モンテディオ山形 VS 川崎フロンターレ

〜 J2 第22節 〜



日   時 2001年7月25日 19:00
試合会場 山形県総合運動公園陸上競技場 (山形県天童市)
天   候 晴れ
観 客 数 2,702人
試  合  結  果
山   形 前  半 川   
後  半
延長前半
延長後半
     
得   点   者
根本 亮助 74分   57分 伊藤 彰
堀井 岳也 105分      






石崎新監督就任後、初戦を勝利で飾れなかったフロンターレ。苦境の最中、第2ラウンドを敵地の山形で迎える。
前節は闘志を燃やしながらも、最後は新潟の地力に屈してしまった。山形の選手層を考慮すれば、「今度こそ勝利・・・」の淡い期待も浮かぶ。
とは言え、相手も下位脱出に燃えるべく、全力でフロンターレを叩きに来るのは断るまでも無いだろう。
ましてや石崎氏は、かつての監督。「恩返し」に燃えるべく、渾身の勝負を挑むだろう。
フロンターレはもう後が無い。どんな環境で勝負に挑むにせよ、選手たちには奮起を促したい。
平日の過酷なアウェイでの一戦だからこそ、より肝に銘じたい。

シャトルバスへの乗り場

駅前のバス停には、山形のフラグがさり気なく
これが競技場までの
シャトルバスへの乗り場だ!
これなら楽勝だ、と思ったのもつかの間・・・。



交通渋滞にはまり込む

バスは中々到着しない
待つに待たされ、出発は午後6時
ちょうどラッシュアワー帯の時間
駅前はご覧の混雑振り
渋滞を抜けるのに、30分以上を要してしまった
(写真は山形市役所前)



少ない応援グループ

競技場に到着すると、試合開始直前だ!
挨拶もそこそこ、ふろん太君をカバンから取り出し
慌てて応援準備を整える
しかし、平日のアウェイながら
実に人数が少ないこと・・・
不思議と、仙台サポーターも
中に混ざっているような気配も


早くも山形サポーターのテンションは最高だ。対するフロンターレのサポーターは、人数・声・・・。
どれをひとつ取っても、劣ってしまうのは明白だ。
だが、ここにいる以上は全力を尽くすのみ。仕事のストレスも長旅の疲れもぶっ飛ばし、ガンガン応援するぞ!!
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜


開始直後は、山形のボールコントロールが冴える。ホームの地の利を、遺憾なく発揮している。
サイドのスペースに狙いを定め、盛んにパスを繰り出してくる。
対するフロンターレは、選手の動きに精彩を欠く。既に足が重たい感じで、軽快さとは程遠い。
箕輪選手(背番号5:DF)が右サイドに沿ってパスを送る。そのまま前線に詰め寄ろうとするも、山形の選手に囲まれてしまう。
結局誰もフォローする事無く、ボールは山形に奪取されてしまった。

山形のコーナーキックへ

山形GK、鈴木選手(背番号1)のパスを
フロンターレはクリアミスを犯してしまう
のっけから山形のコーナーキックと
無駄なピンチを迎えてしまう


山形のコーナーキックは、相澤選手(背番号28:GK)がパンチでクリア。跳ね返りのボールを山形の選手がシュートするも、ボールは芯をとらえず大外れ。
山形の攻勢はなおも続く。箕輪選手のマークが極めて甘く、ゴール脇にぽっかりと空間が。
山形の選手がそれを見逃す筈も無い。フリースペースをドリブルで切れ込み、再びコーナーキックの場面へ。
跳ね返りのボールを、山形の選手と今野選手(背番号18:MF)が必死の奪い合い。直後、山形の選手が鋭く切れ込むものの、フロンターレは飯島選手(背番号31:DF)が落ち着いて対処。
・・・の間もなく、再び山形の選手が切れ込んでくる。フロンターレの選手に触れるか触れないかで、激しく倒れ込みPKをアピール。
幸いにPKは免れるも、またもや山形のコーナーキック。これも守り切ったが、ヒヤヒヤの時間帯だ。

