柏レイソル VS 川崎フロンターレ

J1 セカンドステージ 第13節



日   時 2000年11月18日 19:04
試合会場 日立柏サッカー場 (千葉県柏市)
天   候 晴れ
観 客 数 10,382人
試  合  結  果
前 半 川   崎
後 半
     
     
得   点   者
柏:黄 善洪(44分)






J1も残り試合はたったの。J1残留に向け後が無いフロンターレは、セカンドステージ制覇に執念を燃やす柏との一戦だ。
前節延長勝ちしたものの、依然窮地のフロンターレ。市原・京都の試合結果が気になるが、もう無我夢中で勝利・・・それも90分間勝ち、を重ねる以外の手段は残されず。
柏だって怪我人が多く、ベストイレブンとは言い難い。フロンターレの勝機は必ず訪れる。
もう勝つしか無い。勝って勝って・・・奇跡のJ1残留を祈るだけだ。
その為には力の限り応援し尽くす事。柏サポーターの圧力は半端じゃ無いが、絶対に負けてなるものか!

柏の横断幕

ゴール裏の観客席に立ち入ると
いきなり威圧感溢れる柏の横断幕に遭遇
一瞬入り口を勘違いした
文字通り四面楚歌のアウェイ戦



柏のサポーター1

反対側、柏のゴール裏からは紫の閃光が
写真で確認すると・・・しっかりと点滅灯が
その右には何か管を持つ人が、これは一体・・・



柏のサポーター2

ドライアイスらしき煙が豪快に噴き出す
よくここまで仕込んだ事
我がふろん太君など、まるで相手にならないなぁ


観客席では他競技場の試合情報が交錯しているが、市原が延長勝ちした模様。フロンターレが残り3勝し市原が全敗しても、勝ち点差で並ぶのが精一杯。
得失点差を加味すれば、J1残留は絶望的。観客席からは諦めを通り越した嘲笑い(開き直り?)の空気が。
試合を前にして無念・・・、いやいや、今は目の前の勝負に全力を注ぐ事だけだ。
ゴール裏が極端に狭い柏サッカー場。サポーターが密着すれば、応援も必然的に熱がこもる。
間もなく試合開始のホイッスル。少々苦笑いを浮かべつつ、気落ちせずに応援開始だ〜。
おおおおお川崎、フロンターレをおうおう!
おおおおお川崎、フロンターレをおうおう!!

おおおおお、おおおーおお、おおおおー、ソーレ川崎
おおおおお、おおおーおお、おおおおー、ソーレ川崎
川崎!川崎!川崎!・・・へい!ヘイヘイヘイヘイ!!


蛇足だが、場内アナウンスよ、今日の試合はVS広島じゃないぞ〜。
そら見ろ、サポーターからは大ブーイングじゃないか・・・。

応援開始

観客席が狭すぎで
広角側で撮影しても
ご覧の密着状態
おおお、ハートが燃えるぜ!



今野選手

軽快なフットワークで
柏のDFを振り切りにかかる
今野選手(背番号28:MF 中央の選手)
だが、最後は柏の選手に奪われた


おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フローンターレ〜!!

手すりによじ登り、応援に夢中の為か、試合内容は今ひとつ把握し切れない。
だが序盤から柏の厚い攻撃が。フロンターレは強い当たりの守備で応対する展開。
その結果、フロンターレのファウルが頻発する。ゴール脇で柏の選手を倒してしまい、フリーキックのピンチ。
ボールは浦上選手(背番号1:GK)の正面へ。フロンターレも一気に反撃を試み、今野選手が一度止めて、最前線の我那覇選手(背番号27:FW)へパスが通る。
・・・が、飛び出すタイミングがずれてしまい、またもやオフサイドの判定。
我那覇選手の抜け出しからのオフサイドは、依然解消さないとは・・・。悔しさでジタバタする。
嘆く間もなく、柏の反撃。フロンターレはまたファウルを犯し、セットプレーのピンチが連続する。
そして柏のヘディングシュートが襲う。あらゆるプレーで柏に圧倒されてしまい、フロンターレは反撃の余地がこの時点で薄れつつあるようだ。

