2012シーズンJ1第22節、「神奈川ダービー」横浜F・マリノスとの対戦
空には虹が長時間輝き、開門待ちのサポーターの心を和ませる
広大な日産スタジアムのゴール裏、しかし横断幕の掲出スペースは案外狭い
びっちりと並ぶ横断幕に隙間は皆無
前座試合としてマリノスとフロンターレのU-13同士が対戦
ピッチを駆け回る小さなイレブンに、惜しみない拍手が送られる
ここ最近の「もやもや感」を払拭すべく、決起集会を敢行
大勢のサポーターがゴール裏コンコースに集結、熱き密集空間を形成
コールリーダーの掛け声と同時に、熱狂空間は深みを増す
目前に迫る激戦を前に、サポーターの気合は加速する
最後に固い円陣を組み、来る勝負へ必勝祈願
これぞまさしく「一体感」、巨大な団結力は写真では表現し切れない
そして応援をしながら観客席に戻るサポーターでありました
観客席に戻るや、前座試合を終えたフロンターレU-13のイレブンがゴール裏へ
試合はスコアレスのドローに終わるも、盛り上げてくれたイレブンに拍手
そしてゴール裏にふろん太君が登場、神奈川ダービーなので遊びにきたのやら
加えて我らがキャプテン、中西哲生さんもゴール裏に姿をあらわす
かつての応援歌が観客席から響くや、直立不動で笑みを漏らしていた
さぁ、ここからは本格的な「ダービー」モード
西部選手（背番号21：GK）と杉山選手（背番号1：GK)が登場
残るイレブンもピッチに登場、この日は更なるビッグニュース
負傷で長期離脱中であったジェシ選手（背番号5：DF)と
小宮山選手（背番号8：DF）が待望の復帰
両手を振って応えるジェシ選手、待っていたぞ！おかえりー
燃え盛るアウェイゴール裏、神奈川決戦へ闘志は駆け上がる
・・・と、場内が突如真っ暗に！？！？
設立20周年の横浜F・マリノス、まさかのライトダウンの演出
しかし、マリノスサポーターが掲げるペンライトの数が少ないこと
コンサート会場でも無いのにこの演出は一体何だ？
一瞬どよめくも即座に応援再開、声の力でマリノスの演出を吹き飛ばせ
暗闇を保ち選手入場、10分間余りのライトダウンショーは閉幕
個人的には相当腹が立った演出、目指すべくは安全なスタジアム環境なのに
事故を招きかねない過剰演出、率直に危険ではなかろうか
腹がたってばかりは居られない、これでは相手の思うつぼ
激戦に備える選手のためにも、早く冷静さを戻さねば
マリノスが先制攻撃、小野選手（背番号10：MF)が深く踏み込みシュートの体制
ここは稲本選手（背番号20：MF)らがブロック
直後にマリノスはコーナーキック、中村選手（背番号25：MF)のキックが炸裂
富澤選手（背番号27：MF）がヘディングシュートを狙うが
風間宏矢選手（背番号34：FW)がシュートコースを防ぐ
左SBは福森選手（背番号22：DF）が久々の先発
試合勘がいささか鈍っているのか、序盤はボールをキープし切れない
ポジションに手を入れたフロンターレ
大島選手（背番号30：FW）が3トップの一角を担う
序盤はいささか守勢気味、クリアボールはマリノスに奪われてしまう
中村選手にフロンターレは2選手が追随、しかし外されシュートを許す
ここは實藤選手（背番号15：DF）が対応、決定的な場面を与えない
風間監督の申し子、山越選手（背番号35：FW)も3トップの一角で出場
しかし不慣れなポジションなのか、足元がどうもおぼつかない
マリノスにセットプレーの場面到来、中村選手のフリーキックが炸裂する
ボールはポストを掠めてゴールラインを通過、危険な場面であった
立ち上がりはマリノスが優位な展開、フロンターレの動きは全般的に鈍い