飯島選手の守備

山形の突進に、飯島選手が冷静に対処
これは良く守ったもつかの間・・・



山形のフリーキック

山形の勢いは止まらず
コーナーキックに続いて
またもやセットプレーのピンチ
佐藤選手(背番号13:MF)が放った一撃は・・・



山形のシュートが炸裂

箕輪選手のマークをかいくぐり
強烈なヘディングシュートが炸裂
ボールは運良く、枠から外れてくれた


序盤のピンチを凌いだフロンターレ。中盤までボールを戻し、サイドから前線にロングパス。
好調の塩川選手(背番号24:MF 山形は古巣じゃぁ〜)が飛び出すも、パスが長すぎて山形の手中へ。
それでもフロンターレの優位は続く。中盤以降のこぼれ球を拾い、積極的に前進する。
山形の跳ね返りを、エジミウソン選手(背番号8:MF)がシュート。残念ながら勢いに失せ、山形にプレッシャーを与えるに至らず。
おやおや?聞き慣れない応援歌が。ひょっとしたら新バージョンか?私が知らないだけか??
バモスフロンターレー、バモスフロンターレー
フロンターレ〜、フロンターレ〜
声を出しながら応援を覚える。これで幾つ応援歌を覚えたのやら。

応援の効果が発揮されたか、徐々ではあるがフロンターレの選手が乗ってきた。
積極的にボールを押し込み、逆にコーナーキックのチャンスを得たぞ。
これはチャンスだ・・・。しかし、エジミウソン選手の蹴ったボールは、鈴木選手があっさりとキャッチ。
それでもフロンターレが優位な展開。右サイドを伊藤彰選手(背番号19:FW)が、アウトラインから回り込む。ラストパスには至らぬも、再びコーナーキックだ!
今度こそ・・・の願いも空しく、またもや鈴木選手がキャッチ。セットプレーが数少ない得点のチャンスだけに、もっと大切に攻めて欲しかった。

フロンターレのコーナーキックも・・・

立て続けにコーナーキックを得るも
山形のGK、鈴木選手が抑える
ゴール前の連携も、いまひとつなのか


フロンターレは作戦変更。突如中央突破に切り替え、最短距離でのゴールを狙う。
だが、余りにも強引だった。ドリブルで無理やり突破を図るものの、山形の守備陣も冷静に立ち向かい、あっさりとボールを奪われてしまった。
山形は中盤までボールを持ち込み、気分転換にロングシュート。続けて右サイドに攻撃を転じ、そのままペナルティエリア内に進入される。

フロンターレも一旦押し返したのもつかの間、直ぐに山形の攻勢へ。鈴木選手のゴールキックが、そのまま前線に渡ってしまう。
フロンターレのディフェンスがさらりと外され、一気にペナルティエリア内へ。相澤選手が先回りしたものの、集中力が途切れがちな守備に、不安が募るばかりだ。

山形の攻撃

山形の攻撃が冴え渡る
この角度からのワン・ツーを交えた攻撃は
実に鮮やかかつスピーディー


フロンターレも中盤から低い縦パス。前線の今野選手が飛び出すものの、ボールに届かない。
山形もお返しとばかりに、後方から前線にロングパス。フロンターレの右サイドはがら空きだ!
そこに山形のパスが。ボールはフロンターレの選手に触れたのか、相澤選手が慌てて飛び出す。
ゴールライン際でぎりぎり追いた・・・、駄目だ、ぎりぎり間に合わず、山形のコーナーキックだ。
ショートコーナーからクロスボールが。逆サイドの鷲田選手(背番号22:DF)に渡るや否や、強烈なシュートが炸裂。
その後も山形の圧力が、フロンターレは塩川選手から切り返しを図るものの、あっさりと山形にボールを奪われる。
再び山形のシュートが炸裂。これもフロンターレの選手に触れてしまい、またもやコーナーキックのピンチを迎えてしまう。

鷲田選手のシュート

鷲田選手の強力な一撃
フロンターレの守備は振られっぱなしで
個々の選手の役割分担が曖昧だ


その後数分間、中盤で小競り合いが。山形は攻撃で、フロンターレは守備で疲れたのか、試合は長き小康状態。
開始から30分辺りで、ようやく試合に変化が。左サイドを塩川選手が切り替えし、果敢に突破を図る。
ここは山形のファウルを受け、主審が試合を止める。このまま流してくれた方が、フロンターレのチャンスだったのに・・・。
はともかく、伊藤宏樹選手(背番号25:DF)のフリーキックへ。ボールの滞空時間は長く、そのまま前線に落ち、一旦右サイドに流す。
そこから大きなセンタリング。山形は鈴木選手が積極的にキャッチングするも、まさかのファンブル。
これを押し込めば・・・の期待も抱いたが、残念なことに、フロンターレの選手は誰も詰めていなかった。

その後は山形が速攻に転ずる。フロンターレの守備は落ち着きを取り戻し、それなりに攻撃を食い止めている。
山形もミスが多くリズムに乗り切れない時間帯。フロンターレも反撃に転じたいのだが、選手の動きが実に重く、主導権を握るには程遠い展開だ。

同じ手を食うか!

