コンサドーレ札幌 VS 川崎フロンターレ

〜 第81回天皇杯 第3回戦 〜



日   時 2001年12月9日 13:00
試合会場 富山県総合運動公園陸上競技場 (富山県富山市)
天   候 雨のち曇り
観 客 数 3,101人
試  合  結  果
札   幌 前  半 川   
後  半
延長前半
     
     
得   点   者
今野 泰幸 67分   52分 阿部 良則
黄川田 賢司 76分   83分 桂 秀樹
      99分 阿部 良則






天皇杯も3回戦。対戦相手はJ1の札幌で、胸を借りての対決を迎える。
2回戦では大学生相手にまさかの苦戦を強いられ、本領を引き出せなかったフロンターレ。先に来季戦力外の選手も発表され、スタメンにも相当の割合を占める。
モチベーションの低下から、一方的に札幌に叩き込まれる心配は否めない。
会場も厳寒の富山。寒さに強い札幌が相手であれば、苦境の試合は想像に難くない。

富山県総合運動公園陸上競技場

富山で対札幌の勝負とは・・・
個人的には'99年の厚別での激戦の
印象が根強く
「富山」がいまいちぴんと来ない



ポールにサポーターの旗が

またまたやってくれました
'99年の丸亀に引き続き
ポールにサポータの旗を掲げる
N崎君が「写真撮りたいヤツは撮れ」
とのたまうから、勝手に撮影



係員が制止する

・・・が、直ぐに係員が飛んで来て制止される
ここ富山の会場では運営が緻密で
些細な異常も見逃さない
地方らしい大まかさは皆無で、ちょっと意外
手すりにガムテープを張っただけでも
「塗装が剥げる」と注意される程厳しい



札幌はお咎めなし?

しかし、札幌のサポーターも
ポールに旗を固定しているでは
あれれ、札幌はおとがめ無しなのか?


試合前の場内放送で、両チームのプロフィールが紹介される。
しかし、フロンターレに関しては間違え続出。どうしてリーグ戦の成績が「23チーム中7位」なのかぁ?。
・・・て細かい指摘はともあれ、決戦の火蓋は切って落とされようとしている。
おお!、等々力のビッグフラグが富山にも出現。こうなると一層気合が高まるぞ〜。
サポーターの数は札幌より圧倒的に少ないが、気持ちだけでは負けないぞ!
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜

ビッグフラグが出現

雨模様の中、ビッグフラグが堂々と広がる


序盤は札幌が優位な内容。ミドルレンジから盛んにボールを放り、最前線の選手に合わせてくる。
ただ、この寒さは札幌にも厳しいのか、予想外に選手の動きは抑制されている。
じわじわとボールを回し、フロンターレの隙を窺っている。サイドから中央にボールを戻し、ビジュ選手(背番号8:MF)がミドルシュート。
これは大きく外れたものの、札幌の攻勢は止まらない。フロンターレディフェンスも動きが鈍く、やや押されがちの様相だ。

早々に札幌のコーナーキックのピンチ。ファーサイドに放たれたボールは、フロンターレがヘディングでクリア。
だが、クリアは中途半端で、再び札幌に切れ込まれる。再びコーナーキックの危機を迎える。
早くも不安が脳裏を過ぎるが、これは浦上選手(背番号1:GK)が楽々キャッチ。
守護神が頼れる存在だけに、応援する方も一安心である。

フロンターレの守備は不安定

フロンターレの守備はいささか不安定
札幌に対するマークが不徹底なのか
後手後手の印象は拭えない


札幌の攻撃はなおも続く。右サイドから中央へ折り返し、低いシュートを放って来た。
ボールはフロンターレの選手に接触し、ゴールラインを割り込んだ。同様のプレーが更に続き、フロンターレは守勢を強いられる。
フロンターレもクリアボールから反撃開始。右サイドのフリースペースにパスを放ったが、ボールの勢いが強過ぎて、伊藤彰選手(背番号19:MF)が追い付けず。

と、札幌サポーターから「我那覇、顔だけ〜」と冷やかしが。'99年のリーグ戦を戦い抜いただけに、札幌サポーターもフロンターレの手の内を知り尽くしている。
札幌はフリーキックから播戸選手(背番号11:FW)へ。マークに入った土居選手(背番号15:DF)がもたつく隙に、強いシュート性のボールを放つ。

