川崎フロンターレ VS 清水エスパルス

J1 ファーストステージ 第9節



日   時 2000年4月29日 19:00
試合会場 等々力陸上競技場 (神奈川県川崎市)
天   候 晴れ
観 客 数 10,391人
試  合  結  果
川   崎 前 半 清   水
後 半
     
     
得   点   者
清水:斉藤 俊秀(21分),サントス(43分)



祝 清水がチーム単独で経常黒字達成!
苦境を乗り越え、地道に積み重ねた努力に拍手を送ります。


春も半ばを過ぎ、「黄金週間」ことゴールデンウイークに突入。
我々と同時か裏腹か、Jリーグは中盤戦の山場に差し掛かる。
川崎フロンターレのこの日の相手は、誰もが認める強豪、清水エスパルス。
本調子からは程遠いが、個々の能力が非常に高く、バランスに秀でたチームである。
この状況下で清水が相手とは・・・前節の悪夢が脳裏をよぎる。
だが、嘆いてばかりもいられない。もはや勝利を求める以外、何も残されていない。
J2の足音が間近に迫っている。背水の陣で臨み、奇跡を起こしたい。

ハッピースタジアム

この日はハッピースタジアムが開催
熱心なサポータや家族連れで、場内は大盛況



オークションの中西選手

選手の愛用品オークションでは、黒山の人だかり
中西選手(背番号14:MF)が登場すると
盛大な拍手が沸き起こる
でも、この場に本人がいるとは、ベンチ外であることを
暗示しているので、心境は複雑



ふろん太君

もちろんふろん太君も大活躍
フォークギターの演奏に体を揺らし、ノリノリ気分


競技場の入り口をくぐり、ピッチを覗く。試合開始まで1時間はあるのに、反対側のスタンドが早くもオレンジ一色。
応援が始まると、エスパルスの陽気なサンバが響き渡る。こちらまでつられて踊ってしまいそうだ。
・・・いけないいけない、勝つことに集中せねば。もはや我々に余裕は残されていない。

エスパルスのサポーター席

反対側の立ち見エリアは早くも満員
サポーターの表情から余裕が覗える
相手からすれば、我々は弱小チームにしか映らない
当然、勝利を信じて疑わない筈だ



フロンターレのサポーター席

対するフロンターレのサポーター席は・・・
閑散としており、不人気チームそのもの
こんなこと書くのは失礼も承知ですが
これが現実、寂しいばかり
前節の怒りの声も多数聞き取れる


それでも開始が近づくと、多くのサポーターが一角を埋め尽くす。険悪なムードを払拭するには、気力を尽くした応援以外考えられない。
さあ、大声を張り上げるぞ。今日は進行状況のメモ書きよりも、声を振り絞り、燃え尽きるまで声援だぁ!!
後は選手がどれだけ踏ん張れるか。前節のブーイングの口惜しさを忘れていないか。
サポーターは必死なんだ。選手と監督もそれに応えてくれ。
あれー、あれー、あれーフロンターレ!!
あれー、あれあれーあれーフロンターレ!!!
か・わ・さ・き 
ドンドン オー ドンドン オー!!
か・わ・さ・き ドンドン オー ドンドン オー!!
※という理由から、本日も内容は無いです。ピンぼけ拡大写真でお楽しみください。

序盤

序盤はフロンターレが
温まっていないエスパルスの守りを果敢に突く
相手サイドでボールを支配する展開が続く



奥野選手の守備

守備も集中、相手に空間を与えない
度重なるスルーパスも、奥野選手(背番号4:DF)が
タイミングのいいパスカットを披露


エスパルスの選手に普段のキレが無い。対するフロンターレはプレーが窮屈な嫌いがあるものの、運動量では勝っている。
さあ、その隙に先制点をぶち込むぞ!
おーおおー、レッツゴ−かわさきー
おーおおー、フロンターレー

森川選手のプレー

ボランチ気味の森川選手(背番号29:MF)も
積極的にボールに絡みつく



今野選手のファウル

この日の主審は悪名高き?石山さん
このプレーで今野選手(背番号28:MF)が
相手選手を引っ掛けてしまい・・・



イエローカードを食らってしまう

すかさずイエローの洗礼を浴びる
この時間帯から、徐々にエスパルスのペースに
主審の裁定に特に不満はない
客観的に選手を裁いている


雲行きが怪しくなってきた。エスパルスのプレーに安定と輝きが増してきた。
ボールを奪い取るや、サイドの空間を上手く利用し、ゴールライン付近まで攻め上がり、鋭いクロスをゴール前に放り込む。
何度もフリーキック・コーナーキックのピンチを迎える。この猛攻をを凌ぎ切れるのか。
頼むぞ新吉(菊地選手のこと 背番号21:GK)、意地でもゴールを割らせるな。
しーんきち!!どんどんどんどん しーんきち!!どんどんどんどん

が、エスパルスの猛攻は止まる事を知らない。足が地に付かないフロンターレのディフェンスを尻目に、右サイドを鋭く切り込まれる。
ゴール前にセンタリングが!貪欲にゴールを狙うエスパルスの選手に睨みを利かされたのか、フロンターレのディフェンスが一瞬固くなる。
その隙に斉藤選手(背番号2:DF)にゴールを決められる。
またしてもDF(正確には後方の選手ですが)に得点を奪われるとは・・・、DFは攻撃に参加しないと思い込んでいるのか。
過去の教訓は生かされていないのか。余りにも守備が安直過ぎる。