山形がスルーパスを放つ
フロンターレのディフェンスは
ゴールラインを割り込むのを待った挙句
山形の選手に追いつかれ
苦し紛れのクリアが精一杯


後半も残り10分を切ったのか。フロンターレの応援は大人しく、威勢の良い山形の応援が響く。
オーオオオーオオーオオー、オーオオオーオオーオオー
オーオオオーオオーオオー、オーオオオーオオーオオー
ヘイ!ヘイ!、レッツゴー、レッツゴー、山形ヒーロー!

ヘイ!ヘイ!、レッツゴー、レッツゴー、山形ヒーロー!
(で良いのか?)
この独特の応援歌。応援歌の流用が当たり前の昨今、オリジナルの応援は心地よい。

・・・まずい、サポーターまで山形のペースにはまってはならぬ。フロンターレも塩川選手を軸に、サイドから切れ込みを仕掛ける。
ボールをゴール正面に折り返すも、どうもシュートの体勢までは遠し。鬼木選手(背番号7:MF)の出場停止が影響しているのか、中盤がいささか脆く、余裕の無い攻撃の繰り返し。
すると試合は、再びこう着状態へ。僅かではあるが、山形が優位にボールを回してるぞ。

お、山形のパスミスをフロンターレが奪い取った。そのまま素早く切り返し、一気に前線へ。
山形もスライディングで対抗し、ボールはタッチラインを割り込む。フロンターレのスローインから試合が再開。
右サイドにボールを流し、コーナーキックのチャンスを迎える。一度は山形にクリアされるも、再びボールを拾い直し、左サイドに切り替える。
ボールを繋ぎに繋ぎ、山形ゴール前に浮かしたパスが。最前線の選手にパスが渡り、ポストプレーからグラインダーのシュートだ!!
・・・は程遠し。フロンターレのチャンスもここまでだ。山形が左サイドを、素早いカウンターで猛反撃。
そして山形もフリーキックの場面へ。フロンターレも一度はクリアしたが、ボールは永井選手(背番号8:MF)に渡り、ボレーシュートをお見舞いされる。
フロンターレゴールにボールが迫る。しまった・・・、今度こそは失点か・・・。
違う、僅かに枠から外れてくれた。助かった・・・と息をつく間も無く、最後の最後まで山形の攻撃は止まらない。

永井選手の攻撃

山形は永井選手(左)が
積極的にボールに絡む大車輪の働き
今野選手(右)のマークも
いささか心ともない



山形のラストパス

ロスタイム、山形のスローインからプレーが再開
が、ゴールラインに沿って
するするとドリブルを許してしまい
危険なパスがゴール正面へ


ゴールラインに沿って、山形の選手がドリブル。付近にはフロンターレDFが2人いたが、足が棒になってしまい、食い止める術すら無かった。
そしてラストパスが、フロンターレゴール正面へ。これは失点を覚悟したが、山形の詰めの甘さに助けられ、何とか前半を耐え凌ぐ。
しかし、今日も押されっぱなしだ。肝心要の守備が、またもや崩壊寸前だ。
無失点で前半を切り抜けたものの、やはり鬼木選手の出場停止は痛い。
彼の運動量が存在すれば、山形も多少なりともリズムが崩されるので、ここまでピンチを招かないだろうなぁ。

表情が冴えないフロンターレの選手たち

引き上げる選手たちの表情も
冴えが無く、既に疲労の色が濃い
これで残り45分は大丈夫か?


