川崎フロンターレ VS 柏レイソル
ナビスコカップ 第2回戦
日 時 | 2000年7月5日 19:03 | |||
試合会場 | 等々力陸上競技場 (神奈川県川崎市) | |||
天 候 | 曇 | |||
観 客 数 | 2,294人(渋っ・・・) | |||
試 合 結 果 | ||||
川 崎 | 0 | 前 半 | 0 | 柏 |
1 | 後 半 | 0 | ||
1 | 計 | 0 | ||
得 点 者 | ||||
川崎:我那覇 和樹(68分) |
客よこいこい、等々力に〜
J1セカンドステージ開幕2連敗。未だJ2降格の危機に瀕している川崎フロンターレは、ナビスコカップ2回戦で、柏レイソルと激突。
カップ戦の勝利は、J1残留には直結しない。だが調子が優れない今だからこそすっきり勝利し、今後の過密日程を乗り越えるきっかけを生み出したい。
熱心なサポーターは、リーグ戦だろうとカップ戦だろうと絶対に駆けつける。その想いに選手たちはいよいよ応えてくれるのだろうか?
サラリーマンにとって、平日の試合は結構きつい
定時に退社して直行しても
到着すると、選手紹介も終え練習中
それでもスタンドに近づくと
熱いサポーターが集結している
半乾きのユニフォームに着替え
会社で貰ったあられを食べて応援に備える
昨日洗濯したものの、なかなか乾かず
会社のロッカー内で密かに干していた(笑)
さあ、試合開始だ。仕事の疲れも何のその、スタンドに立った以上は応援に専念するぞ!
お・お・お・おお、お・おおーおお、おおおおー、そーれ川崎
お・お・お・おお、お・おおーおお、おおおおー、そーれ川崎
川崎!川崎!川崎!・・・ヘイ、ヘイヘイヘイヘイ!
立ち上がりは両者控えめ。蒸し暑いためか、特に柏の選手の動きに精彩が欠けている。
意外なことに、柏のパスミスが頻発。序盤の攻勢が遅いフロンターレにとっては、願ってもない試合展開だ。
そのためか、フロンターレのディフェンスも落ち着いている・・・いや油断は禁物。
柏のコーナーキックからのプレー、相手の選手がシュートを放ち、GK浦上選手(背番号1)があわや逆をつかれそうになる。
しかし、ボールの勢いは弱く、大きくバウンドを描いて、ゴールラインを割り込む。
序盤は平凡な展開
フロンターレは右サイド、長橋選手(背番号20:DF)のオーバーラップ。だが立ち上がりの悪さが顔を覗かせ、これとしたチャンスにはならず。
対する柏も、前回対戦した時と比較すると、おとなしい展開。それでも砂川選手(背番号15:MF)が自ら切れ込み、体を捨ててクロスを放るなど、プレッシャーは怠らない。
前半10分くらいまでは、やや柏の優位。フロンターレの攻撃は、依然オフサイドが目立ち、軒並みチャンスを潰してしまう。
フロンターレのプレーはやや冷え気味。エンジン全開まではもう少々といった感じである。
フロンターレの原田選手(背番号34:MF)の守備
シーズン途中の移籍ながらも
チームにうまく溶け込んでいるようだ
柏のサポーターから盛んに「集中!」コールが聞こえてくる。
こっちも負けていられない。今日も数は物足りないが、ひとり一人の声じゃ絶対に負けないぞ!!
暑い夜に相応しく、南国風のサンバで一気呵成だぁ!
オレ!オレ!オレ!か・わ・さ・き!!
選手の動きも徐々にヒートアップ。大石選手(背番号24:MF)の的確なプレーが輝きを増すようになる。
大石選手を起点に一気に攻勢。最後は我那覇選手(背番号27:FW)がシュート・・・惜しくも相手キーパー正面でちょっとがっかり。
だが、15分辺りになると、フロンターレに球出しが悪くなる傾向が。ロングパスがゴールラインを割り込んだり、柏の選手にカットされるシーンも連発する。
選手が自ら積極的に動き、パスコースを導くようなプレーが潜める。
対する柏も動きがいまひとつ。攻撃の勢いが未だに上昇しない。
両者調子が上がらぬまま、均衡した展開が延々と続く。
ライン際での激しい攻防が
フロンターレは責めあぐんでいる。大石選手の切れの良い動きは例外として、中盤で余裕の無いパス回しの繰り返しである。
それに乗じ、柏も反撃を試みる。立て続けに責めまくり、セットプレーのチャンスを何度も生み出し、フロンターレのゴールを脅かす。
フロンターレは攻撃を凌ぐものの、ディフェンスからのパス出しに迷うケースが多い。
そのためか、サポーターからは、「後ろに回すな!」などの野次が盛んに飛び交う。
オフサイドの判定が多く、イライラが募ったサポーターからは、本日も凶暴な声援ばかり・・・でもなく、鬼木選手(背番号7:MF)がフリーキックの距離不足でイエローカードを受けると、「ごめんなさ〜い」などの茶目っ気溢れる声援まで多岐に渡っている。
柏のセットプレーに、何度もピンチを迎える
柏の大野選手(背番号10:MF)が
ゴールエリア付近で攻撃の起点に
フロンターレのチェックがやや甘いか
フロンターレの攻撃は悪くない。相手が鈍いのはさておき、滑らかなカウンターを中心とし、柏のゴールに幾度となく接近する。
だが、今日も点は入らない。サポーターの天を仰ぐシーンも珍しくない。
中盤の動きも徐々にルーズになり、イライラの声も沸き起こる。
対する柏の攻めは厚く、ホン・ミョンボ選手(背番号20:DF)がリベロの貫禄を見せつける攻撃参加で、盛んにプレッシャーを浴びせ掛ける。
だが、両者決め手を欠いている。フロンターレの連携&決定力不足と、ミスの多さは頂けない。
柏も詰めが甘く、得点の形に持ち込むには至らない。
ロスタイムに入り、フロンターレが反撃を試みるも、両者無得点で前半を終える。膠着した展開を打破するのは、果たしてどちらのチームなのだろうか。
プレーに励む選手は別として
この程度の気温と湿度があった方が
応援には適しているようだ
ピッチにピントが合っているので
サポーターが暗く写るのはご愛嬌
さあ、後半開始だ。精一杯の応援で、じめじめを吹き飛ばすぞ!
