徳島ヴォルティス VS 川崎フロンターレ
〜 2014 J1 第4節 〜
日 時 | 2014年4月6日(日) 13:04 | |||
試合会場 | 鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム | |||
天 候 | 晴れ | |||
観 客 数 | 8,467人 | |||
試 合 結 果 | ||||
徳 島 | 0 | 前 半 | 2 | 川 崎 |
0 | 後 半 | 2 | ||
0 | 計 | 4 | ||
得 点 者 | ||||
8分 | オウンゴール | |||
11分 | 大久保 嘉人 | |||
60分 | 森島 康仁 | |||
77分 | 稲本 潤一 |
J1リーグ戦第6節、J1初昇格のヴォルティス徳島とのアウェイゲーム。
2002年以来の訪問となる、鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム。
四国初となるJ1初昇格に、鳴門の街は期待に満ち溢れていた。
ビジター席入口は大勢のフロンターレサポーターが待機。
前売りだけで1000枚も売れたとか、四国初上陸となるサポーターも少なくない。
開門と同時に横断幕の装着開始、最前列に真新しいフォルツァ幕を装着。
最後方の座席にも横断幕を取り付けるが、吹き荒れる強風に作業が難航。
加えて天気がめまぐるしく変化。大粒の通り雨で更なる苛酷さを招く。
程なく雨雲は過ぎ去るも強風は吹き止まず、横断幕の固定に四苦八苦。
雨雲が通過し日差しが復活。GKの2選手がピッチに登場。
リーグ戦全敗の徳島が相手だが、しっかりとゴールを締めてくれ。
残るイレブンもピッチに登場。ゴール裏は青き熱気で満たされる。
四国の地初となる、J1の勝ち点3をゲットするぞ!
遠方の鳴門にも関わらず、ゴール裏の雰囲気は等々力を彷彿。
気温もグングンと上昇し、応援には最適な陽気である。
スタンドの後方最上段には、ロングコート姿の高校生軍団。
彼らの正体は登里選手(背番号23:DF)の出身高、香川西高校サッカー部の生徒さん。
登里選手は負傷で遠征に帯同しなかったが、フロンターレの応援席にようこそ!
フロンターレサポーターから歓迎の拍手が沸き起こる。
一部の部員が歩み寄り、コアゾーンでの応援を志願。
もちろん即座に大歓迎、コアゾーンの密集度は更にアップ。
香川西高校の生徒さんが作成、登里選手の応援プラカードが掲出。
彼方川崎の地でリハビリに励む登里選手へ、後輩たちの気持ちが伝わった。
・・・と、突風でヨシメーターのスコアが剥がれるアクシデント。
慌ててヨシメーターを回収、大急ぎでスコアを貼り直す。
サポーターの声援が響く中、両チームの選手たちがピッチに登場。
澄み渡る青空の下、激戦は火ぶたを切って落とされた。
好調をキープのフロンターレ、今日も強さを魅せつけてくれ。
フロンターレが早々に試合を支配、徳島にボールを容易く触らせない。
森島選手(背番号9:FW)が積極的に前線へ飛び出す。
徳島がロングパスを繰り出すが、田中選手(背番号3:DF)がヘッドで跳ね返す。
フロンターレが武器とするパスワークを披露、徳島の選手に的を絞らせない。
コーナーキックのチャンスを獲得、早くも先制点の気配である。
フロンターレが左サイドに展開、レナト選手(背番号10:MF)が力強いドリブルで浮上。
徳島の選手を一気に抜き去り、鋭いクロスを繰り出した!
レナト選手のクロスは守備に戻った徳島のDFを直撃。
ボールはそのまま徳島ゴールへ転がり込み、先制点をゲット!
最高の滑り出しに選手もサポーターも大喜びだぁ。
先制点を喫した徳島も反撃、ボールを繋ぎ攻撃のチャンスをうかがう。
対するフロンターレもしっかりと追随、徳島に隙を与えない。
直後にフロンターレが反撃開始、森島選手が頭で落としたボールを
大久保選手(背番号13:FW)がキープ。
徳島の選手をドリブルでかわし、強烈なミドルシュートを繰り出した!!
