村選手がシュートを放つが、湘南のDFに阻まれた
最終ラインを引き上げるフロンターレ、湘南はそれを見逃さない
直後にカウンターを浴びてしまうも、坂本選手のシュートは外れて命拾い
試合時間も残りは10分前後、そろそろ本格的な仕掛けが欲しい
しかしパスの比重が多く、湘南の守備の餌食にかかる
田中裕介選手のクロスボールに、小林選手が豪快なオーバーヘッド
これは空中でバランスを崩し、ボールの芯を叩けない
攻撃が煮え切れぬフロンターレ、観客席にも焦りの空気が漂い始める
しかしまだまだ諦めない、サポーターの叫びよピッチに届け
左寄りに構える楠神選手、至近距離からシュートを繰り出す
これは野澤選手のセーブに阻まれた
残り時間は刻々と減少、ピッチ上にも焦りが見えつつある
田坂選手のスルーパスに中村選手が飛び出すも、湘南の守備に阻まれた
フロンターレは最後の選手交代、黒津選手（背番号7：FW）の投入に全てを賭ける
柔らかなタッチでクロスを放つが、前線の選手には呼応し切れない
気がつけば後半もアディショナルタイムに突入
残された猶予は4分余り、フロンターレに奇跡は訪れるのか？
完全に後が無くなったフロンターレ、菊地選手を前線に引き上げパワープレーに突入
横山選手のクロスに豪快なヘディング
柴崎選手が渾身のクロスを放ち、菊地選手が再びヘッドで競る
落下したボールに、楠神選手が懸命に迫る
しかしこれも詰め切れない
背水の陣へと追い込まれたフロンターレ、このまま力尽きてしまうのか・・・
唯一残されたタイトルへの道、簡単に諦めてなるものか！
幾度と前線へクロスを供給、攻撃の手を緩めない
しかし湘南の守備も固い、どうしてもどうしても崩せない
最後までゴールを奪えぬまま、主審の長い笛の音がピッチに響く
ホーム等々力で屈辱の敗戦、フロンターレの2011シーズンは呆気なく幕を閉じた
沈黙に包まれたスタジアム、不甲斐ない結末に多くの観客が続々と席を立った
・・・と、何処からかブーイングが響き始める
ブーイングは場内に拡大、ヤジも随所から飛び交った
低迷を重ね不本意な1年、サポーターも我慢は限界を超えてしまったようだ
深々と頭を下げる選手達、まばらな拍手も盛大なブーイングにかき消されてしまった
ピッチを半周する選手達に、最後までブーイングの嵐は止まらなかった
異様な空間を前に、為す術もなく立ち尽くすのが精一杯であった
敗戦に落ち込むサポーター、2011シーズンも悔やまれる結末であった
この悔しさは絶対に忘れない・・・
・・・で、今シーズンが終わるはずが
退団選手・スタッフとのお別れの場が急遽設定された
後かたづけを放棄しGゾーン前に駆け足で移動、何とか間に合った
最初に挨拶に立ったのは、GKコーチのイッカ
3年間の数々の思い出を語り出す
川島選手（現リールセ）の日本代表定着を始め
青黒の「壁」を創りだした影の功労者
大きな人柄でサポーターの心も魅了、3シーズンありがとう
続いて挨拶に立ったのは、期限付き移籍元の湘南ベルマーレに復帰する松本選手
半年と短い在籍ではあったが
熱きハートとブログの文章で、多くのサポーターの心を引き寄せた
ありがとうマツ、フロンターレへの愛は本物だったぞ！
挨拶を始めた久木野選手、突如涙が流れ出す
最後まで涙が途切れず言葉は少なかったが、フロンターレへの愛着を語ってくれた
鋭い突破と熱きハートは大きな武器、新たな舞台での活躍を期待
フロンターレアカデミー出身の吉田選手、スピーチ開始と同時に涙が溢れる
4年間の在籍で公式戦での出場機会は得られなかったが
アカデミーの星として新たな活躍の場を願う
GKの相澤選手、ベテランらしい冷静な語り口で最後の言葉を綴った
「（来シーズンは）ライバルとして見返す」と力強く宣言、サポーターをどっと沸かせた
川島選手が去りし後、ビッグセーブでフロンターレの窮地を救ってくれた
良き戦友としてまたピッチで会おう！
身震いする寒さを忘れるように、沢山の暖かき拍手で見送られた「仲間」たち
みんな本当にありがとう！