川崎フロンターレ VS ヴィッセル神戸
J1 セカンドステージ 第8節
日 時 | 2000年8月5日 19:01 | |||
試合会場 | 等々力陸上競技場 (神奈川県川崎市) | |||
天 候 | 曇り | |||
観 客 数 | 3,854人 (ゲェ・・・) | |||
試 合 結 果 | ||||
川 崎 | 1 | 前 半 | 1 | 神 戸 |
1 | 後 半 | 0 | ||
2 | 計 | 1 | ||
得 点 者 | ||||
川崎:イジドーロ(34分),ダニエル(69分) 神戸:布部 陽功(3分) |
今日の(も)写真も出来が悪いなぁ・・・
前節京都に敗北。J1維持に向け、崖っぷちに立たされたフロンターレは、同じく低迷に喘ぐヴィッセル神戸との対戦。
フロンターレ同様、ヴィッセルも監督−選手間の火種がくすぶり、チーム状況が上昇する兆しがない。
フロンターレとしては、是が非でも勝利せねばならぬ相手。負けを喫するようでは、J1残留戦線から完全に離脱する。
頼むぞ!絶対にヴィッセルを倒してくれ!!それだけだ・・・。
試合前、5番ゲート前で
長野県の名産フェスティバルが催される
名産を早速口にする、感想は以下のとおり
りんごジュース:瑞々しくて美味い
抹茶アイス:高品質で、これまた美味
なめこ汁:濃い口の味噌が特徴
おやき:個人的には好みじゃない
そうだ、その気持ちが一番
勝利のためには、闘志を剥き出しにすること
ふろん太君もスタンバイ完了
落ちたくない、ふろん太君もフロンターレも
(他の試合のふろん太君をご覧になりたい方は
ここをどうぞ)
さあ、試合が始まるぞ!苦境の一途だが、全力の応援で吹き飛ばすぞ!!!
パン!パン!パン!!・・・
何だ?バックスタンド上段で、爆竹を鳴らす奴がいるとは。
チームと善良なサポーターに対して、極めて失礼だぞ。そんな暇があったら、死ぬ気で応援しろ!!!
確かに不満は否定出来ない
だが、戦いの火蓋が切って落とされたら
全力で応援し尽くせ
(写真は試合開始前の風景)
さて口直しだ。いつもの調子で、応援としましょう。
おーおおー、レッツゴ−かわさきー
おーおおー、フロンターレー
さあ、立ち上がり・・・、おや?ヴィッセルが予想に反して、シャープな立ち上がり。
おい、待て・・・、あ〜〜〜!!いきなり失点かよ〜〜〜
立ち上がりのフロンターレの守備の悪さを
ヴィッセルは果敢に攻め込む
一瞬、サイドネットに当たったと見えたが
瞬く間の失点劇
フロンターレ浦上選手(背番号1:GK)が
悔しそうにボールを掻き出す
まさかの失点に、茫然と立ち尽くすフロンターレサポーター。失望の余り、応援がぱたりと途切れてしまう。
だが、その間にも、ピッチ上ではヴィッセルは攻め続けている。
フロンターレの急所である、サイドラインを盛んに攻め上がる。フロンターレは防戦一方の展開となる。
フロンターレのサイドはがら空き
ヴィッセルはそこを見逃さず
縦パスからドリブルで繋ぎ、センタリング
それでも、ヴィッセルはミスが目立つ。それに乗じてフロンターレはボールを奪い、反撃を試みる。
・・・筈が、反撃は途切れる一方。前線にパスを一気に送るも、どの選手も反応しない。
と言うより、闇雲にパスを送っているだけにしか映らない。故にヴィッセルの選手にボールが渡る。
ここでフロンターレはフリーキックを得る。これを弾みに不利な展開を覆したい。
しかし、信じ難いプレーが。直後、攻めるそぶりも見せず、ボールを後方に戻してしまう。
何故だ?折角のチャンスなのに??信じられない・・・。
