久大本線(ゆふ高原線)
〜豊後国分−向之原 間〜
撮影日:2005年5月9日
大分駅で出発を待つ、ブルーメタリックの883系ソニック。 九州の列車の旅は、斬新な特急電車で優雅に楽しみます。 |
・・・も格別ですが、今回の主役はこちら、全身黄色のキハ125形。 今日の路線の旅は、久大本線(ゆふ高原線)。 気動車に乗って、のんびりとローカル線の旅を満喫します。 |
僅か3名の乗客を乗せて、気動車は大分駅を出発します。 車内はJR九州らしく、窓際のカーテンなど、エレガントな演出が心憎い。 加速もキハ40系統と比較するとスムーズ、 気動車特有の振動も、かなり抑制された印象。 |
車窓の風景をながめつつ、下車駅の決定に思考をめぐらせます。 今回は大分市郊外の無人駅、豊後国分駅に決定。 乗車したキハ125-8号機と別れを告げ、駅を後にします。 |
のどかに広がる田園風景、付近の踏切で時刻表を広げます。 ローカル線でありながら運行本数は比較的多く、間もなく対向車両が登場します。 |
程なく待つと、由布院方面から真紅の車両が現れました。 写真のキハ200系は快速向けとして誕生、 現在では様々な編成で、九州各地で活躍中です。 |
強い日差しを避けながら、線路に沿ってあぜ道を進みます。 しばらく歩き続けると、古びた陸橋が出現。 道路脇に荷物をおろし、地元の方と談笑を交わしながら 橋の中央で列車の出現を待ちます。 |
しばらくすると、先ほど乗車したキハ125-8号機が登場。 黒鉛をかすかにあげながら、大分方向へゆっくりと走ります。 |
陸橋を後にし、付近の踏切へ場所を移します。 眼下には広大な盆地が広がり、のどかな光景に心を奪われます。 |
彼方から汽笛の音色が響き、遮断機のチャイムが鳴りました。 カメラを線路に向けると、別のキハ125形が登場です。 |
次の列車の登場まで10分、急いで次の撮影ポイントを探します。 ところが道路は線路から離れてしまい、もたつく間に列車が急接近。 ここは遠方から流し撮り、木々の間を疾走するキハ200系を 躍動感豊かに表現しました。 |
更に進むと線路と再会、隣接する狭間町に入りました。 路線パスと挨拶を交わし、付近の線路脇にて列車の通過を待ちます。 |
付近の大麦畑をバックに、キハ200系が力走します。 おっ・・・、そろそろ特急列車の「ゆふいんの森」が通過する時刻です。 |
高まる鼓動を抑えつつ、列車の到着を待ちます。 遠方から緑の巨大な車両が、ぐいぐいと前方に迫ってきます。 |
「ゆふいんの森」(キハ71系)がエンジン音を響かせながら、目の前を大接近! うっ・・・、真下から見ると、何てグロテスクな顔なのだぁ(爆)。 |
「ゆふいんの森」は森林地帯で無いと、どうも様にならないなぁ・・・。 ひとりでつぶやきながら、いったん豊後国分駅方面に戻ります。 走り去る無人の路線バスを見送りながら、次の列車の到着を待ちます。 |
今度は別の列車が登場、阿蘇山麓の真紅の大地をイメージした、 特急「ゆふ」(キハ185系)。 竹林の隙間をぬい、黒煙をあげながら瞬く間に走り去ります。 |
次の撮影ポイントに移動する間に、おまけの一枚。 黄金色に輝く大麦畑、その美しさに吸い込まれてしまいそうです。 |
住宅地を通り抜け、開けた一角に到着し、キハ125形の姿をとらえます。 帰りの飛行機の時間を考慮すると、次の駅に到着と共に、 短い旅も終わりの時を迎えそうです。 |
強烈な日差しを浴び続け、のどはすっかり砂漠化。 水分を猛烈に欲する間に、向之原駅に到着しました。 寂れたホームが2面ある、ごくありふれた地方の駅。 撮影ポイントを探すものの見当たらず、諦めて駅ホームへと足を運びます。 |
駅ホームの一角で、こんなポスターを発見。 九州なのに描かれた列車の絵は、何故か山手線そっくりです。 |
ホームで待ち続けると、ロマンスカーを彷彿させる 特急「ゆふDX」(キハ183系100番代)が到着。 帰りの飛行機に間に合わせるには、この列車に乗るしかありません。 あーあ、新緑の森林地帯を走る「ゆふいんの森」は、撮れずじまいかぁ。 |
最後の祈りが通じたのか、「ゆふいんの森」が別府駅から舞い戻ってきました。 駅ホームからバランス良く、全景の撮影に成功。 しかし、この列車は駅ホームから狙っても、全然面白く無いのが本音です。 大自然の中を疾走する「ゆふいんの森」は、次回までお預けです。 |
停車中の「ゆふDX」に飛び乗り、向之原駅を後にします。 流れ行く車窓の風景に、豊後国分駅のホームが飛び込んできました。 さようなら、いつの日かまた訪れるまで。 |