選手とは対照的に、ハイテンションなフロンターレサポーター。後半開始直前に、ラッパの音色にあわせ、手拍子と共に、息の合った声援。
今日こそは負けられない!力の限り、全力で応援するぞ!!
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜


・・・が、ここでサポーターから秘密兵器??が。赤い物体を右腕に掲げ、そこからもうもうと煙が立ち込める。
発炎筒か?違う、それにしては図体が太く、火柱も確認できない。
その正体は、殺虫剤(バルサン)だった。後で「燃えないから大丈夫」とサポーターが叫んでいたが、傍目からすれば怪しい行為なのだが・・・。
それ以外にも怪しい裸体の写真まで登場。特にアウェイにともなると、応援がどんどん怪しくなる一方だ・・・。
成績不振の影響が、こんな形で反映されてしまうのか・・・(は、言い訳に過ぎないのでしょうが)。

問題の発煙シーン

サポーターの片手から、煙が立ち込める
今回物議を交わしたシーンだ
このとき私も酷く興奮しており
特に問題視しなかったのだが・・・



???

挙句の果てに、こんな場面も
ピッチに向かい、18禁写真を掲げる
選手に向かい、更に色々野次っていたが
子どもまでこのページを見ているとあれば
とても内容を紹介出来ない・・・


後半も立ち上がりは山形のペース。低いスルーパスを盛んに繰り出し、フロンターレの守備を崩しにかかる。
フロンターレも序盤のピンチを耐え凌ぎ、フロンターレも反撃に転ず。行く先々に山形の選手が立ちはだかるも、後半から投入のアイルトン選手(背番号10:MF)を中心に、無理やり突破を図る。
そしてコーナーキックのチャンスだ。アイルトン選手が放ったボールは、山形の選手に接触し、ゴールラインを割り込む。
再びコーナーキックの大チャンス。アイルトン選手が逆サイドから蹴るものの、結果はボテボテのキックに終わる。
これでは山形にクリアされて当然。何の意図からあんなキックになったのか、理解不能である。

アイルトン選手が投入

後半からアイルトン選手を投入のフロンターレ
動きは良かったものの
ボールの保有時間が長すぎるか
他選手との呼吸も、ちょっといまいち


フロンターレの攻勢も僅かなひと時。直後山形が反撃に転じ、低いパスを盛んに繰り出す。
そして、小刻みなドリブルでゴールに迫る。フロンターレも足を引っ掛けてしまい、フリーキックのピンチを迎える。
一度は山形のミスに救われるも、なおも苦境が続く。山形の粘り強いサイド攻撃に耐えられず、再びフリーキックを与えてしまう。
この危機を脱するや、フロンターレも中盤まで押し戻す、だが、ボールを受けた我那覇選手(背番号17:FW)が突如失速し、山形の選手2人に囲まれる。
こうなると手も足も出ない。山形の選手にあっさりとボールを奪われてしまう。
直後フロンターレもボールを奪取し、伊藤彰選手に縦パスを放つ。しかしボールの勢いが強すぎて、鈴木選手ががっちりと押さえ込む。

山形の選手に囲まれる我那覇選手

我那覇選手にボールが渡るも
山形の選手に囲まれてしまう
この影響で急失速し、最後はボールも奪われた



伊藤彰選手の飛び出しも遅い

これはパスの勢いが強すぎたか
または伊藤彰選手が
得意とする飛び出しが不完全だったのか


オーオオオーオオーオオー、オーオオオーオオーオオー
オーオオオーオオーオオー、オーオオオーオオーオオー
盛り上がるのは山形の応援ばかり。フロンターレサポーターも試合内容に気が気でないのか、声も途切れがち。
いや、サポーターの周囲を係員が囲む。先程の発煙に神経を尖らしたのか、サポーターの一団は常時監視されている。
それが気になり、応援に集中出来ないのか。もっともカメラを構える私ですら、いぶかしげな視線が。
ピッチに視線を戻すと、フロンターレはピンチを迎えていた。山形は右サイドを速攻し、危険なラストパスがフロンターレゴールに迫る。
ボールは僅かにそれ、ほっと胸を撫で下ろす。

そしてフロンターレに福音が。好調の塩川選手が前進し、山形の圧力に負けじと、タッチラインを背に粘りのプレー。
山形の選手にボールを当てて、スローインに切り替える。一旦後方に戻すものの、中央に折り返す。
そこには伊藤彰選手の姿が。豪快に右足を振りぬき、強力なシュートが炸裂だ!
ボールは山形ゴールに突き刺さる!やったぞ、彰が決めたぞ〜!!
おお、いとう〜あきら〜、ゴールね・ら・え、シュートは・な・て!

