川崎フロンターレ VS セレッソ大阪
J1 セカンドステージ 第12節
日 時 | 2000年11月11日 16:03 | |||
試合会場 | 等々力陸上競技場 (神奈川県川崎市) | |||
天 候 | 曇り | |||
観 客 数 | 5,024人 (苦悩・・・) | |||
試 合 結 果 | ||||
川 崎 | 1 | 前 半 | 0 | 大 阪 |
2 | 後 半 | 3 | ||
0 | 延長前半 | 0 | ||
1 | 延長後半 | 0 | ||
4 | 計 | 3 | ||
得 点 者 | ||||
川崎:森川 拓巳(41分),久野 智昭(74分), 今野 章(79分),長橋 康弘(113分) 大阪:杉本 倫治(46分),藏田 茂樹(58分), 西澤 明訓(81分) |
この試合で、J1・2全チームを生観戦達成・・・てだから何なの?
それと応援に熱がこもり、かつ寒さの身震いのため、写真はピンぼけ傾向です
J1死守に崖っぷちのフロンターレ。この日の対戦は、前節に引き続き大阪勢。
しかも相手はセレッソ大阪。ファーストステージで優勝を阻止し、因縁対決が再燃する。
雪辱に燃えるセレッソは、フロンターレをJ2に叩き落とし、息の根を止めにかかるだろう。
出場停止選手が3名と窮地に追い込まれたフロンターレ。もはや理論は理屈はもとより、奇跡のJ1残留の為には、90分で勝利以外の道は無い。
J1残留がほぼ絶望なのは、誰もが周知だ。だが最後の最後まで全力で戦い抜き、僅かな望みを託したい。
晩秋の等々力緑地
木々も紅葉を経て、冬支度にむかう
・・・嫌だ、こんなの見たくない
フロンターレと重なってしまう・・・
セカンドステージ再開後
初のホームゲームながらも
場内は閑散とした有様
何故?弱いからって容易く見放されちゃうの?
強い北風ばかりが身に染みる・・・
気分は重くなるばかり
等々力の夕暮れ同様
フロンターレに光明は残されているのか・・・
何時もの席に立つ。試合は始まってもいないのに、不安ばかりが先走り、悲愴感が覆う。
おや?サポーターが何時も以上に気持ちが高揚しているようだ。試合開始から20分以上もありながら、熱を帯びた応援が賑やしている。
そうだ、くよくよしても何も解決しない。ふと我に返り、応援体勢突入。
やるぞ!背水の陣である今だからこそ、気迫で応援するぞ!!
おおフロンターレ、おおフロンターレ、俺達の誇り〜
進め、進め、威風堂々、青と黒の戦士達〜〜
先のことより先ず応援
タオルをピッチに掲げ、選手達にエールを贈る
競技場内に照明が燈る。選手達もピッチに登場。
行くぞ!絶対に勝つぞ!全てを応援に捧げるぞ!!!
そして今日は、川崎出身の箕輪選手(背番号5:DF)のJ1デビュー。
地元出身でもあり、盛大な拍手が沸き起こる。箕輪選手、晴れ舞台のびのびとやってくれ!
おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フローンターレ!!
おおお〜おおおおお〜、フォルツァーフローンタレー!
おおお〜おおおおお〜、フォルツァーフローンタレー!
死ぬ気で応援しなければ
いつ何処で応援する機会があるのか
後悔するより先ず応援
悲しむのは後で幾らでも結構だ
サポーターの気迫とは裏腹に、ピッチ上の展開は両者控えめ。
ならば応援に専念だ!この日ばかりは応援が全く潰えない。
よし、いくぞ!ピッチ上をよそに、ガンガン応援だ!!!!!
おおおおお、おおおーおお、おおおおー、ソーレ川崎
おおおおお、おおおーおお、おおおおー、ソーレ川崎
川崎!川崎!川崎!・・・へい!ヘイヘイヘイヘイ!!
ヴァーモスヴァモス川崎ヴァモス、ヴァーモスヴァモスフローンターレ!
ヴァーモスヴァモス川崎ヴァモス、ヴァーモスヴァモスフローンターレ!
