サガン鳥栖 VS 川崎フロンターレ

〜 J2 第32節 〜



日   時 2001年9月15日 19:01
試合会場 鳥栖スタジアム (佐賀県鳥栖市)
天   候 晴れ
観 客 数 4,230人 (このカードの割には健闘したか)
試  合  結  果
鳥   栖 前  半 川   
後  半
     
     
     
得   点   者
  43分 エジミウソン






前節、格下の水戸に苦戦を喫し、延長戦で苦い勝利を収めたフロンターレ。
9月の連戦も佳境に突入。この日は敵地でサガン鳥栖との対決を迎える。
純粋な実力差では、フロンターレの優位は明白。だが、鳥栖も徐々に調子を向上させ、容易い勝利も確実とは言い難い。
突如不調に突入したフロンターレは、未だ苦境から脱し切れない。かつてのように大勝など、望むべくも無い。
水戸戦同様、90分での勝利が必須条件だ。チーム状況が何であれ、負けは許されない。

鳥栖スタジアムバックスタンド

鳥栖スタジアムのバックスタンド
トラックも無く、適度なボロさ?が
応援する前から気分を高揚させてくれる
いつ訪れても、素晴らしいスタジアムだ



ラインが??

コーナーエリアを撮影すると・・・
何じゃ?ラインを消した痕跡が残っている



バックスタンドよりに移動?

全てのライン付近に痕跡が
どうやら、ピッチ全体が
バックスタンドよりに移動したらしい
ただ、本当の所は全く不明



メインスタンド下で練習

メインスタンドの下のスペースでは
選手たちが早くも汗を流す
はるばる鳥栖まで駆けつけたサポーターに
報いる意味でも、全力勝負を祈る


試合開始に先立ち、アメリカのテロ事件の犠牲者を悼み、観客・選手一同が、一分間の黙とう。
終了と同時に拍手がぱらぱら。黙とうの性質が故に、拍手は逆効果とも思った次第。
さあ、ここからは一気に勝負の世界。サポータ数はいつもにまして少ないが、渾身の応援だ!
オオオー、オオオオオ〜
フォルツァ〜フローンタレー!

テロの犠牲者に黙とう

テロによる莫大な犠牲者に合掌
場内総立ちで、一分間の深き沈黙が


開始早々、鳥栖が左サイドを攻略。幸先のセンタリングを放つも、笹原選手(背番号21:GK)も計算済み。
ここは冷静にボールを抑える。鳥栖は続けて軽めのパスで前方を窺うが、フロンターレも容易く突破を許さない。
鳥栖は攻撃手段をドリブルに切り替える。フロンターレは開始直後で多少鈍いのか、鳥栖の選手の足を引っ掛けてしまい。フリーキックのピンチを迎えてしまう。
高木選手(背番号15:MF)が放ったボールは、フロンターレゴール上方を通過。相手が自滅する格好で、フロンターレは危機から免れた。

序盤のボール支配者は鳥栖である。ボールを小刻みに回し、フロンターレの守備を寄せ付けない。
ボールが奪われど、プレッシャーを仕掛けて奪取を狙う。飯島選手(背番号31:DF)がパスを受けると、佐藤大選手(背番号7:FW)が盛んに絡む。
飯島選手も耐え切れずに、バックパスで笹原選手へ。鳥栖は続けて北内選手(背番号8:MF)が迫り、執拗さを盛んにアピールする。
フロンターレも中盤で細かくに繋ぎ、土居選手(背番号15:DF)が前線にパス。だが、ボールは鳥栖の選手に渡り、逆に速攻を受けてしまう。

