川崎フロンターレ VS 湘南ベルマーレ
〜 2015 明治安田生命J1 1st 第15節 〜
| 日 時 | 2015年6月7日(日) 16:03 | |||
| 試合会場 | 等々力陸上競技場 | |||
| 天 候 | 晴れ | |||
| 観 客 数 | 20,857人 | |||
| 試 合 結 果 | ||||
| 川 崎 | 0 | 前 半 | 1 | 湘 南 |
| 2 | 後 半 | 0 | ||
| 2 | 計 | 1 | ||
| 得 点 者 | ||||
| 大久保 嘉人 | 61分 | 4分 | 高山 薫 | |
| エウシーニョ | 90+4分 | |||

明治安田生命J1第15節、等々力陸上競技場にて湘南ベルマーレとの対戦。
スタジアムの天井を見渡すと見慣れぬ物体を発見、四角い箱の正体は??

実はこれ、「Jリーグ初」となる無料Wi-Fiサービス「FRONTALE FREE Wi-Fi」の実用実験。
四角い箱はWi-Fiのアンテナ、青い線はLANケーブル。
インターネット接続のほか、スカパー!オンデマンドの「Jリーグオンデマンド」を
無料視聴出来るようにするなど、独自コンテンツの提供も計画中だとか。


この日の等々力もイベント盛りだくさん。すっかり恒例となったスーパーフォーミュラとのコラボ企画。
スタヂアムの周囲にずらりと並ぶレーシングカーは実に壮観。
対戦相手の湘南ベルマーレサポーターが物珍しそうに眺めていたのも印象的。

サーキット会場では撮影困難なサーキットクイーンも、楽々撮影OK。
ありがたや、ありがたや、ありがたや・・・。

こちらも恒例の日本赤十字社とのコラボ企画、「2015噂のケンケツSHOW!」。
400ml献血に協力すると谷口選手(背番号5:MF)の写真入りタオルがプレゼントされるが、
かく言う私は9月まで400ml献血が不能、指を加えて眺めるのみ。


加えてフロンパークはマスコットが大集結。
日本赤十字社の「けんけつちゃん」に加え、湘南ベルマーレのマスコット「キングベルI世」も登場。
マスコットの周囲は大勢のサポーターが囲み、撮影だけでも一苦労。

外れた場所でたたずむのは、スカパーのマスコットの「スカッピー」。
ツチノコを彷彿させる大胆な外観だが、出身地は「宇宙」とのこと。





1st制覇の可能性は消滅したが、ひとつでも上の順位を目指したい。
等々力には大勢のサポーターが集結、正守護神となった新井選手(背番号30:GK)を出迎えた。











残るイレブンもピッチに登場、選手とサポーターが激闘を誓い合う。
皆の願いはホーム等々力での勝利、等々力で勝ちたいんだー

























キックオフの時へ向け、場内の熱気は一層高まる。
怪我人続出で苦しい布陣のフロンターレだが、サポーターの後押しで勝利を呼び込みたい。

そしてお待ちかねの始球式、話題沸騰のお笑いコンビ8.6秒バズーカーが大役を担う。

始球式に先立ち新ネタを披露、場内は笑いの渦に包まれた。
・・・と書きたいところですが、反響が凄まじくて新ネタの内容は把握不能(汗)。


新ネタの内容はさて置いて、始球式に挑む8.6秒バズーカーの二人。
最近の始球式はミスキックの連続ですが、果たして・・・。



繰り出したキックはゴールネットを貫き、始球式はあっさりと成功。
持ちネタの「ラッスンゴレライ」パフォーマンスと共に、Gゾーン前へ駆け寄った。



対訳を成功させた8.6秒バズーカーの二人に、サポーターからマフラーとパインが贈呈。
また等々力に遊びに来てねー。





始球式は終わり真剣勝負の場へ。川崎市民の歌を熱唱し、戦いの時へと備える。
タオルマフラーを掲げたサポーターの願いは、勝利の女神へと届くのであろうか。













高まる興奮と鼓動の中、試合開始の時を迎えた。
チームを牽引し続けた中村選手(背番号14:MF)をベンチスタートのフロンターレ、
苦手の湘南を相手に、如何なる勝負を挑むのか。