選手たちのエンジンもそろそろ全開、サポーターの声で活気を導け
中盤を突破のフロンターレ、左右のパスで攻撃の機会を伺う
鳥栖戦に比べるとボールに意図はあるが、ここは繋がり切れない
小野選手の突破に対し、實藤選手が体を張ったディフェンス
ペナルティエリア内での勇気溢れる守備に、ゴール裏から盛大な拍手が沸く
バックラインで繋ぐフロンターレ、西部選手と實藤選手のパス交換
しかしどうも危なっかしい・・・あら？、實藤選手のパスが奪われてしまった
カメラを構える猶予も無く、マルキーニョス選手（背番号18：FW）の一撃を浴びる
ミスで不覚の失点、守備の乱れがまたもや露呈
と言っても試合は始まったばかり、ミスを悔やむ暇は無い
即座に切り替え応援続行、早々に同点に追い付きたい
反撃開始のフロンターレ、左サイドを基軸に攻撃を仕掛ける
しかしマリノスも守備陣を増やし、ゴール付近で窮屈なプレーを強いられる
繋ぐ意識を強めるフロンターレだが、気持ちとは裏腹に繋がらない
稲本選手が繰り出したパスは、栗原選手（背番号4：DF）の正面
實藤選手が主選手の足元を蹴り、警告を受けてしまった
歯切れが悪いフロンターレ、攻撃の流れを引き寄せられない
ボールは小野選手の足元、田中裕介選手（背番号3：DF）が守備に入る
新旧マリノスのマッチアップはユウスケに軍配、鮮やかにボールを奪い取る
井川選手（背番号4：DF）が中盤に浮上、鋭いパスは福森選手が反応
マリノスのスライディングをさらりと交わし、マリノスゴールへひた迫る
福森選手自らクロスを放つが、中澤選手（背番号22：DF)がクリア
こぼれ球を拾い繋ぐフロンターレ
風間宏希選手（背番号31：MF）と中村選手（背番号14：MF)が
立て続けに蹴り込むも、マリノスゴールを脅かすには至らない
パスを細かく素早く繋ぎ、攻撃の機会を探すフロンターレ
マリノスの守備は冷静に対応、代表クラスが揃う守備陣を崩すのは容易くない
マリノスのベテラン外国人コンビ
ドゥトラ選手（背番号5：DF)とマルキーニョス選手の連携が光る
年齢を感じぬパワフルさ、フロンターレの若手は悪戦苦闘
富澤選手のシュートが外れ、マリノスの攻撃が途切れてくれた
西部選手のキックに合わせ腕を伸ばすサポーター、仕切り直しを期待
ボールは一気に中央を突破、大きく弾み右寄りに流れる
風間宏矢選手がシュートの体制に入るも、栗原選手のプレッシャーにバランスを崩す
マリノスが再び攻勢を強め、クロスから小野選手がボレーシュート
続けてコーナーキックの危機に突入、中村選手のキックが襲い掛かる！
フロンターレゴール前は熾烈な空中戦、互いに激しいプレーの応酬
あわやゴールラインを割られそうになるも、風間宏希選手が懸命のクリア
マリノスゴール前で繋ぐフロンターレ、フリーキックの場面が巡って来たぞ
待望の場面にサポーターも躍動、中村選手の背中に熱き魂を注ぐ
中村選手の渾身の一撃は、飯倉選手（背番号21：GK)がセーブ
後続のチャンスに期待を込め、サポーターは叫びそして跳ねる
ピッチ中央で激しい攻防戦、風間宏矢選手のパスに大島選手が飛び出す
しかしこれは僅かに長く、ドゥトラ選手のクリアを許す
攻勢に転じたいフロンターレ、中村選手のスルーパスがピッチを切り裂く
・・・筈がボールの先には誰も駆け込まない、タッチラインを敢え無く割り込んだ
フロンターレは最終ラインを引き上げ、實藤選手が果敢に攻撃参加
しかしマリノスには通用しない、と言うより選手間の繋がりがイマイチなまま
左サイドに展開のマリノス、小野選手のパスから中村選手が急浮上
フロンターレの守備が間に合わぬ間に、危険なクロスを許してしまう
マルキーニョス選手の豪快なヘディングシュート、不覚の2点目を献上