高木選手のフリーキック

高木選手のフリーキックは
あっさりとフロンターレゴール上方を通過


鳥栖はピッチの左寄りに縦パスを放つ。飯島選手が鳥栖の選手の行く手を遮り、ボールはゴールラインを淡々と割った。
・・・あれ?どうしたことに、鳥栖のコーナーキックだ。予想外な判定だだけに、ここはしっかりと守備に集中せねば。
フロンターレゴール正面に、低いボールが転がる。その場に居合わせた盛田選手(背番号9:FW)がボールを止め、ここはクリアにこぎ付けた。
が、ボールは再び鳥栖に渡り、高いパスが繰り出される。狙いは佐藤大選手のヘッドだ。
フロンターレも笹原選手が対抗し、一足早くボールをキャッチ。フロンターレも遅かれながらも、ようやく反撃に転ずる。
右サイドを長橋選手(背番号20:MF)が俊足を飛ばし、コーナー付近からセンタリングを放つ。
鳥栖ゴール前で混戦となり、フロンターレのシュートが炸裂だ!弾丸ライナーが至近距離から打ち込むも、山口選手(背番号16:GK)が渾身のダイブで体に当てる。
こぼれ球を続けてシュート!山口選手は倒れたままで、鳥栖のゴールへ一直線。
だが、ギリギリの位置で守り切られた。絶好のチャンスと思っただけに、悔しさも一入だ。

笹原選手のセーブ

鳥栖の空中戦に対し、笹原選手も積極的にジャンプ
ここは何事も無かったかのように、ボールをセーブ


フロンターレは伊藤彰選手(背番号19:FW)へパスを送る。そのままドリブルで切れ込みを図るものの、有村選手(背番号2:DF)のスライディングに阻まれる。
詰めの甘い攻撃につられてか、守備までも煮え切らない。飯島選手のクリアミスから、鳥栖にコーナーエリア付近のフリーキックを与えてしまう。
このピンチも脱したものの、フロンターレの動きは全体的に緩慢で、特に攻撃のスピード・リズムが本調子からは程遠い。
鳥栖の連携も脅威では無いが、フロンターレも波に乗り切れない。長橋選手がパスカットに成功するも、続けてパスを受けた今野選手(背番号18:MF)が、鳥栖の選手に囲まれる始末。

場面は鳥栖のフリーキックへ。続けて矢部選手(背番号26:FW)のシュートがフロンターレを襲う。
塩川選手(背番号24:MF)に、ボールが激突!当初はプレー続行と思いきや、多少の間隔が開き、突如ピッチに崩れ落ちる。
塩川選手を味方が背負い、懸命に背中を伸ばす。状況からして、塩川選手の×玉に、ボールがぶつかったようにも思える。
被害者は塩川選手に留まらない。今度は矢部選手と伊藤宏樹選手(背番号25:DF)が接触し、これまた同様の苦しみようだ。
彼までも×玉攻撃を受けた模様。あの独特の苦しみは、男にしか理解不能だ(笑)。

苦悶の表情を浮かべる塩川選手

塩川選手が苦悶の表情を浮かべながら
背中を伸ばしてもらっている


試合のペースは、なおも鳥栖だ。右サイドを基点に、巧みなステップをパスを織り交ぜる。
不安定ながらも前に繋ぎ、ボールは佐藤大選手へ。ボールが体から離れそうになるも、懸命に右足を伸ばし、滑り込む格好ながらもシュートを放つ。
フロンターレゴール前に、鳥栖の選手が詰め寄る。ボールは笹原選手がしっかりと押さえ、こぼれ球だけは、絶対に許さない。

鳥栖のサイド攻撃は止まらない。鋭いパスを繰り出し、一気にペナルティエリアに突入だ。
フロンターレも土居選手が、反則覚悟のスライディングで対抗するが、鳥栖ボールと判定されてしまい、またもやコーナーキックの大ピンチ。
だが、鳥栖はこの場面でもシュートまで持ち込めない。ボールは中盤まで戻り、両者がスライディングの応酬で、激しい主導権争いを繰り広げる。
フロンターレも細かくボールを繋ぎ、鬼木選手(背番号7:MF)がミドルシュート。だが、特に意図も感じられず、中盤の混迷は度合いを増すばかり。