前方を覗う今野選手

鋭い眼光で前方を覗う今野選手
その前に我那覇>森川(背番号29:DF)選手の
流れがあったが、シュートの体勢には至らず


前半も10分以上経過。フロンターレは柏のプレッシャーに及び腰なのか、中盤から全然前に出なくなる。
折角のスローインすら、柏の選手に容易く奪われる始末。中盤のルーズボールは軒並み柏に拾われて、試合の主導権を完全に奪われる。
久野選手(背番号23:MF)もあっさりボールを奪われる。ボールを中央の我那覇選手に集中させるも、柏の守備はがっちり固く、らちがあかない状況だ。
ここで珍しい応援登場。相川七瀬バージョンだぁ〜。
お・お・お・おおおおお、川崎オレ!オレ!!
お・お・お・おおおおお、レッツゴ-ォオーオオオオオオーヘイ!

平山選手

柏の平山選手(背番号6:MF)が
すいすいと左サイドを攻める
ボールコントロールのスピードは
柏が圧倒している



伊藤彰選手の攻撃

フロンターレも伊藤彰選手(背番号19:MF)が
懸命に前線で奮闘するも
柏のマークが厳しく、自在なプレーは封じ込まれる
最後は洪選手(背番号20:DF)が落ち着いてクリア


場は変わり、浦上選手のゴールキック。中央で両チームの選手が激しい空中戦。
ヘッドで互いに競り合うが、最後は柏に奪われる。
それならと、伊藤彰選手が右サイドを得意のドリブル。だが最後は渡辺毅選手(背番号4:DF)の激しいスライディングに阻まれる。
それでもフロンターレが押し気味の時間帯。前線の我那覇選手もパスを受けるや、ヘッドでゴールを狙う。
続けてボールを受けると、我那覇選手は一度後ろに戻す。そして背後から走りこんだ選手がシュートを放つ。
ボールは柏の選手に当たり、コーナーキックのチャンス。続けてゴール前でファウルを受け、フリーキックを得る。
キッカーは原田選手(背番号34:MF)。だが願い虚しく、キック直後に反則を受けてしまい、貴重なチャンスを逃してしまった。

激しいブーイング

柏のボールと判明すると
フロンターレのサポータからは強烈なブーイング
ピッチとの距離が近いので、圧力は相当のもの?


なおフロンターレ優位は続く。スローインから左サイドに折り返し、最後は久野選手がシュートを放つ。
これは柏の南選手(背番号1:GK)正面。惜しいチャンスに観客席はどっと沸く。
だが、調子が良かったのはここまで。フロンターレの攻撃はトラップミス等拙攻が目立つ。
かと思えば、長橋選手(背番号20:MF)のパスはミスッてサイドラインを割ってしまうし、我那覇選手への足元のパスは、つま先から零れ落ちて、柏の選手に渡る始末。
柏の攻撃は一見淡白だが、自力に勝るためか、フロンターレのゴールを幾度となく脅かす。
まずいぞ・・・、ならば応援でカバーするのみだ!
おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フローンターレ!!

フロンターレもゴール正面の今野選手にパスが、だが柏の守りが一足早く、どうしても通らない・・・。
萩村選手(背番号2:MF)のミスに乗じて、長橋選手がシュート!・・・も打てず。虚しいぞ。

大石選手のプレー

左サイドを大石選手(背番号25:MF)が
懸命に突破を図ろうとするが
これまた柏のスローインになってしまった
プレートは全く関係ないですが
我那覇選手を除き
皆金髪をやめてしまった様子


柏の猛攻を凌いだフロンターレは、伊藤彰選手が後方からドリブルで駆け上がろうとするも、柏のプレッシャーが異様に厳しく、持ち味が発揮できずじまい。
今度は左サイドの我那覇選手へ鋭いパス。だがこれも無情のオフサイド。
柏の猛攻は止まらない。中盤付近から盛んにクロスを放り、フロンターレゴールに迫る。
プレーの制度は徐々に向上している様だ。激しい柏の攻撃を、フロンターレは何処まで我慢出来るのだろうか・・・。
フロンターレの幾度とない懸命な反撃も、柏にあっさりと封じ込まれる。
一気のカウンターと思いきや、一瞬して柏にボールを奪われ、選手が攻め上がった空間を突破されてシュートをお見舞いされる具合。
これじゃ何時やられるのか、あああぁぁぁ・・・。

