クモハ123−1 〜 ミニエコーとの休日

荷物列車より誕生した、123系の特集です。
123系はもともと荷物列車として誕生。手荷物運送の縮小に伴い、
余剰となった車両を、単行向けの旅客車に改造したもの。
身延線や西日本の各所で活躍中。今回は中央線に1両のみ存在する
クモハ123-1(通称「ミニエコー」)との休日をご紹介します。

撮影日:2004年9月5日〜6日

写真1
早朝の辰野駅。信州の空は圧雲に覆われ、あいにくの小雨交じり。
・・・と、彼方からヘッドライトを照らし、クモハ123-1がやってきました。
写真2
ホームに到着し、出発を待つクモハ123-1。
クモハ123-1はクモニ143-1を改造して、1986年に誕生。
全国では13両が活躍中、JR東日本では唯一の車両である。
辰野駅〜塩尻駅間で限定運行(始発と終発は松本駅まで運行)。
写真3
クモハ123-1を待っていたのは私ひとり。ここで記念に車内撮影。
オーソドックスなベンチシート、異様に多いつり革が印象的。
写真4
複雑な計器が並ぶ運転台。
運転台には黄色のヘルメットが置かれ、不思議と表情のアクセント。
写真5
信州の里は圧雲に覆われ、日中にして夕刻の様相。
そんな中クモハ123-1は辰野駅を出発。ヘッドライトをこうこうと照らし、塩尻駅に向けて力走。
写真6
田園地帯を疾走する、クモハ123-1。
最高速度は時速100km/h、かわいらしい外観からは信じられないスピードで駆け抜けます。
写真7
天候は更に崩れ、のどかな田園地帯は暴風雨の洗礼。
クモハ123-1は豪快に水しぶきをあげ、黙々と往復を続けます。
しかし、雨が本当に強すぎる・・・。
写真8
暴風雨ではせっかくのチャーミングさも台無し。
リベンジとばかりに、翌日もクモハ123-1との旅は続きます。
今日の旅は、塩尻駅からのスタートです。
写真9
鏡でお化粧中・・・ぽく写る、クモハ123-1。
前日とは異なり、空からは薄日もさし、絶好のコンディション。
写真10
今日も元気に、辰野駅〜塩尻駅を往復します。
途中の小野駅にて、115系とすれ違うクモハ123-1。
写真11
次の駅に向け、小野駅を出発したクモハ123-1。
朝の柔らかな日差しを受け、徐々にスピードアップ。
写真12
クモハ123-1が辰野駅から戻るまで、しばしの休息。
周囲にはコスモスが咲き乱れ、見る者の心を和ませます。
写真13
辰野駅から、クモハ123-1が戻ってきました。
付近の踏切を通過し、塩尻駅へと急ぎます。
写真14
クモハ123-1を見送り、次の撮影ポイントを探します。
ここ小野駅付近は、街道に旧邸宅が連立。かつては宿場町としての片鱗が残る。
(酒蔵などもあるらしいが、発見ならず)
写真15
撮影場所を探す間に空は暗転、突如小雨が舞う。
慌てて撮影ポイントを決定。雨を避けつつレンズを交換するや、クモハ123-1が登場。
片手でシャッターを切っただけ。周囲は殺風景ながらも、クモハ123-1の全景をうまくとらえた。
写真16
やがて雨も降りやんだ。撮影場所を求め、次の駅の信濃川島駅に到着。
無人の駅舎には、満開の桜とクモハ123-1の写真が飾られていました。
写真17
駅ホームにたたずむと、付近の踏切の遮断機が降り、彼方から汽笛の音色が。
初秋の風景とクモハ123-1、不思議と似合う光景。
写真18
信濃川島駅にて停車中のクモハ123-1。
この日も日差しは戻らなかったものの、もし晴れていれば
夕日に冴えるクモハ123-1の姿が堪能できたかも知れません。
写真19
やがて日も暮れ、周囲は闇夜に変貌。
クモハ123-1が、再び信濃川島駅のホームにやってきました。
残された時間も僅か、これがこの日最後の乗車。
写真20
クモハ123-1が辰野駅に到着。帰路の時刻が間近に迫ります。
またの再開を約束し、別れを告げました。

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