サガン鳥栖 VS 川崎フロンターレ
〜 2004 J2 第18節 〜
| 日 時 | 2004年6月19日 13:00 | |||
| 試合会場 | 鳥栖スタジアム (佐賀県鳥栖市) | |||
| 天 候 | 曇りのち晴れ | |||
| 観 客 数 | 2,807人 | |||
| 試 合 結 果 | ||||
| 鳥 栖 | 0 | 前 半 | 0 | 川 崎 | 
| 1 | 後 半 | 0 | ||
| 1 | 計 | 0 | ||
| 得 点 者 | ||||
| 羽畑 公貴 | 56分 | |||

鳥栖の名物、かしわ(鶏肉)
おにぎりのかしわもビッグサイズ
今日もビッグに11連勝!(寒いギャク)

ふと、開門待ちに鳥栖サポーターが接近
一体何かと思いきや・・・

資本力低下で、存続の危機に瀕するサガン鳥栖
Jリーグにアピールするべく
張り紙の協力を呼びかけていたが・・・

で、集まったのが僅かにこれだけ
特にJ2は、集客に伸び悩むチームが少なくないが
鳥栖の悩みも依然多し

前置きが長くなったが、アウェイ側ゴール裏
応援準備中の光景
強風に煽られ、横断幕の設置も容易ではない
横断幕の破れを心配しつつ
パンデーラ(青い布)を2階席から吊り下げる

真夏と思しき太陽、30度を越す灼熱のピッチ
ゴール裏も熱く燃え盛る
激闘の90分間が、火蓋を切った

自力に勝るフロンターレ
早速鳥栖に先制攻撃
左サイドよりアウグスト選手(背番号4:MF)が
鋭いクロスを供給する

ゴール前にはマルクス選手(背番号11:MF)と
我那覇選手(背番号9:FW)の姿
空中戦を挑み、鳥栖のゴールを狙いにかかる
出足はまずまず快調のフロンターレ

だが、鳥栖も侮れない
特に危険なのは中村選手(背番号16:MF)
一歩抜き出たキープ力と、判断力の速さが光る
右足から振りぬかれたクロスは、実にシャープ

そして、カメラマン特製巨大フード
純正より一回り大きく
有害な周辺光を効果的にカット
・・・て、カメラマンを撮ってどうする(笑)

決め手に乏しいフロンターレ
試合の停滞を打破すべく
中村選手(背番号14:MF)が得意のミドルシュート
ボールの伸び・キレ共に、鳥栖を脅かすには十分

ピッチの温度は更に上昇
日差しも強まる中、汗を流して全力の応援
日に焼けた腕と、額に光る汗が
応援のたくましさを物語る

鳥栖の中村選手にてこずるフロンターレ
痛恨のファウルを与え、鳥栖にフリーキックを献上

蒸し暑いピッチ、鳥栖のかき回すサッカーに
フロンターレのリズムは崩される
ゴール前での決定的なピンチには至らないが
中々爆発力が引き出せない

ようやく逆襲に転じたフロンターレ
だが、ゴール前の反応が鈍く
こちらも決定的なチャンスに持ち込めない
たまらず箕輪選手(背番号5:DF)が攻撃参加
打点の高いヘッドで、鳥栖ゴールを狙う

その後のチャンスも生かせず、鳥栖の逆襲を許す
選手の動きは依然鈍い
久野選手(背番号8:MF)も
高橋選手(背番号28:MF)の突破を止められない

劣勢を覆すべく、応援もトーンチェンジ
タオルを豪快に振り回し
圧力を振り払うべく必死の応援

しかし、鳥栖の支配は崩せない
なおも押し気味に試合を進め
竹村選手(背番号18:FW)が左サイドを突破
中村選手が阻止に入るも
ボールは足に当たりゴールラインを割り
鳥栖にコーナーキックが舞い込んだ

