川崎フロンターレ VS FC東京

J1 プレシーズンマッチ



日   時 2000年10月8日 13:02
試合会場 長野運動公園総合競技場(長野県長野市)
天   候 曇り
観 客 数 5,155人(これだけのお客様に多謝)
試  合  結  果
川   崎 前 半 東   京
後 半
延長前半
     
得   点   者
川崎:リカルジーニョ(9分),西澤 淳二(98分)
東京:小林 成光(45分)






J1はシドニーオリンピック−アジア杯の中断期間。その間各地でプレシーズンマッチが開催。
川崎フロンターレは毎秋恒例、長野での試合を迎える。相手は宿敵FC東京。
今年のリーグ戦、2試合は共に惨敗。昨年までの接戦も影を潜め、ライバル同士の両者は、運命が明暗。
プレシーズンマッチとは言えども、無駄なプレーは禁物。フロンターレの現状把握には貴重な一戦。
先ずは新生小林フロンターレのお手並みを、じっくり拝見と致しますか。

少ないサポーター

バスで現地入りしたものの
渋滞にはまり、試合開始直前に到着
サポーターの人数も、両者僅か


打楽器も無く、手拍子中心の応援。昨日の川崎阿波踊りの参加組が、疲労困憊でダウンしたようだ。
その為、主なるサポーターの出席も少なく、物寂しげな雰囲気。
ピッチも広大なトラックに阻まれ、選手の姿も小さい。地方競技場特有の密着感は、存在せず。
フロンターレのメンバーを確認すると、久しぶりに奥野(背番号4:DF)・我那覇(背番号27:FW)がスタメンで、新加入のルイス選手(背番号38:FW)が見受けられる程度。
それに伴って、3−5−2のフォーメーションに戻した模様。外見上の変更点はそんなところだろうか。
小林新監督の采配は如何に・・・、到着間際の慌しさの中、試合開始のホイッスルが響き、静かに対決の火蓋は落とされた。

プレシーズンマッチと洒落た名称が付きながら、正体は練習試合。早くもその気配がありあり。
両者リーグ戦の勢いは潜め、何とものんびりな試合運び。サポーターも呆気に取られた(既に覚悟していた)のか、応援も即意気消沈ののんびりムード。
序盤は東京がボールを支配。サポーターから離れてのプレーを強いられるフロンターレに、「こっちこいよー」とぼやきがちらほら。
ピッチ上には爽やかな秋風が。競技場も穏やかなムード一色で染まる。

サンドロ選手

東京のサンドロ選手(背番号3:DF)が
ボールを力強くキープ


フロンターレに見所はないぞ。強いて挙げれば、前線のルイス選手がてきぱきと動いている程度。
動きに冴えが無いのは、東京も一緒。不意なパスがフロンターレのリカルジーニョ選手(背番号37:MF)に渡ってしまい、がら空きの中央をドリブルで突進。
最後にシュート!豪快な一撃は、東京のGK、堀池選手(背番号1)の手先をかすめ、すっとゴールに吸い込まれる。
棚からぼた餅っぽいが、先ずは1点先取。幸先の良いスタートだ。

一応得点を喜ぶサポーター

こう見えても、得点を喜んでいます


その後の展開も、リーグ戦の緊迫感とは程遠い。フロンターレのサポーターも試合そっちのけ?で、「堀池はフロンターレの宝」云々と、堀池選手に対する冷やかしのオンパレード。
フロンターレの守備面では、ダニエル選手(背番号36:DF)が冴えている。東京の再三なるセンタリングを、片足一本を巧みに差し出し、不思議とクリアの連続。
ダニエル選手がこれだけ守ると、逆に違和感を覚える(失礼)。サポーターも先取点で余裕なのか、東京のパスミスを盛んに喜んでいる。
ほら〜、東京だって黙っていないぞ。フリーの空間を作っちゃ、東京の思う壺だぞ。
東京のシュートが、フロンターレゴールを襲う。危ない危ない・・・。

サンドロ選手のイエローカード

東京の反則は結構な数
単純に喜んでばかりいると・・・



攻めるツゥット選手

ツゥット選手(背番号9:FW)も
負けじと鋭いクロスを放る
真面目にやっているのは、外国人ばかり?



