「EOS Digital一眼レフ」とは?
(2023.02.16 最終更新)
「EOS Digital」とは書いての如く、キヤノンのデジタル一眼カメラの製品群です。
キヤノンのデジタル一眼は製品のラインナップが幅広く、下位のKissからプロ用の1D系統まで、様々な機種がラインナップされています。
性能・価格面での選択肢も広く機械的な性能も優れている事から、カメラでは世界No.1のシェアを誇っています。
2003年頃までのデジタル一眼レフカメラは、本体だけで実売価格が最低でも20万円前後と非常に高価。
高価ゆえに、一部マニアに普及するに留まっていましたが、価格面の問題を大きく打破したのが、初代「EOS Kiss Digital」。
発売時点での実売価格が13万円前後(レンズキット:2004年1月時点の実売価格)と、従来機種と比較すると圧倒的に安価。当機種の登場によりデジタル一眼レフが広く普及したのは、誰もが認めるところです。
画質面でもローエンド機種に見られがちな「安かろう=悪かろう」の印象は皆無、未だコンパクトデジタルカメラとは別次元の高画質を誇ります。
微細なマニュアル設定には制限があるものの、写真の初心者からフィルムカメラ暦の長いベテランまで幅広く受け入れられ、現在のキヤノンの牙城を築いたモデルです。
・・・と長々書いても始まりませんので、先ずは写真で紹介します。
〜 EOS Kiss Digital(初代) 本体(正面:レンズ付) 〜
見た目はごく普通の低価格一眼レフカメラです
銀塩のEOS Kissと比較すると、デジタル機構を内蔵している関係上、ボディが幾分大柄
ボディは全面エンジニアリングプラスチック製、扱いが雑なので塗装が剥げつつあるが、強度は十分で握りやすい
写真はレンズキットに標準装備のEF-S 18-55mm F3.5-5.6 USMを装着したところ(フードは別売)
〜 EOS Kiss Digital(初代) 本体(正面:本体のみ) 〜
機械式一眼レフカメラなので、内部に反射ミラーを持つ
ミラーの裏側にはAPC-CサイズのCMOS(受光素子)を装備
頻繁にレンズ交換をするが、意外と埃の付着には強い印象
強く絞り込まなければ、神経質になる必要は薄い
〜 EOS Kiss Digital(初代) 本体(背後) 〜
デジタルカメラなので、背後に液晶モニターを持つ
液晶モニターの上部には液晶パネルを装備し、各種ステータスが瞬時に確認出来る
液晶パネルの位置は上位機種とは異なるが、サイズが大きくファインダーからの視線移動量が少なく、撮影に集中できる
液晶のパネルの画像はきめ細かく、結構見やすいものの、サイズが1.8インチと控えめなのは、時代を感じさせる
〜 EOS Kiss Digital(初代) 本体(左側面) 〜
左側面にはコンパクトフラッシュ(CF)スロット搭載
マイクロドライブ(MD)も使用可能、FAT32にも対応するので
大容量のCF・MDも使用可能(ただし4G超はトラブル事例が多い模様)
EOS Kiss Digital(初代)は高速タイプのメディアを使用しても、書き込み速度の向上には殆ど寄与しないので
安価なメディアでもOK、信頼性最重視で選びたい
〜 EOS Kiss Digital(初代) 本体(右側面) 〜
上よりUSB・VIDEO(出力のみ)・専用リモートユニット端子が並ぶ
USBは1.1までの対応は残念、パソコンと直接接続可能だが、転送速度が最高12Mbps限られてしまう
USB端子はカメラ側の設定を変更することでプリンタと直接接続し、ダイレクトプリント可能
(プリンタがPictBridge対応機種限定:一部制限あり)
〜 EOS Kiss Digital(初代) 本体(底面) 〜
底面には三脚穴と、バッテリ挿入口が装備、電源は専用のリチウムイオンバッテリを採用
1本で200〜600枚程度撮影可能、専用バッテリは10D、20D、30Dと兼用可能
〜 EOS 30D 本体(正面:レンズ付) 〜
かつてののメイン機種である、EOS 30D
有効画素数は前モデルの20D同じ820万画素ながら、細部を改善し、バランスに長けたモデル
