ジュビロ磐田 VS 川崎フロンターレ
〜 2011 J1 第34節 〜
| 日 時 | 2011年12月3日(土) 15:34 | |||
| 試合会場 | ヤマハスタジアム(静岡県磐田市) | |||
| 天 候 | 曇一時雨 | |||
| 観 客 数 | 12,349人 | |||
| 試 合 結 果 | ||||
| 磐 田 | 2 | 前 半 | 0 | 川 崎 | 
| 0 | 後 半 | 1 | ||
| 2 | 計 | 1 | ||
| 得 点 者 | ||||
| ジウシーニョ | 17分 | 52分 | ジュニーニョ | |
| ジウシーニョ | 43分 | |||

激動と苦悩の2011シーズン、気がつけば今年も最終節を迎えてしまう
J1リーグ戦最後の一戦は、敵地ヤマハスタジアムにてジュビロ磐田との対決
どんよりとした曇り空が、妙な不気味さを醸しだす

あれこれ今シーズンを振り返りつつ、まずは試合前の腹ごしらえ
ささやかに浜松餃子で英気を養う
他にも美味そうな料理があるも、あまりの長蛇の列に入手断念




密集空間のヤマハのゴール裏、開門と同時に大勢のサポーターで埋まる
中央部にはフロンターレでのラストゲームを飾るジュニーニョ選手(背番号10:FW)へ
はなむけの横断幕が掲げられた

・・・と、スタジアムの一角ではジュニーニョ選手への寄せ書き集め
フェンスによじ乗り便乗撮影するも
ちょっとでもバランスを崩せば、右側のエリアに落下しかねない(汗)



ブラジル国旗と日の丸は短時間にして、多くの寄せ書きで埋められた
残された貴重な90分間、共に全力で戦い抜きたい




肌寒い陽気の下、杉山選手(背番号28:GK)と相澤選手(背番号1:GK)がアップに登場
サポーターで埋め尽くされるゴール裏からは寒気が失せ、一瞬にして熱気が立ち込める






残るイレブンもピッチに登場、ゴール裏の熱気は更に拡大
ジュニーニョ選手と共に歩み続けた9年間、総決算の一戦は勝利以外あり得ない







熱気を帯びるゴール裏、決戦へ向けて気合が漲ってきた




割れんばかりの拍手が響く中、フロンターレのスタメン選手が発表
スタジアムDJの渾身のジュニーニョ!のコールが一際響く
サプライズな演出にサポーターは喝采、生涯の記憶に刻まれた








ジュニーニョ選手との運命のラストマッチ、激戦の舞台は刻々と迫る
鼓動が一層高まる中、選手たちがピッチに現れた






選手たちが一斉にピッチに散り、主審の長い笛が響く
絶対に勝利を掴み取れ!ジュニーニョ選手への9年間の感謝を込めて・・・








対する磐田もジウシーニョ選手(背番号8:FW)のラストマッチ
磐田が序盤から攻撃を仕掛け、早くもピンチを迎えてしまう







ジュニーニョ選手も気合十分、鋭い縦への突破を見せる
これはボールが長く届かぬも、往年の輝きが垣間見える





対する磐田は右サイドを攻略
フロンターレは怪我から復帰明けの實藤選手(背番号15:DF)が守るも
そもそも本職で無いだけに、磐田が抜け目なく仕掛けてきた



西選手(背番号11:MF)が突破を図るも
この場面は伊藤選手(背番号2:DF)が素早く対応
最後は實藤選手がクリア、かろうじて攻撃を断ち切った













フロンターレも反撃に転ずるものの、今ひとつ歯切れに欠く展開
磐田の選手に周囲を囲まれ、思う突破を見られない














中盤の攻防を経て、ジュニーニョ選手が縦へ力走
ドリブルでセンターラインを通過、前方へ力強いパスを繰り出した




















攻撃に転じたいフロンターレだが、駒野選手(背番号5:DF)が行く手を遮る
山瀬選手(背番号13:MF)が粘ろうとするも、呆気なくボールを奪われた












磐田は再び右サイドを浮上、實藤選手が追うも翻弄されてしまう
守備が整わぬ間に、駒野選手の痛烈なシュートが襲いかかる!