鳥栖のチェックもそれほどの厳しさとは思えないが、フロンターレは中盤以降の突破がままならない。
それでも鳥栖のスライディングがファウルの判定となり。またとないフリーキックのチャンスが転がって来た。
ここは土居選手が担当。だが、この手のプレーは不得手なのか、前線の選手にボールが応対するには至らず、蹴ったボールはゴールラインを割ってしまった。

詰めの甘いフロンターレの攻撃

勢い的にはフロンターレに傾きつつあるも
どうも最後の詰めに問題ありげ
孤立無援の強引プレーも少なくない


今ひとつ掴みどころの無い試合だ。それでもペース的には、フロンターレに傾きつつある。
フロンターレの圧力が、徐々に効果として表れたのか、鳥栖の守備も消極的で、後ろ向きの守りも目につくようだ。
だが、余り調子に乗りすぎるのも禁物だ。鳥栖のDFがボールのボールキープに対し、今野選手が執拗に絡んで来た。
鳥栖の選手を、ゴールラインに追いやるも、多少気合が入り過ぎたか、鳥栖の選手を倒してしまい、結局は鳥栖ボールで試合が再開。

伊藤彰選手のドリブル突破も絡めてくる。しかし、鳥栖の選手にも通用しないのか、ゴールを眼前にして、どうしても行く手を遮られてしまう。
伊藤宏樹−鬼木選手と繋ぎ、ボールは右サイドへ。ボールは中央に戻し、盛田選手が前線に滑らかなパスを繰り出す。
鳥栖の選手にボールが接触したのか、フロンターレはコーナーキックを得た。前半も30分を近いだけに、そろそろ結果を要求したい。
鳥栖ゴール前で、高いボールを激しく競う。何とか競り勝って欲しかったのだが、最後は山口選手に抑えられてしまい、どうしても得点機会を生み出せない。

伊藤宏樹選手

鳥栖の攻撃も脅威と感じないのか
伊藤宏樹選手(左)も
割と余裕を持って、パスを繰り出してくる



有村選手の攻撃

鳥栖も有村選手(右)が
積極果敢なオーバーラップ
しかし、ボールコントロールに失敗し
ボールはゴールラインを割ってしまった


鳥栖の攻撃はミスも多く、大して恐怖を感じない。なのにフロンターレもどうした理由か、中盤以降の突破力が、どうも要領を得ていない。
鳥栖のボールを奪い取り、塩川選手が左サイドを駆け上がる。
だが、これも鳥栖に捕まってしまう。ぱっとしないフロンターレサポーターからは、場違いな応援が飛び出してしまう。
オオーオオオオオーオ
フーロンターレー
(カワサキ)
オオーオオオオオーオ
フ〜ロンターレー
(カワサキ)

一応はリズム感を立て直す狙いだろうが、案の定逆効果となってしまう。鳥栖は高いバウンドボールから、フロンターレゴールに迫ってきた。
それに対し、フロンターレは不覚のファウル。ゴール斜め正面の、嫌らしい位置からのフリーキックを与えてしまう。
高木選手が狙いすました表情で、鋭いボールを蹴ってきた。スピードの速さに肝を抜いたが、ボールはゴール枠をとらえる間もなく、逆サイドに流れてゴールラインを割る。

フロンターレも一方的に攻撃され放題ではたまらない。逆に速攻を仕掛け、果敢なる中央突破を図ってきた。
鳥栖の警告を誘い、フロンターレもセットプレーのチャンス。今野選手が静かに身構え、鋭いシュートが炸裂だ!
が、ボールは一瞬にして、鳥栖の壁に弾かれてしまう。ボールはそのまま、左サイドに流れてしまう。
それでもフロンターレの選手が懸命に追いかけ、ボールに追い付いた。攻撃の手を緩める事無く、すかさずセンタリングを放ってきた。
が、それと同時にファウル?の判定。押せ押せのムードになりつつも、チャンスは敢えなく潰えてしまう。
影を潜めていた鳥栖の攻撃も、このプレーをきっかけとしたのか、徐々に息を吹き返した様相だ。