むむむ・・・、このまま崩れ落ちてなるものか！
先ずは1点を返すべく、右サイドに展開のフロンターレ
大島選手にはマルキーニョス選手が対抗、得点への起点は潰されてしまう
サイドが手薄なフロンターレ、ドゥトラ選手が抜け出しクロスを放つ
脅威の39歳にはただただ驚嘆、年齢がまるでウソのようだ
左右のパスを繰り返すフロンターレだが、マリノス陣内へ踏み込む場面が乏しい
司令塔の中村選手もボールの供給先に苦労が伺える
中村選手のパスに風間宏希選手が反応、マリノスの背後に大胆に切れ込む
そして待ち侘びたコーナーキックの場面
サポーターは声量をぐっと強め、コールリーダーも自ら跳躍する
ショートコーナーを選んだフロンターレ、この選択は吉と出なかった
左サイドに構えるフロンターレだが、マリノスも体を張った守備で対抗
中村選手もスライディングで対抗、どうしても崩し切れない
前半も残り時間は5分前後、依然と攻め手に欠くフロンターレ
風間宏希選手が大きく踏み込みミドルシュート
ボールは惜しくもポスト上を通過
前半の終了が近づくにつれ、マリノスの攻撃は勢いを増す
ドゥトラ選手が強烈なミドルシュート、これは西部選手の正面
フロンターレも負けじと逆襲開始
井川選手のパスを起点に大胆な中央突破
ボールは一瞬奪われかけるも、風間宏矢選手が冷静に足元で裁く
そのまま混戦を駆け上がり、風間宏矢選手が鋭い一撃
しかしこれはサイドネット、マリノスゴール枠に収まらない
程なく前半はタイムアップ、マリノスに2点リードを許す
敵地での「難局」な一戦、風間監督の次なる手に期待である
ハーフタイムの日産スタジアム、ふろん太君は残念ながら姿を見せず
CMで見慣れたキャラクターが登場、今日は「ほけんの窓口マッチ」かぁ
後半開始のキックオフ、反撃を目論むフロンターレは小林選手（背番号11：FW)を投入
ゴール裏のサポーターは気合復活、豪快にバケツの水をぶちまける
お、ユウスケが果敢な攻撃参加
マリノスサポーターのブーイングが響く中、かつての同士（中澤選手）とマッチアップ
ボールを繋ぎ前進を図るフロンターレ、田中裕介選手も前半以上の積極性
マリノスは前半とは打って代わり、スペースを与える場面が増えつつある
しかし油断は禁物、マルキーニョス選手がフリーの姿勢でミドルシュート
幸いにもフロンターレゴール枠を外すも、決まったら致命傷になりかねない
マリノスの攻撃を跳ね返し、じわりと浮上のフロンターレ
中村選手のスルーパスに飛び出すは實藤選手、これは中澤選手に阻まれた
黙々と繋ぐフロンターレだが、中盤でマリノスにボールを奪われた
マリノスは速攻から大黒選手（背番号9：FW)が一撃、これも危ない場面である
続けてマリノスのコーナーキック、ゴール前は混戦に縺れ込む
こぼれ球を中澤選手に拾われシュート、これは守備の選手を直撃
マリノスの攻撃を防いだフロンターレ、中盤へ浮上し細かく繋ぐ
福森選手がクロスを繰り出すが、栗原選手のヘッドが阻む
クリアボールを拾い攻撃続行、風間兄弟の連携からシュートに至る
小林選手も負けじとシュート、マリノスゴールには届かない
マリノスも直後に反撃に出るも、高齢の選手が多い影響か鋭さを欠く
中村選手に複数の選手が追随、パスコースを塞ぐ
マリノスのロングパスに實藤選手が反応、マルキーニョス選手からボールをすくい取る
小野選手の執拗なチャージにも負けずに踏み留まる
風間宏希選手のパスは大島選手、マリノスのペナルティエリアに強く踏み込む
続けてコーナーキックの場面、中村選手の鋭いキックが炸裂！
中村選手のコーナーキックを、田中裕介選手が頭で合わせてシュート