おお、いとう〜あきら〜、ゴールね・ら・え、シュートは・な・て!

塩川選手がチャンスを作る

フォローが足りない場面ながらも
塩川選手の巧みな足技で
スローインのチャンスだ



伊藤彰選手のシュートが決まる

彰の強烈な一撃が炸裂だ!
彰が決めてこそ、フロンターレの勝利に花を添える
これからも頼むぞ!


さあ、元気に応援だ・・・。が、サポーターの周囲に、より不穏な空気が流れる。
得点で興奮するサポーターを警戒したのか、係員が続々と終結。最前列のサポーターを厳しく見張り、この一角だけ異様な雰囲気だ。
フロンターレも2点目を奪うべく、アイルトン選手が滑らかなセンタリング。山形のゴール前でヘッドで競り合うも、直後山形の速攻を受けてしまう。
右サイドを突かれ、コーナーキックのピンチ・・・。ピンチなのはサポーターも同様だ。
最前列では、係員との間で緊迫状態。嫌悪な事態を招いたものの、即座に応援に切り替える。
オオオー、オオオオオー、フォルツァーフロンターレー
オオオー、オオオオオー、フォルツァーフロンターレー


吹っ切れたように盛大な応援が。だがピッチ上では山形の攻勢が続く。
ペナルティエリア直前で、不覚にもファウルの判定。危険な位置から山形のセットプレーだ。
ここは集中しどころだ。幸いにも山形のフリーキックは大きく外れ、ほっと胸を撫で下ろす。

係員が集結

係員が集結し、サポーターの周囲を巡回
応援に集中し辛い状況だ



山形のセットプレー

このところセットプレー絡みの失点も目立つ
ここは集中し、しっかり守り抜きたい


安心もつかの間、山形の攻撃は止まらない。ゴール前に嫌らしいセンタリングが放たれ、相澤選手もバランスを崩しつつ、懸命なキャッチング。
なおも山形が攻め続け、先程と同じ位置でのフリーキックに。フロンターレも伊藤宏樹選手が、主審に対して執拗に抗議。
だが、無意味な抗議からしっぺ返しが。主審が堂々とイエローカードを掲げ、より窮地に追い込まれてしまう。
選手の間には、1点リードの余裕がまるで感じられない。落ち着かぬ空気の中、山形のフリーキックが炸裂だ。
フロンターレゴールにボールが迫るや、山形サポーターが大騒ぎ。場内アナウンスも盛大にコールが。
同点に追いつかれたか・・・。いや。僅かに反れて、この場面は命拾い。
フロンターレも阿部選手(背番号16:FW)を投入。ここは一発、頼んだぞ!
あ・べ・よ・し・のーり、ゴール!ゴール!
あ・べ・よ・し・のーり、ゴール!ゴール!

阿部選手を投入

我那覇選手に代わり、阿部選手を投入
石崎監督就任以後
スーパーサブ的な役割を担っているようだ


フロンターレも林選手(背番号33:MF)から、右サイドのアイルトン選手へ。先程のピンチを払拭したのか、良い流れを掴みつつある。
一度は山形に押し戻されるも、バックラインから一気に前線へ。高いバウンドが山形ゴール前に落ち、阿部選手がヘッドでシュートだ!
・・・が、ボールに全然届かない。地面に足がへばり付いた如く、ジャンプ力がまるで無い。
その直後、遂に悪夢の時が。山形が速攻に転じ、ゴール正面脇から滑らかなラストパス。
至近距離から山形のシュートが襲う。相澤選手も止める術も無く、同点に追いつかれてしまった。

同点に持ち込まれる

優位に試合を運ぶ山形が
同点ゴールを鮮やかに決める


落ち込むのは早計だ。まだまだ同点だし、試合はこれからだ!
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜

