ガンバ大阪　ＶＳ　川崎フロンターレ

Ｊ１　セカンドステージ　第１１節

選手層が違いすぎた、ガンバはいつの間に強くなったことやら・・・

待望のＪ１セカンドステージ再開。この日のフロンターレの対戦相手は、近畿勢初優勝を目論むガンバ大阪。
Ｊ１残留を目指すフロンターレにとって、過酷な再開戦。選手層の違いも明白であり、苦戦を強いられるのは必死である。
だが、ガンバにも弱点が、オリンピック・アジア杯で大車輪の活躍を見せた稲本選手（背番号６：ＭＦ）が出場停止。中盤が手薄になる淡い期待も。
彼の不在も見方に回し、是が非でも９０分間での勝利を目指し、奇跡のＪ１残留の足掛かりとしたいところだ。

競技場はモノレールの駅と
目と鼻の先の距離
この日の地元観客はやたら若い女性が多い
どうやらガンバの凛々しい
若手選手がお目当と見た
こうなったら、プライドにかけても
意地でも負けてなるものか！





相手が優勝争いの陣頭なれど
フロンターレのゴール裏はごらんの有様
平日の水曜日じゃ、止むを得ないのか
対するガンバは、結構な客数だった





試合開始が近づくと
熱心なサポーターが一丸と団結
その数ちょうど３０名
（だそうです：追加分除く）
競技場に駆けつけられない
多くの人達の分まで応援だ！

場内は半端じゃない寒さ。北風が容赦なく、芝生席に吹き付ける。
過酷な環境に、体がぶるぶる震える。芝生席を左右往来し、軽い運動で暖をとる。
間もなく試合が始まるぞ。我々にも意地と誇りがある。ガンバの優勝をやすやす許してなるものか。
フロンターレにもＪ１死守の目的が。サポータの数は僅かでも、魂をこめて応援だ！！
おおフロンターレ、おおフロンターレ、俺達の誇り〜
進め、進め、威風堂々、青と黒の戦士達〜〜

フロンターレはリカルジーニョ選手（背番号３７：ＭＦ）
が、得意のドリブルで攻め上がる
先ずは順当な立ち上がりと思ったが・・・

平穏な展開は、試合開始直後のみ、ガンバが早くも、圧力をかけつつある。
フロンターレは、リカルジーニョ選手（背番号３７：ＭＦ）が快足を飛ばすものの、誰も追随する選手がおらず、孤立する悪い流れ。
寒さの影響か、果てやナビスコ杯の疲労が抜け切れないのか、序盤から暗雲が立ち込める。
先のナビスコ杯決勝に引き続き、フロンターレのファウルが目立つ。だが、この時間帯は、ガンバの連携が落ち着かず、ピンチを免れる。
稲本選手の不在に関わらず、ガンバの圧力は半端じゃないぞ。こちらも負けじと応援続行だ！
どんどんへい！どんどんヘイ！か・わ・さ・き！！
どんどんへい！どんどんヘイ！か・わ・さ・き！！

ライン際で粘るダニエル選手（背番号３６：ＤＦ）
しかし、フォローの選手がおらず
ボールはラインを割ってしまった





ガンバの選手（名前が不明、すいません）が力強いドリブル
久野選手（背番号２３：ＭＦ）もあっさり振り切られ
鋭いクロスが襲う

鋭いクロスから、ガンバの選手がヘディングシュート。ボールはゴールポストに激突し、凄まじい打音が響く。
今のは本当に幸運だった。フロンターレの守備はおぼつかず、失点が当然のシーンであった。
フロンターレの選手は、一部を除き動作が緩慢。チェックもまるで甘く、ガンバの攻撃に追随不能寸前。
試合は１０分も経過していないのに、ガンバが圧倒。新井場選手（背番号１７：ＤＦ）がゴール付近に迫り、センタリング。
これも森下選手（背番号８：ＭＦ）がシュート。この時間帯からして、フロンターレは完全に押されっ放しだ。

ガンバは容赦なくフロンターレゴールを襲う
西澤選手（背番号３１：ＤＦ）のタックルなんて
まるで寄せ付けない

フロンターレで気になるのは、ファウルの多さ。ラフプレーからセットプレーを再三許す。
ガンバのフリーキックは壁に激突。コーナーキックからの猛攻も凌ぎ、一気に反撃開始だ。
だが、ボールコントロールに大失敗。前線へのパスは遥か彼方に流れてしまった。
これじゃ駄目だ。是が非でも応援に力を入れて、選手達を後押しするぞ！
おーおおー、レッツゴ-川崎〜
おーおおー、フローンターレ〜