古巣マリノスからのゴールに浮かれず、締まった表情でセンターサークルに戻る
フロンターレは2人目の選手交代、福森選手に代わり楠神選手（背番号16：FW)を投入
久々のベンチスタートに、期するものを見せて欲しい
楠神選手の投入により、本職の左SBに戻った山越選手
中村選手のクロスをヘッドでクリア、本来のプレーが戻りつつある
風間宏希選手がマリノスのペナルティエリアに侵入、惜しくもシュートには至らない
逆サイドでは實藤選手が崩れ落ち、サポーターも心配の表情
實藤選手は無念の負傷退場、試合後の診断は骨折で全治4週間見込み
この離脱は痛いぞ・・・
が、ここで頼れる男が立ち上がる
ジェシ選手がピッチに投入準備、背番号5が光り輝いている
フロンターレのコーナーキックの直後に、ジェシ選手がピッチに足を運ぶ
頼むぞジェシ！鉄壁の守りを見せてくれ
ジェシ選手投入で隙が出来たか、守備が乱れマリノスのカウンターを食らう
ここは集中力を高めたい、サポーターも懸命の応援を続行
フロンターレも逆襲のカウンター、楠神選手が気迫のシュートを放つ
試合は更に派手な様相、次なるゴールは誰が奪うのか？
いやはや、この男の守備に改めて惚れ込んでしまいそう
川崎の厚き壁となり、最終ラインの安定感は確実に向上
中村選手のスルーパスは風間宏希選手、マリノスの選手を振り切りクロスを放つ
小林選手が縦に抜け出し、ボールを豪快に押し込んだ！（写真に写っていない！！）
・・・が、何故かオフサイドの判定
いったい何がオフサイド！？、不可解な判定に選手もサポーターも不満の声
「幻のゴール」で絶好機を逃したフロンターレ
何時しかマリノスが逆襲開始、中村選手のフリーキックが襲い掛かる
この場面はジェシ選手がクリア、川崎の偉大な壁となる
フロンターレがマリノスからボールを奪取、そして田中裕介選手の足元へ
力強く縦へと切り裂き、左足を大きく振り抜いた！
シュートはマリノスゴールへ吸い込まれ、待望の同点！
古巣マリノスに圧巻の2得点、これぞ「川崎のユウスケ」
マリノスも直後に反撃開始、中村選手がジェシ選手に絡みボールを奪取
しかし後が続かない、高齢選手が多くを占めるマリノスの弱点が露呈
風間宏希選手が選手が警告、これはちょっと勿体無い
しかし遠目から見ると、兄弟漫才にも見えなくない（失礼）
気付けば試合はアディショナルタイム、電光掲示板の表示は異例の「６（分）」
残り時間はたっぷりある、マリノスから決勝ゴールを奪い取るぞ
マリノスゴールへ続々と迫るフロンターレの選手たち
サポーターも懸命に後押しすべく、残る力を全て注ぎ込む
対するマリノスもホームでは負けられない、パワープレーで得点を奪いにかかる
フロンターレも必死に食い下がる、西部選手も渾身のパンチで防御
・・・と、気づけば谷口選手（背番号29：MF）が登場
試合の流れについて行けぬのか、存在感はいまひとつ
マリノスは更に圧力を強め、フロンターレゴールをこじ開けにかかる
フロンターレも決死の守備で対抗、富澤選手のシュートは西部選手がナイスセーブ
気づけば6分間は瞬く間に過ぎ去った
手に汗握る「神奈川ダービー」は、互いに譲らずドローで終了
2点差を追い付いたフロンターレ、「勝利」に等しき敵地での勝ち点
激戦を分かち合う選手とサポーター、「一体感」が成し得たドローであろう
十字架を切り、ピッチを後にするジェシ選手
復帰戦とは思えぬ安定感、負傷した實藤選手の代役は確実
横浜市内に響く川崎市民の歌、密かな優越感に浸るサポーター
そして「ユースケフロンターレ」の大絶叫、ユウスケは完全に川崎のもの
次節は「難局物語」ホームの名古屋戦、この勢いで難局を乗り切るぞ！