川崎フロンターレ VS FC東京

J1 セカンドステージ 第3節



日   時 2000年7月8日 16:04
試合会場 国立競技場 (東京都新宿区)
天   候 曇りのち晴れ
観 客 数 8,036人(国立にしては寂しいぞ)
試  合  結  果
川   崎 前 半 東   京
後 半
     
     
得   点   者
東京:アマラオ(25分・55分・64分)



場所は国立ですが、本日のホームチームはフロンターレ
勘違いしそうで怖い


J1セカンドステージも悪夢の開幕2連敗&無得点で、J2降格の危機が現実味を帯びるフロンターレの対戦相手は、永遠のライバルFC東京。
昨年は共にJ2界を引っ張った立役者、闘争心を全面に剥き出した対戦は今も懐かしい。
今年も互いに大暴れ、J1に旋風を撒き散らす約束・・・のはずが、優勝争いに絡む東京に対し、万年最下位争いが定番のフロンターレと、くっきりと明暗が分かれている。
ファーストステージの対戦でも、東京の単純明快ながらも、スピーディーな試合運びに完敗している。
セカンドステージこそ勝利をもぎ取り、前回対戦時の借りを返したい。

晴天にはならずも

台風一過の清々しい晴天・・・とまではならずも
一時は試合開催も危ぶまれたので
ほっと一安心
ちなみに国立でのサッカー観戦は初めてです
(過去に世界陸上を観戦したことはある)



ふろん太君も駆けつける

ホームゲームなのでふろん太君も参上
ふろん太君にも手製ゲートフラグを掲げて
試合前のエールを送る
でも東京サポータの方が多数を占めた気も



近くて遠い聖火台

聖火台に接近を試みるも
通路はロープで遮られている
すぐ近くにあるのに・・・残念


サポーターの輪に近寄ると、いつもと異なった雰囲気。皆腰が抜けたかのように座り込み、活気は控えめ。
それもそのはず、本日は「川崎市民ドリンクサービスDAY」と称し、ビール・ドリンク類の無料サービスが催されてる。
ろれつが回るなどして、既に出来上がった人も珍しくは無い。アルコールが充満したサポーターは、いかなる応援を繰り広げるのか?

酔いが回るサポーター

炎天下にビール一杯じゃ
さすがのサポーターも酔っ払う
試合前の緊迫感はどこへやら



ゲートフラグが強風に煽られる

台風の余波による強風にあおられ
ゲートフラグもバランスを崩す
危なっかしい場面も


さあ、試合開始だ。場所は国立だろうと、意地でも負けるものか!
今までの鬱憤も、ビールの泡と一緒に弾け飛ばすぞ!!
お・お・お・おお、お・おおーおお、おおおおー、そーれ川崎
お・お・お・おお、お・おおーおお、おおおおー、そーれ川崎
川崎川崎川崎!・・・ヘイ、ヘイヘイヘイヘイ!

夏の日差しが堪えるのか、選手達の動きは控えめだ。
序盤はおとなしい・・・いや東京がやや攻勢のようだ。
フロンターレの中谷選手(背番号22:DF)が東京のアマラオ選手(背番号11:FW)を倒してしまい。フリーキックを与えてしまう。
早いリスタートから、東京が先制シュートを放つ。ここは浦上選手(背番号1:GK)が防ぎ、幸先の失点は免れる。

東京はツゥット選手(背番号9:FW)が早くも足を吊ったのか、盛んに足をさすっている。
放つシュートも力無い。その反面アマラオ選手の切れが良く、巧みな足技でフロンターレのチェックを再三外し、ボールをキープする。

中谷選手のクリア

フロンターレの中谷選手も、必死でクリア


場所が東京のためか、ホームであるはずのフロンターレは押され気味、サポーターからは「国立だからといって、遠慮するな!」と声援が飛び出す。
ほろ酔いのサポーターは、早くもヒートアップ。ツゥット選手がフロンターレの選手を押し倒すと、容赦ないブーイングを浴びせ掛ける。

ツゥット選手のプレー

ツゥット選手が片手を突き出し
フロンターレの選手を押し倒す


フロンターレも先制点を狙う。相手のパスを奪い、大石選手が一気に抜け出し、手薄な東京の守備を振り切り、ゴールへひた迫る。
相手のクリアボールを原田選手(背番号34:MF)が受け取るや、豪快にミドルシュート。ボールの芯を捕らえず大吹かししたものの、思い切った攻撃を披露。
相手陣内の混戦では、フロンターレが競り勝っている。ボールをカットするや、動きの鈍い東京の選手が追いつく間も無く、盛んにシュートを浴びせ掛ける。