立ち上がりは湘南が縦への攻撃を披露、最後はGKの新井選手が対応。
3バックを採用のフロンターレ、立ち上がりはいささか不安定な気配。









パスを繋ぎ攻撃を仕掛けるフロンターレだが、湘南もそれは見通している。
杉本選手(背番号9:FW)へ強いプレッシャーがかかり、前線への突破は図れない。




















守るフロンターレにミスが発生、中途半端なクリアボールを湘南に奪われた。
遠藤選手(背番号3:DF)の鋭い切り返しがフロンターレゴールに迫る。





高山選手(背番号23:FW)に至近距離から押し込まれ、開始早々に先制を許してしまった。
フロンターレU-18出身の高山選手、対戦の都度「恩返し弾」を食らっているなぁ。


失点に下を向いてはいられない。大久保選手(背番号13:FW)がすかさずフィード。
縦へのロングパスに船山選手(背番号15:FW)が飛び出すが、秋元選手(背番号1:GK)がセーブ。









ボールを小刻みに繋ぐフロンターレ、引き気味の湘南の守備に有意なプレッシャーを与えきれない。





対する湘南も追加点を貪欲に狙う。大竹選手(背番号7:FW)のミドルシュートが炸裂。
シュートは新井選手の正面に収まるも、守備面の甘さが気になってしまう。



















パスを繋ぎ繋いで繋いで繋ぎ、攻撃を組み立てるフロンターレ。
しかし縦方向の突破は相変わらず乏しく、結局は湘南に奪われてしまった。








湘南は左サイドに切り返し、高山選手へクロスを供給。
これはオフサイドに救われた。気持ちを切り替え反撃に挑みたい。

















繋いで繋いで繋いで繋ぎ・・・、素早いパスワークで攻撃を披露。
大久保選手が船山選手をめがけてクロスを放ち、湘南からコーナーキックを獲得。




高まる期待と声援の中、森谷選手(背番号19:MF)のキックが炸裂。
ニアサイドに放ったボールは誰にも合わず、湘南がクリア。













絶好機を逃したフロンターレだが、パスワークで再び攻撃を仕掛ける。
一見すると華麗なパスワークであるが、相手からすれば単純な攻撃なのか、
ちょっとでも判断が遅くなると、ご覧のとおりに奪われてしまう。











左サイドを浮上する湘南、フロンターレはエウシーニョ選手(背番号18:MF)と
武岡選手(背番号17:DF)が対応。
しかしクリアが中途半端、湘南にボールが渡ってしまう。



フロンターレゴール前には高山選手の姿、至近距離から鋭い一撃を浴びせる。
これは難を逃れたが、実に危ない場面であった。









ボールを繋ぎチャンスを伺うフロンターレ。
杉本選手が湘南の守備網の裏に飛び出すも、繰り出されたパスは届かない。









フロンターレは久々のカウンターを披露。谷口選手から小宮山選手(背番号8:MF)へボールを託す。
ドリブルで駆け上がった小宮山選手がクロスを披露、船山選手には届かなかった。

























単純なパスワークが目立ったフロンターレだが、攻撃のバリエーションが徐々に増加。
前線に飛び出した選手へロングパスを供給、この場面は湘南の守備に遭遇。









中村選手がベンチに控えるフロンターレ、中盤のタクトは大久保選手が握る。
なめらかな縦パスはエウシーニョ選手の元へ。これは惜しくもキープならず。
















湘南が速攻を披露、谷口選手が対応するも湘南のスローイン。
遠藤選手のロングスローが襲いかかるが、ボールはゴールラインを割り込んだ。









同点に追い付きたいフロンターレだが、中盤で不安定なプレーが目立つ。
湘南にボールを奪われ大竹選手のシュートが襲い掛かるが、新井選手の正面で命拾い。

























素早い連携を繰り返すフロンターレだが、力強い突破は影を潜める。
大久保選手が業を煮やしたかの如くミドルシュートを披露。
伸びたボールが湘南ゴールに迫るも、秋元選手の好セーブに阻まれてしまった。




続けてフロンターレのコーナーキック、サポーターの期待は一気にアップ。
森谷選手のコーナーキックに谷口選手が仕掛けるも、湘南のガードに阻まれた。






こぼれ球を拾ったフロンターレ、森谷選手が前線に大きくフィード。
船山選手が縦に飛び出すも、オフサイドの判定に泣く。





































































































































































億劫なので前半残りの説明は割愛(恥)、と言うより目を引く部分は少なかった。
湘南に1点リードを許したまま前半終了、日本代表に初選出の谷口選手も浮かぬ表情で引き上げる。

