川崎フロンターレ VS 徳山大学
〜 第92回天皇杯全日本サッカー選手権大会 2回戦 〜
日 時 | 2012年9月8日(土) 13:00 | |||
試合会場 | 等々力陸上競技場(神奈川県川崎市) | |||
天 候 | 晴れ | |||
観 客 数 | 2,882人 | |||
試 合 結 果 | ||||
川 崎 | 0 | 前 半 | 0 | 徳 山 大 学 |
2 | 後 半 | 0 | ||
2 | 計 | 0 | ||
得 点 者 | ||||
山瀬 功治 | 49分 | |||
山瀬 功治 | 77分 |
2012年晩夏、今年も天皇杯の季節が到来
川崎フロンターレはJ1勢が初登場となる2回戦からの登場
天皇杯序盤は集客数が伸びぬのは常だが、等々力は例年以上の閑散ぶり・・・
ここは気分を入れ替え、スキマスイッチの常田さん作詞の新応援歌の練習
どんな時でも等々力に駆けつけるサポーターならば、きっと覚えてくれる・・・はず
燦々と輝く太陽の下、杉山選手(背番号1:GK)と高木選手(背番号29:GK)がピッチに登場
杉山選手の応援歌を歌うのは久方ぶり、初戦だがしっかり抑えて欲しい
残るイレブンもピッチに登場、閑散とした中にも熱き叫びが響く
ほぼフルメンバーで揃えたフロンターレ、妥協の姿勢は見られない
この日のコールリーダーはいつものカイト君とは違い、ツバサ君が担当
サテライトリーグが廃止された近年、天皇杯は応援家の貴重な育成の場でもある
カイト君もツバサ君の脇に立ち、積極的にフォロー
こうやってコールリーダーの伝統は受け継がれるのです
今年こそ夢舞台を掴むべく、静かに第一歩を踏み出した
悲願の元日決戦へ向け・・・
・・・と、風間宏矢選手(背番号34:MF)があっさりとかわされた
井川選手(背番号4:DF)が対応するも、立ち上がりの不意を疲れた格好
ジェシ選手(背番号5:DF)が待望のスタメン復帰
その存在感はやはり大きいもの
この日もフロンターレは「繋ぐサッカー」、早くもパスが全開である
大島選手(背番号30:MF)が素早く右サイドに展開
右サイドを切れ込むフロンターレ、田中裕介選手(背番号3:DF)が一気に浮上
ワンツーからシュートを狙うが、徳山大学の守備に阻まれた
徳山大学がヘッドでボールを落とすが、ジェシ選手が守備に回る
ジェシ様の横顔も素敵・・・だが、井川選手も徳山大学の攻撃をしっかりガード
仙台戦に続き、山瀬選手(背番号13:FW)がワントップの布陣
序盤は控えめな動き、ここは無難にポストプレー
素早く繋ぐフロンターレ、左寄りから縦への突破を図る
中央に折り返すも徳山大学が守備固め、シュートの体制までは持ち込めない
井川選手のパスを起点に、中央を斜めに駆け上がるフロンターレ
風間宏矢選手のパスに小林選手(背番号11:FW)が抜け出すも
徳山大学のブロックに遭遇、バランスを崩す
左サイドを駆け上がる山越選手(背番号35:DF)だが、プレーに冴えが見られない
ボールが足に落ち着かず、徳山大学にボールを明け渡す
徳山大学が左サイドを浮上、フロンターレの守備をかわしてクロス
これは杉山選手の正面に飛び、難なくセーブ
繋いで左サイドの突破を図るフロンターレだが
山越選手がひとり彷徨う如く、不用意なプレーでラインを切らす
山越!同じ大学生をナメているのか!(不甲斐なさについ怒鳴ってしまった・・・)
再びボールを繋ぎ、浮上を図るフロンターレ
山越選手が鋭く浮上、左足を鋭く振り抜いた
小林選手がヘッドで繋ぎ、風間宏矢選手が半身のボレーの体制
これはボールをコントロールし切れない
右サイドを攻めるフロンターレ、小林選手が遠目からクロスを供給
ボールは徳山大学ゴール前に到達するも、これもコントロールし切れない
徳山大学も小刻みに繋ぎ、左サイドからクロスを供給
これはジェシ選手の足に接触したか、コーナーキックの危機を招く
徳山大学が繰り出したキックは、フロンターレゴール前に接近
ここは杉山選手がパンチング、ボールを外に弾き出す
速攻に転じたいフロンターレだが、徳山大学にボールを奪われてしまった
左サイドからクロスを放たれるも、杉山選手が落ち着いてセーブ
試合は再び小休止、パスで繋ぎに繋ぐフロンターレ
プロと比較すればプレッシャーは弱く、リーグ戦よりはスムーズにボールが通る
左サイドを繋ぐフロンターレ、山越選手が渾身のクロスを繰り出す