アマラオ選手には要注意

だが、油断するとアマラオ選手が黙っちゃいない
執拗にボールに絡むので要注意


不気味なほど黙り込んでいた、東京のサポータが応援開始。独特な歌声が響き渡る。
愛してる東京、ららららららー〜 愛してる東京、らららららら〜
こちらも黙っていないぞ!応援なら応援で反撃だ!!
オオーオオオオオー、フォルツァーフローンタレー
しかし東京の応援も毒が失せたこと。昨年よりも平凡で面白くないぞ。

フロンターレの攻撃はやや淡白。それでもイジドーロ選手(背番号35:FW)がドリブル独走から我那覇選手(背番号27:FW)にパスを送り、豪快なシュートを放つが大外れ。
奥野選手(背番号4:DF)のフリーキックも、左サイドを高々と通過。それが前線の選手に直接繋がり、最後は我那覇選手にクロスを送る。
だがボールは大きく反れてしまう。決定的な形になかなか持ち込めない。

激しい中盤の攻防

全体的には控えめな試合展開だが
中盤は両者譲らない


20分を過ぎると、東京のペースに逆戻り、シンプルかつスピーディな縦パスを中心とした攻撃に、フロンターレも押され気味。
と思いきや、小技も披露。正面のフリーキックをちょんと浮かし、アマラオ選手の頭に合わせてくる。
これは奥野選手が回り込みクリアする。

しかし妙だ。フロンターレの応援はノリが悪い。
ヘイ!ヘイ!ヘイ!お〜〜〜〜が極端なスローペース。アルコールの影響で持続力が著しく低下しているようだ。
東京のサポーターは異様に黙り込んでいる。フロンターレの応援に拍子抜けしているのだろうか。
余計なことを考えている間に、東京が一瞬にして攻め込んでくる。
ツゥット選手が強引に中央突破。フロンターレのディフェンスが一瞬綻んでしまう。
まずい・・・、最後はフリーのアマラオ選手にボールが渡り、やすやすと先制点を献上してしまう。

アマラオ選手の1点目

浦上選手のダイブも届かず、無念の先制点


リスタート後、フロンターレも猛反撃。左サイドを一気に駆け上がり、鋭いクロスを中央に送り込む。
だが、これも誰にも合わず。折角のチャンスを潰してしまう。
奥野選手から鬼木選手(背番号7:MF)にパスが通る。鬼木選手が必死に粘り、選手の上がりを待つものの、誰もサポートせず、最後は倒される。
中盤では東京のパスを盛んにカットし、前線に迫るものの、これまた最後は連携が乱れる。
これが駄目ならドリブルと言わんばかりに、突破に切り替えるシーンも。
原田選手はミドルレンジから、奥野選手は意表を突き、かなりの距離からシュートを放つ。
しかし、いずれも功を奏しない。ゴールは遠のくばかりである。

大塚選手のスライディング

個々の選手は直向にプレーするも
結果としてのチームプレーは乱れがち



ツゥット選手が迫る

東京は隙間だらけのサイドライン付近に
一気の縦パスを前線の選手に送る
これだけの攻撃だが
フロンターレの選手は対応するのがやっと


残り時間が少なくなると、東京が試合の主導権を握る。お返しとばかりに中央からミドルシュートを放ち、浦上選手を激しく揺さぶる。
この展開にサポーターも不満だらけ。怒りの矛先は東京に向かい、コーナーキックのシーンに、これでもかとブーイングを浴びせまくる。
フロンターレは大石選手の運動量が豊富なものの、前線の選手が抜け出せないシーンが目立つ。
イジドーロ選手も中盤で、東京側に背を向けてのプレーを強いられる。
中央でボールを受けた選手が、パス出しに迷い、無我夢中に前方にセンタリングを送るも、東京の選手に余裕でクリアされる。
最後はコーナーキックを得、頭に合わせて蹴りこむも、東京のゴール前を素通りしてしまう。
それと同時に前半終了。灼熱の炎天下とは言え、相変わらずの連携不足に目を覆うばかり。
プレー全体が退屈だ。東京の選手のほうが、遥かに充実したプレーをしている。
一応(失礼)我々がホームチームなんだから、少しは闘争心を剥き出しにして欲しい。
頭に浮かぶのは不満ばかり。昨年の首位攻防カードが嘘に思えてしまう程だ。

ゲートフラグコンテストの表彰式

ハーフタイム中にスタンド前線では
ゲートフラグコンテスト(インターネット版)
の表彰式が敢行
次回の企画に期待しましょう


本日は禁酒のつもりでしたが、ハーフタイム中に私もビールを一杯。遂にやけ酒モードに突入。
さあ、後半だ。意地でも逆転し、絶対にJ1を死守するぞ!!!!
おーおー、レッツゴーかわさきーーー!
おーおー、フロンーレーーーー!!

祝水???