久野選手のドリブル

東京のパスの乱れから
フロンターレの久野選手(背番号23:MF)にボールが渡り
ドリブルで持ち込みシュートを放つ
東京のパスミスを奪う場面が多い



ルイス選手

ルイス選手もシュートを放ち
跳ね返りを拾い、再度シュートを放つ
一瞬の判断力は、エメルソン
(札幌のルイス選手の弟)選手譲りか
(でもちょっと劣る)


これだけ試合がのんびりしていると、こちらまで伝播してしまう。観戦の緊迫感が薄れ、デジカメのシャッターも切る気にならない。
フロンターレが攻撃に守備に、東京の上に立ってはいるが、内容が内容なので、今一盛り上がらない。
一応は今期の雪辱のつもりで応援していたが・・・、プレシーズンマッチじゃ期待薄か。
声援を張り上げるサポーターも少なく、私の声ばかり響く場面も。半ば独唱状態に陥っている。

そんな中、ルイス選手の健闘が光る。盛んにピッチを駆け回り、鋭いスルーパスを我那覇選手に送る。
これはオフサイド。過去のリーグ戦でもそうだが、抜け出しの僅かなミスは修正されていないのか。
そして東京のコーナーキックが、フロンターレゴールを襲う。ピッチ上では拮抗した試合展開だが、リーグ戦の真剣味に程遠く、まるで印象に残らない。
練習試合じゃ、こんなもの?。選手もサポーターも、諦めとも悟りとも言える境地に陥りつつある。
東京の試合運びも窮屈そのもの。お世辞にも上手と言えないパスワークの攻撃は、ことごとく自滅。
お得意の素早いカウンター攻撃は、何処へ失せたのだろうか。それとも何らかの実験を試みているのだろうか。

堀池選手

幾ら冷やかされても
堀池選手は平然と
フロンターレのコーナーキックを阻む


おーおおおおー川崎!フロンターレをおうおう!!
タオルを振り回すサポーターも、私を含めて2名ばかり。応援に没頭するのは、筋違いであった。
もう気楽にやりましょう・・・、て気分転換しつつ前半終了。練習試合である事実を差し引いても、小林フロンターレの特徴は垣間見えず。
強いて言えば、やや攻撃重視の姿勢。それ以外は・・・、もう分かりませ〜〜ん。

寝込むサポーター

今日ぐらいは、気楽にやりましょう
水曜日にナビスコ杯が控えているし・・・



東京のサポーター

後半開始直前の東京サポーター
荒れ狂っていたのは
この場面だけだったような
ピッチ内に足を投げ出しても
係員に注意されないのは
いかにも地方らしい


さて、後半開始。水曜日のナビスコ杯前哨の意味でも、もう少々ペースを上げてくれ(無い方がいいか)。
後半戦の出場選手を確認。サポーターからまたまた、「背番号で一桁なのは誰だ?1・7・4」なるせりふが。
混沌たる今シーズンを象徴させるコメントだこと・・・、それはさて置き応援開始だ。
お・お・お・おお、お・おおーおお、おおおおー、そーれ川崎
お・お・お・おお、お・おおーおお、おおおおー、そーれ川崎
川崎!川崎!川崎!・・・ヘイ、ヘイヘイヘイヘイ!

ここでフロンターレの悪癖が発覚。開始から1分も経過しないのに、立ち上がりの悪さを突かれ、まんまと同点に追いつかれてしまう。

小林選手のゴール

同点ゴールを決めた小林選手(背番号24:MF)が
悠然と引き上げる


落ち込んでも意味が無いので、応援再開。先ずは仕切り直しだ。
おおおーおおおおおー、フォルツァフローンタレー!
なんて間に、ダニエル選手がイエローカード。前半とは一転し、フロンターレのファウルが途端に多くなる。
直後、東京にゴール正面外れのフリーキックを与えてしまう。ボールをなかなか蹴らず、じらしにじらされたものの、浦上選手(背番号1:GK)が冷静にキャッチし、ピンチを逃れる。

奥野選手のファウル

フロンターレのファウルが、否応無しに
開幕直後のファウルが頻発した
まずい試合が過ぎってしまう


後半を10分経過。試合の流れは停滞気味。
東京は両サイドのスペースを生かさず、中盤での無理な混戦から自滅するパターン。
対するフロンターレは、ゴール前でボールを左右に回し東京のディフェンスを幻惑・・・しているようには思えず、単にパスコースに迷っている気配も。
我那覇選手が攻撃に絡むと、オフサイドになるシーンも。途中から投入した長橋選手(背番号20:MF)の動きも精彩を欠き、右サイドの鋭い切れ込みはまるで見られない。
長橋選手にボールが渡ると、前線を振り向きドリブル・・・じゃなく、消極的なバックパスが戻ってくる。
練習試合なんだから、失敗を恐れず、思い切ったプレーを披露して欲しいものだ。

佐藤選手の突破

東京の佐藤選手(背番号14:MF)が
右サイドをえぐり、クロスを折り返す
フロンターレは西澤選手(背番号31:DF)が
バックヘッドで、ゴールラインに逃れるのが精一杯



寝転ぶサポーター

方やサポーターはこんな調子
芝生に寝転び、ピクニック気分を満喫
(でも寒い)