大久保選手の鮮烈な弾丸シュートは、徳島ゴールに深々と突き刺さった。
圧巻の追加点に歓喜再来、絶好調のヨシトを代表に呼んでくれぇ>ザックさん。
徳島がセットプレーから反撃するが、フロンターレはゴール前の混戦も慌てず対応。
レナト選手がドリブルで浮上を図るが、徳島のバックチャージに転倒。
早々の2得点に奢ること無く、攻撃の手を止めぬフロンターレ、
森谷選手(背番号19:MF)も負けじとミドルシュートを放つ。
徳島が素早く縦に展開、危険なボールがフロンターレの裏を突く。
この場面は谷口選手(背番号15:DF)が対応、長身を生かし徳島の突破をブロック。
徳島の反撃を断ち切るや、フロンターレが再び試合を支配。
圧巻のパスワークで徳島を翻弄、最後はレナト選手が飛び込むが惜しくも届かず。
徳島を寄せ付けぬフロンターレ、鮮やかなパスワークに重量級のレンズが追いつかない。
守る徳島はレナト選手に複数の選手がマーク、
守備に選手が割かれてしまい、劣勢から抜け出せない。
苦境の徳島はロングパスで起死回生を図るが、
フロンターレも井川選手(背番号4:DF)が対応。
ボールの落下点に先回りし、徳島のチャンスを速やかに潰す。
続けて徳島が切れ込むも、ジェシ選手(背番号5:DF)が側面から対応。
徳島の攻撃を見事に遮断。
フロンターレが中盤でボールを奪取、久々の絶好機を作り出す。
中村選手がドリブルからスルーパス、抜け出した森谷選手とは僅かに合わなかった。
フロンターレは中盤でボールを再奪取、レナト選手が縦にドリブルを図る。
徳島のマークが届かぬ間に、豪快なミドルシュートを繰り出した。
その後の説明はかっ飛ばし(恥)、前半はフロンターレが2点リードで終了。
開幕以来全敗の徳島相手に危なげない試合運び。
フロンターレとの実力差は余りに明確、もっと頑張れ>徳島。
コアゾーンで応援を盛り上げた、香川西高校サッカー部の生徒が観客席後方に戻る。
何でも所定の場所で観戦せよと、注意されたとかされなかったとか。
応援の中心部に鎮座する、オーストラリアから来日のウォンバット君。
何でも飾ってから無敗なので、勝利の神様として崇められる(?)とか。
と、3輪車で登場は徳島のマスコット。
たぬきのヴォルタくんとティスちゃん。見た目によらず大胆なコンビである。
土俵入りのパフォーマンスを披露、観客席のサポーターを笑わせる。
実は相撲の真似では無く、中村選手(背番号14:MF)の持ちネタ、
「SKP14」(得点パフォーマンス)のモノマネ説が有力。
そして豪快な爆転を披露、東京のたぬきに負けぬ運動神経の持ち主。
が、パフォーマンスの最中にフロンターレの選手がピッチに復帰。
殺気立った雰囲気を捉えた2人(?)は3輪車に飛び乗り、
そそくさとゴール裏から退散。
ここから後半スタート、更なる追加点を期待し、熱き応援が再開された。
後半も早くからフロターレが試合を支配する。
素早く正確なパスワークで徳島を翻弄、守る徳島は食らい付くのが精一杯。
徳島の頼みの綱はロングパス。青山選手(背番号8:DF)のパスがグイグイと迫る。
フロンターレは田中選手が対応、ヘディングで横に弾き出す。
直後に猛反撃のフロンターレ。大久保選手が斜め角度から鋭い切れ込み。
レナト選手が戻したボールを中村選手がシュート、これはボールの芯を外す。
自由自在にボールを繋ぐフロンターレ、徳島の守備陣を軽やかに振り払う。
左右の繋ぎで徳島の守備を希薄化、中村選手が得意のロングパス。
何とか反撃に移りたい徳島だが、選手間の連携もぎこちない。
衛藤選手(背番号17:MF)に田中選手がまとわりつき、ボールをすかさず奪い取る。
その後もフロンターレの一方的な流れ、徳島を手玉に取る展開。
ゴール裏の応援も余裕のムード、熱き声援が鳴門の地に響く。
徳島にセットプレーを与えるも、短時間でピンチから脱出。
直後に速攻から徳島にプレッシャー、フロンターレの勢いは止まらない。
中村選手のスルーパスから好機を演出のフロンターレ。
森谷選手のシュートでコーナーキックを獲得したぞ。
谷口選手のシュートが外れた直後に、フロンターレが最初の選手交代。
負傷気味の森島選手に代わり、山本選手(背番号6:MF)を投入。
・・・が、レナト選手が負傷し担架で搬出のアクシデント。
森島選手はピッチに残り、レナト選手と山本選手が交代となった。
アクシデントに見舞われたフロンターレだが、この程度で勢いは止まらない。
谷口選手が折り返したボールを、森島選手が片足で流し込む。
森島選手の「ごっつあん」移籍後初ゴールが決まり、フロンターレのリードが拡大。
直後に森島選手は稲本選手(背番号20:DF)と交代、お疲れ様。
3得点でリードのフロンターレだが、もっともっとゴールが見たい!
