FC東京 VS ヴァンフォーレ甲府
J2 第33節
日 時 | 1999年10月30日 13:03 | |||
試合会場 | 駒沢陸上競技場 (東京都世田谷区) | |||
天 候 | 晴れ時々曇り | |||
観 客 数 | 3326人 | |||
試 合 結 果 | ||||
東 京 | 1 | 前 半 | 0 | 甲 府 |
1 | 後 半 | 0 | ||
サンドロ(23分) 佐藤由(62分) |
得点者 | |||
2 | 計 | 0 |
試合会場でのアナウンスを元に作成したので、公式記録とは異なる可能性があります。
まずは、またまた東京の応援について一言。
独自の応援スタイルで物議をかもしている?東京のサポータですが、またまた問題発言が。
前半20分過ぎ、ゴール前の接触プレーで倒れ、顔をしかめ苦しむヴァンフォーレの選手に向かい、
田舎もの!田舎もの!!
と罵声を浴びせ掛ける。
これには数少ないヴァンフォーレのサポータや、辺りの観客からも、怒りの野次が飛ぶ。
東京のサポータからすれば、単なるおふざけなんでしょうが、限界のプレーを続ける選手に対して、あまりにも失礼ではないでしょうか。
彼らには「集団心理」という言葉がぴったりです。普段はおとなしく礼儀正しい人たちですが、ひとたび応援が始まると、江戸っ子下町根性がエスカレートする傾向が。
仮にJ1に昇格したら、他チームのサポータと戦争勃発は必至?です。
倒れこむヴァンフォーレのディフェンダー
この場面で問題の応援が
ナビスコカップ以後、今季最悪の4連敗の東京と、前節山形に快勝し、波に乗りたいヴァンフォーレとの一戦。
実力的には東京が有利なのは明白だが、現在の調子を考えると、ヴァンフォーレの金星も十分予想される。
東京もアマラオ選手(背番号11:FW)が怪我から復帰し、サブメンバーとして登録。絶好の機会に投入し、勝利を奪いたい。
試合開始前、男性コーラスが歌う東京の応援歌一式が、スピーカーを通じ競技場に響き渡る。
近いうちにCDで発売されるとの情報もあるので、東京のサポータは必聴です。
もちろん我々が聴いてもOKです。歌詞の面白さは保証します。
熱き東京のサポータの応援が、近くの病院の壁にはねかえり、凄い反響の中試合開始のホイッスル。
立ち上がりは予想に反し、ヴァンフォーレが右サイドから攻めあがり、鋭いクロスを放り込む。
しかし、5分としないうちに流れは東京に。右サイドから鏑木選手(背番号17:FW)が絶妙のヒールパスで佐藤由選手(背番号14:MF)につなぎ、ディフェンスを振り切り、右サイドから素早くゴール前にセンタリング。
続けて、オーバーラップした梅山選手(背番号12:DF)のパスを、ゴール前走りこんだ加賀見選手(背番号13:MF)がヘッドで押し込む。
ボールは僅かにゴールポストの上をかすめ、競技場が歓声で震え上がる。
東京の嵐の攻撃はとまらず、加賀見選手がヴァンフォーレディフェンスを巧みにかわし、今度は梅山選手が豪快にシュート。
低い弾道は、ヴァンフォーレGK伊藤選手(背番号22)が倒れながら、がっちりセーブ。何とか難を逃れる。
前線に放り込む、東京の梅山選手(左)
DFでありながら、攻撃力も侮れない
東京のロングパスを、ヴァンフォーレDF仲田選手(背番号6:DF 右端)
が追いつき、大きくクリア
10分を過ぎると、両者様子を伺い、比較的静かな展開に。
東京は中盤以降、レベルの高い個人技と細かなパスワークを併用し、ヴァンフォーレサイドを伺う。
対するヴァンフォーレは、前線に高いロングパスを多用するも、走りこむ選手がなく、たやすくクリアされる。
ディフェンス面は、共に固い。特にヴァンフォーレ新明選手(背番号11:MF)の守備は目を光る。
ファウルをとられるものの、豪快なタックルで東京の攻撃の芽を潰す。
リスタート後、東京が放った鋭いクロスと、体で張って止めるプレーには、拍手が起こる。
両者がっぷり四つ。この展開が20分近くまで続く。
東京の攻撃にヴァンフォーレディフェンスが崩れるも
大石選手(灰色の選手)がフォロー
両チームの監督も、ピッチに盛んに近づく
しかしこの辺りから均衡は破れ、東京の流れに。
藤山選手(背番号8:DF)が後方から攻撃参加し、豪快な一発。
ヴァンフォーレのディフェンスはがら空きとなり、冷や汗をかくが、GK大石選手が何とか反応。
ヴァンフォーレも阿井選手(背番号8:MF)がゴール前で奮闘し、コーナーキックを得るも、チャンスとならず。
東京もコーナーキックのチャンスを得て、アウミール選手(背番号15:MF)がキック。続けてのプレーはゴール前混戦となるが、最後にサンドロ選手(背番号3:DF)が決めて、待望の先取点を挙げる。
ゴールを決められたヴァンフォーレだが、その後は守りが安定する。
中盤付近でプレスをかけ、東京に割り込む隙を見せない。
攻撃もパスとドリブルを巧みに使い分け、東京ゴールまで一気に攻め立てる。
最後にシュートまで持ち込む。だが力はなく、東京のGK鈴木選手(背番号22)に簡単にキャッチされる。
それも長くは続かず、再び東京のペースに。
中盤でもたつくヴァンフォーレの選手からボールを奪い取り、波状攻撃を展開する。