斉藤選手のゴール

ボールは軽快にネットを揺らし
ゴール外に跳ね返る


これ以上得点を奪われてなるものか。サポーターも必死の応援で選手を勇気付けねば。
おおおおおー川崎、フロンターレをオウオウ
おおおおおー川崎、フロンターレをオウオウ
アヴァンティーおお、川崎、おお、ラらーらららーららーら
アヴァンティーおお、川崎、おお、ラらーらららーららーら
おーおおー、レッツゴー川崎
おーおおー、フロンターレー!!
・・・が、流れは完全にエスパルスだ。自在なパスワークに、フロンターレの選手は翻弄されまくっている。

西澤選手の守備

左のサイドバックは西澤選手(背番号31:DF)
残念ながら、エスパルスの突破に対応出来ず
いささか期待外れ



サントス選手のプレー

対するエスパルスは、サントス選手(背番号5:MF)が
スピード溢れる攻撃を演出
今のフロンターレには、彼に該当する選手が
見当たらない・・・


40分過ぎにサントス選手にゴールを決められ、2点ビハインドで前半を終了。
カウンターから両サイドの空間を攻め上がり、上質のプレーンなサッカーを演出するエスパルスと、密集した空間で足元もおぼつかず、攻撃の発想が乏しいフロンターレと、両者対極なスタイル。
・・・て書くのも馬鹿らしい。格の違うエスパルスにこれ程までに歯が立たないとは。
少ない攻撃も、ミスと連携不足ばかり。ボールを大切に扱う姿勢が欠けている。
特に塩川選手(背番号24:MF)の守備は幻滅。エスパルスに振り切られっぱなしで、チャンスを与えてばかりである。
もっともそれは他の選手にも当てはまる。鉄壁の守備陣は見る影も無い。
気分は落ち込むばかり。周囲はやり場の無い怒りの空気で満ち溢れている。

ハーフタイムショー

満面の笑みを浮かべ、爽やかにダンス・・・
なんて気分にとてもなれない


落ち込んでばかりもいられない。まだ試合は半分、45分も残っている。
我々に残された道は、死力の応援のみ。選手を信じて声を振り絞るしかないんだ。
後は選手が応えてくれるか。希望を託し、気力を振り絞るしかない。
いくぞ!最後まで諦めないぞ。
オオーオオオオオー、フォルツァーフローンタレー
オオーオオオオオー、フォルツァーフローンタレー

大きな拍手

大きな拍手で応援するぞ



フロンターレの攻撃

後半の序盤は、緊迫した展開
フロンターレも負けじと、突破を図る



アルバレンガ選手のプレー

前半目立たなかったアルバレンガ選手(背番号18:FW)も
後半からは本来の位置でプレー
粘りのドリブルで、ボールを渡さない


エスパルスの安定した守備に苦しめられながらも、フロンターレの選手は前向きにプレーしている・・・と言うより、そう信じたい。後を向いては何も得るものはない。
サポーターの応援もずっと途切れない。皆ピッチを真剣に見つめ、声を振り絞る。
意地でも負けてなるものか。数は少なくとも、熱意では何処にも負けないぞ。
お・お・お・おお、お・おおーおお、おおおおー、そーれ川崎
お・お・お・おお、お・おおーおお、おおおおー、そーれ川崎
川崎!川崎!川崎!・・・ヘイ、ヘイヘイヘイヘイ!

腕をふるサポーター

懸命なサポーターの願いは、ピッチに届くのか?



森山選手のプレー

途中交代の森山選手(背番号9:FW)が
前線を抜け出し、貪欲にゴールを狙う
豪快なダイビングヘッドも披露(空振りだったが)



自慢の守備は崩壊気味

が、自慢の守備陣は崩壊寸前
何でもないルーズパスを
寺田選手(背番号6:DF)が反らしてしまう



シュートも入らない

森山・アルバレンガ選手が
盛んにシュートを放つものの
どうしても枠に収まらない



向島選手の投入

牛若丸こと向島選手(背番号11:FW)が登場すると
手を振り上げ「たつる」コールが沸き起こる
相手GK真田選手(背番号1)と
一対一の場面を迎えるものの、一足先にセーブされる


選手は直向にゴールを狙っている・・・筈なのだが、余裕のあるエスパルスの守備陣を割り込むには至らない。
時間も刻一刻と過ぎる。徐々にフロンターレの選手から活気が失せ、運動量が低下する。
最後のコーナーキックも、高いエスパルスの壁に弾き飛ばされる。
ロスタイムに突入。選手達はまたもや諦めてしまったのか、動きがパタリと止まってしまう。
応援も極端なスローペースに陥る。皮肉のこもった声援は、選手に対するレクイエムなのか。
そしてタイムアップ。披露困憊した選手を待ち受けたのは、僅かな拍手と、強烈なブーイングの嵐でした。

罵声を投げつけるサポーター

多くのサポータが最前列に押しかけ
ブーイング&罵声を浴びせる
何か横断幕が掲げられたようだが
・・・何も触れたくない


声を出し尽くした。意識が朦朧となろうとも、鼻水が垂れようとも、水を飲んで咳き込んでも、声を枯らして声援しまくった。
写真を撮影する時以外は、拍手を止めず、両腕を上下に振り続けた。
が、その一途な願いはまたもや通じなかった。フロンターレは無限地獄にはまり込み、逃れる術を失ったようだ。
一体何時になったら悪夢から晴れるのか?もはやJ2陥落以外に道は残されていないのか?
単に選手の首を挿げ替える采配など、誰でも出来ることだが・・・ゼッカの采配には選手の能力を引き出す力が、全く見受けられない。
余りに寂しく、悲しすぎる。実力の差と言えばそれまでだが、何もなす術はないのであろうか。
脱力感と罪悪感が重くのしかかる。悔しすぎて、これ以上の言葉が思い浮かびません。

選手のバスを囲む人々

選手の乗り込むバスには
多くの観客が取り囲んでいる
写真やサインが欲しいのは山々ですが
今の心境ではとてもその気になれません



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