川崎フロンターレ VS セレッソ大阪

J1 セカンドステージ 第12節



日   時 2000年11月11日 16:03
試合会場 等々力陸上競技場 (神奈川県川崎市)
天   候 曇り
観 客 数 5,024人 (苦悩・・・)
試  合  結  果
川   崎 前 半 大   阪
後 半
延長前半
延長後半
得   点   者
川崎:森川 拓巳(41分),久野 智昭(74分),
今野 章(79分),長橋 康弘(113分)
大阪:杉本 倫治(46分),藏田 茂樹(58分),
西澤 明訓(81分)



この試合で、J1・2全チームを生観戦達成・・・てだから何なの?
それと応援に熱がこもり、かつ寒さの身震いのため、写真はピンぼけ傾向です


J1死守に崖っぷちのフロンターレ。この日の対戦は、前節に引き続き大阪勢。
しかも相手はセレッソ大阪。ファーストステージで優勝を阻止し、因縁対決が再燃する。
雪辱に燃えるセレッソは、フロンターレをJ2に叩き落とし、息の根を止めにかかるだろう。
出場停止選手が3名と窮地に追い込まれたフロンターレ。もはや理論は理屈はもとより、奇跡のJ1残留の為には、90分で勝利以外の道は無い。
J1残留がほぼ絶望なのは、誰もが周知だ。だが最後の最後まで全力で戦い抜き、僅かな望みを託したい。

木の葉が枯れ落ちた木々

晩秋の等々力緑地
木々も紅葉を経て、冬支度にむかう
・・・嫌だ、こんなの見たくない
フロンターレと重なってしまう・・・



場内もガラガラ

セカンドステージ再開後
初のホームゲームながらも
場内は閑散とした有様
何故?弱いからって容易く見放されちゃうの?
強い北風ばかりが身に染みる・・・



光の筋

気分は重くなるばかり
等々力の夕暮れ同様
フロンターレに光明は残されているのか・・・


何時もの席に立つ。試合は始まってもいないのに、不安ばかりが先走り、悲愴感が覆う。
おや?サポーターが何時も以上に気持ちが高揚しているようだ。試合開始から20分以上もありながら、熱を帯びた応援が賑やしている。
そうだ、くよくよしても何も解決しない。ふと我に返り、応援体勢突入。
やるぞ!背水の陣である今だからこそ、気迫で応援するぞ!!
おおフロンターレ、おおフロンターレ、俺達の誇り〜
進め、進め、威風堂々、青と黒の戦士達〜〜

タオルマフラーを掲げた応援

先のことより先ず応援
タオルをピッチに掲げ、選手達にエールを贈る


競技場内に照明が燈る。選手達もピッチに登場。
行くぞ!絶対に勝つぞ!全てを応援に捧げるぞ!!!
そして今日は、川崎出身の箕輪選手(背番号5:DF)のJ1デビュー。
地元出身でもあり、盛大な拍手が沸き起こる。箕輪選手、晴れ舞台のびのびとやってくれ!
おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フローンターレ!!
おおお〜おおおおお〜、フォルツァーフローンタレー!
おおお〜おおおおお〜、フォルツァーフローンタレー!

応援開始

死ぬ気で応援しなければ
いつ何処で応援する機会があるのか
後悔するより先ず応援
悲しむのは後で幾らでも結構だ


サポーターの気迫とは裏腹に、ピッチ上の展開は両者控えめ。
ならば応援に専念だ!この日ばかりは応援が全く潰えない。
よし、いくぞ!ピッチ上をよそに、ガンガン応援だ!!!!!
おおおおお、おおおーおお、おおおおー、ソーレ川崎
おおおおお、おおおーおお、おおおおー、ソーレ川崎
川崎!川崎!川崎!・・・へい!ヘイヘイヘイヘイ!!

ヴァーモスヴァモス川崎ヴァモス、ヴァーモスヴァモスフローンターレ!
ヴァーモスヴァモス川崎ヴァモス、ヴァーモスヴァモスフローンターレ!
俺達のフロンターレ、今ここに〜
大阪を倒すんだ、さあー行こう!
アヴァンティーおお、川崎〜おお、ララーラララーララーラ
アヴァンティーおお、川崎〜おお、ララーラララーララーラ
知らぬ間にフロンターレが攻勢に転じている、応援のペースも徐々にテンポアップだ!!