フロンターレもセンターサークルから大きなキックを放ち、一発狙いの反撃へ。
阿部選手(背番号16:FW)が落下点に合わせて走り込むも、札幌DFが一足早く追い付いて、このチャンスは生かせなかった。

阿部選手へのロングパスは通らず

前線へのロングパスに、阿部選手が走り込む
だが、もう一歩及ばず
先日引退が発表された
札幌の名塚選手(背番号5:DF)が先回り


試合はにわかに小康状態へ。退屈な時間帯が過ぎ去った後に、札幌が先手を打ってきた。
ビジュ選手が左サイドに回りこみ、フロンターレゴール正面へセンタリング。待ち構えていた選手がダイレクトシュートを放って来る。
札幌が一方的に、フロンターレゴール前へボールを放り込む。フロンターレも懸命に対抗するも、播戸選手選手を倒してしまい、嫌な位置でのフリーキックを迎えてしまう。
札幌の鋭いシュートが迫る。フロンターレも浦上選手がボールを抑え、一気にカウンター狙いだ!
だが、浦上選手のキックは、フィールドプレーヤーと呼応せず。札幌の選手の正面に転がり、すかさず右サイドを攻め立てる。
フロンターレゴール正面にクロスを折り返し、曽田選手(背番号23:FW)がヘディングシュート。
曽田選手に対しては、更に鋭いスルーパスが。札幌の攻撃はそこそこシャープで、フロンターレも気が抜け無い。

対するフロンターレはプレーが窮屈。右サイドにフリースペースが開いているのに、密集気味の左サイドを攻め返す。
何とか中盤までは攻め戻すが、結局は札幌に奪い戻され、逆襲を受けるのが関の山である。

彰が攻めるが・・・

伊藤彰選手の動きはピリッとしない
行く手を札幌の選手に阻まれてしまい
これと工夫が無いまま、ボールを奪われてしまった


オーオオー、レッツゴー川崎〜
オーオオー、フロンターレー

前半も20分近くに差し掛かり、フロンターレもようやく攻勢に打って出る。
ボールをゆっくりと回し、札幌をじわりじわりと攻め立てる。しかし、大胆に切れ込む意欲が乏しく、このチャンスも長続きしない。
逆に札幌が右サイドを急襲。右サイドから大きなクロスを放つものの、ボールは逆サイドへ流れてしまう。
札幌の森下選手(背番号15:MF)が、凄い形相を浮かべて追いかける。フロンターレの高田選手(背番号2:MF)をも振り切って、中央へボールを折り返す。
最後は札幌の選手の足元へ。フロンターレのマークが一瞬外れ、札幌の選手がフリーでシュートの体勢。
だが、運良くオフサイドに救われた。フロンターレも直後逆襲するも、これもオフサイドで札幌にお付き合い。

日中であれど気温は上昇せず。試合開始から降りしきる雨も、一向にやむ気配を見せない。
さすがの札幌もこのコンディションに苦しんでいるのか、J1らしからぬ動きの鈍さである。
細かく繋いで更にシュートを放つも、そのスピードは明らかなJ2クラス。
久方の公式戦で、戦闘感覚が鈍っているのか。これではフロンターレが相手なれど、簡単にはゴールを奪えない。

盛田選手の攻撃

札幌の森下選手と
フロンターレの塩川選手(背番号24:MF)が睨み合い
その前に森下選手のフリーキックの場面であったが
珍しく塩川選手の腕に当たった


フロンターレも一方的に攻められてはつまらない。左側から伊藤彰選手にパスを放ち、ダイレクトにシュートを放って来たぞ。
だが、これは芯を捉えなかったのか、ボールの勢いは弱弱しい。対する札幌もいまひとつの調子なれど、曽田選手に合わせて緩やかなパスが。
フロンターレも飯島選手(背番号31:DF)がスライディングで対抗。ボールはゴールラインを割ってしまったが、札幌のリズムを断ち切るのが先決だ。
札幌のコーナーキックは、ファーサイドに流れてしまう。それでも名塚選手が追い付き、フロンターレの選手を振り切り、ペナルティエリアにボールを戻す。
播戸選手がワンタッチで繋ぎ、危険なボールがフロンターレゴールを横切る。フロンターレディフェンスは誰も対応不能である。
だが、札幌の選手も対応出来なかった。直後フロンターレが攻勢に出るも、どうも長続きしない。
その後はフロンターレのフリーキックを、珍しくも浦上選手がキッカーを担当。両者ヘッドでの競り合いを演じるが、最後はフロンターレがボールを繋ぎ切れず、無情にも札幌のゴールラインを割ってしまう。