ニーズの高かったスポット測光を装備、ISO感度の選択幅が大幅に拡張など
20Dと比較し細かい使い勝手を向上し、実売価格も若干引き下げられた
AFモジュールは20Dと同じだが、動体追随能力は向上した印象
非USMレンズでも鉄道撮影などの一方向の動きであれば、ヒット率は確実に向上している
更に隙の無いモデルに成長したが、最近は1000万画級の機種も一般化、画素面を含め苦戦が予想される
〜 EOS 30D 本体(背後) 〜
Kiss Digitalとは異なり、背後に液晶パネルは装備されない
液晶モニターの右上にジョグダイヤルが装着され、AFポイントの切り替え等の操作性アップに寄与・・・しているのだが
指先が不器用な筆者にとって、余り使いこなせていない
液晶は2.5インチにサイズアップされたが、屋外では非常に見づらいのが難点
〜 EOS 30D 本体(正面:本体のみ) 〜
自社製のCMOSセンサーは20Dと同じものと推測
Kiss Digitalとほぼ同等のAPC-Cサイズだが、高感度時のノイズ特性で優位を誇る
〜 EOS 10D 本体(正面:レンズ付) 〜
2007年7月に中古の10Dを追加購入、ボディは他機種と比較すると若干大柄
随所で古さは否定できぬが、サブカメラとしては十二分の性能を誇る
機能面はもとより、レスポンス面でもKiss Digitalを若干上回る
電源投入から撮影可能までの時間が長い等の古さはあるが、画質面ではこちらも現役クラス
EF-Sレンズは装着不可なので、たまに戸惑うことはある
〜 EOS 20D 本体(正面:レンズ付) 〜
以前のメイン機種であったEOS 20D、Kiss Digital(初代)と比較すると有効画素数は820万にアップ
1年半ボロボロになるまで使い込んだ挙句、シャッターユニットが故障
修理に出したら冠水扱いとなり(水没させた記憶はないが・・・)、修理代が高く見積もられたため
修理は断念し、30Dにバトンタッチ
※その後50D、7D(2台)、6D、7D MarkII、80Dを購入。こちらについては後日記載予定・・・は諦めました(6Dは2021年12月に売却)。
※2020年12月にミラーレスのEOS RPを購入しました。なのでこのページのタイトルから「レフ」は削除しました。
※2021年12月にEOS R6を購入。レフ機からミラーレスへの置き換えを進行中で、フルサイズ機は100%ミラーレス化達成。
そして2022年6月にはEOR 7を、2023年12月にはEOS R6 Mark IIを立て続けに購入。ミラーレスの超絶なAFの虜とかしています。
稼働中のレフ機は80Dのみと、レフ機は風前の灯状態です・・・
〜 EOS Kiss Digital(初代) 主要性能 〜 | |
記録媒体 | コンパクトフラッシュ・マイクロドライブ |
使用レンズ | キヤノンEFマウント採用レンズ サードパーティー製レンズは「Err」表示で使用不可のケース有。 特に旧型のレンズは要注意、中古レンズを入手する場合は、本体に装着してのテスト (撮影&電源on/off)を強く推奨。 |
画素数 | 約650万画素(有効画素数は約630万画素) |
画像記録形式 | JPEG・RAW(12bit) |
ファインダー性能 | 視野率:95%(上下左右) 倍率:0.8倍 |
ISO感度 | 100・200・400・800・1600相当 裏ロシアファームを使うと3200に拡張可能だが、当然ながらメーカのサポート外。 |
シャッター速度 | 1/4000〜30秒 バルブ撮影可 |
連写速度 | 2.5枚/秒 連続撮影枚数:4枚(条件により異なる) |
サイズ | 142(W)×99(H)×72.4(D)mm |
重量 | 560g(本体のみ) |
〜 EOS 10D 主要性能 〜 | |
記録媒体 | コンパクトフラッシュ・マイクロドライブ |
使用レンズ | キヤノンEFマウント採用レンズ |
画素数 | 約650万画素(有効画素数は約630万画素) |
画像記録形式 | JPEG・RAW(12bit) |
ファインダー性能 | 視野率:95%(上下左右) 倍率:0.88倍 |