白熱の応援

応援が一息つきそうな時間帯
しかし、止む気配は皆無
いや、より勢いを増しているかのようだ


おおおおお、おおおーおお、おおおおー、ソーレ川崎
おおおおお、おおおーおお、おおおおー、ソーレ川崎
川崎!川崎!川崎!・・・へい!ヘイヘイヘイヘイ!!

おお、伊藤彰、ゴールね・ら・え、シュートは・な・て!
おお、伊藤彰、ゴールね・ら・え、シュートは・な・て!
我那覇〜、ゴール、ゴール
我那覇〜、ゴール〜、ゴール〜!!

試合開始から10分以上、応援がようやく一段落。
・・・しないぞ、コールリーダーが「フローンターレ!」と絶叫し、皆後に続く。
こうなったら、絶対に応援を止めないぞ。手を抜いてJ2に陥落するより、我が身が滅びようともJ1に生き残る!
おおお〜おおおおお〜、フォルツァーフローンタレー!
おおお〜おおおおお〜、フォルツァーフローンタレー!

フロンターレのピンチ

試合内容は余り把握しなかったが
セレッソがじりじりと攻める展開
この場面はフロンターレが
バックヘッドでゴールラインに逃げる


フロンターレの攻撃に勢いが失せている。中盤からまるで前に出ない。
ううむ〜、ならばもっともっと応援だ!!
おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フローンターレ!!

おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フローンターレ!!

どどどどヘイ!どどどどヘイ!どどどどヘイ!
おおおおおぉぉぉぉ・・・レッツゴ-!

フロンターレはサイドを突き、通用しないと見るやロングパスへ前線へ。
内容はもうひとつ。突破力の誇る選手が不在な影響か、派手な攻撃は影を潜めている。

原田選手

ろっ骨骨折の原田選手(背番号34:MF)も
強行出場でピッチを駆け回る
自らの危険より、チーム状況最優先のプレーに
盛大な拍手が沸く
(加藤久、それこそプロの執念だ:余談)


20分を経過しても、応援の勢いは低下しない。
そしてタオルを振り回す。豪快な回転で、ピッチに気迫を送り込むぞ。
おおおおお川崎、フロンターレをおうおう!
おおおおお川崎、フロンターレをおうおう!!

フロンターレの前線の連携は乱れ勝ち、それでも我那覇選手(背番号27:FW)がまずまずのボールコントロール。
背後から久野選手(背番号23:MF)が走りこんでシュート!
前線の動きはいま一歩。だが、2列目からの飛び出しは、有効になりつつある。

タオルを振り回す

実際は写真以上の大迫力
タオルを振る腕に、力がこもる



箕輪選手のタックル

ピッチ上ではセレッソの速攻が
ここはフロンターレの守備陣が踏ん張る
箕輪選手が渾身のスライディング
彼のプレーに、一段と大きな拍手が
箕輪!箕輪!

おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フローンターレ!!

懸命の応援とは相反し、フロンターレの攻撃はセレッソの守備に押されがち。
フロンターレは中央のボールを、右サイドの箕輪選手に叩くものの、セレッソのプレッシャーに押されてしまい、浦上選手(背番号1:GK)に戻すのが精一杯。
消極的なプレーに、サポーターからは怒りの声・・・、もつかの間、「森川!」コールが勃発。
J1昇格の立役者、森川選手(背番号29:DF)もスタメン登場。彼に懸ける期待は半端じゃない。
だが、フロンターレはどうしても前に出ない。対するセレッソもミスが目立ち、両者糸口が見出せない。
勿論応援は休まない。ピッチで選手が休息の間が無いと同様、サポーターだって休む暇なんて、絶対に有り得ないのだ!
おおおおお、おおおーおお、おおおおー、ソーレ川崎
おおおおお、おおおーおお、おおおおー、ソーレ川崎
川崎!川崎!川崎!・・・へい!ヘイヘイヘイヘイ!!