駒野選手の鮮烈な一撃に心臓が凍りつくも、幸運にもゴール枠を捉えなかった
ここから仕切り直しで攻撃再開



















フロンターレは前線にパスを送るも、選手同士の連帯感が乏しく繋がりに欠く
ジュニーニョ選手が懸命に走るものの、ボールには遠く及ばない












磐田が攻撃のリズムを掴み、積極性を一層強めてきた
手薄な右サイドからジウシーニョ選手が鋭いクロス、そして壮絶な空中戦
菊地選手(背番号17:DF)が体を寄せ、辛うじて失点は免れた







フロンターレも右サイドを一気に浮上、田坂選手(背番号6:MF)がスルーパスを繰り出す
パスの先には山瀬選手が構えるも、駒野選手の守備に阻まれた








磐田も即座に逆襲開始、ロンターレの「急所」のサイドを徹底的に突く
實藤選手が必至に食い下がるも、駒野選手のクロスボールが襲いかかる!






一端は杉山選手が弾いたものの、こぼれ球をジウシーニョ選手に叩き込まれた
先制点は献上してしまうも、気持ちを引き締め応援再開

















同点に追い付きたいフロンターレだが、攻撃のリズムが掴めない
対する磐田は執拗なまでに右サイドを攻め立てる





磐田にサイドをえぐられ、苦戦を強いられるフロンターレ
ゴール裏・・・そしてバックスタンドの一角を埋め尽くすサポーターの声で
一刻も早く反撃の狼煙を上げたい



前線で奮闘するジュニーニョ選手に、磐田の厳しいマークが立ちはだかる



















不慣れなポジションながらも、守備に奮闘する實藤選手
ペナルティエリア内に侵入を図ったジウシーニョ選手を食い止めた







縦パスに飛び出す小林選手選手を、古賀選手(背番号50:DF)が妨害
フロンターレは前線の駒数が不足、依然厳しい状況である











自体の打開を図るべく、パスで繋ぎ前進を図るフロンターレ
中村選手(背番号14:MF)がふわりと浮かしたクロスを繰り出した


ファーサイドに落下したボールを、田坂選手がヘディングで押し返す
・・・が、古賀選手がオーバーヘッドで掻き出した



こぼれ球をジュニーニョ選手がシュートするも、磐田のゴール枠を外してしまう
この場面はゴールこそ奪えぬも、徐々に流れを引き寄せて来たぞ






















磐田がゴール真正面からシュートを放つも、杉山選手がキャッチ
















磐田の猛攻を耐え抜いたフロンターレ、柴崎選手(背番号19:MF)が中盤からパスを供給
ジュニーニョ選手が一気に抜け出しシュート、これもゴール枠を外してしまう











磐田のサイド攻撃は一向に止まらず、フロンターレは苦し紛れのファウル
嫌な時間帯でのセットプレーの危機が到来
絶対に失点を免れるべく、サポーターも必死の声援を送る


駒野選手のフリーキックは、ジウシーニョ選手の頭を直撃
幸いにもボールはゴールラインを割り込んだ







逆襲を図るフロンターレ、實藤選手がドリブルで一気に浮上
自ら持ち込みクロスを繰り出すも、ボールは川口選手(背番号1:GK)の手元













フロンターレは繋ぐスタイルを目論むも、選手間の連携が整わない
田坂選手の絶妙のスルーパスも、呼応する選手はいなかった













田中選手(背番号3:DF)が大胆な攻撃参加、中央からミドルシュートを繰り出した
とは言えゴール前の距離は遠い、磐田に決定的なダメージは与えない










西選手のパスを受けた駒野選手、鋭いクロスがジウシーニョ選手のヘッドを直撃!
至近距離からボールを叩き込まれるも、杉山選手の正面で命拾い








フロンターレは右サイドから幾度と仕掛けるも、磐田の守備網を崩せない
前半も残りは5分前後、ゴールの気配は依然見えてこない




時間の経過と共に、フロンターレの両側は隙間が増える
西選手に悠々とクロスを放たれ、危ない場面を招いてしまった



繋いで繋いで繋ぐフロンターレだが、肝心のスルーパスが決まらない



































磐田に翻弄されるフロンターレ、山本選手(背番号23:MF)に裏をすり抜かれた
實藤選手がスライディングで捨て身の防御、しかしコーナーキックのピンチが続く



高まる危機感と緊張感、絶対に追加点は阻止





・・・が、ジウシーニョ選手のヘッドに意気消沈
前半残り時間僅かにして、痛恨の失点を献上





