今野選手のフリーキック

今野選手が鋭いキックを放つも
一瞬にして鳥栖の壁に阻まれた



鳥栖の攻勢

鳥栖の攻撃も輝きが増してきた
決定力の欠如は否めないが
フロンターレからすれば、嫌な流れになりつつある


一時は劣勢を覚悟するも、流れは再びフロンターレへ。サイドから中央に折り返し、盛田選手が振り向きざまのシュートを放つ。
が、これは鳥栖ゴール枠から外れる。鳥栖もフロンターレのクリアボールをシュートで結び、得点に対する意識の高さをあらわにさせる。
するとフロンターレが猛攻に転ずる。鳥栖ゴール前で素早くボールを回しつつ、何度も決定的な場面を作り出す。
だが、最後の最後でどうもゴールが決まらない。それが駄目と判断するや、伊藤彰選手の飛び出しに対応した縦パスを、絶妙のタイミングで繰り出して来た。
最後は山口選手と一対一だ!が、ボールの勢いが僅かに強く、山口選手が勇気溢れるセービング。
伊藤彰選手も大きくジャンプし、山口選手を飛び越した。もしこのまま突っ込んでいようものなら、8/11の大分戦同様、危険プレーで乱闘も招きかねない。
※上記の試合は諸般の理由で、観戦記がありません。

エジミウソン選手のシュートは・・・

エジミウソン選手も
ミドルシュートで事態の打破を図っているのか
が、これは全然ゴール枠に向かっていない


フロンターレも攻撃疲れなのか、攻めは小休止。鳥栖のこれをチャンスと判断したのか、反撃に繰り出してきた。
だが、どれも勢いに欠ける。サイド攻撃は中途半端だし、接触プレーも、軒並みフロンターレの選手に当たり負け、ピッチに崩れ落ちる場面も少なくない。
鳥栖の優勢に対応してか、フロンターレは盛田選手を一人残す。だが彼の足元にボールが渡れど、中々シュートにまでは至らないのは、積極性の無さか、連携の乏しさなのか。
盛田選手では頼りないと判断したのか、フロンターレの選手が鳥栖ゴールに一気迫り、強引な混戦を仕掛けて来たぞ。
最後はエジミウソン選手が強烈な一撃!・・・ん??よくよく観れば、鳥栖ゴール内にボールが点々としているでは無いか。
今ひとつ理解出来ぬまま、フロンターレは先制点を叩き出す。予想外の得点劇で喜び控えめなサポーターに対して、エジミウソンは歓喜を満面に表す。
センターラインを走り抜け、フロンターレベンチに駆け寄った。それでは物足りぬのか、ペンチも通過するや、メインスタンドに沿って、更にランニングをするとは(良くぞイエローを受けなかった)。

エジミウソン選手のシュート

再びエジミウソン選手がシュート
先とは異なり、鳥栖ゴールに一直線
その後の詳細は記憶に無いが
均衡を破る先制点だ



疾走するエジミウソン選手

ベンチに駆け寄り、更に疾走する
ああ、このゴールがよほど嬉しかったのですね
応援する方からは、意地悪な書き方すれば
たまたま入ったようにも見えたのだが(失礼)


ロスタイムは1分と、場内に対して表示される。鳥栖も何とか同点に追い付くべく、果敢な攻撃を仕掛けてくる。
だが、もうそろそろ時間切れだろう。・・・の甘い期待を逆なでするように、ロスタイムは当初の表示から、延長の一途を辿る。
最後の最後で、フロンターレは痛恨のファウル。高木選手が放ったキックは、川前選手(背番号4:DF)の頭へ。
川前選手は、フロンターレDFと競い負け、直後前半終了のホイッスルが鳴り響く。