浦上選手のセーブ

セレッソの低い弾丸シュートを
浦上選手がファインセーブ
意地でも失点を許さない


セレッソのコーナーキックが連続して襲う。最後は空中戦で繋ぎ、フロンターレゴール前でヘッドで落とす。
これは浦上選手が落ち着いてセーブ。森島(背番号8:MF ベンチ入りせず)・西澤(背番号9:FW)を欠くセレッソの破壊力は、それほど驚異でもない。
フロンターレはセレッソの連携のミスに乗じ、伊藤彰選手(背番号19:MF)が左サイドを駆け上がり、強烈なシュート!
その後も押し捲るが、どうしてもセレッソのゴールを割るに至らない。
ようやく攻め込んだ、「前に!」の意味を込めて、この応援だ〜。
アヴァンティーおお、川崎〜おお、ララーラララーララーラ

森川選手の守備

森川選手も守備に集中
気持ちの途切れを感じさせないプレー


対するセレッソは、バックラインがゆったりとパス回し、フロンターレの攻撃心を焦らしているかのようだ。
そして一気に前線へ、フロンターレはファウルを犯し、フリーキックを与えてしまう。
強烈なブーイングの中、プレーは再開。浦上選手が冷静にボールを裁き、がら空きの左サイドにボールを投げつける。
それを伊藤彰選手が拾い、一気にドリブルで攻め上がる。最後は右に流し、長橋選手(背番号20:MF)がセンタリング。
ボールはゴールラインを割ってしまった。チャンスは潰れたか・・・違うぞ、フロンターレのコーナーキックだ。
サポーターも沸き立つ。こうなったらこの応援だ!!
ドカンと一発!決めてみよーおよ〜
大阪ゴールを、打ち破れ〜〜〜え〜〜〜

ボールは弾き返され、跳ね返りをミドルシュートも大外し。だが、この流れはフロンターレに傾いているぞ。

フロンターレの猛攻

窮地に追い込まれ、逆に開き直ったフロンターレ
もはや失うものも無い
後はガンガン攻めるばかりだ


フロンターレの攻撃は止まらない。ゴール前の連携が乱れるが、完全に押し捲っている。
右サイドを徹底的に攻め立てる。ボールコントロールが今ひとつではあるが、セレッソを圧倒している。
後は決めるのみ・・・その瞬間が遂に訪れた!
フロンターレのコーナーキック。その後のゴール前の縺れから・・・もう訳が分からない。
確実なのは森川選手が先制点を叩き出した点。やったぞ!待望の1点だ〜!!

先制点に沸き立つサポーター

一応ゴールシーンを撮影したつもりだったが
興奮の余波でピンぼけしまくり
よって、得点を喜ぶサポーターの姿を代用


おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フローンターレ!!

先制点が決まれば、応援にもより熱が入る。だがピッチ上では、先制点を喫したセレッソが反撃中。
じりじりと攻め立てて、ヘディングシュートを何発もお見舞いする。
フロンターレはこの猛攻を凌ぎ切り、1点リードで前半を折り返す。
ハーフタイム中にオーロラビジョンを確認すると、森川選手がコーナーキックを、直接ヘッドで叩いていた映像が流れていた。
余りの興奮で、得点シーンもうろ覚えの私である。

他競技場の試合内容

他競技場の途中経過・試合結果もくまなくチェック
降格争いの京都・市原・神戸が
何れも負けているようだ
他力本願のフロンターレにとって
有り難い結果である


やるよ〜、やるよ〜、やるよ〜
この掛け声が無くして、フロンターレの応援を語る事は出来ない。
さあ、後半の火蓋が切って落とされる!何が何でも、絶対に勝利を頂くぞ!!
おおお〜おおおおお〜、フォルツァーフローンタレー!
だが気が付くと、セレッソが急襲から同点に・・・、無念。

セレッソの猛攻

フロンターレのウイークポイントは
後半開始直後に得点を喫しやすい点
今日も瞬時に崩されてしまった


出鼻を挫かれたフロンターレ。まだまだ同点、勝負は半分残っているぞ。
おおお〜おおおおお〜、フォルツァーフローンタレー!
今野選手(背番号28:MF)が左サイドライン際を足技で粘る。
セレッソの選手に倒されて、セットプレーのチャンス。反対側にクロスボールが送られたものの、セレッソの久藤選手(背番号30:DF)に落ちついてクリアされる。
そしてセレッソが、じりじりと攻撃に転ずる。フロンターレはセレッソの圧力に屈し、弱気のプレーが目立つ。
怖気づくな!その願いが通じたのか、今野選手が折り返し、鬼木選手(背番号7:MF)がシュートを放つ。
これはGK下川選手(背番号1)の正面。それでもシュートに持ち込むと持ち込まないとでは、天と地以上の差に等しい。