俺達のフロンターレ、今ここに〜
大阪を倒すんだ、さあー行こう!
アヴァンティーおお、川崎〜おお、ララーラララーララーラ
アヴァンティーおお、川崎〜おお、ララーラララーララーラ
知らぬ間にフロンターレが攻勢に転じている、応援のペースも徐々にテンポアップだ!!
応援が一息つきそうな時間帯
しかし、止む気配は皆無
いや、より勢いを増しているかのようだ
おおおおお、おおおーおお、おおおおー、ソーレ川崎
おおおおお、おおおーおお、おおおおー、ソーレ川崎
川崎!川崎!川崎!・・・へい!ヘイヘイヘイヘイ!!
おお、伊藤彰、ゴールね・ら・え、シュートは・な・て!
おお、伊藤彰、ゴールね・ら・え、シュートは・な・て!
我那覇〜、ゴール、ゴール
我那覇〜、ゴール〜、ゴール〜!!
試合開始から10分以上、応援がようやく一段落。
・・・しないぞ、コールリーダーが「フローンターレ!」と絶叫し、皆後に続く。
こうなったら、絶対に応援を止めないぞ。手を抜いてJ2に陥落するより、我が身が滅びようともJ1に生き残る!
おおお〜おおおおお〜、フォルツァーフローンタレー!
おおお〜おおおおお〜、フォルツァーフローンタレー!
試合内容は余り把握しなかったが
セレッソがじりじりと攻める展開
この場面はフロンターレが
バックヘッドでゴールラインに逃げる
フロンターレの攻撃に勢いが失せている。中盤からまるで前に出ない。
ううむ〜、ならばもっともっと応援だ!!
おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フローンターレ!!
おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フローンターレ!!
どどどどヘイ!どどどどヘイ!どどどどヘイ!
おおおおおぉぉぉぉ・・・レッツゴ-!
フロンターレはサイドを突き、通用しないと見るやロングパスへ前線へ。
内容はもうひとつ。突破力の誇る選手が不在な影響か、派手な攻撃は影を潜めている。
ろっ骨骨折の原田選手(背番号34:MF)も
強行出場でピッチを駆け回る
自らの危険より、チーム状況最優先のプレーに
盛大な拍手が沸く
(加藤久、それこそプロの執念だ:余談)
20分を経過しても、応援の勢いは低下しない。
そしてタオルを振り回す。豪快な回転で、ピッチに気迫を送り込むぞ。
おおおおお川崎、フロンターレをおうおう!
おおおおお川崎、フロンターレをおうおう!!
フロンターレの前線の連携は乱れ勝ち、それでも我那覇選手(背番号27:FW)がまずまずのボールコントロール。
背後から久野選手(背番号23:MF)が走りこんでシュート!
前線の動きはいま一歩。だが、2列目からの飛び出しは、有効になりつつある。
実際は写真以上の大迫力
タオルを振る腕に、力がこもる
ピッチ上ではセレッソの速攻が
ここはフロンターレの守備陣が踏ん張る
箕輪選手が渾身のスライディング
彼のプレーに、一段と大きな拍手が
箕輪!箕輪!
おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フローンターレ!!
懸命の応援とは相反し、フロンターレの攻撃はセレッソの守備に押されがち。
フロンターレは中央のボールを、右サイドの箕輪選手に叩くものの、セレッソのプレッシャーに押されてしまい、浦上選手(背番号1:GK)に戻すのが精一杯。
消極的なプレーに、サポーターからは怒りの声・・・、もつかの間、「森川!」コールが勃発。
J1昇格の立役者、森川選手(背番号29:DF)もスタメン登場。彼に懸ける期待は半端じゃない。
だが、フロンターレはどうしても前に出ない。対するセレッソもミスが目立ち、両者糸口が見出せない。
勿論応援は休まない。ピッチで選手が休息の間が無いと同様、サポーターだって休む暇なんて、絶対に有り得ないのだ!
おおおおお、おおおーおお、おおおおー、ソーレ川崎
おおおおお、おおおーおお、おおおおー、ソーレ川崎
川崎!川崎!川崎!・・・へい!ヘイヘイヘイヘイ!!