それだけに留まらない。ヴィッセルの攻撃を防ぎ、西澤選手(背番号31:DF)がボールをクリアするも、味方の選手と呼吸が合わなかったのか、ボールはサイドラインを割ってしまう。
不甲斐ないプレーの連続に、サポーターも応援どころか、怒りの声があがる。
ヴィッセルの激しい当りに
フロンターレは防戦一方
前半は10分経過。もうこの段階でフロンターレの攻撃は集中力を喪失したかのようだ。
鬼木選手(背番号7:DF)の右サイド突破も、あっさり防がれる。
前線のイジドーロ選手(背番号35:FW)もぱっとしない。ヴィッセルの跳ね返りをシュートするが、ジャストミートせず、ボールは不規則に転がるのみ。
だが、相手選手に当り、コーナーキックのチャンスへなだれ込む。
立て続けのコーナーキック、得点の期待は膨らむが、2本目は大きくファーサイドに流れてしまい、そのままサイドラインを割ってしまう。
それでもフロンターレの流れ。ヴィッセル陣内にのし上がり、右サイドで散々粘る。
が、これまたパスの出し先に迷ってしまい、攻撃は途切れてしまう。
試合は徐々に退屈な展開に。ピッチに流れるのは、閑散とした生暖かい空気ばかりである。
このクリアミスはまずかった
ヴィッセルはスローインから、息をつく間も無く
フロンターレゴールに押し寄せる
試合は20分経過。フロンターレの攻撃は依然リズムが悪く。解決の糸口を見出すことはならない。
狙うはカウンター。ヴィッセルの攻撃を何とか凌ぎ、一気の反撃としたいのだろうが、選手のスピードが劣るためか、ボールは全然繋がらず。
ピッチ中央でボールを回し回し・・・、隙を見て前線へ送り、センタリングを放るが、時間がかかり過ぎ、結局はヴィッセルの術中にはまる。
対するヴィッセルは、見事なカウンター。中央でパスを素早く繋ぎ、あっという間にフロンターレゴールに迫る。
最後は和多田選手(背番号11:FW)がきっちりシュート。フロンターレにプレッシャーを与える。
余りに対象的な両者。先制点の有無がこれほど影響するとは。
フロンターレはディフェンスも消極的。西澤選手がボールを受け、早速前線へ。
・・・が、何故か送らない。パス出しに迷う間に、ヴィッセルの選手に囲まれ、窮地を招いてしまう。
応援は依然冷え込んだまま。それどころか、サポーターからは「働け〜」等と、恨みが利いた嘆きまで飛び出る始末。
目の前に選手がいるのに・・・
サポーターは沈黙を守ったまま
味方の情けない試合運びに
時折、怒声が飛び交う
フロンターレの反撃は、浦上選手からのパスばかり。攻撃のバリエーションが余りに乏しい。
鬼木選手のサイドライン脇の縦パスも、明らかなミスキック。ボールは転々とピッチ外へ。
前線はもはやイジドーロ選手一人が頼り。彼ですら厳しいマークに合い、自在なプレーの余地はない。
ヴィッセルの猛攻は留まる由も無く、ピンチの連続を招く。
辟易とした試合の流れに、サポーターも閉口。喫煙コーナーでは煙が立ち込め、にわか井戸端会議が始まってしまう。
緊迫感がまるで無い。これがプロの試合なんだろうか・・・。
退屈なフロンターレのプレーと
ヴィッセルの猛攻ばかり
これじゃ退屈過ぎる
この攻撃を凌いだフロンターレは、毎度のカウンター。だがサポーターの期待は薄れている。
「また駄目だろう」、そんな気持ちが先走る。
だが、今回は様子が違う。遥か彼方でフロンターレの選手が詰め寄り、ヴィッセルゴール前で、全選手の動きが止まる。
何が起きたのだ、オーロラビジョンに目を向けると、そこにはイジドーロ選手の得点シーンが映っている。
良く分からないぞ、でも同点に追いついたぞ!!!