山尾選手が突っ込む

これは危険な場面
東京のコーナーキックを
山尾選手(背番号4:DF)がスライディングで
ゴールを狙いに掛かる


後半も25分を経過すると、両者選手を盛んに入れ替える。東京は5人枠を活用し、一挙3人同時交代。
フロンターレも森山選手(背番号9:FW)を投入。不利な流れを断ち切り、果敢にゴールを狙う姿勢。
それも虚しく、場内に入場者数が発表されるや否や、東京の猛攻が繰り広げられる。
前線のツゥット選手が、角度の無い位置から強烈な一撃。ボールは勢いよく跳ね返り、ゴール正面の選手が続けてシュート。
危ない!!失点を覚悟したその時、浦上選手が身を制し決死のクリア。逆転のピンチを免れる。
直後フロンターレもカウンター。ルイス選手がパスを受け取り、反対側にセンタリングを転がし、走りこんだ選手がシュート。
これは東京ゴール枠を外す。東京の守りが薄かっただけに、確実に決めて欲しかった。

ツゥット選手の粘り

ツゥット選手の足元の粘りに驚嘆
昨年度と比較すると、飛躍的なレベルアップ
多少の当たりじゃ、ボールを手放さない
(お願い、帰ってきて・・・)


後半も残り少ない。東京は本来の動きに回帰したのか、フロンターレの手薄な両サイドを、効果的に攻め上がるようになる。
セットプレーも一枚上手。鋭いコーナーキックをフリーの選手がつま先に当て、ダイレクトにシュートを放つ。
ボールはゴール上を通過するも、このようなピンチを招く以上、フロンターレのマークの甘さは顕著である。
そして試合は荒れた展開へ、両者のカウンター攻勢が交錯し、ファウル・接触プレーでピッチ上に選手が倒れこむ場面も頻発する。

佐藤選手が倒れこむ

フロンターレゴール前の接触プレーで
東京の佐藤選手が崩れ落ちるが
プレーは延々と続行
浦上選手が試合を中断するよう
合図を送る


最後の決定力が共に欠き、後半終了のホイッスル。プレシーズンマッチなので延長は無い・・・と思ったら、選手が挨拶に来ないので、延長に突入する様だ。
にも関わらず、地元の観客はぞろぞろと立ち去る。オリンピックで目の肥えた者にとって、今日の試合は観戦に値しないのか。

延長戦を観戦せずに帰宅する地元の観客

後で聞いた話では
地元の観客はチーム名すら知らないらしく
単にサッカーの関心が薄いとの説も



指を立てる堀越選手

延長前半は、手前が東京サイド
ゴールポストに接近した堀池選手に
冷やかしの言葉を投げ掛けると
「シー」と人差し指を立てる


さあ、延長戦。フロンターレは前線にボールを送り、大石選手(背番号25:MF)が飛び出しシュートを狙うも、、堀池選手が低く屈み、ファインセーブで逃れる。
フロンターレは押し気味に試合を進めている。それもその筈で、東京のフィールドプレーヤーは何故か少ない。
(知らぬ間に退場者が出たらしいが、詳細は不明)
東京ゴール前でのプレーが延々と続く。それでもラストパスをどうしてか送れず、痺れを切らしたダニエル選手がミドルシュートを放つが、大きく反れる。
それでもフロンターレの優位は揺るがず。最後はゴール前の混戦から、西澤選手がヘッドで地面に叩きつけ、延長Vゴールを決めたぞ!

西澤選手のゴールに見えないが

ダニエル選手がバックヘッドを決めた感じもするが・・・
何はともあれVゴール



選手を出迎えるサポーター

新監督を迎えての初戦が白星で
先ずは安堵のフロンターレイレブン


小林新監督の初戦は白星スタート。だが内容はまさしく「練習試合」であり、控えめなプレー中心では評価は難しい。
それなりの戦いを期待していた私としては、やや拍子抜け。「練習試合」でしか試せない大胆な試みも感じられず、いささか残念な試合運び。
新生小林フロンターレの評価は、取り敢えず棚上げでしょうか。
水曜日のナビスコ杯準決勝。その一戦を目の当たりにし、今後のフロンターレを占いたく存じます。

田中康夫氏

試合観戦後は、「行動する作家」こと
長野県知事候補、田中康夫氏の街頭演説に乱入
こっちの方が、ずっと白熱する?


お詫び:
文中でフロンターレのルイス選手が、札幌のエメルソン選手の兄らしき表現をしましたが、実際にはの間違えです。
単なる無知で、ご免なさい・・・はウソで、実際はブラジル時代でご近所同士だっただけ。
まったく間抜けで、すいません(恥)。


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