ISO感度 | 100・200・400・800・1600(拡張設定で3200も可) |
シャッター速度 | 1/4000〜30秒 バルブ撮影可 |
連写速度 | 3枚/秒 連続撮影枚数:9枚(条件により異なる) |
サイズ | 149.7(W)×107.5(H)×75.0(D)mm |
重量 | 790g(本体のみ) |
〜 EOS 20D 主要性能 〜 | |
記録媒体 | コンパクトフラッシュ・マイクロドライブ |
使用レンズ | キヤノンEFマウント採用レンズ サードパーティー製レンズは「Err」表示で使用不可のケース有。 Kiss Digital同様に注意が必要。 |
画素数 | 約850万画素(有効画素数は約820万画素) |
画像記録形式 | JPEG・RAW(12bit) |
ファインダー性能 | 視野率:95%(上下左右) 倍率:0.9倍 |
ISO感度 | 100・200・400・800・1600相当(拡張設定で3200も可) |
シャッター速度 | 1/8000〜30秒 バルブ撮影可 |
連写速度 | 5枚/秒 連続撮影枚数:23枚(JPEG),6枚(RAW) 連続撮影枚数は記憶媒体の書き込み性能により異なる。 |
サイズ | 144(W)×105.5(H)×71.5(D)mm |
重量 | 685g(本体のみ) |
〜 EOS 30D 主要性能 〜 | |
記録媒体 | コンパクトフラッシュ・マイクロドライブ |
使用レンズ | キヤノンEFマウント採用レンズ |
画素数 | 約850万画素(有効画素数は約820万画素) |
画像記録形式 | JPEG・RAW(12bit) |
ファインダー性能 | 視野率:95%(上下左右) 倍率:0.9倍 |
ISO感度 | 100・125・160・200・250・320・400・500・640・800・ 1000・1250・1600相当(拡張設定で3200も可) |
シャッター速度 | 1/8000〜30秒 バルブ撮影可 |
連写速度 | 5枚/秒(3枚/秒に切り替え可能) 連続撮影枚数:約30枚(JPEG),約11枚(RAW) 連続撮影枚数は記憶媒体の書き込み性能により異なる。 |
サイズ | 144(W)×105.5(H)×73.5(D)mm |
重量 | 約700g(本体のみ) |
〜 保有するレンズ・オプション類 〜 | |
レンズ 増殖し過ぎなので、何本かは処分したいが・・・ |
キヤノン RF35mm F1.8 MACRO IS STM キヤノン RF50mm F1.8 STM キヤノン EF500mm F4L IS II USM キヤノン RF24-240mm F4-6.3 IS USM キヤノン RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM キヤノン EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM キヤノン EF17-40mm F4L USM キヤノン EF70-200mm F2.8L IS II USM キヤノン EF70-300mm F4-5.6L IS USM キヤノン EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM ※放出予定 キヤノン EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM キヤノン EF-S18-55mm F3.5-5.6 USM キヤノン EXTENDER EF1.4×III シグマ MACRO 50mm F2.8 EX シグマ 17-50mm F2.8 EX DC HSM (2本目) ※放出予定 シグマ 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM (3本目!) ※放出予定 基本的には純正派。機械としての安定性・正確性を優先するためです。 ただし、高倍率ズームは純正のラインナップが乏しく、使い方が荒く故障も早いため、割り切ってサードパーティを採用しています(過去にEF28-300mm F3.5-5.6L IS USMを使っていましたが、故障時の修理代が1回10万円ぐらい(!)かつ毎年壊れたので継続使用を諦めました)。 単焦点レンズはズームレンズの高性能化に伴い、現在はあまり保有していませんが、ポトレ撮影も増えたのでもうちょっと増やしたい気持ちはあります。 RFレンズは徐々に増やす予定です。 |