更に相手のパスミスに乗じ、サイドを有効に用いてゴールまで攻め立てる。
佐藤由選手がミドルシュート。これは外れたものの続けて鏑木選手も蹴りまくる。
ヴァンフォーレも負けじとカウンターを仕掛けるが、攻め立てる選手の絶対数がまったく足りない。
東京はサイドチェンジから、左サイドを走りこんだアウミール選手が追いつき、一気に前線へ。
ヴァンフォーレも少ないチャンスからファウルを得て。阿井選手のフリーキックに選手がヘッドで合わせるも、GK正面。
ヴァンフォーレの左SB木村選手(背番号2:DF)のプレー
左サイドの守りの要である
前半終盤に差し掛かると、東京の厳しい攻撃が。
後方から梅山選手が飛び出し、ゴール前へ一気に接近する。
ボールはラインを割ったものの、続けて???選手(よく見てませんでした。すいません)が正面より豪快な一発。
矢のようなシュートは、大石選手の手をかすめ、ポスト上部にはじき返される。
DFであることを忘れた如く、面白く攻める東京の梅山選手(右端)
ヴァンフォーレのディフェンスは、簡単にかわされる
???選手のシュートは、ゴールポスト上に当たる
大石選手も必至にジャンプし、着地の際に倒れこむ
そして、前半終了の笛が鳴り響く。
東京は格の違いを見せ付け、有利な形で前半を締めくくる。
後半開始、またまた東京の厚い攻めが始まる。
守備も磐石で、ファンフォーレの攻撃をまったく寄せ付けず。
対するヴァンフォーレも、吉田選手(背番号9:FW)からの左クロスを、ゴール前金子選手(背番号4:MF)がひとり粘りボールをキープするも、サポートが足りずチャンスを潰してしまう。
東京DFを何とかかわし続けるも、後に続く選手がいない
東京は高いレベルの攻撃を、盛んに見せつける。
ヴァンフォーレのディフェンスは攪乱され、完全に崩されかけるものの、大石選手がゴールを必至に防ぎ切る。
対するヴァンフォーレも金子選手からのロングパスを、堀井選手(背番号14:FW)が俊足を飛ばすも、鈴木選手が先に追いつき、チャンスとならず。
ヴァンフォーレのスルーパスは、なかなか機能しない
後半を10分過ぎると、完全なる東京のペースに。
正面からのフリーキックのチャンスは、選手の壁の上をギリギリで通過し、あわやゴールイン。
続けてコーナーキック。サンドロ選手が頭で合わせてゴールを襲う。
東京の容赦ない攻めに、ややおとなしかったサポーターも徐々にヒートアップする。
ヴァンフォーレゴール前の、激しい攻防が続く
やられ放題のヴァンフォーレも、15分過ぎから反撃開始。
東京のディフェンスが戻らないすきを突き、オーバーラップを仕掛ける。
最後に土橋選手(背番号12:MF)が正面よりヘッド。だがこの日は運がなく、またもやGK正面に飛んでしまう。
その直後から、東京がゲームの支配を完全に握る。
攻勢は完全に東京側となり、ヴァンフォーレの選手が疲れのためか、ペースから引き離される。
そして後半17分、佐藤由選手がディフェンスを振り切り、至近距離から強烈な一発。
ボールはネットに突き刺さり、ヴァンフォーレの命運は完全に尽きた。
その後は、東京が余裕の守備で逃げ切りを図る
この後の展開ですが、東京は守りに入り、ヴァンフォーレは運動量が落ちて、ペナルティ付近に攻め込んでも、簡単に潰される試合運び。
シュートを放つのは、東京の選手ばかり、見ていてもあまり面白くない。
紹介するのもなんなので、アルコールが入り、ヤケクソになったヴァンフォーレサポーターの応援でも聴いてください。
応援団の数が異様に少なく(数えたら20人程度)反対側の東京の応援が大きく聞こえかねませんが、悪しからず。
注:実際に収録した時間帯は、後半開始にかけてのものです。
音符の上をクリックすると、応援を聞くことができます。
ファイル形式は、すべてWAV(モノラル形式:8kHz)です。音は最低ですが、サイズは大きいので注意してください。
また直接聴かないで、一度ダウンロードすることを薦めます。
韮崎いいとこ特別企画? ヴァンフォーレ甲府の応援集
その1:基本中の基本パターンその1 (100Kbyte)
その2:田舎もんで何が悪い!バージョン (104Kbyte)
その3:応援パターンその2 (118Kbyte)
その4:GK伊藤選手コール (59Kbyte)
その5:応援パターンその3 (51Kbyte)
本当は終盤に差し掛かってもっと面白い応援が飛び出し、ドリフターズ「8時だよ、全員集合」バージョンあり、
はてまたドラクエ(IIIだったと思う)のオープニングテーマバージョンありと、サポーターも完全にプッツンしており、それも収録していたのですが、私のLibrettoもプッツン状態となり、データは吹き飛んでしまいました。
いくら東京が不調とはいえ、簡単には勝たせてもらえませんでしたねぇ。
いつも気になっていたあの唇の旗に接近
実物は見てのとおり
「東京なめンなよ」の旗
実物は意外ときれい
いつどこで見ても少ないヴァンフォーレ甲府のサポーター
青い服を着用している人を数えたら、たった14人・・・
中にはこんな二人組みも
精一杯太鼓を叩き、声を振り絞る
試合に敗れると、さすがのサポータも肩を落とす
数が少なくても、選手達はサポーターに挨拶
本当にお疲れさま