サポーターも張り裂けんばかりの声をあげ、ピッチ場の選手に奮起を促す。
が、試合は俄然山形のペース。右サイドを一気に攻め上がり、鋭いクロスがフロンターレゴールを横切る。
山形のサイド攻撃は容赦無い。立て続けにクロスを放ち、相澤選手も懸命なパンチで、必死の抵抗。
試合は一方的な山形ペース。更に波状攻撃を仕掛け、低い位置から弾丸シュートが炸裂だ。
ボールはフロンターレゴールに突き刺さる。逆転か・・・、これはオフサイドの判定に救われる。
続けて左サイドを攻めまくる。鋭い切れ込みからフロンターレゴールに迫り、シュートを放たれる。
相澤選手も何とか踏ん張り、体勢を崩しながらも弾き返す。頑張ってくれ、意地でも耐えてくれ・・・。
ヴァーモーおおーおおーフロンターレ〜
ヴァーモーおおーおおーフロンターレ〜
おおおー、おおおおーおーお、おーおおお、おーお
ララーラララーラララーラララーララ〜〜ラ〜

中盤での阿部選手

阿部選手がヘッドで前線を伺う
ここは中盤の選手に任せ
最前列にいて欲しかった



苦悶の林選手

しかし、続けて鮮やかなパスが放たれ
林選手が豪快なシュート
鈴木選手が弾いてコーナーキックになるも
続けての接触プレーから
林選手が崩れ落ち、苦悶の表情を浮かべる


林選手が治療でピッチから退出。これ以上怪我人が増えたら、フロンターレは今以上に窮地に追い込まれかねない。
心配を胸に秘めつつも、プレーが再開。アイルトン選手のコーナーキックは、あっさりと山形にクリアされる。
そして左サイドを、佐賀(背番号27:MF)>西山(背番号10:MF)と素早く繋ぎ、直線的に瞬く間にゴール付近に詰め寄られる。
フロンターレも守りが薄く、コーナーキックに逃れるのが精一杯。弧を描いたボールがフロンターレゴールを横切り、逆サイドの選手がヘディングシュート。
これは運良くタイミングがずれた。林選手もピッチに戻り、プレーを再開だ。
だが、足を引きずりながらのプレーを強いられる。他のディフェンスも運動量がめっきりと低下し、山形の猛攻を止めるに至らない。

後半も残り僅か。山形は最後の総攻撃を仕掛け、フロンターレは防戦一方。
防御に専念し、延長戦に逃れるのが、唯一残された道なのだろうか。

堀井選手がゴールに迫る

後半終了直前、山形の鋭いクロスに
堀井選手(背番号14:FW)が飛び込む
フロンターレのDFは、棒立ち同然だ



フロンターレのサポーター

サポーターも声を枯らしつつ
必死の応援を繰り広げる


防戦一方のフロンターレだが、ロスタイムにチャンスが転がり込む。山形のディフェンスがヘディングのクリアを誤り、ボールはゴールラインを割り込む。
最後の最後でコーナーキックのチャンスが。しかし、これも活かす事無く、試合は延長戦に縺れ込む。
これで4試合連続の延長戦。サポーターも腰を下ろし、しばしの休息を迎える。
だが、その間も係員の冷たい視線が。確かに煙を炊いたのは事実ですが、そんなに怪しい目で見られても・・・。

間もなく延長開始

間もなく延長戦が始まる
フロンターレの選手が円陣を組んで
「ヨシッ!」と威勢の良い掛け声が
今度こそ勝利を期待するぞ!


さあ、延長Vゴール勝ちを目指し、気力を振り絞って応援するぞ!
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜

・・・の気合も裏腹に、開始早々山形の一方的ペース。鮮やかなパスワークで右サイドをえぐり、コーナーキックのピンチを迎えてしまう。
ボールはフロンターレゴール正面へ、混戦の最中、相澤選手がキャッチしたかに見えたが、まさかのファンブルを犯してしまう。
再び山形のコーナーキックへ。これはエジミウソン選手がヘッドでクリアするも、すかさず山形の選手に奪われてしまう。
序盤の劣勢は何とか食い止めたも、フロンターレの選手は疲労困憊。このままでは致命傷を負いかねない。

ゴール前の山形のセットプレー

体力・気力共に
山形が圧倒的に上回る
フロンターレよ、意地でも耐えてくれ!


