ヴィッセル神戸 VS 川崎フロンターレ
〜 2016 明治安田生命J1 2st 第14節 〜
日 時 | 2016年10月1日(土) 19:05 | |||
試合会場 | ノエビアスタジアム神戸 | |||
天 候 | 曇り | |||
観 客 数 | 25,722人 | |||
試 合 結 果 | ||||
神 戸 | 1 | 前 半 | 0 | 川 崎 |
2 | 後 半 | 0 | ||
3 | 計 | 0 | ||
得 点 者 | ||||
渡邉 千真 | 27分 | |||
レアンドロ | 59分 | |||
レアンドロ | 76分 |
2016シーズンJ1 2nd第14節、ヴィッセル神戸とのアウェイゲーム。
10月18日の大宮アルディージャ後のトラブルで、主たる応援団が応援自粛中のフロンターレ。
自粛中はゴール裏の応援団である「乾坤一旗」が応援をリード。
この日も同様の応援体制、限られたメンバーで巨大幕を掲出。
程なく開門の時刻が到来。いつもと異なる雰囲気の応援席。
チーム状況も芳しいとは言い難いが、敵地で持てる力を振り絞るのみである。
怪我人が増加傾向のフロンターレ、
加えてGKの2選手(チョン ソンリョン選手、新井選手)が負傷の緊急事態。
ゴールポストを守るのは今季から復帰の高木選手(背番号29)、
昨年までジェフ千葉の正守護神、秘めた実力で川崎の壁となれ。
残るイレブンもピッチに登場。観客席のサポーターと共に激闘を誓い合う。
好調の神戸が相手だが、年間首位の座に戻るには負けられぬ一戦。
2nd上位同士の対決、場内は心地よい熱気が充満。
ホームの神戸は巨大なコレオグラフィを演出、
狭いゴール裏に押し込められたフロンターレサポーターだが、意地でも負けられない。
キックオフの瞬間が刻々と迫る。戦いに備えた選手達がピッチに登場。
フロンターレのゴール裏には、クラブ創立20周年記念ビッグフラッグのエンブレム部が掲出。
数多のフロンターレサポーターの魂が、ノエビアスタジアムの地に宿る。
敵地での勝利を目指すべく、熱き戦いは火蓋を切って落とされた。
頼むぞフロンターレの選手達、絶対に勝って川崎に帰るぞ。
先制攻撃を仕掛けたのはフロンターレ。小林選手(背番号11:FW)が中央に抜け出す。
・・・が、放ったシュートはキム スンギュ選手(背番号18:GK)の好守に阻まれた。
続けてコーナーキックのチャンス。中村選手(背番号14:MF)のキックを、
エウシーニョ選手(背番号18:DF)が頭で合わせる。
これはゴール枠には収まらず、フロンターレの先制攻撃はここで潰えた。
直後に神戸が反撃開始、神戸の早い展開に反応は遅れ気味。
この場面は最後は高木選手が対応。
反撃体勢に移ったフロンターレだが、逆に神戸のカウンターを食らう。
渡邉選手(背番号19:FW)の一撃はクロスバーを直撃、辛くも命拾い。
中央でボールを回すフロンターレ。神戸の素早い寄せに突破を図れない。
バックパスの場面も散見、早くも難しい戦いの予感。
神戸の圧力に手を焼くも、フロンターレは左サイドを浮上。
小林選手の突破から大久保選手(背番号13:FW)がミドルシュート。これはゴール枠を外す。
神戸のしたたかな戦いに、フロンターレは難しい戦いを強いられる。
ゴール裏の応援はギクシャク感は否めぬが、必死のリードでピッチ上の選手にエール。
中央でボールを繋ぎ、一瞬のスキを狙うフロンターレ。
エドゥアルド ネット選手(背番号21:MF)がドリブルを仕掛けるも、大久保選手には繋がらない。
神戸の縦パスに田坂選手が反応。しかし不覚のトラップミス。
こぼれ球を拾われてしまい、最後はニウトン選手(背番号10:MF)がシュート。
これはゴール枠を外れ、高木選手も冷静に見送った。
神戸の度重なる攻撃に、フロンターレは守勢の厳しい流れ。
劣勢を意地でも打破すべく、ゴール裏のサポーターは懸命に声を張り上げる。
場面は神戸のスローイン。藤田選手(背番号14:MF)のロングスローが襲いかかる。
この場面は高木選手がセーブするも、思わず冷や汗をかかされた。
直後にフロンターレがカウンター。中村選手がフリーのスペースに抜け出し滑らかなクロス。