久野選手の攻撃

久野選手が足技で
セレッソサイドに迫る



セレッソの速攻

しかし、セレッソの速攻も油断禁物
ボールを奪い取ってからの
攻守の切り替えは、かなり素早い


フロンターレもセレッソの乱れを突いて、左サイドを攻め上がる。だが攻撃に落ち着きが無く、ゴール前の連携がどうしても乱れがちだ。
フロンターレのディフェンスも、疲労の影響か足が止まる。
ならば応援でフォローだ!、一瞬の静寂の後、大声が観客席に響き渡る。
おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フローンターレ!!

が、セレッソはじっくり反撃し、コーナーキックをフリーの選手がヘッドで押し込んで、逆転のゴールが決まる。
逆転ぐらいで、失意に落ちてなるものか!奈落の底に転落するぐらいなら、悔いの残らぬ応援だ!!
おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フローンターレ!!
フローンターレ!
どどどどどフローンターレ!!どどどどど

セレッソの2点目

でも、本心この失点は悔やまれた
集中力が途切れなければ・・・と後悔先に立たず


フロンターレは伊藤彰選手が左サイドを覗う。だが攻撃は途端に途切れ、再びゴール前のピンチを迎える。
何とか耐え凌ぐフロンターレ。セレッソの選手は自在なボールコントロールで、面白いように攻撃を仕掛けてくる。
意地でも踏ん張ってくれ。ここで諦めては、全てが無に化してしまうぞ。
フローンターレ!フローンターレ!!
オーレ!オーレ!フーロンターレオーレ!
オーレ!オーレ!フーロンターレオーレ!
フロンターレは大石選手(背番号25:MF)を投入。だが直ぐには流れはより戻せず、セレッソの速攻が襲い掛かる。
時間が経過するにつれ、選手のミスも頻発。苦しい時間帯が続く。

杉本選手のシュート

セレッソ、杉本選手(背番号27:FW)の
強烈なシュートが


後半も20分余り経過。フロンターレは今野選手が、我那覇選手に裏を突いたパスを送る。
これはセレッソに読まれたものの、ボールは左に流れ、ヘディングシュートが炸裂。
これは下川選手のファインセーブに阻まれた。攻撃はここで潰え、一転セレッソの流れに。
・・・もつかの間、長橋選手が俊足を飛ばし、ドリブルから中央にクロスボールを放る。
そこからフロンターレのコーナーキックに。こうなったらこの応援だ!
ドカンと一発!決めてみよーおよ〜
大阪ゴールを、打ち破れ〜〜〜え〜〜〜


ショートコーナー2連発。セレッソのクリアも中途半端で、ボールは我那覇選手の足元へ。
振り向きざまにシュート!惜しくもボールはゴールポスト上方を通過。
続けて長橋選手が突破を図るも、最後はセレッソに2人がかりで封じ込まれた。

長橋選手の攻撃

長橋選手が直線的に駆け上がる
だが、フラグ付近で捕まってしまった


セレッソは余裕の試合運び。見ていて憎たらしいばかりだ。
いや、フロンターレだって負けていないぞ。応援でピッチから焦点がずれていたら、左サイドからボールを盛んに押し込んでいる。
遂に同点ゴールが突き刺さる。誰がどうやって決めたんだ???。
それはともあれ、同点だ!!!!!
さあ、応援、応援、応援、応援・・・、とにかく応援一本で頑張るぞ〜。
おおおおお川崎、フロンターレをおうおう!
おおおおお川崎、フロンターレをおうおう!!

この勢いは止まらない、選手もサポーターも息を吹き返す。
数分後には今野選手が!セレッソ選手の影にボールは隠れ、下川選手は一歩も動けない。
やったぞ!一気の大大逆転だ!!!!!