大石選手の反則

お約束と言うべきか
フロンターレのファウルは収束せず
セットプレーを与えては、柏の思うつぼ



伊藤彰選手のドリブル

連携が乱れがちなフロンターレは
伊藤彰選手のドリブル頼り
だが、各上の柏には、殆ど歯が立たない


前半も残り僅かな時間帯。柏はコーナーキックから、フロンターレのゴールネットを揺らしに掛かる。
柏の猛攻を凌いだフロンターレ。浦上選手が勢いをつけ、ボールを選手に送る。
さあ、ここから一気の大逆襲だ〜!
おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フローン・・・

て歌い切ったかどうかしない間に、柏にボールを奪取されてしまった。まだ全然中盤にも達していないのに。
柏の守備位置は的確で、フロンターレはパスコースにすら迷っているようだ。
伊藤彰選手にスルーパスを送ろうとしても、パスの先には柏の選手。これでは攻撃のしようが無い。

今野選手が迫るも・・・

今野選手が懸命にボールを追うも
既に柏の守備範囲


柏の猛攻は止まらない。鋭いクロスボールがフロンターレを襲う。
長橋選手がゴールラインに逃れるのが精一杯。柏はコーナーキックから、更なる攻撃を仕掛けてくる。
一度は攻撃を凌いだものの、ボールは中盤で柏に拾われて、右サイドを豪快にオーバーラップしてきた洪選手に鋭いパスが通る。
そのままゴール付近に迫り、センタリング。反対側を詰めてきた黄選手(背番号31:FW)にヘッドで押し込まれ、痛い失点を喫してしまう。
程なく前半終了。柏のレベルの高さに、フロンターレは手も足も出ず歯痒さばかりだ。

洪選手のクロス

洪選手のスピードの速さに
フロンターレの守備は完全に崩されてしまった



柏の先制点が決まる

失点に肩を落とすダニエル選手(背番号36:DF)が
まだ試合は半分、ここで落ち込んじゃ駄目だぁ!


ハーフタイムも瞬く間に終了。残す45分、全力で応援するぞ!
おや?何か紙が配布されている。どうやら新しい応援の歌詞カードのようだ。
「今すぐ覚えろ」と書かれていた通り、応援を繰り返す、何とか覚えつついると、選手達がピッチに登場。
応援じゃないですが、最後に意地を見せてくれ。無抵抗でJ2に陥落じゃ、サポーターとしてもやり切れないぞ!
オーオーオー、オーオーオー
魂こめてたたかえ
オーオーオー、オーオーオー
最後に意地を見せろよ
オーオーオー、オーオーオーオオー
オーオオー、オオオー!!
(一部無断改変:笑)

応援再開

確かにJ1残留は絶望的
だが、今は勝負に集中するのみ
だからこそ、少しでも意地と気迫を見せて欲しい
実力差は歴然だが、勝負は捨てちゃ駄目だ


おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フローンターレ!!

盛大な応援とは裏腹に、後半開始早々、柏の猛攻がフロンターレを襲う。
柏のクロスボールを、森川選手(背番号29:DF)が足元で止める。だがクリアボールが極端に小さく、柏の大野選手(背番号10:MF)に拾われ、ダイレクトでシュート。
ボールはゴール枠を大きく反れる。柏の猛攻はこれだけで終わらない。
続けて北嶋選手(背番号9:FW)が貪欲にゴールを覗う。これは奥野選手(背番号4:DF)が必死に堪える。
だが、柏のコーナーキック。一度は押し返したに見えたが、前線の北嶋選手にボールが戻ってしまった。
そのまま豪快なシュートが襲う。低い弾丸は、ゴール枠をぎりぎりで掠め、フロンターレは事なきを得た。

柏の猛攻

柏の鋭いクロスボールを
長橋選手(左)も見送るのが精一杯



北嶋選手のシュートは外れた

最後は北嶋選手の強烈な一撃
ボールが枠に行かなくて、本当に助かった


運良く猛攻を止めたフロンターレ。柏の守備の落ち着きが戻らぬ間に、一気に反撃開始。
最後は我那覇選手?が右足を振り抜きシュートするが、これも枠に収まらず。
続けて久野選手が・・・ああ!また大野選手に奪われた。
そのままドリブルで駆け上がり、北嶋選手がヘッドで繋ぎ、最後は平山選手のヘディングシュート。
これは浦上選手が落ち着いてセーブするも、また北嶋選手がシュートの体勢。これはダニエル選手が体を張って防御。
フロンターレは守備一辺倒。反撃を試みるのだが、選手にその余裕は無いのか、柏にいとも簡単に封じ込まれてしまう。