オレ!オレ!オレ!か・わ・さ・き!!
お、目を見張る攻撃ではないか。長橋選手(じゃない?)の粘りのドリブルと、我那覇選手の豪快なシュートが、柏にプレッシャーを与えているぞ。
得点には成らずも、いい立ち上がりだ。後半開始直後の失点が多かっただけに、嬉しい展開である。
長橋選手?が鋭角に切れ込れ込み・・・
我那覇選手は体を崩しながらのシュート
フロンターレ本来の魅力である
我武者羅な攻撃にニンマリ
後半10分付近までは、フロンターレが圧倒的に攻め込んでいる、柏に反撃の余地を全く与えない。
鬼木選手(背番号7:MF)も小柄な体格に負けじと、隙間をぬってシュートを放つ。充実した攻撃にサポーターもより熱くなる。
さあ、もっと盛大に、大声で選手たちにエールを送るぞ!!!
おーおおー、レッツゴー川崎!
おーおおーフロンターレ!!
今までの鬱憤を晴らす猛攻を披露
いつもなら、逆にやられっ放しですが
この日に限っては、優位な試合運び
やがて柏もペースアップ。フロンターレのパスミスに乗じ、一気のカウンターで反撃開始。
・・・とは行かない。柏の動きは依然本調子に遠く、磐石のシュート態勢が影を潜めている。
柏に威圧感を感じない。見ているほうも比較的安心ではある。
ここで観客数が2,294人と発表される。少ない観客に、サポーターからは失笑が漏れる。
(このページを見ているフロンターレサポーター以外の方がいましたら、是非一度等々力に足を運んでくださいネ)
とは言え、フロンターレにも課題は山積
フリーキックからのセットプレーを
軒並み潰してしまう
今期はセットプレー絡みの得点が
殆ど生まれていないのは問題か
サポーターの前を、ふろん太君が横切るが
誰も気に止めない
その理由はこのプレーにあり
長橋選手がスピード溢れるドリブルで
果敢に畳み込む
その後GKの弾いたボールを豪快にシュート
華麗な流れに、サポーターの視線を引き寄せる
柏も黙ってはいない。ここぞとばかりに反撃し、ヘッドやミドルシュートが、フロンターレゴールを突き破りに図る。
まずい、嫌な予感が過ぎる・・・違う、柏の攻撃を凌ぎ切ったフロンターレがお返しとばかりに攻め立てている。
我那覇選手が駆け上がる、その足元にボールが飛び込み、豪快に右足を振り抜く。
ボールはネットを大きく揺らす。やったぞ!先制点だ!!
ゴールネットの跳ね返りを
何度も何度も蹴り返す
歓喜の雄たけびをあげるフロンターレサポーター
久々の得点シーンにご満悦
舞台は整った。真夏の夜に相応しく、更なる応援で選手を後押しだ。
柏のサポータは沈み込んでいる。川崎の魂を如何なく見せ付けるぞ!
オレ!オレ!オレ!か・わ・さ・き!!
柏の選手に疲労と焦りが。連携が悪くなり、選手の運動量も低下している。
前半のフロンターレと同様、オフサイドが頻発するようになる。冷静にプレーする余裕が徐々に失せているのが、目にとって分かる。
さあ、もっと攻め込むぞ!攻めて攻めて追加点を狙うぞ〜。
おおお、おおおおお〜、フォルツァーフローンタレ〜
オレ!オレ!オレ!か・わ・さ・き!!
我那覇選手が相手のファウルを受け
そのまま浦田選手(背番号13:FW)と交代
怪我がリーグ戦に及ばねば良いが・・・
自ら立ち上がり
サポーターの応援に支えられながら
ベンチに向かう
心なしか足を引きずっているのが心配
柏のDFに対しても
前線の選手が盛んにプレッシャーを与える
相手も攻撃の糸口が見出せない
その後は両者決め手を欠く。フロンターレが相手GKと一対一のチャンスを作りかけるなどやや優位に試合を運ぶものの、残念ながら追加点はならず。
そして、試合終了。久々の等々力での勝利に、歓喜の渦に包まれました。
久々の勝利に、サポーターも代興奮
カップ戦ながらも、嬉しい一勝。この勢いを糧に、更に勝ち進み、リーグ戦での逆転劇を期待したいものです。
ただ、本日の勝利は、ちょっと拍子抜けしたのも事実。柏に前回対戦時のカリスマ性が微塵も無く、勝負にかける情熱が乏しかった点は、差し引くべき。
この勝利が真夏の世の夢で終わらぬよう、今後も精進して試合に励むべきでしょう。
・・・そんな堅苦しい?話はもう止めた。滅多に味わえない勝利だから、素直に喜びまくるぞ〜。
おおフロンターレ、おおフロンターレ、俺たちの誇り〜
進め進め威風堂々、青と黒の戦士達〜
後は来週の水曜に会社を休めるかだけが心配。休みが取れたら、柏に突撃だ〜。