記憶媒体(SD) | ソニー SF-M64T (64GB SDXC UHS-II) 1枚 EOS RPの書き込み速度の遅さをカバーするために購入。 書き込みスピードも改善され頑丈なカードなのでおすすめですが、厚みがあるので 機種によっては抜き差ししにくい、との報告もある。 キヤノンのカメラでは抜き差しに関して問題は感じない。 サンディスク Extreme PRO SDSDXXY-064G-GN4IN (64GB SDXC UHS-I) 2枚 定番カードのひとつ。UHS-Iで良ければ文句なし。 サンディスク Extreme 型番不明 (32GB) 1枚 旧世代で読み書きが遅く4K記録がNGなのが難点。予備扱い。 東芝 SD-KU016G (16GB SDHC UHS-I) 1枚 古いカードですが読み書きは高速。80Dで使用中。 |
記憶媒体(CF) ※CFが使えるカメラはすべて現役引退なので参考情報で。 |
レキサー プロフェッショナル(16GB:600倍速) 1枚 UDMA6対応の高速CF。書き込み/読み込み速度とも「快適」の一言。 50Dや7Dとの組み合わせではエラーは皆無。かつてのレキサーは相性問題が ネックでしたが、もはや遠い過去の話。 付属する画像復旧ソフト「イメージレスキュー4.0」も便利。動画撮影を 視野におき16GBを買いましたが、実際には容量を持て余しています。 レキサー プラチナII(8GB:200倍速) 1枚 某家電店のアウトレットストアを物色中、1,980円と破格値で発見し即確保。 速度面の不満はほとんどなし。通常用途ではこれで十分満足。 サンディスク エクストリームIV (8GB) 1枚 サンディスク エクストリームIII (20MB/sタイプ 2GB) 1枚 国内版の903が比較的お求め安くなったので購入。過去の製品ですが 速度・安定性共に問題なし。 10年以上使用したので、現在は半隠居中。 追記1 : レキサーのCFと30Dの組み合わせですが、ごく稀にErr99が発生。 一度は画像修復ソフトで救出、タイ遠征中に再発した時は焦ったが、 電源を入れ直したら何とか復旧。 追記2:30DとエクストリームIIIの組み合わせで、まさかのErr99が一度発生。 サンディスクの製品でもこれじゃ、本体側の設計も怪しいのかな? 下の写真はかつて使っていたトランゼントのCFとマイクロドライブです。 |
一脚 ※情報がとても古いです |
一脚1 スリック ザ プロポッドスポーツ スポーツ撮影が主体なので、一脚は必需品。 かつてはカーボン製、壊したり紛失したりしたので近年は安物を 使っていたが、紛失癖を克服したのでそこそこのモデルに回帰。 重量級レンズを振り回すには頑丈さが必須。耐荷重は10kgと十分。 日本製なのも嬉しいが多少重く、ゴム足が早速外れたのも残念。 一脚2 SIRUI P-306 コンパクトな6段のアルミ製一脚。縮長380mmと携帯サイズ。 SIRUIは中国の新興メーカー、耐荷重は8kgとコンパクト型にしては強固。 しばらくして一段伸びなくなった。品質はあまり期待できない。 |
三脚 | 三脚 ハクバ HG-504MX 一脚派につき三脚は滅多に使用しない。 一脚とは異なりカーボン製だが、ありがたみはあまり感じない。 |
スピードライト | キヤノン 430EX II 夜間撮影が増えつつあったタイミングで急きょ購入。純正の強みで安定性は申し分ない。 省エネ性能も特筆もの。連写を繰り返しても電池の消耗は遅く、いつ電池を交換したのか 忘れるほど。 ワンタッチレバー式の取り付け脚も使いやすいが、稀にカメラ本体からずれ落ちる場合が ある。 ガイドナンバー(照度)は43とハイエンドモデルには劣るが、実用上の問題は 見受けられないものの、EOS R6 Mark IIとの相性がイマイチ。 |