地元の子どもたち

ヘディングでの競り合いは、両者制し切れず
最後はフロンターレのヘディングが
札幌のゴールラインを割ってしまい
伊藤彰選手も憮然とした表情を浮かべる



札幌の選手が低いヘディングシュート

その直後、札幌はフリーキック
大きくカーブを描いたボールに
低いヘッドでゴールを狙う
得点への意欲の高さが、じわりと伝わる


俺たちのフロンターレ!今ここに〜
札幌を倒すんだ、さあ〜いこう〜!

この応援、この熱い叫び・・・、'99年の厚別での激戦が脳裏を浮かぶ。絶対に札幌を下し、鳴門への切符をゲットするぞ!
森川選手(背番号4:DF)が、容赦なくペナルティエリアに切れ込んだ。フロンターレも伊藤宏樹選手(背番号25:DF)がスライディングで対抗する。
札幌の鋭いコーナーキックが迫ったが、これも浦上選手が抑える。立て続けにミドルレンジからシュートがフロンターレゴールを襲うものの、浦上選手がファインセーブの連発。
札幌のゴールキックから、両者セカンドボールの応酬が。播戸選手と土居選手が、激しいヘッドの競り合いを演じる。

播戸選手と土居選手の争い

J1の厳しい舞台を生き抜いただけあり
播戸選手の当たりは相当に強烈


フロンターレも左サイドを速攻で攻めるも、クロスボールはGKの藤ヶ谷選手(背番号21)がキャッチ。
逆にフロンターレは、ディフェンスがクリアミス。和波選手(背番号20:MF)がすかさずボールを奪い、俊足を飛ばしてフロンターレゴールに迫って来たぞ。
ペナルティエリア内に進入を許してしまうも、フロンターレも何とか耐え凌いでクリア。だが、続けて山瀬選手(背番号18:MF)が、厳しいシュートをお見舞いする。

フロンターレも反撃を試みているのだが、勢いでは札幌の足元にも及ばない。前半ロスタイム直前になると、札幌が怒涛の攻撃を仕掛けて来た。
播戸選手が猛然と突進を図る。フロンターレもこの危機を必死踏ん張り、前半は無失点で切り抜けた。
真の勝負はこれからだ。震えるような寒さに負けず、気合を高めるぞ!
川崎フロンターレ!川崎フロンターレ!

和波選手と鬼木選手

和波選手(右)と鬼木選手が睨み合い
某湘南サポよ、韋駄天和波を覚えているかな?
この日は俊足を生かす機会は少なかった



浦上選手がボールを抑える

ロスタイム直前になると
札幌の攻撃が牙をむく
再三のピンチも浦上選手の好判断などで
何とか無失点で切り抜けた



騒ぎ立てるサポーター

ハーフタイム中は特段コメント無し
騒ぎ立てるフロンターレサポーターが
電光掲示板に表示され
更に騒ぐサポーターでありました


We Are 札幌!We Are 札幌!
We Are フロンターレ!We Are フロンターレ!
札幌の応援歌を、フロンターレサポーターも真似をする。このパターンは最近目立ち、応援にもう少々主体性が欲しいのだが・・・。
そんな間にも後半が始まった。さあ、ここからは臨戦態勢一直線だ!
オーオオー、レッツゴー川崎〜
オーオオー、フロンターレー

序盤は札幌が猛攻を仕立てる。セットプレーを基点に、フロンターレゴール前で激しい攻撃を浴びせてくる。
ここは我慢のしどころだ。凍てつく寒さをもろともせず、サポーターの熱気も帯びてきた。
フロンターレ!フロンターレ!フロンターレ!オオ〜