飽くなきゴールへの願いを込め、空高く腕を突き上げるサポーター。
魅せてくれ〜よ〜、突き刺さる、ゴ〜〜〜ル!
ゴールを願うサポーターの声援がピッチ上の選手に届いたか、
フロンターレの攻撃は更なる磨きがかかる。
大久保選手もパワフルなミドルシュートを披露、追加点の期待も十分。
劣勢の徳島も切り返しを図るが、稲本選手があっさりとボールを奪取。
そして鮮やかな連携劇が再開される。
徳島懸命にパスを放つも、井川選手(背番号4:DF)が円熟の守備で対抗。
徳島の攻撃を続々とカット、これでは徳島も為す術が無い。
大久保選手に橋内選手(背番号26:DF)が食らい付くも、
大久保選手の抜群のキープ力に、全く歯が立たないようだ。
繋ぐに繋ぐフロンターレ、最後は大島選手(背番号16:MF)がミドルシュート。
これは松井選手(背番号1:GK)の正面、ちょっと正直過ぎただろうか。
コーナーキックを獲得のフロンターレ、徳島のクリアは中村選手へ戻る。
中村選手のクロスボールを、ジェシ選手がダイビングヘッドで折り返した。
ジェシ選手が折り返したボールを稲本選手が押し込み、4点目をゲット。
久々のゴールに笑みを浮かべる稲本選手、勝負はほぼ決まったか。
徳島も懸命の浮上を図る。福元選手(背番号2:DF)に森谷選手が絡みつく。
振り切られそうになるが田中選手がフォロー、こぼれ球を大きくクリア。
大量リードでお馴染みのこの応援、手のひらを震わせ西部警察。
鳴門の大地にサイレン音(?)がブイブイ響くぜぇ。
バモオオオオ、フロンターレ〜
バモオオオオ、フロンターレ〜
オーオオオ・オ・オ、オッオオオオーオー
ララララーラララーラララーララーラー
窮地に立たされた徳島は捨て身の攻撃、必死の形相でフロンターレゴールに迫る。
対するフロンターレは田中選手が安定の守備、
体を巧みに挟み込み、徳島の攻撃を次々と断ち切る。
後半もアディショナルタイム直前、フロンターレは最後の交代カード。
ジェシ選手に代わりパウリーニョ選手(背番号34:MF)を投入。
ピッチを去るジェシ選手がダンディーだぜ。
アディショナルタイムに徳島に初シュートを許すも、もはや勝利は確実である。
サポーターはアバンテの応援をスタート。タイムアップを待つばかり。
程なく試合はタイムアップ。徳島を寄せ付けず4得点の完勝。
公式戦4連勝と好調をキープ、リーグ戦の順位も4位に浮上。
勝利を喜ぶ選手たち、中村選手の表情も充実感に満ち溢れていた。
激闘を終えた選手とサポーター。勝利の歓喜を共に分かち合う。
ちなみに四国でのリーグ戦勝利は、2004シーズンの京都戦(高知)以来となる。
この日のヒーローは、フロンターレに移籍後公式戦初ゴールの森島選手。
痛めた足を引きずりつつも、サポーターの元に歩み寄る。
笑顔で初ゴールの報告、そして恒例行事となった自らの応援歌を歌う。
みんながハッピーになった瞬間がそこにあった。
と、バナナを片手にLINE用の記念撮影(笑)。
豪快なシュートを決めた大久保選手も元気に挨拶。そしてこちらもバナナと撮影。
最後に登場は稲本選手。結婚後初ゴールに満面の笑み。
ダンディな彼も自らの応援歌を披露、これは貴重な瞬間だぁ。
次節はホームで柏レイソルとの対戦、そして中国貴州での戦いが待つ。
リーグ戦もACLも全力疾走、頂点を目指しての戦いは続きます。
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:西部 DF:田中、ジェシ、井川、谷口 MF:大島、中村、森谷、レナト FW:森島、大久保 SUB:杉山、中澤、武岡、稲本、パウリーニョ、山本、安 |
<フロンターレの選手交代> |
レナト>山本(59分) 森島>稲本(61分) ジェシ>パウリーニョ(89分) |