大半のサポーターは注意が散漫だったのか
遅れて歓声が沸き起こる
(ピッチから目を反らして、反省)
同点に追いついたフロンターレは、選手もサポーターも息を吹き返す。
選手の動きは機敏になり、サポーターも元気に応援再開。
追いつかれたヴィッセルは、連携も乱れがち。フロンターレゴール前でフリーキックを得、ボールに選手が突っ込むも、オフサイドの判定を食らってしまう。
フロンターレは守りも徐々に安定。攻撃面でもヴィッセルディフェンスの裏を突くパスが徐々に行き渡り、ヴィッセルの守備陣を慌てさせる。
最後はヴィッセルのロングスロー。フロンターレはピンチを凌ぎ切り、前半が終了。
徐々ではあるが、試合の流れが向き始めている。後半に期待を抱かせる内容だ。
互角の展開に、ふろん太君も
ピッチに釘付け???
直々に後半開始。当初不気味な打音が響き渡るが、もちろん応援だい!!
おーおおー、レッツゴ−かわさきー
おーおおー、フロンターレー
序盤はヴィッセルが押している。J1残留に向け、必死に突き放しにかかる。
フロンターレも反撃開始。中央のイジドーロ選手から、我那覇選手(背番号27:FW)にスルーパス・・・、がオフサイドの判定にがっかりだ・・・。
僅かに飛び出しが早く、オフサイドの判定
ちょっと惜しかった
だが、ヴィッセルの勢いも継続せず。開始から5分も経過すると、試合の主導権はフロンターレに移る。
イジドーロ選手から我那覇選手のホットラインが、徐々に機能し始める。
ヴィッセルの跳ね返りをシュートに持ち込むシーンも。詰めの甘さは残るが、攻撃の組み立てが明確化しつつある。
いいぞ〜、この調子で突き放すぞ!
おおおおお・おおおーおお・おおおおー・そーれ川崎
おおおおお・おおおーおお・おおおおー・そーれ川崎
川崎(どんどん)川崎(どんどん)川崎〜ヘイ!ヘイヘイヘイヘイ!!
ヴィッセルゴールに詰め寄るシーンも多数
後はゴールにぶち込むだけだ
後半も10分経過。ピッチの反対側では、ヴィッセルがコーナーキックのチャンスとなり、ファーサイドをヘッドで合わせるも、浦上選手が冷静に裁く。
フロンターレも左サイドをカウンター。だが、概して試合は大味で劇的なシーンは少なくなる。
メインスタンド遠方では、打ち上げ花火が夜空を彩る。フロンターレの勝利の前触れか。
ヴィッセルも必死の攻撃。だが選手の運動量は激減し、特に脅威を感じない。
対するフロンターレは、皆それなりの動きを維持している。いい感じだぞ・・・。
オオーオオオオオー、フォルツァーフローンタレー
フロンターレは今野選手(背番号28:MF)への
縦パスも、僅かに及ばず
ヴィッセルの守りは、もはや及び腰
もう少しだ!得点は近いぞ!!
20分も過ぎると、完全なフロンターレペースに。イジドーロ選手も果敢にゴール直前までのし上がり、幾度となくシュートの体勢に。
前半今ひとつだった鬼木選手も、別人の如く、鋭い切れ込みでヴィッセル陣内に突進し、鋭いセンタリングを盛んに送り込む。
さあ、コーナーキックのチャンスだぞ。ドカンと一発、かましてくれ!!
へい!へい!へいへいへいへい・・・・・・
おおおおおぉぉぉぉーーーーヘイ!!
が、裏を突いたはずのショートコーナーは、ヴィッセルの選手正面へ。これは頂けなかった。
この影響で、ヴィッセルにやや流れが傾く。何とかミスを帳消しにしてくれ・・・。
オーレ!オーレ!フーロンターレオーレ!!