逆サイドの大久保選手がヘディングシュート。これは大きく浮いてしまった。
神戸の圧力に屈するフロンターレ。高木選手のキックで起死回生を図る。
小林選手が懸命に競り合うも、ニウトン選手の激しい寄せに遭遇。
苦境が続いたフロンターレだが、神戸の乱れを尽く。
細かいパスワークで神戸ゴールへ迫る。しかしあと一歩及ばない。
神戸のカウンターを断ち切ったフロンターレ、車屋選手(背番号20:DF)がサイドチェンジ。
エウシーニョ選手が神戸ゴール前に迫るも、不覚のトラップミス。
続けて仕掛けるフロンターレ、大久保選手が倒されフリーキックを獲得。
絶好の場面到来に、ゴール裏のサポーターは激しく躍動。
田坂選手(背番号6:MF)のフリーキックを皮切りに、激しく攻め立てるフロンターレ。
しかし神戸の守りも固く、決定的な好機には至らない。
直後に神戸が猛反撃。右サイドを鋭く切り裂き、藤田選手の光速スローが襲いかかる。
ニウトン選手が渾身のヘッド!辛くも失点だけは免れた。
フロンターレも負けじと反撃体勢。小林選手が落としたボールを、大久保選手が至近距離から押し込む。
これは上手く蹴りきれず、ボールは右側に反れてしまった。
神戸の攻撃も止まらない。三原選手(背番号24:MF)の鋭いヘディングシュートが襲う。
これは高木選手がセーブ。力強いスローで逆襲に転ずるぞ!
右サイドを仕掛けるフロンターレだが、神戸の守備網を崩しきれない。
サポーターの熱き思いよ、ピッチ上の選手たちに届いて欲しい。
・・・が直後に神戸が先制点。守りのミスから渡邉選手に決められてしまった。
しかしまだ1失点、下を向いてはいられない。
先ずは同点に追いつくべく、攻めに転ずるフロンターレ。
田坂選手がロングクロスを繰り出すが、ゴール前の小林選手には届かない。
攻撃の手を緩めぬフロンターレ。車屋選手が放ったボールが神戸の選手に当たりコーナーキックを獲得。
このチャンスは見逃せない。絶対にゴールを決めてくれ。
中村選手が放ったコーナーキックから、執拗に攻め立てるフロンターレ。
エドゥアルド ネット選手が必死の粘りを見せるもファウルの判定、この好機は生かせなかった。
攻撃の手を緩めぬフロンターレ。左から右へと展開し、中村選手のクロスが炸裂。
続けてコーナーキックの場面。一度はボールが流れるも、大久保選手がクロスを繰り出す。
神戸ゴール前の選手が足りず、この場面も得点には至らない。
直後に神戸がカウンター。手薄なフロンターレの守備、一気に危機に陥った。
鋭いクロスが襲いかかるも、車屋選手が体を張って食い止めた。
危機を断ち切ったフロンターレ。中央突破から中村選手が鋭いパス。
エウシーニョ選手が一気に飛び出しシュートの体勢。ここは神戸の守備に阻まれた。
続けてコーナーキックの場面。しかし神戸の高さに競り負けた。
空中戦が不得手なフロンターレ、この場面は素直に行き過ぎた。
前半も残すは10分弱。神戸がじわりと前進を図る。
レアンドロ選手(背番号11:FW)が鋭いシュート。スキを見せれば必ず打ってくる。
前半は神戸が1点リードで終了。厳しい仕掛けに難しい戦いを強いられた。
神戸が飛ばしている印象があるので、後半の運動量低下にも期待したい。
一瞬の静寂を取り戻すスタジアム。ハーフタイムイベントは・・・特段なし。
残された45分間の戦いに備え、ピッチ上に選手達が戻ってきた。
ゴール裏のサポーターも応援再開。先ずは同点に追いつくぞ!
・・・が、後半に入っても神戸のペース。
のっけから押し込まれるフロンターレ、先行きが実に不安。
鋭いサイド突破が武器の車屋選手だが、神戸厳しい寄せに苦しい状況。
長めの芝もパフォーマンスを引き出せない要因だろうか。
大島選手(背番号10:MF)が倒され、フロンターレがフリーキックを獲得。
好機到来に俄然意気込むも、中村選手のキックはあっけなく弾き返された。
攻撃の手は緩めぬフロンターレだが、肝心の場面でボールが繋がらない。
不安定な流れを変えるべく、ゴール裏のサポーターは激しく躍動する。
長らく攻め続けたフロンターレであったが、神戸の攻撃が牙をむく。
松下選手(背番号23:MF)のシュートは高木選手が弾くも、
抜け出した渡邉選手にこぼれ球を押し込まれた!