大野選手のドリブル

久野選手からボールを奪取した
大野選手が一気に切り返す
この後のシーンは、冷や汗の連続


フロンターレも中央突破を図ろうとしているのだろうか、それとも攻撃を組み立てる余裕が喪失したのか。
中央をえぐりに図るものの、そこには柏の厚い守備陣が。何度も包囲網に捕まってしまう。
アヴァンティーおお、川崎〜おお、ララーラララーララーラ
前に進んで欲しいのはやまやまだ。だが、何も考えずに進んでも、自力に劣る以上、最後は粉砕されるのが関の山。

時間はどんどん流れてゆく、柏の猛攻はペースダウンする気配すら感じられず。
対するフロンターレは、選手の運動量も低下している様だ。柏の厳しいマークも、ボールを後ろに返すのが精一杯と、過酷さは増すばかりだ。
フロンターレのロングパスも全然通らない。反撃の糸口は、何処にも見出せない。

柏の反撃

柏はボールを拾うと直ちに反撃
これも一直線にドリブルされ
最後は角度が無い位置ながらも
シュートを放たれてしまった


俺達の、フロンターレ、今ここに〜
レイソルを倒すんだ、さあいこう〜!!!

サポーターの懸命な応援とは裏腹に、フロンターレの動きは精彩を欠く一方。
ダニエル選手の動きも鈍い。ドリブルで前線を覗うものの、柏の厳しいチェックに潰されてしまった。
それでも渾身の反撃。柏のゴール前で再三粘るものの、どうしてもゴールに届かない。
そして柏が左サイドを攻撃。そして至近距離からの強烈なシュートが、フロンターレゴールを襲う。
浦上選手がとっさに反応し、コーナーキックに逃れた。
と思いきや、柏のトリッキーなプレーに、フロンターレの選手は罠に掛かる。
コーナーに向け、柏の選手が爆走。それに吊られて、他の選手もボールの方へ。
ショートコーナーか・・・いや、逆を突いて、ファーサイドへのコーナーキックだ!!
それに翻弄されたのか、最後はダニエル選手が柏の選手を押し倒し、イエローカードの洗礼。
その後も柏の充実した攻撃に、フロンターレは防戦一方の苦々しい展開。
このまま反撃する事無く、J2に陥落するだけなのか・・・。

何とか追い付こうとするが・・・

反対側では今野選手を始め
懸命に得点を狙っているのだが
個々のプレーに走り気味か
気持ちは重々承知出来るのだが・・・



イエローカードを受けたダニエル選手

イエローカードを受け
うなだれるダニエル選手
疲労の色が濃い


後半も30分付近、フロンターレも原田選手にボールが渡り、そのまま前線へ。
最後は我那覇選手の下へ。相手選手にボールをぶつけ、コーナーキックのチャンスだ。
と、同時にリカルジーニョ選手(背番号37:FW)を投入。残り15分、小林監督は賭けに出たようだ。
・・・が肝心のプレーは途切れてしまった。数少ないチャンスを潰してしまい、サポーターも沈黙。

そして柏が左サイドを突破。一度は攻撃を食い止めたが、ゴール前の危険な位置で、ボールを奪取されてしまった。
ボールは北嶋選手のヘッドへ。浦上選手が飛び出し、激しい空中での競り合いに。
遂にはダニエル選手が柏の選手を倒してしまい、ペナルティエリアぎりぎりの位置でセットプレーの大ピンチ。
頼む、絶対に、意地でも死んでも止めてくれ!!
おーおおー、レッツゴ-川崎!
おーおおー、フローンターレ!!

