アビスパ福岡 VS 川崎フロンターレ
〜 2003 J2 第33節 〜
| 日 時 | 2003年9月13日 19:00 | |||
| 試合会場 | 東平尾公園博多の森球技場 (福岡県福岡市) | |||
| 天 候 | 晴れ | |||
| 観 客 数 | 7,595人 | |||
| 試 合 結 果 | ||||
| 福 岡 | 1 | 前 半 | 2 | 川 崎 | 
| 1 | 後 半 | 1 | ||
| 2 | 計 | 3 | ||
| 得 点 者 | ||||
| 林 祐征 | 30分 | 4分 | アウグスト | |
| 福嶋 洋 | 82分 | 24分 | ジュニーニョ | |
| 54分 | ホベルチ:PK | |||

博多の森に到着後は、恒例の作業がお待ちかね
そう、サポーター自慢の巨大横断幕を
天井から吊るす一大作業
コールリーダーの的確な指示を元に、作業は遂行

糸を天井の鉄パイプに通し、横断幕と接続
横断幕の幅は長大で、微妙な調節が必須となる
サポーターの緻密な連携が、絶対に欠かせない

糸の取り付けが完了したら
横断幕を天井に吊るす
端から順々に位置を上げ
巨大横断幕は博多の空を雄大に舞う

天井に取り付けられた巨大横断幕は、迫力満点
さあ、これで応援準備は万端だ

サポーターの気合も半端じゃ無い
2連敗とJ1昇格に後が無い状況
試合開始直前でありながら、ボルテージは既に最高潮

さあ、試合に目を向けよう
開始直後は福岡が好調を武器に、軽快な攻撃を披露
・・・もつかの間、フロンターレも早々に
フリーキックのチャンスが到来

キッカーは迷う事無く、アウグスト選手(背番号4:MF)
独特の長い助走から、痛快な左足が炸裂!
ボールは不規則な動きを描き
福岡ゴールに深く吸い込まれた!!

鮮烈な先制ゴールに、サポーターも大興奮
遠路の疲れも一気に吹き飛んだ
連敗阻止に向け、勢いは更にヒートアップ

福岡も積極果敢な攻撃を披露
攻撃的DF(?)のアレックス選手(背番号9:DF)が
前線へのパスコースを狙う
ここはフロンターレが素早くチェックに入り
攻撃の基点を即座につぶす

福岡は好調を武器に、スピード感あふれる攻撃
対するフロンターレは、堅実な守備で対抗
福岡の粗雑さも味方につけ、危なげない守備をこなす

そんな間に、フロンターレはあっさりと2点目をゲット
決めたのはジュニーニョ選手(背番号10:FW)
天に手を掲げ、余裕のポーズ

2点リードで、サポーターも上機嫌
2連敗の悲壮感は完全に払拭
久々の勝利を目指し、応援は一層パワーアップ

最前線にパスを繰り出す
福岡のセルジオ選手(背番号3:DF)
福岡の積極性は目を見張るものがあるが
前線の密度が低く、決定的な形には至らない
試合は徐々に変化に失せ、こう着状態へと突入

福岡も徐々にではあるが、攻撃の形が整理
右サイドから繰り出されたクロスに対し
林選手(背番号19:FW)が正面から一直線に飛び込む
フロンターレは比較的安全な状況が続いた影響か
守備も油断がうかがわせ、不安が脳裏を過ぎる

そして、不安が悪夢へと変貌を遂げる
福岡は中盤から低いパスを素早く繋ぎ
最後は林選手が渾身の一撃
福岡のスピードに、フロンターレDFは応対出来ず
呆気なく同点に追いつかれてしまう

サポーターもこの程度では気落ちせず
ショックもすぐに振り払い応援再開
タオルを豪快に振り回し、盛大にアピール

福岡はロングクロスから、ヘディングシュートを披露
ピッチ上はボールがめまぐるしく動き
手に汗握る攻防が延々と続く
両者共に予断を許せぬ状況であると同時に
久々に味わう好ゲームに、満足度は高い

前半も残る時間は僅か
福岡ゴール前で、突破を試みた
ホベルチ選手(背番号9:FW)が倒された
さあ、待望のフリーキックが到来したぞ!