セレッソの低い弾丸シュートを
浦上選手がファインセーブ
意地でも失点を許さない
セレッソのコーナーキックが連続して襲う。最後は空中戦で繋ぎ、フロンターレゴール前でヘッドで落とす。
これは浦上選手が落ち着いてセーブ。森島(背番号8:MF ベンチ入りせず)・西澤(背番号9:FW)を欠くセレッソの破壊力は、それほど驚異でもない。
フロンターレはセレッソの連携のミスに乗じ、伊藤彰選手(背番号19:MF)が左サイドを駆け上がり、強烈なシュート!
その後も押し捲るが、どうしてもセレッソのゴールを割るに至らない。
ようやく攻め込んだ、「前に!」の意味を込めて、この応援だ〜。
アヴァンティーおお、川崎〜おお、ララーラララーララーラ
森川選手も守備に集中
気持ちの途切れを感じさせないプレー
対するセレッソは、バックラインがゆったりとパス回し、フロンターレの攻撃心を焦らしているかのようだ。
そして一気に前線へ、フロンターレはファウルを犯し、フリーキックを与えてしまう。
強烈なブーイングの中、プレーは再開。浦上選手が冷静にボールを裁き、がら空きの左サイドにボールを投げつける。
それを伊藤彰選手が拾い、一気にドリブルで攻め上がる。最後は右に流し、長橋選手(背番号20:MF)がセンタリング。
ボールはゴールラインを割ってしまった。チャンスは潰れたか・・・違うぞ、フロンターレのコーナーキックだ。
サポーターも沸き立つ。こうなったらこの応援だ!!
ドカンと一発!決めてみよーおよ〜
大阪ゴールを、打ち破れ〜〜〜え〜〜〜
ボールは弾き返され、跳ね返りをミドルシュートも大外し。だが、この流れはフロンターレに傾いているぞ。
窮地に追い込まれ、逆に開き直ったフロンターレ
もはや失うものも無い
後はガンガン攻めるばかりだ
フロンターレの攻撃は止まらない。ゴール前の連携が乱れるが、完全に押し捲っている。
右サイドを徹底的に攻め立てる。ボールコントロールが今ひとつではあるが、セレッソを圧倒している。
後は決めるのみ・・・その瞬間が遂に訪れた!
フロンターレのコーナーキック。その後のゴール前の縺れから・・・もう訳が分からない。
確実なのは森川選手が先制点を叩き出した点。やったぞ!待望の1点だ〜!!
一応ゴールシーンを撮影したつもりだったが
興奮の余波でピンぼけしまくり
よって、得点を喜ぶサポーターの姿を代用
おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フローンターレ!!
先制点が決まれば、応援にもより熱が入る。だがピッチ上では、先制点を喫したセレッソが反撃中。
じりじりと攻め立てて、ヘディングシュートを何発もお見舞いする。
フロンターレはこの猛攻を凌ぎ切り、1点リードで前半を折り返す。
ハーフタイム中にオーロラビジョンを確認すると、森川選手がコーナーキックを、直接ヘッドで叩いていた映像が流れていた。
余りの興奮で、得点シーンもうろ覚えの私である。
他競技場の途中経過・試合結果もくまなくチェック
降格争いの京都・市原・神戸が
何れも負けているようだ
他力本願のフロンターレにとって
有り難い結果である
やるよ〜、やるよ〜、やるよ〜
この掛け声が無くして、フロンターレの応援を語る事は出来ない。
さあ、後半の火蓋が切って落とされる!何が何でも、絶対に勝利を頂くぞ!!
おおお〜おおおおお〜、フォルツァーフローンタレー!
だが気が付くと、セレッソが急襲から同点に・・・、無念。
フロンターレのウイークポイントは
後半開始直後に得点を喫しやすい点
今日も瞬時に崩されてしまった
出鼻を挫かれたフロンターレ。まだまだ同点、勝負は半分残っているぞ。
おおお〜おおおおお〜、フォルツァーフローンタレー!