前方ではサポーターが紙カップに水を注ぎ
周囲に撒き散らす
完全な酔っ払いモードの応援
挙句にはバケツ一杯の水を
浴びるサポーターまで登場
(私の想像で判断、呑んでなければごめんなさい)
※水を撒き、空になった紙コップを投げるのは
マナー違反なので止めましょう


イジドーロ選手が右サイドでボールを受け取り、相手のGKの動きを見計らいループシュートを放つ。
発想豊かな攻撃に期待が持てる・・・間も無く、東京のカウンターに切り替わる。
慌てたフロンターレの選手がゴール前で、東京の選手を倒してしまう。
、ここは直接フリーキックに救われたものの、正面からの至近距離。
キッカーはツゥット選手。危険なボールは、フロンターレゴールを僅かにかすめる。

余裕のパスワーク

その後は一転して、バックラインでのパス回し
僅かな期間でJ1の試合運びを身につけた
東京の自信がうかがえる


フロンターレも見事な攻撃パターンが。鬼木選手からのパスを前線の我那覇選手が受け、後方に軽くパスを送る。
そこにイジドーロ選手が走りこみ、豪快にミドルシュート。得点まではもう少しか。
酔いが回り、朦朧としつつあるが、切らさずに応援するぞ!!
おおおーおー、レッツゴきーー
、ブロン!!

が、その直後にアマラオ選手に2点目を献上。サポーターは途端に意気消沈してしまう。

ピッチ上では激しい競り合い

ピッチ上では激しい攻防が
さぞかしサポーターも絶叫と思いきや・・・



試合はそっちのけ?

スタンドでは祝水がほとばしる
試合内容は上の空?
・・・じゃないでしょうが


リスタート後は、後が無いフロンターレが東京ゴールへと押し寄せる。
ゴールライン脇で東京のファウルを誘い、狭い角度ながらも、ゴールから至近距離でのフリーキックを得る。
だが、これも得点ならず。混戦に縺れ込むも、最後は東京に大きくクリアされる。
続けて我那覇選手の抜け出しや、長橋選手(背番号20:DF)のスローインから、大石選手がゴールに背を向けながらのクロスボールのシーンが続き、得点を予感させる。
しかし、どれも決定力を欠く。ゴールは遠のくばかりだ。
反面、東京のカウンター狙いは徹底している。自陣ゴール付近でも、スキあらば怒涛のスピードで反撃を試みる。
ドリブルでゴール付近に迫り、至近距離からシュートを放つ。浦上選手も体を崩して、ボールを弾くのが精一杯である。

我那覇選手もマークされる

我那覇選手に対するチェックも厳しい
彼が封じ込まれると
フロンターレの得点チャンスは著しく減少


フロンターレのサポータからは、応援がかけらも無くなる。沸き起こるのは強烈なブーイングばかり。
酔いと直射日光が中枢神経を麻痺させるのか、些細なプレーひとつでも、連鎖的にブーイングの嵐となる。
その間にアマラオ選手にとどめの3点目を決めらてしまう。
フロンターレの選手も放心状態なのか、ゴールが決まった後も、センターサークル付近で選手がしばし動きを止め、立ち尽くす場面も。
早く攻撃を再開する立場であるのに・・・試合を諦めてしまったのだろうか。

応援があべこべ???

応援団を始めとした前方の応援が
完全に冷え込んでしまう
やけ状態となった後方のサポーターが
怒鳴り声で応援をリードする
いつもとは逆の光景に



池田選手を投入

フロンターレも池田選手(背番号32:FW)を投入
反撃を試みるものの・・・


フロンターレも池田選手がピッチを駆け巡るものの、既に手遅れであった。
残る時間は、退屈な試合と、酔いが加味された応援が延々と繰り返されるだけ。
我々に残された道は、静かに終息を迎えるのみ。勝利の道は完全に閉ざされた。
やがて試合は幕を閉じる。フロンターレは東京に一矢報いることなく、敗れ去りました。

ブーイングの出迎え

疲れ果てた選手を出迎えたのは
悔しさが滲み出た
強烈なブーイングの嵐



奥野選手が振り返り

一礼を終えた選手達は静かに立ち去る
・・・が奥野選手がサポーターに近づき



サポーターと声を交わす

西澤選手(背番号31:DF)と共に
サポーターと言葉を交わす
彼らは何を語ったのでしょうか



試合後のサポーターの反応は様々。今井監督・小浜球団副社長の不信を口にする者、頭を抱えベンチに崩れる者、静かにピッチを見つめる者・・・。
共通するのは、現状に対する幻滅感。昨年まで切磋琢磨し合ったライバルとの差が、ここまで拡大した事実を、事実として受け入れられない。
東京サポーターの冷やかし半分の「今井」コールばかりが、空しく響き渡る。
余りに悲しく寂しい試合でした。これ以上の言葉はありません。



競技場の電光掲示板には
14位、福岡の勝利が表示
いつもなら少なからず
動揺が起きた筈ですが
今日に限っては
それすら殆どありませんでした




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