・・・が、エドゥアルド選手(背番号23:DF)がボール描き出した。
何たる幸運に安堵のため息、まだ運は尽きていない。
だが、神戸の猛攻は止まる気配すら見えない。
苦しい状況を断ち切るべく、ゴール裏のサポーターは懸命に声援を送る。
再三の危機を耐え続けたフロンターレだが、それも長くは続かなかった。
レアンドロ選手の斜め角度の一撃、苦杯の2店目を献上。
2点ビハインドと一層の苦境に追い込まれたフロンターレ。
しかし下を向いてはいられない。諦めずに1点ずつ取り戻そう。
サポーターの願いも裏腹に、神戸が更なる攻撃を仕掛ける。
渡邉選手が怒涛の突破、谷口選手が辛うじてクリア。
フロンターレは最初の選手交代。田坂選手から三好選手(背番号26:MF)にスイッチ。
早速ドリブルを仕掛けるも、神戸のプレッシャーに行く手を遮られた。
攻撃が噛み合わぬフロンターレ。中村選手と大久保選手が歯切れの悪い交錯。
大久保選手がシュートを繰り出すも、神戸の守りに阻まれた。
続けて三好選手がシュート。これも大きく浮いてしまった。
ゴール裏の応援も乗り切れぬも、サポーターは必死の声援を送る。
窮屈なプレーを強いられるフロンターレ。エウシーニョ選手のシュートも神戸がブロック。
神戸の運動量は依然と高く、これはいささか想定外。
プレーが冴えぬ中村選手、この時間ともなるとほとんど姿を消してしまった。
試合後に全治3週間の負傷のリリース。試合中どの場面で痛めたのか。
苦境が続くフロンターレ。そんな中三好選手が一人火を吐く。
エウシーニョ選手の折り返しを強烈な一撃。
これはゴール枠を外したが、下を向かずに次も狙って欲しい。
必死に仕掛けるフロンターレ、中村選手のコーナーキックが炸裂する。
エドゥアルド選手が空中戦に挑むものの、神戸のプレッシャーにボールを合わせられず。
フロンターレは2人目の選手交代。エドゥアルド ネット選手から森本選手(背番号9:FW)にスイッチ。
直後に中村選手のコーナーキックが炸裂するも、神戸の守備に阻まれた。
直後に神戸のカウンターが炸裂。瞬く間に3点目を献上。
これが敵地の罠なのか・・・。
苦境に立たされたフロンターレだが、このまま一方的には追われない。
中村選手のコーナーキックで一矢報いる・・・はずが、キム スンギュ選手があっさりとセーブ。
フロンターレは最後の選手交代。谷口選手から板倉選手(背番号28:MF)へ。
頼むぞコウ君、神戸に一矢報いてくれ・・・。
後半も残り時間は刻々と減少、フロンターレは更に苦しい状況。
それでもサポーターは諦めない。持てる力を振り絞りエールを送る。
車屋選手が繰り出した鋭いパス、森本選手が至近距離からシュート。
これはキム スンギュ選手の正面を突いた。
ゴールの気配が乏しきフロンターレ。敗戦の気配が色濃く漂う。
それでも板倉選手の目は死んでいない、しっかりと前を見据えていた。
中村選手のフリーキック。板倉選手が貪欲な飛び込みを見せた。
こぼれ球を車屋選手が折り返すも、後に続く選手がいなかった。
森本選手がシュートを繰り出すが、これもキム スンギュ選手の正面。
直後に後半アディショナルタイムの表示。残り4分で奇跡を起こせるか。
残された時間はごく僅か。仕掛ける以外道がないフロンターレだが、神戸の勢いに後ずさり。
劣勢を絶対に覆すべく、ゴール裏のサポーターは最後の力を振り絞る。
そして試合はタイムアップ。神戸に0-3の完敗であった。
敵地で収穫を得られなかったフロンターレ、選手達も疲労の様相を色濃くする。
下を向きがちな選手達を奮い立たせるべく、ゴール裏のサポーターは鉄のハートを熱唱。
どんな時も俺たち、そうさ心挫けない
青と黒の、誇り胸に
さぁ行こうぜ、川崎。いつも俺たちとともに。
ぶちかませよー、Just Going NOW!!
この日の敗戦で2ndステージは3位に交代。年間勝ち点1の座からも転落。
リーグ戦残る3試合、力の限り戦おう。
<川崎フロンターレのメンバー> |
GK:高木 DF:エウシーニョ、谷口、エドゥアルド MF:車屋、大島、エドゥアルド ネット、田坂、中村 FW:小林、大久保 SUB:安藤、小宮山、板倉、森谷、狩野、三好、森本 |
<川崎フロンターレの選手交代> |
田坂>三好(59分) エドゥアルド ネット>森本(74分) 谷口>板倉(79分) |