今野選手(背番号28:MF)が左サイドライン際を足技で粘る。
セレッソの選手に倒されて、セットプレーのチャンス。反対側にクロスボールが送られたものの、セレッソの久藤選手(背番号30:DF)に落ちついてクリアされる。
そしてセレッソが、じりじりと攻撃に転ずる。フロンターレはセレッソの圧力に屈し、弱気のプレーが目立つ。
怖気づくな!その願いが通じたのか、今野選手が折り返し、鬼木選手(背番号7:MF)がシュートを放つ。
これはGK下川選手(背番号1)の正面。それでもシュートに持ち込むと持ち込まないとでは、天と地以上の差に等しい。
久野選手が足技で
セレッソサイドに迫る
しかし、セレッソの速攻も油断禁物
ボールを奪い取ってからの
攻守の切り替えは、かなり素早い
フロンターレもセレッソの乱れを突いて、左サイドを攻め上がる。だが攻撃に落ち着きが無く、ゴール前の連携がどうしても乱れがちだ。
フロンターレのディフェンスも、疲労の影響か足が止まる。
ならば応援でフォローだ!、一瞬の静寂の後、大声が観客席に響き渡る。
おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フローンターレ!!
が、セレッソはじっくり反撃し、コーナーキックをフリーの選手がヘッドで押し込んで、逆転のゴールが決まる。
逆転ぐらいで、失意に落ちてなるものか!奈落の底に転落するぐらいなら、悔いの残らぬ応援だ!!
おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フローンターレ!!
フローンターレ!どどどどどフローンターレ!!どどどどど
でも、本心この失点は悔やまれた
集中力が途切れなければ・・・と後悔先に立たず
フロンターレは伊藤彰選手が左サイドを覗う。だが攻撃は途端に途切れ、再びゴール前のピンチを迎える。
何とか耐え凌ぐフロンターレ。セレッソの選手は自在なボールコントロールで、面白いように攻撃を仕掛けてくる。
意地でも踏ん張ってくれ。ここで諦めては、全てが無に化してしまうぞ。
フローンターレ!フローンターレ!!
オーレ!オーレ!フーロンターレオーレ!
オーレ!オーレ!フーロンターレオーレ!
フロンターレは大石選手(背番号25:MF)を投入。だが直ぐには流れはより戻せず、セレッソの速攻が襲い掛かる。
時間が経過するにつれ、選手のミスも頻発。苦しい時間帯が続く。
セレッソ、杉本選手(背番号27:FW)の
強烈なシュートが
後半も20分余り経過。フロンターレは今野選手が、我那覇選手に裏を突いたパスを送る。
これはセレッソに読まれたものの、ボールは左に流れ、ヘディングシュートが炸裂。
これは下川選手のファインセーブに阻まれた。攻撃はここで潰え、一転セレッソの流れに。
・・・もつかの間、長橋選手が俊足を飛ばし、ドリブルから中央にクロスボールを放る。
そこからフロンターレのコーナーキックに。こうなったらこの応援だ!
ドカンと一発!決めてみよーおよ〜
大阪ゴールを、打ち破れ〜〜〜え〜〜〜
ショートコーナー2連発。セレッソのクリアも中途半端で、ボールは我那覇選手の足元へ。
振り向きざまにシュート!惜しくもボールはゴールポスト上方を通過。
続けて長橋選手が突破を図るも、最後はセレッソに2人がかりで封じ込まれた。
長橋選手が直線的に駆け上がる
だが、フラグ付近で捕まってしまった
セレッソは余裕の試合運び。見ていて憎たらしいばかりだ。
いや、フロンターレだって負けていないぞ。応援でピッチから焦点がずれていたら、左サイドからボールを盛んに押し込んでいる。
遂に同点ゴールが突き刺さる。誰がどうやって決めたんだ???。
それはともあれ、同点だ!!!!!
さあ、応援、応援、応援、応援・・・、とにかく応援一本で頑張るぞ〜。
おおおおお川崎、フロンターレをおうおう!
おおおおお川崎、フロンターレをおうおう!!
この勢いは止まらない、選手もサポーターも息を吹き返す。
数分後には今野選手が!セレッソ選手の影にボールは隠れ、下川選手は一歩も動けない。
やったぞ!一気の大大逆転だ!!!!!