応援が選手に通じたのか、フロンターレはガンバゴールに迫る。しかしプレーに余裕が感じられず、最後はファウルを喫して、折角のチャンスもお流れだ・・・。
・・・なんて間もなく、ガンバのシュートが襲う！一度は懸命にクリアしたと思いきや、最後は豪快に押し込まれた。
抵抗空しく、あっさりと先制点を許してしまった・・・。余りのショックに、ゴールシーンを撮影後、バランスを崩して、芝生席に倒れこんでしまった私である。

ガンバの破壊力は、予想外だった
フロンターレも守りも、半ば無抵抗に過ぎなかった・・・

まだ試合は始まったばかり。ここで挫けたら、全てが終わってしまう。
寒さにも負けるものか！渾身の応援で、絶対に追いつくぞ。
おおおーおおおおおー、フォルツァ-フローンタレー！

フロンターレはガンバのサイドを基点に、じりじりと反撃。何度かセットプレーのチャンスは得たが、悲しいかなゴール前の連携が全然駄目だ。
選手達はボールに向かい突っ込むも、その動きはバラバラ。これではガンバのディフェンスに、守り切られて当然だ。

我那覇選手（背番号２７：ＦＷ）も
ゴールに向いたプレーに持ち込めない
前線で孤立し、攻撃の糸口も途絶える
（これはコーナーキックになったが）





ガンバの速攻を、奥野選手（背番号４：ＤＦ）が
上手に体を入れて防御

ガンバの速攻を凌いだフロンターレは、波状攻撃を展開。左右に大きく開き、右前方にパス。
だが、副審の旗が揚がり、無情のオフサイド。速攻の連携ミスが、未だ修正されていないかのようだ。
再びガンバのぶ厚い攻撃が。前線のニーノ選手（背番号９：ＦＷ）にスルーパスが渡り、浦上選手と一対一の大ピンチ！
ニーノ選手が一気にシュート。浦上選手の体にボールが当たり、失点の窮地から免れる。
フロンターレもコーナーキックを得る。低い弾丸がガンバゴール前を横切るが、どの選手にも合わず。
唯でさえ少ない得点のチャンスを逸脱する。これでは同点はおろか、逆転なんて夢のまた夢だ・・・。

ボールよボール、どこ消えたぁ？

試合は２５分を経過。ガンバはフロンターレのゴール前、ワンツーで華麗に繋ぎ、シュートをお見舞い。
対するフロンターレも速攻で反撃・・・の筈がオフサイド。窮屈なワンタッチプレーは、この有様だ。
左サイドでは、ダニエル選手が奮闘。ニーノ選手に纏わりつくが、コーナーキックのピンチを迎える。
精度の高いガンバのセットプレーを、気迫で防いだフロンターレ。実力差を埋めるには、選手個々の頑張りにかける以外、もはや手段も浮かばない。
もう選手達を信じるだけだ。決死の応援以外、何もないぞ！
ヴァーモスヴァモス川崎ヴァモス、ヴァーモスヴァモスフローンターレ！
ヴァーモスヴァモス川崎ヴァモス、ヴァーモスヴァモスフローンターレ！

ダニエル選手も守備一辺倒
ガンバの圧力に、攻撃に参加する余裕すら
生まれない





塩川選手とガンバの選手が激しく交錯
もう、だれもが反則覚悟で
体を張って止めるのが精一杯だ

その後もガンバの攻勢一本槍。フロンターレも速攻で前線にスルーパスを送っているつもりだろうが、上がる選手が疎らであり、ガンバに容易くカットされる始末。
一見すると、フロンターレが押し捲くっているかのようだ。しかし選手間に余裕は生まれず、焦りばかりが先走っている。
ガンバの選手がイエローカードを受けるが、気休め以下。フロンターレは味方ゴール前で、痛い反則を犯してしまう。
って、ここで私のデジカメが電池切れのアクシデント。声援を送りながらも復旧に励むものの、その間もガンバの攻勢は止まらない。

フロンターレの守備はこれが精一杯なのか？
左側には骨折を押して強行出場の
原田選手（背番号３４：ＭＦ）の姿も





フロンターレのファウルのオンパレードに
審判に怒りをぶつけるサポーター
「逆だ！」、「審判帰れ！」等怒り心頭
この劣勢下では
怒りの矛先を審判に押し付けざる得ないのか

おおおおお・おおおーおお・おおおおー・そーれ川崎
おおおおお・おおおーおお・おおおおー・そーれ川崎
川崎どんどん川崎どんどん川崎〜ヘイ！ヘイヘイヘイヘイ！！
懸命に応援すれど、選手は踊らず。唯一リカルジーニョ選手の動きがシャープである点を除き、攻撃面では見張る個所が全然無い。
ボールを前に送ることすらままならない。ガンバのラインが的確過ぎて、フロンターレは左右にボールを回すだけ。
最後はボールを奪取され、ガンバの猛攻に。変化自在なパスワークに、フロンターレの守りは、追随の余地すら感じられない。
セットプレーを凌いだところで前半終了。ガンバのレベルの高さに、フロンターレはまるで歯が立たない。