サポーターも絶好の追加点機と心得ている
ここぞとばかりに、気合は一気に急上昇
豪快なフリーキックを、福岡ゴールに叩き込め!!

しかし、待望のキックは的を得ず
直後に同様のチャンスが到来したが、追加点には至らない
このまま前半を終了、福岡も好調なだけに
更なる追加点を期待したい

サポーターは高度な集中力を保ったまま、後半突入
悲願のJ1復帰に向け、福岡を倒せ!
俺たちのフロンターレ、今ここに
福岡を倒すんだ〜、さあいこうー

場面はフロンターレのコーナーキック
アウグスト選手の放つボールは
急カーブと同時に、あっさりとゴールラインを割り込む
彼にしては珍しいミスキック

ホベルチ選手が積極果敢に、福岡ゴールへと迫る
だが、セルジオ選手の密着マークは厳しく
幾度とチャンスは潰えてしまう

ならば、ジュニーニョ選手が健脚で福岡ゴールに迫る
福岡は藏田選手(背番号21:DF)が
背後から腕を伸ばし、ジュニーニョ選手が激しく転倒

両チームの選手が詰め寄り、ピッチ上に緊張感が走る
福岡の選手が特に苛立っている
倒された位置から判断すれば、間違えなくPKだ!

PKはホベルチ選手が確実に決めた
これで久々の3得点。サポーターも歓喜を完全に思い出し
応援にも余裕が生まれつつある

こうなるとゴールはもっと欲しい!
クロスボールに今野選手(背番号18:MF)が飛び込み
福岡ゴールを脅威に陥らせる

福岡の川島選手(背番号4:DF)に
今野選手が積極的にからみつく
後半も20分を超えようとしているが
両チームの選手は運動量が落ちず
見応え満点のゲームがなおも続く

フロンターレは小林選手(背番号34:FW)を投入
中盤でも気迫の当たりで、味方を鼓舞
互いに疲労の影響か、プレーには幾分荒っぽさが目立つように

小林選手が投入され、フロンターレは一層攻撃的に
右サイドの低いクロスに、小林選手が正面からスライディング
福岡の守備が手薄なだけに
ボールに触れていれば確実に追加点のシーンであった

福岡も福嶋選手(背番号29:FW)が意地のヘッド
後半も残り時間が限られる状況下
福岡が1点差に詰め寄った

福岡の攻撃は鋭さを増す。後半終了間際にして
フロンターレは絶体絶命のピンチを迎えてしまう
危機的な空気が漂う中
サポーターは残る力を振り絞る

福岡の猛攻が、フロンターレを容赦なく襲う
場内は福岡サポーターの絶叫で埋め尽くされ
危機的状況は拡大の一途

この状況でサポーターが出来る事・・・
それは勝利を信じ、全力を尽くした懸命の応援
凄まじい絶叫と真摯な祈りが
バックスタンドの一角を占有する

絶体絶命の危機を何度も乗り越え、薄氷の勝利
選手・サポーターの懸命な願いが、結実した瞬間

試合後は緊張感もほぐれ、恒例の一杯
J1昇格に向け激戦の連続ですが
このときばかりは気の合う仲間同士
日常を忘れ、夜遅くまで熱く語り合います
ちなみに私は小倉に移動するため、途中で泣く泣く退席
博多でホテルが取れていれば、もっと楽しめたのに・・・
| <フロンターレの出場メンバー> | 
| GK:吉原 DF:伊藤(宏)・渡辺・箕輪 MF:アウグスト・山根・長橋・今野・茂原 FW:ジュニーニョ・ホベルチ SUB:相澤・岡山・鬼木・中村・小林  | 
    
| <フロンターレの選手交代> | 
| ホベルチ>小林(74分) 今野>鬼木(83分) 長橋>岡山(87分)  |