応援に力がこもり、シュートチャンスを
2本とも撮影し損ねた
狂喜乱舞のサポーターでもどうぞ
劇的な展開にサポーターも大爆発。夢のJ1残留に驀進だ!
オーレ!オーレ!フーロンターレオーレ!
オーレ!オーレ!フーロンターレオーレ!
・・・どうしたのだ?遥か彼方でプレーが中断。主審が地面を指差し、途中交代の西澤選手が、ペナルティエリア内にボールを置いている。
事もあろうか、フロンターレがPKの大ピンチ。折角突き放したと思いきや、一瞬にして地獄に早代わり。
浦上選手が身構える、ガミさん、止めてくれ・・・。
主審のホイッスルが鳴り響き、西澤選手のPKが炸裂。浦上選手が反応し、気迫でボールを食い止めた!!
・・・が、西澤選手が詰め寄り、跳ね返りをゴールに叩き込む。天国から悲劇に叩き落される。
一度は止めたかと思ったが・・・
西澤選手の貪欲さには勝てなかった
だが落ち込んでは駄目だ。J1に生き残るためには、ここで怖気ついては、全てが無と化してしまう。
フロンターレの選手一同、歯を食いしばり懸命な反撃。長橋選手は混戦に巻き込まれ、足を引きずりピッチを退出。
ヤス(長橋選手のこと)!立ってくれ!ピッチに絶対戻ってくれ!!
その間にもセレッソは猛攻を仕掛ける。フロンターレも必死に反撃し、手に汗握る攻防。
緊迫した時が流れる。それは永遠にも感じられる。
応援だって息を抜く間は存在しない。最後の最後まで、懸命に声を振り絞るぞ!
おおお〜おおおおお〜、フォルツァーフローンタレー!
おおお〜おおおおお〜、フォルツァーフローンタレー!
伊藤彰選手も
表情をこわばらせながら
最後の力を振り絞る
彼の背後には大石選手が
一瞬の間をうかがい、飛び出しを図る
足を引きずりながらも
自らピッチに退出の長橋選手
頼む!絶対にピッチに戻ってくれ!!
(その後復帰、足は多少引きずっていた)
おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フローンターレ!!
長橋選手もピッチに戻り、フロンターレは決死の攻撃を披露。
セレッソは防戦一方。後は劇的逆転ゴールを決めるだけだ!
だがその前に主審の長い笛、試合は延長に縺れこむ。
オーロラビジョンで他競技場の経過を確認。J1残留を争う他のチームは、軒並み敗退。
だが、今はこの場の戦いに集中すべき。我々に出来る事は、気力を尽した応援のみ!
やるよ〜、やるよ〜、やるよ〜
この掛け声を待っていた。勝ち点3は惜しくも逃したが、意地でもVゴールで貴重な勝ち点をゲットするぞ!!
あーれー、あーれー、あーれーフロンターレ〜
あーれー、あれあれー、あーれーフロンターレ〜
あーれー、あーれー、あーれーフロンターレ〜
あーれー、あれあれー、あーれーフロンターレ〜
声は既に枯れている。だが、命の灯火が消えるまで、応援を、絶対に応援を止めないぞ!!
(いささかオーバーな表現ですが)
でも、撮影する瞬間は
どうしても声が止まる弱点も
これはルイス選手(背番号38:FW)が
首を引っ張られ、転倒した場面
多少休んだほうが、結果として大声を
維持できるメリットも否定出来ませんが
序盤はいい攻撃の形が
出来ていたような気も・・・
応援に気を奪われ、内容は忘れじまい
あーれー、あーれー、あーれーフロンターレ〜
あーれー、あれあれー、あーれーフロンターレ〜
時計の針は、午後6時を回る。北風はより冷たく、スタンド最上段の私には身に染みる。
ピッチ上は小康状態。両者が互いに攻めては守るの繰り返し。
フロンターレはサイドチェンジ。だが、ボールはセレッソの選手に一直線。
ディフェンスラインも崩れかけ、セレッソにゴール前を詰め寄られ、失点のピンチを迎える。
フロンターレの原田選手と
セレッソの田坂選手(背番号4:MF)が
足を揃えてダンスの競演?
