ベルマーレ平塚 VS 京都パープルサンガ
J1 2st 第8節
日 時 | 1999年9月15日 19:00 | |||
試合会場 | 平塚競技場 (神奈川県平塚市) | |||
天 候 | 曇り | |||
観 客 数 | 6123人 | |||
試 合 結 果 | ||||
平 塚 | 0 | 前 半 | 0 | 京 都 |
0 | 後 半 | 1 | ||
得点者 | 野口(58分) | |||
0 | 計 | 1 |
ベルマーレ茂庭選手を「Jリーグ最年少の選手」と記述しましたが、正式には「平塚の最年少選手」の誤りでした
ここに訂正とお詫びをします
前節アビスパ福岡に一方的に破れ、J1残留へ厳しくなったベルマーレと、加茂監督とカズこと三浦一良選手(背番号36:FW)の加入で、勢いが増した京都サンガとの一戦。
試合開始前、台風の影響か強風が吹き荒れ、空も厚い雲で覆われる。
はやくもベルマーレの運命に対する暗雲か?思わず不安がよぎる。
強風にも構わず、本田選手(背番号16:GK)のアップはいつもと変わらず
前半序盤はベルマーレがじわじわとサンガサイドで試合を進める。
強風の影響か、前節の反省か、サンガにボールを取られても、無理にプレッシャーをかけず、体力を温存するかのおとなしい動き。
ボールを奪うと、低めのパスを左右にぶらし、徐々に圧力をかける。
5分過ぎになると、サンガが反撃し、ベルマーレゴールを襲いかかる。
だが、この日のベルマーレディフェンスは安定し、再三の攻撃をしのぐ。
10分過ぎからはベルマーレが主導権を握った試合運び。
ただし、体力を無駄に消耗しないためか、序盤と同様に比較的静かな攻撃が続く。
また前節で失敗した高めのセンタリングを用いず、低めのラストパスを盛んに利用し、左右から波状攻撃を仕掛けるが、残念がなら今一歩ゴールに届かない。
強風が吹き止んだ20分ごろ、和波選手(背番号22:DF)が俊足を生かした得意のオーバーラップを見せるが、ボールコントロールに失敗し、ゴールラインを割ってしまう。
サンガもカズ(三浦)選手の強烈なドライブ回転のフリーキックでベルマーレゴールを狙うが、ポストの上をボールが通りすぎてしまう。
20分を過ぎてもベルマーレのペースは続く。
この日は松川選手(背番号7:MF)が本来の動きを見せ、鋭いセンタリングを連発するが、惜しくもサンガGK松永選手(背番号1)にセーブされてしまう。
守備も堅く、堀選手(背番号6:DF)の安定さと、ベルマーレ最年少の茂庭選手(背番号24:DF)の思い切りのよさが一際目を引く。
対するサンガはカウンター狙い。ベルマーレのコーナーキック直後に鋭い攻め上がりをみせるものの、遠藤選手(背番号14:FM)のシュートはゴール枠からそれて、ベルマーレは事無きを得る。
この日のベルマーレディフェンスは、マークの位置がよかった
ベルマーレも30分ごろ、決定的なチャンスを迎え、放ったシュートは相手ゴールキーパーをかわしたものの、ディフェンダーに惜しくもクリアされてしまう。
サンガもカウンター攻撃を連発するが、最後に本田選手がガッシリセーブし、ゴールを割らせない。
ベルマーレは松川選手からのセンタリングを、ノートラップでシュートするも、ゴール左枠にそれてしまう。
前半の終盤になると、サンガが猛攻を開始する。
カズ選手を中心とした攻撃が襲いかかるが、ベルマーレも森川選手(背番号2:DF)と茂庭選手を中心とした守りで、何とか守り切る。
ここで前半終了。ベルマーレはいいペースながら、ゴールへのきっかけがもう少しの展開。
ユースでありながら、茂庭選手の守備は完成されている
将来が楽しみな逸材です
前半終了直前には、小松原選手(背番号20:FW)も守りにつく
彼のゴールセンスも、なかなかです
後半の立ち上りは、両者ともゴール前まで攻めあがり、再三シュートを放つ。
ベルマーレも前半に体力を残していたためか、動きに低下は見られない。
対するサンガは、中盤のボールコントロールが、今一つなので、ややちぐはぐした形となる。
和波選手の得意の持ちこみ
相手ディフェンスも追い付くのが難しい
高田保選手(背番号14:FW)のシュートは、松永選手が決死のセーブ
ベルマーレは更に攻め続け、堀選手(背番号6:MF)が相手キーパーと一対一となるものも、惜しくもオフサイド。
やや嫌な空気が競技場を流れ始める。
そして、ピンチの後にチャンスとなったのはサンガの方。
後半13分、カウンター気味に持ちこんだボールを、野口選手(背番号2:DF)が蹴りこんで、サンガが先取点。
ベルマーレ、またしても先取点を献上してしまう。
ベルマーレも西本選手(背番号23:FW)と平塚選手(背番号19:MF)を投入し、点を奪いにかかる。
だが、サンガのディフェンスには余裕があり、ベルマーレの攻撃をいとも潰してしまう。
ベルマーレ西本選手を止める、サンガの大嶽選手(背番号4:DF)
西本選手は大嶽選手を最後まで抜けなかった
フリーキックは、松永選手の正面へ
この選手も本当に寿命が長く、安定しています
下手をすれば、川?選手よりマシかも?
後半も25分過ぎになると、ベルマーレ選手の動きは低下する一方。
西山選手(背番号11:MF)を投入するも、効果があらわれず、ずるずるした形となる。
堀選手が数十メートルドリブルで独走しても、誰もついてこないで孤立してしまう。
こうなると、サンガは守備でも優位に立つ。
中盤以降は徹底的にマンツーマンマークを採用し、ベルマーレにボールを送らせない。
ベルマーレも後半終了直前にコーナーキック・フリーキックのチャンスを得、センタリングをレイバット選手(背番号4:DF)の頭に集め、最後のチャンスを狙うが、残念ながらゴールを決めることができない。
ここでタイムアップ。ベルマーレまたしても勝利と勝ち点を加えることはならなかった。
ベルマーレ最後の攻撃も、実らず
この試合のベルマーレの試合運びは、決して悪いものではありませんでした。
強風を計算した、細かなパスのつなぎと、低めのボールの多用。そして時間配分を考えた動きと、前節の試合とは比較にならないほどいいプレーでした。
ただ、どれを取ってもサンガのほうが一枚上手なのです。
彼らは力不足なのでしょうか?そう言ってしまえばそれまでなのですが、それではつまらなさ過ぎます。
何とかしてこの状況を打破し、少しでも勝ち点を積み重ねたいところなのですが・・・何か妙案はありませんかねぇ。
できればメンバーをもう少し固定化したい気もしますが・・・ユース選手などは学業もあるので、全試合は使いにくいのが苦しいところ。
それでも現状では、ユース選手の力なしでは戦えません。
彼らには良いチャンスですし、どんどん活躍して欲しいです。でも、実績をある程度積んだ選手達もそれに負けないでください。
前節のコメントで酷評した選手のボードのビニールは、この日はなかった
やっぱりこの方が見やすいです
ただし角度によっては照明で反射するのはちょっと残念
試合終了後、さすがにこの日は、ベルマーレの選手もひどく肩を落とす
それでもサポータの暖かい声援が印象的でした
もちろん私も最後まで諦めません