曽田選手のシュート

フロンターレゴール前の混戦から
曽田選手がシュートを放つ


札幌の支配が続いたものの、変化は突然訪れた。ふとした隙に、フロンターレが攻勢に転じている。
阿部選手が途端にシャープな動きを披露。右サイドを回り込み、勢い良いセンタリングを放つ。
前線の選手がヘッドで合わせたが、惜しくも札幌に弾き戻される。それでも阿部選手の勢いは止まらない。
札幌のペナルティエリア内に、鋭いドリブルで突入を図る。札幌も古川選手(背番号14:DF)がスライディングで、懸命の対抗がやっとである。
両者が接触し、阿部選手が豪快に倒れる。これはPKか・・・、いや違った。
が、フロンターレが怒涛の攻撃。札幌ゴール前で、ボールを左右に素早く振り回す。
我那覇・彰・阿部ちゃんが、攻めて攻めて攻め立ててる。そして最後は、阿部選手が決めてくれた!。
おおお!、J1の札幌相手に、待望の先制ゴールだぁ〜!!
あ・べ・よ・し・のーり、ゴール!ゴール!
あ・べ・よ・し・のーり、ゴール!ゴール!

阿部選手がドリブル突破

フロンターレが突如、破竹の攻撃に転じる
阿部選手も見違えるようなドリブルを披露



ゴールを喜ぶサポーター

阿部選手のゴールが決まったぞ!
よもやの先制に一瞬驚くも
直ぐに喜びで満ち溢れる


こうなるとフロンターレもエンジン全開だ!。右サイドのフリースペースを、塩川選手が一直線にドリブルで駆け上がる。
札幌のディフェンスも押され放題。フロンターレはファウルを誘発し、絶好のフリーキックがめぐって来たぞ。
久野選手のフリーキックは札幌の壁に激突すれど、跳ね返りをすかさずシュート。こぼれ球は我那覇選手が奪い戻し、すかさずて前へ送り込む。
今度は高田選手のヘディングシュートが炸裂!藤ヶ谷選手が懸命に弾いたものの、更にボールを折り返す。
今度は桂選手(背番号12:MF)の一撃!。おお、秀樹が有終の一発を決めてくれそうだぜ!!
両手を大きく広げ、桂選手にエールを贈る。彼の勇士も最後かも知れない。後悔の残らぬ応援をするぞ!
おーおかつら、ひでき!
おーおかつら、ひでき!

高田選手のヘディングシュート

フロンターレの猛攻は留まらない
高田選手が至近距離から
強烈なヘディングシュートを放つ


フロンターレのサポーターも絶好調。挙句の果てに、札幌の応援を乗っ取る始末。
アーレ〜、川崎アーレー
アーレーア〜レ〜、川崎アーレアレ〜

が、J1の意地にかけ、札幌も黙ってはいなかった。一瞬の間に速攻に展じ、逆にシュートを浴びせ倒す。
ここは浦上選手が抑える。フロンターレ一気の逆襲に切り替え、阿部選手が中央から右サイドを駆け上がる。
中央に折り返したと思いきや、意表を突いたミドルシュート。多少角度が厳しいながらも、ボールは札幌ゴールにぐんぐんと迫る。
札幌ゴール直前で僅かに曲がり、ゴール枠を反れてしまうも、相手を驚かすには十二分のシュートであった。

阿部選手のシュートが札幌を襲う

阿部選手にしては珍しいシュート
これだけ活気溢れる選手が
戦力外だなんて、ねぇ・・・


フロンターレの攻勢は目を見張るものが。桂選手の動きが実に優れ、積極的にボールに向う姿勢は感激もの。
本当に戦力外なのか・・・ふと、疑問を覚えてしまう。
対する札幌も執念の反撃。フロンターレゴール前で厳しい攻撃を浴びせるも、フロンターレの守備も踏ん張った。

しかし、札幌ここを勝負どころと判断したのか、分厚い攻勢を仕掛けて来る。フロンターレもファウルを犯してしまい、最大の試練が訪れようとしている。
札幌の間接フリーキックは足元で繋ぎ、強烈な一撃が放たれた。こぼれ球は札幌に渡ったものの、続けての攻撃はゴールラインを割り込んだ。
・・・と安心もつかの間、何故か札幌のコーナーキック。ショートコーナーを基点の攻撃も防げず、再び札幌のコーナーキックが。
札幌の選手がヘッドで合わせる。頼む、ここは何とかクリアしてくれ・・・。
懸命な願いも空しく、フロンターレゴール前の混戦を制したのは札幌であった。今野選手(背番号26:DF)のシュートが決まり、試合は振り出しに戻ってしまう。