ろっ骨は大丈夫かぁ・・・
フロンターレのコーナーキックが乱れ
左に流して攻め直そうも
選手は誰もおらず
フロンターレは速攻を再三披露。ルイス選手が俊足を飛ばし、ドリブルでセレッソゴールに迫る。
そして自らシュートを放つ。跳ね返りから混戦に縺れ、最後は今野選手がシュート。
フロンターレの波状攻撃。直後セレッソに反撃を食らったが、最後は浦上選手が落ち着いてセーブ。
意識は薄れつつある。だが応援を、応援は、応援こそ止めてなるものか!!
おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フローンターレ!!
おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フローンターレ!!
どどどどヘイ!どどどどヘイ!どどどどヘイ!
おおおおおぉぉぉぉ・・・レッツゴ-!
フロンターレの猛攻は更に続く、セレッソの守備網を打破するのは、時間の問題だ。
スピードではフロンターレが勝る
セレッソは必死に守るのが精一杯
フロンターレは間接フリーキックを得る。ちょこっとボールを蹴り出し、セレッソのゴールを狙うものの、ボールは相手選手の足に当たる。
そして延長戦は後半へなだれ込む。選手達がサイド交換をする僅かな間を経て、最後の応援に突入だ!
おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フローンターレ!!
直後、セレッソの怒涛の攻撃が襲い掛かる
激しい攻防の中、森川選手も崩れ落ち、ピッチの外に運ばれる。
森川!森川!、これ以上怪我人が増加したら、フロンターレは本当に燃え尽きてしまう。
サポーターの最前列に陣取る子ども達も懸命に声援。この一途な想いが聞こえるか。
フロンターレは前線にパスを再三繰り出すも、追い付く選手が不在である。
ここで森川選手が復帰。残り時間はもう僅か。力尽きるまで応援だ!
フローンターレ!どどどどどフローンターレ!!どどどどど
セレッソも西澤選手が前線で絡む
だが、体調がまだ不完全なのか
貪欲なプレーは、お目にしない
もう時間は少ない。フロンターレよ、絶対に勝って、夢と希望をつないでくれぇ〜。
おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フ・・・
おおーおおおおおおおおおおーーーーーーーー
応援から突如歓声へ。遥か彼方ではフロンターレの選手達が喜びあっている。
これはもしや・・・劇的なVゴールが突き刺さったぞぉぉぉぉぉ〜!!!!!
勝った、勝った、J1残留に希望が残ったぞ!!
決めたのは長橋選手。観客席ではゲートフラグが掲げられ、ヤス・ヤス・ヤス・ヤス・・・コールが炸裂だ!!
興奮で手が震えて
遠方が撮影不能だったので
その場面のサポーターの姿です
もう嬉しいったら、ありゃしない・・・
バックスタンドに挨拶を済ませた
選手一同
安堵の表情と緩やかな笑みがこぼれる
表彰台で「あんたが大賞の」
授与式に挑む今野選手
表情は少々緊張気味
窮地に追い込まれたフロンターレ、絶体絶命の大ピンチに劇的な勝利。
J1残留ラインに向け、市原との勝ち点差は7に接近。残り試合は3なので苦しい点には変化ないが、最後まで諦めずに闘い抜いた姿勢には大感激。
それが真のフロンターレ、最後の最後まで勝負を捨てず、貴重な勝ち星を奪い取った。
J1に残るもJ2に陥落するも、長い歴史に向け貴重な一勝。主力が抜ける中、奮闘した選手達に盛大な拍手を贈りたいです。
嬉しいなぁ〜。もうただ嬉しい。それだけで幸せだ〜。
ゴール裏のサポーターに応じる今野選手
今日のフォーメーションは今野・伊藤彰選手を
多少下げ、持ち味の2列目からの飛び出しを
最大限に活用
小林監督も、選手の活用方法はさすがです
あれだけ崩壊したチームを
ここまで戻してくれた手腕は評価したいです