う〜ん、実に評価が乏しい前半だった。攻撃・守備面で光る箇所は無く、これと言った特徴に乏しい試合展開であった。
エジミウソン選手のシュートだけでは、まだまだ安全圏に程遠い。後半の更なる奮起を、陰ながら求めるだけである。

ウィントス

鳥栖のオフィシャル(非公認?)マスコット
ウィントス君だ
彼(彼女?)の場合、他チームと異なり
今のところ、彼をあしらったグッズ類の販売は
行われていない模様
いずれにしろ、少々謎に包まれたマスコットだ


さて、後半開始だ。フロンターレは怪我から復帰した、阿部選手(背番号16:FW)を投入だ。
あ・べ・よ・し・のーり、ゴール!ゴール!
あ・べ・よ・し・のーり、ゴール!ゴール!
彼に対して、早速熱い応援が。阿部選手が欠場中は、チームは不振の一途だったからなぁ。
では、後半開始のキックオフ。阿部選手の動きは、まあまぁといった感じだろうか。

序盤の試合状況は、鳥栖が優位だ。フィニッシュの甘さは相変わらずなれど、明らかにボールを優位に支配している。
あれれぇ?サポーターは先ほどから選手のコールばかり。試合内容がそれだけに、もっと応援にバリエーションがあっても良さそうだ。
でもこれは、阿部選手に対する熱い気持ちだ。こうなったらどこまでも、阿部選手のコールだ〜。
あ・べ・よ・し・のーり、ゴール!ゴール!
あ・べ・よ・し・のーり、ゴール!ゴール!

本調子に遠い長橋選手

怪我からの復帰組みは、程度の差はあれど
長橋選手も同様だ
ただ、彼の場合は、全盛期の勢いは戻っていない
特徴であるスピードも、多少影を潜め気味か



阿部選手が詰めるも・・・

鳥栖のパスを塩川選手がカットし
前線フリーの阿部選手を狙う
が、これまた一歩及ばず
山口選手に押さえ込まれる


阿部選手の投入も効果が薄い。彼の突破力から試合の主導権を握るどころか、逆に鳥栖の流れに傾きつつある。
後半開始から10分前後経過すると、右サイドを主体に攻撃を仕掛けてくる。北内選手がコーナー付近で散々粘り、鳥栖のコーナーキックだ。
フロンターレはこのピンチを断ち切り、逆にコーナーキックを得た。しかし、関本選手(背番号13:DF)がヘッドでクリアするや、再び鳥栖の猛攻を浴びてしまう。
両サイドのスペースを有効に生かし、左右にパスを繰り出す。フロンターレの守備も応対が鈍く、最後は高木選手にシュートを許してしまう。

フロンターレサポーターは、相変わらずの「安部」コール。このコールに前線の選手も応えたいのだろうが、怪我明けの阿部選手と試合勘に長けた伊藤彰選手の差なのだろうか、ちぐはぐさが顔を覗かせる。
ならばと伊藤彰選手にパスを繰り出すも、オフサイドの判定だ。先の試合の修正が、多少不完全なのだろうか。
そんな状況ではあるのだが、鳥栖のサイド攻撃は依然衰えない。ただ、最後の最後で決定機が訪れず、フロンターレは辛うじて失点を免れているのが現状であるようだ。

鳥栖の優位に変動なし

決定的な危機はともかく
一方的に鳥栖のペースになるのも
正直、面白くないだけだ


フロンターレも決して手をこまねいてはいない。ゴールラインギリギリのセンタリングから、伊藤彰選手が不得手のヘッドで、川前選手と競りつつもゴールを狙う。
更に中盤からは、意表を突いたループシュートが。山口選手の飛び出しを巧みに計算した、面白い試みではある。
それなのにサポーターは、やや無気力な「安部」コール。他の選手たちの奮起を促すためにも、応援にリズムをつけてくれ〜。
ほらほら、塩川選手だって頑張っているぞ。もっとも無気力のまま、コールリーダの応援に追随し放題の私だって、人のことは言えないのだが。