そえでもフロンターレの優位に揺るぎなし。ヴィッセルの反撃を途端に静め、相手のファウルを誘い、左サイドのフリーキックを得る。
キッカーは久野選手(背番号23:MF)、ヴィッセルの2名の壁を見極め、豪快にキック。
ゴール前の混戦から、最後はダニエル選手(背番号36:DF)が押し込む。
やったぞ!遂に逆転だ!!!!!!!
久野選手のフリーキックを
ヴィッセルのGK武田選手(背番号16)が弾く
そこにダニエル選手が詰め寄り・・・
ボールを押し込み、待望の追加点
ダニエル選手も、雄叫びをあげ
喜びを満面に出す
サポーターも負けずに大喜び
旗を掲げ、叫び、抱き合う
こうなったら、こっちのもの。応援にもっと熱がこもるぜぃ。
オレ!オレ!オレ!か・わ・わ・き
オレ!オレ!オレ!か・わ・わ・き
サポーターも大爆発。ピッチ上でもフロンターレの選手は、水を得た如く、生き生きとプレーしている。
対するヴィッセルは意気消沈。フロンターレの勢いに対し、イエローカード覚悟のファウルで対抗する以外の術がない。
鬼木選手とイジドーロ選手の息もパッチリ。このままガンガン押しまくれ〜〜〜。
ドカンと一発!決めてみよーうよー
ヴィッセルゴールを、突き破れ〜〜〜え〜〜〜
コーナーキックからイジドーロ選手(だったと思う)に渡る。ゴールに背を向けてはいたが、素早く反転。
振り向きざま、崩れ落ちながらもシュート!ボールはポスト上を僅かに掠め、サポーターも天を仰ぐ。
だが、もはやフロンターレの優位は確固たるもの。我那覇選手も豪快な一発を放ち、ヴィッセルGK武田選手を慌てさせる。
ヴィッセルは防戦一方で、攻撃面でも単調な長い縦パスばかり。徐々に前に攻める気力が失せつつある。
フロンターレは、ヴィッセルの単純な反撃を見抜き、余裕でクリアを図る。
フロンターレの猛攻に、自陣ゴール付近のヴィッセルは、背を向けてゴールラインに逃れるのがやっと。
ヴィッセルには、もはや反撃する余力は残されていないようだ。
フロンターレ今野選手と
ヴィッセル菅原選手(背番号23:DF)が
激しいボールの奪い合い
両者、一歩も譲らない
35分を経過しても、フロンターレは飽くなき攻撃を披露。
一気のカウンターから、イジドーロ選手へ。冷静にヴィッセルの選手を引き寄せ、手薄な我那覇選手にパス。
豪快な我那覇選手の一発!!!これは武田選手のファインプレーに阻まれた、残念・・・。
続けてヴィッセルゴール前にたたみ掛け、最後はリカルジーニョ選手(背番号37:MF)の足元へ。
シュートの体勢となるが、ボールは足の指先を通過し、惜しくも放てず。
フロンターレの容赦ない攻撃は止まらない
こんな展開、リーグ戦ではいつの日以来だろうか
試合はロスタイムへ突入。ヴィッセルも3トップに切り替え、捨て身の反撃を試みる。
それをよそに、フロンターレの守りは磐石。攻撃の余力が失せたヴィッセルの攻撃を、難なく凌ぐ。
そして試合終了。久々のリーグ戦勝利に、等々力の杜は賑やかな歓声に包まれました。
暗くて分かり難いですが
久々の勝利の味を噛み締めるサポーター
喜びに浸り、安堵の息が漏れる
裏天王山、負ければ最後の局面で、選手達はよく踏ん張ったと思います。
年間順位で、14位市原との勝ち点差は8に縮小。それでもまだまだ厳しい局面には変わりない。
だが、僅かな光明も見えてきた。最後まで諦めずに戦い抜けば、ひょっとしたら・・・との期待を抱かせる。
残す試合は7。苦境ながらも確実に勝利を重ね、後は奇跡が起きるのを待つだけです。
ヴィッセルに勝ち越し、得意満面のふろん太君?
この調子で、広島に乗り込むぞ!!!