鳥栖が立て続けにコーナーキック
ゴール前の混戦になだれ込む
フロンターレは必死に耐えしのぐのが精一杯
試合の流れを掴めぬまま、このまま前半を終了

間も無く後半開始
応援家N崎氏、強い日差しももろともせず
パンデーラにつかまり、応援を積極的にリード

前半同様、一進一退の攻防
鳥栖がやや優位な状況に変化は見られず
フロンターレに爆発の兆しは感じない

前線の連携が悪いフロンターレ
中村選手が放ったパスも、先には誰も不在
鳥栖に楽々クリア、これではゴールも遠のくばかり

久々に訪れた、ゴール正面でのフリーキック
アウグスト選手が力強い一撃を放つが
これも鳥栖ゴールの外を通過

その直後に、鳥栖がカウンター
パスを受けた羽畑選手(背番号18:FW)が
ペナルティエリア内を横断
一瞬の事態に、フロンターレの選手は反応が遅れ
羽畑選手を止められない

羽畑選手の背後から、寺田選手の手が伸びる
すかさず?羽畑選手は転倒
主審が下した判定は・・・悪夢のPK!

まさかのピンチに、フロンターレサポーターは絶句
だが、すぐに気持ちを取り直し
吉原選手(背番号17:GK)へ熱い声援を送る
頼むぞ〜、絶対に止めてくれ!

しかし、ひたすらな気持ちは届かなかった
羽畑選手自ら放ったキックは
吉原選手の逆を的確にとらえた
鳥栖に予想外の先制ゴールを許してしまった

この程度でへこたれてなるものか!
ピッチに注ぐ熱い視線は、一層熱を帯び
声援もより力を増す
絶対に逆転を信じ、応援が再開された

その願いに選手も応じ、フロンターレが猛然と波状攻撃
先ずはマルクス選手が強烈な一撃
これはシュナイダー選手(背番号14:GK)に弾かれる

続けてのコーナーキックは、後方の中村選手へ託された
前方を見据えてミドルシュートを披露
逆転、そして勝利への強い執念が
フロンターレの選手を後押しする

ジュニーニョ選手(背番号10:FW)も
厳しいマークをかいくぐり、渾身の一撃
しかし、ボールは鳥栖ゴールから僅かに外れてしまう

鳥栖の選手がピッチに倒れる
だが、担架がピッチに入らず
鳥栖の選手も執拗に時間を稼ぐ

過ぎ去る時間に、サポーターも神経を尖らせる
応援家N崎氏、ペットボトルの水をぶちまき
怒りをあらわに・・・いや
ゴール裏のボールボーイが濡れてしまい、後で平謝り

フロンターレの猛攻は更に続く
途中交代の町田選手(背番号19:FW)も
闘志を前面に出し、鳥栖ゴールへ向かう

セットプレーから怒涛の攻撃
だが、鳥栖も守備を固め
フロンターレにゴールを明け渡さない
フロンターレの闘志は空回り

鳥栖の逆襲を経て、再び反撃に転ずるフロンターレ
町田選手のクロスを受け、アウグスト選手が突進
しかし、これも最後は鳥栖に捕まってしまった

スローインでは寺田選手(背番号13:DF)も攻撃参加
これも闘志が空回り
勢いが焦りへと、微妙に変貌しつつある

後半も残り時間はごく僅か
追い詰められた局面で
今野選手(背番号18:MF)が冷静な一撃
混戦を得経て、鳥栖のシュナイダー選手は倒れている
このままボールは、鳥栖ゴールへ一直線

しかし、佐藤選手(背番号27:DF)が渾身のクリア
鳥栖の凄まじき闘志が、フロンターレのゴールを阻む

セットプレーを交え、最後まで激しく攻め立てるものの
鳥栖の執念を打ち下せなかった
結局最後までゴールを奪えず、今シーズン初の完封負け
連勝も10でストップ

挨拶に訪れた選手達に
温かい声援を送るサポーター
敗戦は悔しい、だが次勝てばいい・・・
誰もがそう語り、激闘の90分間は静かに幕を閉じた
| <フロンターレの出場メンバー> | 
| GK:吉原 DF:伊藤(宏)・寺田・箕輪 MF:久野・中村・マルクス・長橋・アウグスト FW:我那覇・ジュニーニョ SUB:浦上・佐原・鬼木・町田・今野  | 
    
| <フロンターレの選手交代> | 
| 我那覇>町田(66分) 久野>佐原(78分) 中村>今野(87分)  |