これが優勝を目指すチームと、下位リグ転落に瀕すチームとの差なのか・・・。歴然たる力の差に愕然とせざる得ない。
だが、試合は半分を過ぎただけ。この先何があるか誰も分からないのが、スポーツ観戦の醍醐味。
だからこそ、懸命に応援するのだ。フロンターレイレブン、後半の逆転を期待するぞ！

選手がピッチから退出するや否や
サポーターはこぞってトイレに駆け込む
寒いからなぁ、木枯らしのシーズン到来か・・・





トイレの中には、こんな落書きが
公序良俗に反する内容なので
伏字と致します（笑）

さあ、そろそろ後半が始まるぞ。寒さは過酷になる一方だが、へこたれずに応援するぞ！
お、サポーターが円陣を組んでいるぞ。彼らに負けず、大声を張り上げるぞ！！
おーおおー、レッツゴ-川崎〜
おーおおー、フローンターレ〜
・・・と気合を入れたその瞬間、ガンバに左サイドを突破され、まさかの２点目を喫す。
不甲斐ない失点に、サポーターも怒り心頭。あああぁ・・・・・・。

さあ、やるぞ〜
円陣を組んで、エンジン全開だ！
（余計寒くなるギャグだ）





誰も気がつかぬ間に
大塚選手（背番号１６：ＭＦ）が
投入されていた
と言うか、場内アナウンスが歓声で掻き消され
まるで内容が把握出来ないのは困る
（入場者数も知らせないなんて不親切
恐らく見逃しはしていないと思う）




この失点は痛いっ
この時間帯、この形の失点
やはり出だしは弱かった・・・（愕然）

怒る事など、後で幾らでも構わない。今は正気に戻り、応援再開だ！
おおおおお川崎、フロンターレをおうおう！
おおおおお川崎、フロンターレをおうおう！！
タオルを渾身の力でぶん回す。しかしガンバの猛攻はより威力を増し、シュートをお見舞いする。
フロンターレの攻撃は、容易くカットされる始末。それでも一瞬の間を突いて、久野選手がガンバゴール付近に迫る。
反対側に折り返し、我那覇選手がダイレクトでシュート！
だが、タイミングが合わずボールは大ふかし。ノーマークのチャンスを、自らの手で潰してしまう。
サポーター一同、地面を蹴って悔しがる。私も絶叫し、卒倒しそうになった。
続けて鬼木選手（背番号７：ＭＦ）のシュートも外れる。チャンスが少ない影響で、攻撃面での余裕が喪失しているかのようだ。

久野選手がペナルティエリア内に突入し
鋭いセンタリングを送ったが・・・
何故こんなチャンスボールが枠に入らないのか・・・

オーレ！オーレ！フーロンターレオーレ！
フロンターレも左サイドをえぐり、久野選手のコーナーキック。自然に「ベティ-」コールが沸き起こり、得点への期待が否応無しに高まる。
そのキックにダニエル選手が突っ込む。気合とは裏腹に、ボールとのタイミングは僅かに合わず。
それでも攻撃の手を緩めず、ワンツーでゴールに接近するも、最後はルイス選手（背番号３８：ＦＷ）との呼吸が合わずに、都築選手（背番号２３：ＧＫ）が冷静に裁く。
ガンバのカウンターを２人がかりで防ぎ、再度反撃を試みる。だが前線の連携不足は顕著であり、再三のラストパスも、シュートの体勢には至らない。
空中での小競り合いも、ガンバが一枚上手だ。これでは無我夢中で攻めるだけじゃ、まるで勝負にならないぞ・・・。

久野選手のコーナーキックに、ダニエル選手が反応
だが、これも最後のつながりに欠けた





ルイス選手へのスルーパスも
少々長過ぎたか

フロンターレは必死で反撃。前線の我那覇選手にパスを送るが、これまたオフサイドの判定。
続けてルイス選手の足元へ。だがボールはキープし切れず、ゴールラインを割り込んでしまった。
対するガンバは余裕の一言。中盤のボール支配率では、圧倒的に優位。
フロンターレも懸命に前線にパスを出すが、立て続けにオフサイドの判定を受けてしまう。

不利な判定続出に、サポーターも怒り心頭。だがよく見ると、フロンターレのパスが全体的に弱い傾向が感じられる。
だから相対的に選手の飛び出しが早くなり、オフサイドを受けるのだろうか。ガンバのシャープなパスワークと比較すると、その感は一層強くなる。
選手の力強さは歴然とした差が。両者の境遇の違いが、如実に表れている。