塩川選手がスライディング

鳥栖の鈴木選手(背番号10:MF)に対し
塩川選手が猛然とスライディング
鈴木選手のミスを誘い
フロンターレにコーナーキックのチャンスが


今野選手のコーナーキックは、センターサークルの先頭よりへ。フロンターレの選手が接触プレーで倒れ、絶好の位置でフリーキックだ。
エジミウソン選手が身構え、強力な一撃・・・、としたいのだが、これまた鳥栖の壁に衝突する。
それなりにチャンスが巡って来るも、何故か生かせぬフロンターレ。時間が経過すればするほど、消化不良を覚えてしまう。
ああ・・・、日々の睡眠不足で、私までダウン寸前。色々と書きたいのだが、もはや限界に近づいた。
そんな勝手な理屈で、これ以降は写真を少々。ゲーム内容を一言で書けば、「決定力が乏しい鳥栖に押され気味のフロンターレ」・・・て感じでしょうか。

川前選手のロングパス

鳥栖の攻撃の基点は
リベロ的ポジションの、川前選手が担当することも
が、パスのスピードも遅く
回数も多かった事から
フロンターレに致命的ミスを招かなかった



阿部選手が倒れる

いや、致命的なのはこの場面
阿部選手が交錯プレーで
ピッチに崩れ落ちてしまう
まずい、また怪我で戦線離脱か・・・



阿部選手が戦線復帰

一瞬心配するも、程なく戦線復帰
時間が経つにつれ、ボールへ積極的に競り合うように



お疲れのサポーター

本日のサポーターは、この程度
実際にはもっと沢山いたが
長旅と連戦の疲れゆえか
私も含めて声援はもう一つといったところ


後半も残り僅か。試合は1点リードのままである。
だが、攻撃の組み立ては鳥栖が優位なまま。サポーターもそれを察したのか、緊迫感溢れる応援が飛び出す。
ヴァーモーおおーおおーフロンターレ〜
ヴァーモーおおーおおーフロンターレ〜
おおおー、おおおおーおーお、おーおおお、おーお
ララーラララーラララーラララーララ〜〜ラ〜


最後の最後まで、鳥栖の攻撃に苦しんだ。それでもゴール前の決定的なチャンスを、鳥栖は作れなかった。
状況に目立った変動が無いまま、試合終了のホイッスル。久々の90分勝利に、サポーターからは安堵の表情が浮かぶ。
その反面、挨拶に来た選手たちの表情は冴えない。力戦による疲労も原因だろうが、試合内容に不満有りげなのは、誰の目にも明らかだ。
下位に低迷するチームに対し、僅か1得点。それすら半分運に救われたようなものだ。

試合終了

これと見所も少ないまま
試合は静かに幕を閉じる


この試合を一言で整理すれば、「勝ってラッキー」なだけ。チーム状況は相変わらずなようで、単に鳥栖の拙攻に救われた限りです。
まぁ、どんな勝利でも、1勝は1勝なのですが。何れにしろ低迷が続くようでは、今期の勝ち越しすら危うい状況だ。
J1昇格が絶望的なので、選手たちは目標を見失ったのかも知れない。けれども長いリーグ戦、まだ勝負は沢山残されているし、彼ら自身の個々の目標だってあるだろう。
1試合毎に目標を立て、結果(ここでは勝利以外のファクターも含めて)を導く試合を望みたい。
今のフロンターレでは、観客を満足させるのは困難だ。このままでは、辛抱強いサポーターまでもが見放さないかと、いささか心配な私であります。

表情が冴えない選手たち

勝利にも関わらず、挨拶に訪れる
選手たちの表情は冴えない
選手自身も、試合内容に不満なのが
ひしひしと伝わったひと時でした



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