徳山大学の選手に当たりコーナーキック、サポーターもぐっと活気づく
コーナーキックからのこぼれ球は、風間宏希選手(背番号31:MF)に戻る
繰り出したクロスはジェシ選手が頭で合わせるも
ボールの底を叩きゴールラインを割る
徳山大学もプロ相手に堂々のプレー、隙あらばシュートを放ってくる
これはフロンターレの守備陣に激突、コーナーキックの場面を迎える
ジェシ選手が浮上した隙に、徳山大学が一気の中央突破
フロンターレは最終ラインに残る井川選手が対応、危険な場面には至らせない
しばらくは一進一退が続いたものの、大島選手のパスを起点に右寄りに展開
田中裕介選手が勢いを効かせシュートを放つが、相手GKに阻まれた
徳山大学の選手に風間宏希選手が張り付くも、振り切られる寸前
ここに田中裕介選手が果敢にスライディング、ボールを見事に奪取成功
そのまま一気に勢いに速攻を仕掛けるフロンターレ
対する徳山大学は決して動じない
守備陣が続々と体を寄せ、フロンターレに絶好機を作らせない
登里選手が折り返したボールに、山瀬選手が突っ込むも及ばない
直後に田中裕介選手が押し込むもゴール枠を外れ、ガッカリと座り込む
登里選手が駆け出したところに、徳山大学の選手が背後からチャージ
フリーキックのチャンスが到来、先取点の期待は自然と高まる
サポーターの期待を抱き、風間宏希選手のキックが炸裂
・・・が、回転を利かしたボールは落ち切れずにポスト上を通過
徳山大学にボールを戻されるも、パスワークが復活のフロンターレ
素早くボールを繋ぎに繋ぎ、徳山大学の隙を探し出す
大島選手が左サイドに大きく叩き、山越選手が鋭いクロス
これは徳山大学がヘッドでクリア
徳山大学も左サイドからクロスを放つが、杉山選手が悠々とセーブ
守備面の比重が高いためか、攻撃面の脅威が少ないのは助かる
前半残り時間は10分弱、登里選手が積極的に攻め立てる
だが、フィニッシュへの道筋はいまひとつ
山瀬選手からのパスを受けた風間宏矢選手、反転を利かし強烈な一撃
これは徳山大学のゴール枠をとらえない
ボールを奪取した徳山大学、ドリブルをパスを交え一気に前進
シュートの体制に入られるも、田中裕介選手が渾身のスライディング
徳山大学の速攻から逃れたフロンターレ、再び繋ぎ前進を図る
山瀬選手の背後にマークが迫るも、ボールを逃さない
大島選手のスルーパスに小林選手が飛び出し、コーナーキックのチャンスが到来
前半終了前に先取点が欲しい、サポーターの期待も自然と高まる
攻撃の手を緩めぬフロンターレ、田中裕介選手が大胆な飛び出しからシュート
徳山大学も瀬戸際で粘り、斜め角度からの一撃はブロックされた
続けてコーナーキックのチャンスが到来
風間宏希選手のキックに田中裕介選手が頭を合わせるが・・・決まらない
前半は両者無得点、格下の相手はやはり戦い難いものなのか
まぁ、ここまでは十分想定の範囲内
ハーフタイムに登場はピーカブー、天皇杯でもすっかりお馴染みの顔
あらら?何故か早々にリタイヤし、ゴール裏した通路へ避難
扉の近くで何やら物陰が・・・
心配をよそにピーカブーは早々に復帰
まさかカブをはめ直したのか?(違うっ!)
フロンターレは後半開始から小松選手(背番号17:FW)を投入
ツバサ君の熱きリードに乗って、徳山大学から先制点をゲットするぞ!
先制攻撃を仕掛けるフロンターレ、登里選手が豪快なドリブルからクロスの体制
山瀬選手が足元で合わせるも、徳山大学のガードに阻まれた
ジェシ選手のパスを受けた小松選手、精悍な表情で徳山大学ゴールに迫る
風間宏希選手のコーナーキック、こぼれ球からのユースケのパスでボールがリターン
ここは徳山大学の圧力に屈してしまう、頑張れ>兄
前線でボールを繋ぐフロンターレ、山瀬選手のパスは小松選手へ託された
巧みな足技からシュートを繰り出すも、直前にハンドの判定
井川選手のパスを皮切りに、風間兄弟が中盤でボールを素早く繋ぐ
そこに割り込むは山瀬選手、ゴール前のこぼれ球を軽快に押し込んだ
山瀬選手のゴールが決まり、フロンターレが待望の先制
頼れる男山瀬功治、今ここに完全復活
先制点を挙げたフロンターレ、ボールの繋がりが一層なめらかとなる
山越選手の折り返しを山瀬選手が落とし、キレのあるミドルシュート
風間宏希選手のコーナーキックを、田中裕介選手がトラップし足元で粘る
この場面は徳山大学ゴールに寄せ切れず、宏矢クンも思わず苦笑い?