フロンターレの攻撃は
オフサイドかリカルジーニョ選手のドリブルで
必ず潰えてしまう
対するガンバはピッチを広大に生かし
自由自在に攻撃を組み立てる
この差は何処から？個人能力ばかりとも
思えないのですが・・・

フロンターレの悪夢はなお続く。西澤選手がガンバの山口選手（背番号１４：ＭＦ）を倒してしまい、２枚目のイエローカードで退場。
これで１０人。選手層が薄いフロンターレは、より不利な戦いを強いられる。
数的優位にたったガンバは、更に攻勢を強め、フロンターレのゴールに容赦なく迫る。
何とか意地を見せてくれ。サポーターの願いは唯一つ、自ら勝ってＪ１残留を果たすのみ。
応援だって負けないぞ、タオルを数倍速でガンガン振り回し、力を込めた応援だ！
おおおおおー川崎！フロンターレをおうおう！！
おおおおおー川崎！フロンターレをオウオウ！！

途中投入の森山選手（背番号９：ＦＷ）も
精彩に欠く
パスもガンバの堅守に阻まれ
ことごとく粉砕されるのが関の山

森山選手にスルーパス。またフロンターレのオフサイド。堂々巡りにうんざりだ。
・・・て嘆いていたら、ガンバは右サイドのビタウ選手（背番号１０：ＭＦ）にスルーパスが通り、ドリブル突破。
最後は豪快に蹴り込まれ、ボールはゴール左隅に。致命傷とも言える３点目に、サポーターは一同沈黙。
皆声を失い、体中の力が抜け去ってしまう・・・。

電光掲示板を正視するのも、辛い

だが、正気を取り戻し応援再開。最後の力を振り絞り、絶叫の嵐。
昨年必死で掴んだＪ１の座。たった、たった１年で手放すのは、絶対に嫌だ！！！
選手達よ、Ｊ１昇格を最も喜んだのは選手自信に違いない。昨年の苦しみを思い出してくれ・・・。
俺達の、フロンターレ、今ここに〜
Ｊ１に、残るんだ、さあいこう〜！！！
寒さに声帯もやられ、声援も枯れる寸前。それでも懸命に応援を続けるしかないんだ！
ここで諦めたら、苦難のＪ２に逆戻り。必死で掴んだＪ１の座を、死んでも手放せない！！
おーおおー、レッツゴ-川崎〜
おーおおー、フローンターレ〜
必死の応援とは裏腹に、選手達はもう動かない。ガンバの猛攻に対し、抵抗の術は無かった。
そしてとどめの４点目が突き刺さる。もはやフロンターレは、静かに死を待つ以外、道は残されていなかった・・・。

無邪気なのは子どもだけ？
得点と同時に、芝生を滑り台代わりに大はしゃぎ

最後の最後まで、応援は途切れなかった。しかしピッチ上の選手達に、余力は残されていなかった。
そして試合は幕を閉じる。結果４−０で、勝利の淡い期待も虚しく、力の差は歴然であった。

挨拶に向かう選手達
看板の後ろに整列しかけたものの
サポーターから「こっち来い！」の怒声が





すると、選手達は勇気を振り絞り
看板を跨ぎ、サポーターに接近
その姿に怒りのサポーターは・・・





一変し、拍手と激励で出迎える
「まだあるぞ！」・「（市原は）引き分けだ！」
サポーターの暖かい声援に
浦上選手は肩を震わせ、号泣寸前
泣かないでくれ！まだ勝負は終わっていない
最後まで、最後まで、一緒に戦おう・・・

完敗だった、惨敗だった。悔しさを通り越し、虚脱感で覆われる。
競技場に深々と頭を下げ、静かに立ち去るのが精一杯。「もしや・・・」の期待も、遠のくばかりだろうか。
いや、ここで勝負を捨てたら、全てが終わってしまう。可能性が残された以上、最後の最後まで力を尽くすだけだ。
残り４試合。Ｊ１残留は僅かな可能性ですが、最後の大逆転を信じ、絶対に諦めない！
私に出来るのはこの程度ですが、皆で小さな力を合わせれば、大きなうねりとなってミラクルを生むかも知れない。
だから、僅かでも可能性があれば、それを信じて闘おう。
次のホームゲーム、必勝を胸に、全力で応援に励みます。
愛するフロンターレよ、何処までも、どこまでも・・・。

キャプテンの奥野選手が、サポーターに必死の訴えかけ
頼むぞ！残り４試合、必ずや残留を信じるぞ！！

試合結果一覧に戻る