前半は2失点で終了、何もかもが後手に回ってしまった
しかし試合は中間地点、後半の奮起を願いサポーターの声援が響く


2点のビハインドを現実にして、ゴール裏はいささか重苦しい気配
こんな時には可愛いチアリーディングで気分転換








気がつけば後半も開始間際、上空は漆黒に包まれつつある
選手たちもピッチにスタンバイ、場内は戦場の空気と化す



ジュニーニョ選手とのラスト45分、本当に、本当に最後の舞台
悔いなき戦いを「挑」みたい、逆転へ向け激戦は再開された

フロンターレは實藤選手に代わり、井川選手(背番号4:DF)を投入
不安定な守備を立て直し、反撃の礎を築きたい






立ち上がりの不意を突いたフロンターレ、伊藤選手から中村選手へボールを繋ぐ
ケンゴのスルーパスはジュニーニョ選手の足元、豪快なシュートを繰り出した!




川口選手が弾いたボールを、小林選手が詰め寄りシュート!
・・・が、これは磐田のDFを直撃





















続けての仕掛けは山瀬選手、強烈なミドルシュートを放つ
これも磐田のDFを直撃するも、攻撃面での改善は図られた



磐田もすかさず反撃に入り、西選手がお返しのミドルシュート
これはゴール枠を外したものの、危ない場面であった
















中盤の攻防戦を制したフロンターレ、左サイドのスペースにジュニーニョ選手が走る


ジュニーニョ選手の切り返しから、コーナーキックのチャンスを獲得
先ずは1点を取り返すべく、サポーターは一気に声量を上げる


田坂選手のコーナーキックは、川口選手が飛び出しセーブ
・・・がボールは足元に落下、ジュニーニョ選手が猛然とボールに迫る!





オオオオオオオッ!ジュニゴールが炸裂だぁ!!
劇的なゴールに、選手もサポーターも我を忘れて大興奮



ユニフォームを脱いだジュニーニョ選手、ゴール裏の観客席に投げ入れた




そのまま颯爽と走り去り、中山通訳から代わりのユニフォームを受け取った
最高の演出にサポーターはヒートアップ、ここから一気に逆転するぞ!










攻撃が勢いづくフロンターレ、直後にフリーキックのチャンスをゲット
興奮に胸高まるサポーター、ドカンとゴールを決めてくれ!


田坂選手が繰り出したボールに、菊地選手が果敢に飛び込む









攻撃の手を緩めぬフロンターレ、磐田ゴールのほぼ真正面でセットプレーのチャンス
キッカーはもちろん中村選手、2011シーズンを締めくくる一撃を見せてくれ!












































































































































































































































































・・・と説明をすっ飛ばしたが(恥)、あと一歩及ばなかったフロンターレ
磐田に2-1で惜敗、2011シーズンは11位でフィナーレを迎えた











不本意な2011シーズン、選手もサポータも悔しさを噛み締めた
加えてジュニーニョ選手のラストマッチ、是が非でも勝利が欲しかった・・・




ありがとう、「川崎の太陽」ジュニーニョ選手
喜怒哀楽の9年間、共に戦い続けた軌跡は絶対に忘れない



サポーターからの花束を手にし、笑顔でピッチを後にした
あぁ、これで本当に最後なのかぁ・・・

ジュニーニョ選手への溢れる感謝を込め、選手バスの出発を待つサポーター



ジュニーニョ選手が目の前に登場すると、大きな拍手と歓声に包まれた

選手バスが動き出しても、ジュニーニョ選手の応援歌は止まらなかった
ありがとう、そしてさようなら・・・
あ、2012シーズンは鹿島で赤きジュニーニョ選手とご対面かぁ
| <フロンターレの出場メンバー> | 
| GK:杉山 DF:田中(裕)・菊地・伊藤・實藤 MF:中村・柴崎・田坂・山瀬 FW:小林・ジュニーニョ SUB:相澤・井川・薗田・横山・楠神・黒津・矢島  | 
    
| <フロンターレの選手交代> | 
| 實藤>井川(46分) 山瀬>楠神(56分) 伊藤>矢島(81分)  |