攻撃続行のフロンターレ、山越選手が徳山大学の圧力に屈さずクロス
小松選手がフリーでヘディングシュート、これは枠に収めて欲しい
直後に徳山大学が速攻開始、フロンターレの守備は真ん中がぽっかりと開く
流れに乗った徳山大学がシュート、杉山選手がセーブし命拾い
徳山大学がまたもや速攻開始、フロンターレは同じ攻撃を食らってしまう
徳山大学のシュートは杉山選手が抑え、立て続けのピンチを免れた
試合の流れは徳山大学に傾くも、フロンターレも勢いを引き寄せる
素早いリスタートから登里選手がシュート、小松選手もヘディングシュートで続く
中盤でボールを奪われたフロンターレ、直後に徳山大学の速攻を浴びる
コーナーキックの危機到来、ここは集中しどころだ
元マリノスコンビのコージ&ユウスケの連携
コーナーエリアに深く迫り、徳山大学からコーナーキックチャンスを獲得
風間宏希選手のキックに合わせ、ジェシ選手が果敢なヘディングシュートを狙う
徳山大学が直後にカウンターを披露
フロンターレは即座に守備整備、ジェシ選手も最終ラインに戻り防御成功
小松選手が風間宏希選手のスルーパスを受け、大きなドリブルで徳山大学ゴールに迫る
右サイドを折り返しシュートを放つが、相手GKの攻守に遭遇
徳山大学ゴール前に切れ込む小松選手だが、フィニッシュの精度に欠く
こうも好機を潰してしまうと、応援する側も頭を抱えてしまう
徳山大学の好機は限られるも、スピードを生かした攻撃は侮れない
この場面も守備陣が振り切られそうになるも、ジェシ選手らが対応し事なきを得た
ここで来場者数が発表、えっ!?3,000人を大きく割り込む!?
2,882人は作年の6割程度、まさかここまで落ち込むとは・・・
オーロラビジョンに映し出された入場者数に場内はざわつくも、嘆くのは試合の後でもいい
・・・が、小松選手がこの場面も決まらず嘆き節
山越選手が懸命のサイド突破、体をねじ曲げ渾身のクロスを放つ
うーん、ここも詰め切れないのか・・・
続けて左サイドを浮上、登里選手が駆け上がりクロスを繰り出す
高精度のボールに山瀬選手が反応
ドンピシャのヘディングシュートが炸裂!(超ピンぼけ)
山瀬選手の貫禄のシュートが決まり、待ち詫びた追加点をゲット
ベテランの味が光る一撃、山瀬選手の存在はかくも大きし
気がつけば後半はアディショナルタイム、フロンターレは2人目の選手交代
おおっ!杉浦選手(背番号18:MF)が等々力の舞台に戻ってきたぞ
サポーターの盛大な拍手を受け、杉浦選手がピッチを踏みしめる
この暖かな空気感、これぞ等々力がつくりだす「一体感」
後半も残りは僅かだが、杉浦選手は自らのプレーを黙々と敢行
徳山大学の攻撃に背後から対応、緩みがちな時間帯を引き締める
そしてアヴァンテの応援スタート
誰もが待ち侘びたこの瞬間、等々力の空に高々と歓声が響く
直後に試合はタイムアップ、徳山大学の挑戦を2-0で退けた
試合運びに課題は否めぬも、無事に3回戦に進出決定
徳山大学の選手と握手を交わし、バックスタンドに向かうフロンターレの選手たち
炎天下のスタジアムで共に戦ったサポーターに感謝の一礼
勝利の喜びを分かち合う選手とサポーター
ここは両者の呼吸が合わず、もう一回やり直し
「風間フロンターレ」の道のりは険しきも、勝利は最高の良薬
次節はリーグ戦の鹿島戦、この流れをキープしたい
90分間堂々と戦いに挑み続けた、徳山大学のイレブンたち
フロンターレサポーターからは盛大な徳山大学コールが沸き起こる
それに応じた徳山大学のイレブン、笑顔でGゾーンに駆け寄ってきた
涙を流した選手たちも、近づけば笑顔が浮かんでいた
頑張れ徳山大学イレブン!プロの世界で待っているぞ!
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:杉山 DF:田中(裕)・ジェシ・井川・山越 MF:風間(希)・大島・風間(矢) FW:登里・小林・山瀬 SUB:高木・伊藤・レネ サントス・杉浦・田中(淳)・レナト・小松 |
<フロンターレの選手交代> |
小林>小松(46分) 風間(希)>杉浦(90+1分) |