札幌が同点に追い付く

札幌が同点に追い付いてしまった
懸命に耐え抜いただけに、悔いの残る失点だ


リスタート後も札幌の猛攻が続く。先程までと別人のような機敏さで、フロンターレゴールを再三脅かす。
パスを受けたビジュ選手が、猛然とドリブルで攻め立てる。フロンターレも久野選手がスライディングに入るものの、コーナーキックに逃れるのが精一杯だ。
札幌のコーナーキックが連続するも、2本目は浦上選手が直接キャッチ。同時にボールを強く投げ、中盤の我那覇選手へ一気に渡る。
浦上選手の気迫が我那覇選手にも乗り移ったのか、ドリブルで一気に前進を図る。数十メートル独走の後、右サイドの桂選手へ後を託す。

札幌の選手にボールを奪われそうになるも、桂選手は振り切りセンタリング。同点の鬱憤を晴らす如く、フロンターレが猛攻撃を仕掛けて来たぞ。
我那覇選手へのスルーパスは、(札幌の)今野選手へ。だが直ぐにボールを奪い戻し、じりじりと前進を図る。

フロンターレのシュート

半身の体勢からフロンターレのシュートが
J1の札幌相手に
互角以上の白熱した戦いが続く
札幌の調子がいまひとつなのを考慮しても
堂々たる勝負を挑んでいる


フロンターレは久野選手が後を続く。安定したドリブルでの突破を図ったが、ここは札幌に止められた。
ならば阿部選手から塩川選手へ。行く手に森川選手が立ちはだかるも、巧みなフェイントで振り切った。
左サイドをぐいぐい駆け上がり、勢いに乗じてゴール前の我那覇選手へ、低い鋭いラストパスを繰り出した。
塩川選手の動きは我那覇選手にも予想外だったのか、惜しくもタイミングがずれてしまった。

これがフロンターレの心理に微妙に影響したのか、直後札幌がセットプレーのチャンスを迎える。
札幌のコーナーキックから混戦に縺れ込む。ボールは黄川田選手(背番号16:MF)の足元に転がり、フロンターレもスライディングで決死の防御。
だが、黄川田選手が僅かに早かった。強烈なシュートは、フロンターレゴールに突き刺さる。
懸命な応援も空しく、札幌に逆転を許してしまうとは・・・。

黄川田選手のシュート

黄川田選手が素早い一撃
捨て身のスライディングで対抗するも
僅かに及ばなかった



逆転ゴールを喜ぶ札幌の選手たち

逆転ゴールに、札幌の選手が笑顔を浮かべる
ああ、何て悔しい事やら


後半も残り時間が減少の一途。ピッチに薄日が差し込むも、小雨は降り止む気配も見せない。
寒さも厳しくなる一方。札幌の勢いは優位なままで、フロンターレはこのまま惜敗を喫してしまうのだろうか・・・。
それでもフロンターレは、札幌のセットプレーを凌ぎ、カウンターに転じる。
中盤からのパスは盛田選手(背番号9:FW)に託される。左サイドのスペースを駆け上がり、大きなセンタリングを繰り出した。
逆サイドには桂選手が構える。だが、ボールは敢えなく流れてしまう。
このチャンスも駄目なのか・・・。敗戦が脳裏を過ぎった瞬間、チャンスは再び訪れた。
塩川選手が左のオープンスペースを駆け上がる。鋭いセンタリングのその先に、桂選手が走り込む。
ドンピシャのタイミングでヘディングシュート。札幌ゴールを大きく揺らし、同点に追い付いた!
おーおかつら、ひでき!
おーおかつら、ひでき!

(この応援が出来るのも、あと僅かなのかな・・・)

桂選手のシュートが決まる

塩川選手のアシストから
桂選手がヘディングシュート
背丈の低いものの、ヘッドの強さは抜群だ
('99年のFC東京戦の
ヘディングシュートを思い出すなぁ)



同点ゴールを喜び合う

両手を挙げて、同点ゴールを喜び合う
このゴールが有終の美となってしまうのか
試合の瞬間は興奮一色だったが
今振り返ると、寂しさも否めない


桂選手の同点ゴールで、サポーターも俄然勢い付く。こうなったら何が何でも絶対に、札幌を倒す!!
俺たちのフロンターレ!今ここに〜
札幌を倒すんだ、さあ〜いこう〜!