山形の猛攻を凌いだフロンターレ。左サイドにパスを繰り出し、カウンターに転じる公算か。
だが、ボールは淡々ととタッチラインを割り込む。攻撃面での集中力も、散漫と化してしまったのか。
すると山形が再度猛攻撃。延長戦から投入の久野選手(背番号23:MF)の守備もあっさり交わし、サイドをガンガン突いてくる。
フロンターレもファウルで食い止めるのがやっとだ。フリーキックのピンチを応対出来ず、またもやコーナーキックの場面へ。
そして山形の強烈なヘディングシュートが。何度も同様の場面を迎え、九死に一生の連続。
この状態でVゴールを喫しないのが、逆に不自然な程、劣勢に立たされてしまった。

山形のセットプレー

こんな場面のオンパレード
失点しないのが、実に不思議なぐらい
やられ放題のフロンターレ


オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜

劣勢の合間を縫って、フロンターレが速攻に転ず。この時ばかりは山形の守備も手薄で、至近距離から強烈な一撃!
大逆転Vゴールか・・・、違う、ボールはポストに激突し、最後の最後で運に見放される。
更にシュートを放つも、サイドネットに突き刺さる。フロンターレは気力を振り絞りつつ、なおも攻撃に執念を燃やすが、その時間は僅かだった。
直後山形が華麗なヒールパスからサイド突破。その後も山形がセットプレーを軸に、一方的に攻めまくる。
頑張ってくれ・・・、それしか言葉は浮かばないけれど、ここまで戦って負けるなんて、絶対に嫌だ!

向島選手の攻撃

向島選手(背番号11:FW)が執念を燃やすも
他の選手が体力切れなのか
気合は空回り



山形の一方的な流れ

後はご覧の有様
山形のセットプレーを一方的に受けてしまい
反撃の余地すら失せてしまう


延長も後半へ。気力も尽きつつあるが、勝利を信じて応援だ!
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜

が、願いも空しく、遂に悲劇が訪れてしまった。
ふとしたことでピッチから視線を外し、1分もしない間に再びピッチに目を戻すと・・・。
場内は歓声に包まれる。山形のサポーターが喜びを爆発させ、選手が喜びの表情を浮かべながらメインスタンドに駆け寄る。
その傍らには呆然とするフロンターレの選手たちが。目を離した僅かな間で、セットプレーからVゴールを喫してしまうなんて・・・。

悪夢のVゴール負け

余りに唐突な出来事で
一瞬何事か事態を把握不能だった
が、紛れも無いVゴール負け
石崎監督就任以後、悪夢の2連敗


肩を落としつつ、フロンターレの選手がピッチを後に。サポーターももの凄い形相を浮かべ、観客席の最前列に迫る。
が、一部の選手が挨拶せずに、ピッチから去ろうとしているではないか!これにはサポーターも怒り心頭し、怒声が盛んに交錯する。
飯島選手が勇気を持ってサポーターに接近。帰ろうとしていた選手を呼び戻す。その直後、またもや信じられないシーンに遭遇。
何と!阿部選手と塩川選手が、激しいつかみ合い。他の選手も熱くなったのか、一触即発の険悪なムードに転じてしまう。
サポーターも興奮の為か、怒りの声が飛び交う。極度の興奮状態で、もう何も分からない・・・。

挨拶せずに戻りかける選手が

選手たちが挨拶に訪れる・・・
筈が、どうしたことか一部の選手が
そそくさと休憩室に戻りかける
どうしてだ!余りに失礼じゃ無いか!!
(少なくとも背番号16&23 私が見た限りでは)



選手同士でけんか

更に目を疑う場面が
安部選手と塩川選手が
胸ぐらをつかみ合う
箕輪選手も仲裁に入る?が
一気に険悪な場面へ



興奮する選手たち

ようやく収拾したかと思いきや・・・
選手も興奮を抑えるのが精一杯で
もはや挨拶どころでは無かった
いや、サポーターも血がのぼってしまい
もう礼儀も何も無かった


試合中に煙を炊いたサポーターが、係員に同行される。あらゆる面を含め、最悪の一日だった。
私自身悔しさの余り、腰が抜けてしまった。石崎監督が就任し、希望が見えたかにも思えたが、現実は実に過酷だった。
選手&サポーター共に、ボロボロだった。後味ばかりが悪く、何一つとして進捗が感じられなかった。
ただ悔しさが募るだけだ。これ以上の感想はありません。


※お詫び:このページ内の山形の応援ですが、実際のコールとは若干異なります。
訂正版を聴きたい方は、是非山形までお越しください(笑)。


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