一旦気持ちをリセットし、ハーフタイムイベントに集中。
けんけつちゃんがトラックに登場。赤い大きな耳で存在感をアピール。


ハーフタイムイベント最大の目玉、フォーミュラカーのトラック走行。
スタートに先立ち日本レースプロモーションの中嶋悟会長が挨拶に立つ。
現役ドライバーの凛々しさはそのまま、イケるぜぇ。






大きな爆音を響かせ、フォーミュラカーが場内を旋回。
レーシングカーの撮影は不慣れな私には結構難儀、
シャッター速度が今回も早すぎて、車輪が止まり躍動感の演出に失敗。


トラックを疾走するフォーミュラカーは迫力満点、サーキットクイーンも可愛いぜぇ。




デモ走行を終えた野尻智紀選手と国本雄資選手がGゾーン前に集結。
中島会長と共にガッツポーズ。今年もフォーミュラツアーに行きたいぜぇ。

その傍らでフラッグを振るけんけつちゃん、
今まで見たけんけつちゃんの中で最高のノリ、イカスぜぇ。






轟く爆音の興奮が冷めやらぬ中、後半開始のホイッスル。
閉塞感漂う嫌な流れを、如何なる形で払拭なるか。



開始直後に湘南が先制攻撃、これは井川選手(背番号4:DF)が対応。
しかし出鼻をくじかれた感、思い切った仕掛けを見たかったが。















その後も湘南が仕掛ける展開、フロンターレは前半の流れを引きずったまま。
悪い空気を断ち切るべく、サポーターは盛大な声援を送る。



直後にフロンターレが反撃、エウシーニョ選手がドリブルから鋭い一撃。
ボールは湘南の選手に激突、決定機には至らない。






























湘南が立て続けのコーナーキック、フロンターレは守勢を強いられる。
クリアボールをライン際で船山選手が折り返し、受けた大久保選手がドリブルで駆け上がる。





大久保選手が一気に中盤を突破、湘南の選手をかわし森谷選手にボールを託す。
続けての攻撃は不発に終わるも、破竹の突破にサポーターの気合アップ。










続けて攻め立てるフロンターレだが、湘南にボールを奪われ速攻を許す。
菊池選手(背番号10:MF)の強烈なミドルシュートが、フロンターレゴールに急接近。
ボールはクロスバーを直撃、辛くも失点は免れた。





















膠着状態が続くフロンターレ、最初の選手交代に踏み切る。
武岡選手から中村選手にスイッチ、ケンゴの投入で流れを引き寄せたい。





直後にフロンターレが攻勢を見せる。大久保選手のパスを受けたエウシーニョ選手がドリブルで浮上。
そのまま鋭い一撃を披露、惜しくもゴール枠を捉えない。








直後に湘南もカウンターで反撃、右サイドから鋭いクロスが襲う。
ファーサイドに流れたボールは小宮山選手がクリア。












直後にフロンターレが好機を演出、小刻みにボールを繋ぎワンツーで突破。
船山選手のボールを受けた中村選手が渾身の突破、ペナルティエリア内で派手に倒された。





主審が中村選手のもとに歩み、地面へと指先を示す。
中村選手の投入で躍動感を得たフロンターレ、文句なしのPK獲得!





PKを蹴るのは大久保選手、ボールをセットし集中力を高める。
盛大な期待感が満ち溢れる中、大久保選手のPKが炸裂!







大久保選手のPKが決まり、フロンターレが同点に追い付いた。
歓喜に包まれる等々力の舞台、ここから一気に逆転するぞ!