リスタート直後、札幌が必死の猛攻撃。最後の力を振り絞り、90分以内で決着を付けるつもりなのか。
対するフロンターレも引けを取らない。札幌の猛攻を断ち切るや、一転して札幌のゴール前にボールを集中。
札幌に負けじと・・・、いや、札幌以上の怒涛の攻撃が繰り広げられる。ピッチもサポーターも俄然ヒートアップ。
惜しいチャンスが幾度もあったが、逆転ゴールは決められず。
試合はこのまま延長戦に突入。さあ、この勢いを生かし、必ずや札幌に引導を渡す!。

札幌ゴール前での攻防

盛田選手が藤ヶ谷選手と
激しいつばぜり合い
この後札幌ゴールはがら空きとなり
浅野選手(背番号4:DF)がシュート
惜しくも札幌ゴールに入らず



1階芝生席に集結するフロンターレサポーター

フロンターレ(札幌もだが)のサポーターが
1階芝生席に集結
ぐるりと円陣を組んで
雄叫びと共に気合を高める
※動画はここ(かなり短いです)



ハイテンションのフロンターレサポーター

一部始終が電光掲示板に表示され
サポーターはますますヒートアップ
この勢いで札幌を打ち破れ!



延長戦は始まっていた

そんな間に延長戦は始まっていた
開始直後から激しい攻防が繰り広げられる



播戸選手のシュート

播戸選手がVゴールを決めに掛かる
開始直後は札幌が一方的な展開だ
フロンターレよ、ここは意地でも耐え抜いてくれ!


もう試合内容はそっちのけ。サポーターのテンションも高揚の一途で、誰もが勝利を確信している。
札幌がゴール正面のフリーキックを得る。フロンターレも横一列に、分厚い壁で対抗する。
札幌のキックは壁に激突。こぼれ球はフロンターレが拾い、一気の逆襲だ。
逆にフロンターレがコーナーキック。久野選手が放ったボールの先に、勝利の瞬間が。
札幌ゴール前の競り合いを経て、阿部選手が会心のVゴール!
おwoおwoおwoおwoおwoおおぉおおおおおおおhoおおおwoおおおおおをおあdfさfdjぽうぇjtr34おおおぉおおおおおおおおおおおdfr34t543おおおおお尾ああドアfじぇtぽえじょえrmfgんdぁfjどsfjうぇrおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!
鳴門だ!鳴門行きのキップをゲットしたぞ!!!!

阿部選手の延長Vゴール

阿部選手の姿は何処へ・・・
だが、紛れも無く延長Vゴールが入った瞬間



選手たちにも笑顔が

引き上げる選手たちにも満面の笑みが
素直な笑顔を見れるなんて
サポーターからも至福の瞬間



いいひと土居ちゃん

土居選手が一人一人に手を差し伸べる
誰からも愛された彼がチームを去るなんて
今もって信じられない



大興奮のサポーター

選手が去っても、大興奮のサポーター
鳴門での対戦相手は横浜FC
今季6連勝の相手だけに
勝利はもらったも同然だ!


燃えに燃えた白熱のゲームだった。札幌の不調を差し引いても、最後まで諦めずに掴んだ勝利。
こんな醍醐味こそ、天皇杯の絶大なる魅力。アウェイでの緊迫感も重なり、満足の一戦でした。
さあ、次は鳴門にて横浜FCとの対戦だ。今季の相性の良さを考慮すれば、もう勝利は確実だ!
過度の油断は禁物ですが、後は勢いで勝ち進むのみ。今季の鬱憤を晴らすべく、天皇杯は断固上位進出だ!!。

でも、この試合を冷静に振り返ると、今季限りの選手の健闘が光る。
このままチームを去るには余りに惜しい反面、これも一種の皮肉なのかなぁ・・・。

乱雑に畳まれたビッグフラグ

場内の一角に、ビッグフラグは乱雑にたたまれていた
試合後は皆で力を合わせ
しっかり?とたたみ直す
雨による水分で
腐ったりかびたりするのが心配の種ですな



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