大逆転に喜ぶサポーター

応援に力がこもり、シュートチャンスを
2本とも撮影し損ねた
狂喜乱舞のサポーターでもどうぞ


劇的な展開にサポーターも大爆発。夢のJ1残留に驀進だ!
オーレ!オーレ!フーロンターレオーレ!
オーレ!オーレ!フーロンターレオーレ!
・・・どうしたのだ?遥か彼方でプレーが中断。主審が地面を指差し、途中交代の西澤選手が、ペナルティエリア内にボールを置いている。
事もあろうか、フロンターレがPKの大ピンチ。折角突き放したと思いきや、一瞬にして地獄に早代わり。
浦上選手が身構える、ガミさん、止めてくれ・・・。
主審のホイッスルが鳴り響き、西澤選手のPKが炸裂。浦上選手が反応し、気迫でボールを食い止めた!!
・・・が、西澤選手が詰め寄り、跳ね返りをゴールに叩き込む。天国から悲劇に叩き落される。

PKを一度は止めた浦上選手のプレー

一度は止めたかと思ったが・・・
西澤選手の貪欲さには勝てなかった


だが落ち込んでは駄目だ。J1に生き残るためには、ここで怖気ついては、全てが無と化してしまう。
フロンターレの選手一同、歯を食いしばり懸命な反撃。長橋選手は混戦に巻き込まれ、足を引きずりピッチを退出。
ヤス(長橋選手のこと)!立ってくれ!ピッチに絶対戻ってくれ!!
その間にもセレッソは猛攻を仕掛ける。フロンターレも必死に反撃し、手に汗握る攻防。

緊迫した時が流れる。それは永遠にも感じられる。
応援だって息を抜く間は存在しない。最後の最後まで、懸命に声を振り絞るぞ!
おおお〜おおおおお〜、フォルツァーフローンタレー!
おおお〜おおおおお〜、フォルツァーフローンタレー!

伊藤彰選手と大石選手

伊藤彰選手も
表情をこわばらせながら
最後の力を振り絞る
彼の背後には大石選手が
一瞬の間をうかがい、飛び出しを図る



ピッチ外に逃れる長橋選手

足を引きずりながらも
自らピッチに退出の長橋選手
頼む!絶対にピッチに戻ってくれ!!
(その後復帰、足は多少引きずっていた)


おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フローンターレ!!

長橋選手もピッチに戻り、フロンターレは決死の攻撃を披露。
セレッソは防戦一方。後は劇的逆転ゴールを決めるだけだ!
だがその前に主審の長い笛、試合は延長に縺れこむ。
オーロラビジョンで他競技場の経過を確認。J1残留を争う他のチームは、軒並み敗退。
だが、今はこの場の戦いに集中すべき。我々に出来る事は、気力を尽した応援のみ!
やるよ〜、やるよ〜、やるよ〜
この掛け声を待っていた。勝ち点3は惜しくも逃したが、意地でもVゴールで貴重な勝ち点をゲットするぞ!!
あーれー、あーれー、あーれーフロンターレ〜
あーれー、あれあれー、あーれーフロンターレ〜
あーれー、あーれー、あーれーフロンターレ〜
あーれー、あれあれー、あーれーフロンターレ〜

声は既に枯れている。だが、命の灯火が消えるまで、応援を、絶対に応援を止めないぞ!!
(いささかオーバーな表現ですが)

ルイス選手が転倒

でも、撮影する瞬間は
どうしても声が止まる弱点も
これはルイス選手(背番号38:FW)が
首を引っ張られ、転倒した場面
多少休んだほうが、結果として大声を
維持できるメリットも否定出来ませんが



フロンターレの攻撃

序盤はいい攻撃の形が
出来ていたような気も・・・
応援に気を奪われ、内容は忘れじまい


あーれー、あーれー、あーれーフロンターレ〜
あーれー、あれあれー、あーれーフロンターレ〜

時計の針は、午後6時を回る。北風はより冷たく、スタンド最上段の私には身に染みる。
ピッチ上は小康状態。両者が互いに攻めては守るの繰り返し。
フロンターレはサイドチェンジ。だが、ボールはセレッソの選手に一直線。
ディフェンスラインも崩れかけ、セレッソにゴール前を詰め寄られ、失点のピンチを迎える。