セットプレーからのボールは、混戦を経て、フロンターレゴールへ一直線。
最後は浦上選手が地面にボールを押さえつける。ゴールラインとの距離は・・・僅か10センチ程度!
危なかった・・・。

失点の大ピンチ

危険が連続の大ピンチ
失点を免れたのが、返って不思議な程


もう時間が無い、とにかく反撃してくれ〜。
だが、願いは虚しく、フロンターレの選手は運動量が顕著に低下。
柏のゴール前で、我那覇選手が必死に粘り、スローインを得たが、すぐさま柏に奪われてしまった。
そして一気のカウンター。最後は北嶋選手が強烈な一撃をお見舞い。
浦上選手が渾身のパンチングで逃れ、フロンターレも長橋選手が右サイドを一気に前線へ。
ゴールライン付近から鋭いクロスを送るものの、柏ゴール正面には遠く及ばない。
時間は刻一刻と過ぎる。残り時間も5分を切ったようだ。

平山選手の攻撃

平山選手(右)の運動量は、低下傾向無し
足が止まったフロンターレの守備を
盛んに振り切り、前線突破を図る
彼の勢いに、全く歯が立たない


柏は混戦から低いシュート。足元のボールを何とかクリアし、反撃開始。
・・・もどうしたのか、フロンターレの選手達は前に進まない。もう命一杯の疲労で、反撃の余力は喪失したのだろうか。
とにかく点を、点を取らねば始まらない。
もう時間も僅かだ、最後の最後、せめて一矢報いてくれ!
おおおおお、おおおーおお、おおおおー、ソーレ川崎
おおおおお、おおおーおお、おおおおー、ソーレ川崎
川崎!川崎!川崎!・・・へい!ヘイヘイヘイヘイ!!

おおお〜おおおおお〜、フォルツァーフローンタレー!
おおお〜おおおおお〜、フォルツァーフローンタレー!

フロンターレのパスワークは乱れている。柏の圧力が強く、対抗の術も無いのだろうか。

柏の優位な試合運び

もう、柏の一方的な試合運び
いたずらに時は流れて行く


そして運命のロスタイム。その時間は・・・僅か1分!!
あれだけプレーが中断したのに、何故1分?。やり切れなさが充満する。
柏は露骨な時間稼ぎへ。コーナーキックも徒歩で向かい、かつ無用な選手交代を仕組んでくる。
汚いぞ・・・、だがごく僅かな時間でも、フロンターレは最後の最後まで、諦めずに戦う以外、道は残されていないのだ。
このままじゃ、苦労してもぎ取ったJ1の座から転落してしまう。1%以下の可能性でも、可能性がある限り、勝負は捨てては駄目だ!

平山選手がコーナーキックへ向かうも・・・

コーナーキックに向かう平山選手も
ゆっくりと歩き、時間が過ぎるのを
悠然と待つばかり


コーナーキックを凌いだフロンターレ、右サイドを一気に反撃し、執念を燃やす。
・・・も虚しく、柏に防御される。柏の選手が足元にボールを置いて、落ち着き払い試合は再開。
だが、程なく試合終了のホイッスル。その瞬間、フロンターレの3年越しの夢は、脆くも崩壊した。
僅か1年でJ1から去らねばならぬ重い現実。それはただ厳しく、過酷でしか無かった。

試合に敗戦

J2陥落が決定した瞬間の選手達
落ち込みが激しかったり
意外とさばさばしていたり
表面的な様相は様々



真っ先にサポーターに向かう浦上選手

口を固く結び、真っ先にサポーターに向かう浦上選手
最後まで頑張った、でも力及ばなかった



開き直った?サポーター

覚悟を決めていたのか
選手達が立ち去った後のサポーターは
開き直った?様相
カメラに向かって
「来年は(J2)で注目されないから
今のうちに(カメラに)映ろう!」

はしゃぐ場面も
その傍ら、涙を流すサポーターの姿も


苦労の末掴んだJ1の座。それを僅か1年で手放すなんて・・・。
だが、不思議と涙は沸かなかった。当然本心は心底悔しいが、余りに冷酷過ぎて、逆に悲愴感が帯びてこない。
来年はJ2が舞台。年間44試合のサバイバルゲームが、我々を待ち受ける。
しかし今現在。心境を分析不能だ。J1の座が脆くも零れ落ちてしまった現実が、まだ実感として沸かないからだろうか。
今はただそれだけ。もう何も言葉はありません。
それでも一言付け加えるなら、残す2試合を全力で戦うのみ。以上です。


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