直後に湘南が速攻を披露、遠藤選手のロングボールに小宮山選手が対応。
こぼれ球は車屋選手(背番号20:DF)が戻し、リスタート直後のピンチを凌ぐ。






同点で勢いづくフロンターレの選手たち、プレーに活気が蘇る。
サポーターも連動して活力アップ、大きな声援を場内に轟かせる。











中村選手のパスは秋元選手が抑えるも、主審の判定は湘南の反則。
敵失で間接フリーキックを獲得、舞い込んだチャンスを生かしたい。


中村選手の浮かしたボールに、井川選手が豪快なヘディングシュート。
ボールはゴール枠を外すも、勢いは明らかにフロンターレに傾く。

























攻撃の手を緩めぬフロンターレ、杉本選手が左サイドを力強く浮上。
そのまま切れ込みコーナーキックを獲得、場内は更なる熱気を帯びる。







直後にフリーキックを獲得、大久保選手のキックは大きく外す。






















前半同様のパスワークであるはずだが、中村選手の有無でここまで躍動感が異なるとは。
選手が活き活きとプレーする姿に、応援する立場も勇気づけられる。



大久保選手の浮き球に船山選手が飛び出すが、この場面は惜しくも詰め切れない。
フロンターレ移籍後初ゴールを早く見たいぞ。











続けて湘南が猛攻を披露、フロンターレは我慢の時間帯に突入。
黙々と跳ね返すフロンターレの選手達、サポーターも必死の声援で後押し。



























流れを引き戻したいフロンターレだが、プレーが窮屈で精度を欠く。
谷口選手のパスは湘南の選手の正面、実に勿体無い。







オーロラビジョンに入場者数が発表。一部で空席が目立つも2万人を突破。




















湘南の攻撃に手を焼くも、フロンターレが速攻を披露。
素早いパスワークでボールを繋ぎ、大久保選手がシュートで締めくくる。






試合は残すは10分前後、フロンターレは2人目の選手交代。
森谷選手に代えて三好選手(背番号26:MF)を投入。膠着状況の打開役となるか。

































試合時間は刻々と流れるが、フロンターレに決定機は乏しい状況。
サポーターも疲労の色が目立つも、持てる力を振り絞り応援を続行。













パスのスピードを一気に上げ、湘南に揺さぶりを加えるフロンターレ。
しかし思い切った突破を仕掛けず、湘南にプレッシャーを与えきれない。





















場面は湘南のフリーキック。フロンターレに強い緊張が走る。
大きな危機を断ち切るべく、Gゾーンのサポーターは懸命の声援を送る。




湘南のフリーキックはフロンターレの壁に激突。程なく後半アディショナルタイムに突入。
残された時間は4分、フロンターレに勝利の女神は微笑むか?








湘南は運動量が大幅に低下するも、最後の力を振り絞りゴールを狙う。
ドローで満足の気配は皆無、緊迫の攻防はなおも続く。







縦パスに三好選手が反応、湘南の選手に掴まれながらドリブルを仕掛ける。
バランスを崩しつつもシュートを繰り出し、大勢のサポーターを魅了する。




湘南が右サイドを一気に突破、鋭いクロスがフロンターレゴールに迫る。
新井選手が冷静なセーブを披露、最後の砦となり得点を与えない。










アディショナルタイムは所定の4分を経過。フロンターレが懸命な攻撃を披露。
しかし湘南が大きくクリア、試合はドローで終焉を迎えるのか・・・。


・・・が、エウシーニョ選手が気迫のカット。
無我夢中で湘南ゴールへと迫り、渾身の一撃を繰り出した!












エウシーニョ選手が繰り出した気迫のシュートは、湘南ゴールを深く貫いた。
土壇場で決まった劇的ゴール、これぞまさに等々力劇場!!


もはや勝利は確定的、アバンテの応援で締めくくるのみ。
両腕を力強く突き上げるサポーター、勝利の瞬間は目の前だ。









直後に試合はタイムアップ。湘南に2-1の劇的勝利。
最後まで苦しい戦いであったが、諦めぬ姿勢で勝ち点3をゲット。





勝利の喜びに沸くスタジアム。フォーミュラカーも選手達を出迎えるべくスタンバイ。



この日のヒーローは迷うこと無く、決勝点を挙げたエウシーニョ選手。
インタビューを終えてサポーターの声援を浴びながら、バックスタンドへ小走りで移動。

「あんたが大賞」の目録を受け取るエウシーニョ選手。
けんけつちゃんの赤い耳のカチューシャが可愛いぜぇ。










劇的勝利を分かち合う選手とサポーター。これぞまさしく「等々力劇場」。
勝利の味は格別、この雰囲気はやっぱり最高だぁ。


フォーミュラカーを物珍しそうに眺める選手たち。車好きが多いだけに興味津々?











次なる戦いは2週間後の松本山雅戦。連勝を目指して全力で戦おう。
谷口選手が日本代表に選出されたので、しばらくは日本代表戦モード・・・と。
| <フロンターレの出場メンバー> |
| GK:新井 DF:武岡、井川、車屋 MF:谷口、森谷、エウシーニョ、小宮山 FW:船山、杉本、大久保 SUB:安藤、板倉、山本、橋本、中村、三好、安 |
| <フロンターレの選手交代> |
| 武岡>中村(57分) 森谷>三好(82分) |