原田選手と田坂選手

フロンターレの原田選手と
セレッソの田坂選手(背番号4:MF)が
足を揃えてダンスの競演?
ろっ骨は大丈夫かぁ・・・



フロンターレのチャンス

フロンターレのコーナーキックが乱れ
左に流して攻め直そうも
選手は誰もおらず


フロンターレは速攻を再三披露。ルイス選手が俊足を飛ばし、ドリブルでセレッソゴールに迫る。
そして自らシュートを放つ。跳ね返りから混戦に縺れ、最後は今野選手がシュート。
フロンターレの波状攻撃。直後セレッソに反撃を食らったが、最後は浦上選手が落ち着いてセーブ。
意識は薄れつつある。だが応援を、応援は、応援こそ止めてなるものか!!
おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フローンターレ!!

おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フローンターレ!!

どどどどヘイ!どどどどヘイ!どどどどヘイ!
おおおおおぉぉぉぉ・・・レッツゴ-!

フロンターレの猛攻は更に続く、セレッソの守備網を打破するのは、時間の問題だ。

フロンターレの波状攻撃

スピードではフロンターレが勝る
セレッソは必死に守るのが精一杯


フロンターレは間接フリーキックを得る。ちょこっとボールを蹴り出し、セレッソのゴールを狙うものの、ボールは相手選手の足に当たる。
そして延長戦は後半へなだれ込む。選手達がサイド交換をする僅かな間を経て、最後の応援に突入だ!
おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フローンターレ!!

セレッソの猛攻

直後、セレッソの怒涛の攻撃が襲い掛かる


激しい攻防の中、森川選手も崩れ落ち、ピッチの外に運ばれる。
森川!森川!、これ以上怪我人が増加したら、フロンターレは本当に燃え尽きてしまう。
サポーターの最前列に陣取る子ども達も懸命に声援。この一途な想いが聞こえるか。
フロンターレは前線にパスを再三繰り出すも、追い付く選手が不在である。
ここで森川選手が復帰。残り時間はもう僅か。力尽きるまで応援だ!
フローンターレ!どどどどどフローンターレ!!どどどどど

セレッソも反撃

セレッソも西澤選手が前線で絡む
だが、体調がまだ不完全なのか
貪欲なプレーは、お目にしない


もう時間は少ない。フロンターレよ、絶対に勝って、夢と希望をつないでくれぇ〜。
おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フ・・・

おおーおおおおおおおおおおーーーーーーーー
応援から突如歓声へ。遥か彼方ではフロンターレの選手達が喜びあっている。
これはもしや・・・劇的なVゴールが突き刺さったぞぉぉぉぉぉ〜!!!!!
勝った、勝った、J1残留に希望が残ったぞ!!
決めたのは長橋選手。観客席ではゲートフラグが掲げられ、ヤス・ヤス・ヤス・ヤス・・・コールが炸裂だ!!

Vゴールが決まった直後

興奮で手が震えて
遠方が撮影不能だったので
その場面のサポーターの姿です
もう嬉しいったら、ありゃしない・・・



バックスタンドに挨拶を終えた選手達

バックスタンドに挨拶を済ませた
選手一同
安堵の表情と緩やかな笑みがこぼれる



授与式に挑む今野選手

表彰台で「あんたが大賞の」
授与式に挑む今野選手
表情は少々緊張気味


窮地に追い込まれたフロンターレ、絶体絶命の大ピンチに劇的な勝利。
J1残留ラインに向け、市原との勝ち点差は7に接近。残り試合は3なので苦しい点には変化ないが、最後まで諦めずに闘い抜いた姿勢には大感激。
それが真のフロンターレ、最後の最後まで勝負を捨てず、貴重な勝ち星を奪い取った。
J1に残るもJ2に陥落するも、長い歴史に向け貴重な一勝。主力が抜ける中、奮闘した選手達に盛大な拍手を贈りたいです。
嬉しいなぁ〜。もうただ嬉しい。それだけで幸せだ〜。

今野選手

ゴール裏のサポーターに応じる今野選手
今日のフォーメーションは今野・伊藤彰選手を
多少下げ、持ち味の2列目からの飛び出しを
最大限に活用
小林監督も、選手の活用方法はさすがです
あれだけ崩壊したチームを
ここまで戻してくれた手腕は評価したいです



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