川崎フロンターレ VS モンテディオ山形
〜 2004 J2 第35節 〜
日 時 | 2004年9月23日 16:04 | |||
試合会場 | 等々力陸上競技場 (神奈川県川崎市) | |||
天 候 | 曇り | |||
観 客 数 | 16,728人 | |||
試 合 結 果 | ||||
川 崎 | 1 | 前 半 | 0 | 山 形 |
0 | 後 半 | 2 | ||
1 | 計 | 2 | ||
得 点 者 | ||||
マルクス | 14分 | 79分 | 林 晃平 | |
86分 | 大島 秀夫 |
運命の朝を迎えた等々力の一角で、サポーターが集結
何やら横断幕作成の打ち合わせ
J1昇格をかけた大一番に相応しき一句は何か?
名案を生むべく、皆で頭をひねらせる
思案の末、文面が決定
早速無地の布地に文字をあしらう
下書きもせず、すらすらと文字を描くあたり
センスの良さをうかがわせる
一通り文字を描いた後は重ね塗り
横断幕はその全貌を、徐々にあらわにする
程なく、横断幕が完成
無骨ながらも力強い文字からは
この日にかける、サポーターの強い意気込みが感じられる
戦いの時が脈々と迫る
Gゾーンからは凄まじき熱気が溢れ
メインスタンドからも圧倒されそうな勢い
新たなゲートフラグやプラカードも散見
今度こそ昇格を決めるべく、意気込みは十分
選手入場と同時に、観客席は青黒新聞で染まる
先に作られた横断幕も掲げられ
場内は一気にヒートアップ
熱いボルテージと共に、試合開始のホイッスル
序盤の主導権は山形、開始直後のフリーキックを筆頭に
フロンターレゴールを意欲的に狙う
早々のピンチも、佐原選手(背番号3:DF)のヘッド等で
先ずは無失点で切り抜ける
高密度のGゾーンは、躍動感溢れる応援
ホームで決めたい切なる願いと、ピンチからの危機感が混ざり合い
はちきれんばかりに熱気に溢れる
フロンターレもチャンスを作るが、山形も即座に反撃
速攻からゴール正面にパスを繰り出し、鋭いシュートを連発
シュートは選手に激突、弾みで後方へ押し戻される
と、アウグスト選手(背番号4:MF)が
起死回生のスライディングでボールを奪取
フロンターレは手薄な山形を突き、一気に逆襲
瞬く間に攻め上がり、最後はマルクス選手(背番号11:MF)
流れるような速攻から放たれた一撃は
山形ゴールを軽快に揺らす
鮮烈な一撃に、サポーターも大興奮!
今日こそは絶対に、絶対に決める
熱い想いと共に、全力の応援が再開
1点におごらず、更に攻め立てるフロンターレ
コーナーキックからの空中戦に、佐原選手が果敢に挑み
追加点への意欲をアピール
もう一枚、佐原選手(笑)
写真だけ見ると、打点の高いヘッドが幾度と炸裂
これだけ守れるのだから、手は使うな(爆)
マルクス選手のコーナーキックにあわせ
ジュニーニョ選手(背番号10:FW)が跳ぶ
出場停止の憂鬱を晴らす如く、豪快にダイビング
山形も積極的にボールを回し、サイドから鋭いクロス
ボールは誰にもあわず、選手の中間にぽとりと落ちた
危険なボールは、ピッチを転々と転がる
吉原選手(背番号17:GK)と
山形の星選手(背番号11:MF)が
互いの意地をかけ、懸命にボールを追う
緊迫の攻防は、吉原選手に軍配
危険をかえりみず、必死にセーブする姿に
サポーターから盛大な拍手が起こる
フロンターレも速攻から、強烈な一撃
ボールはクロスバーを直撃
盛大な声援の中、激突音が反対側にも響き
シュートの勢いを想像させる
一進一退の攻防に、サポーターも熱く燃える
パンデーラを握り、応援のリズムに合わせて
激しく体を躍動させる
山形の猛攻に対し、フロンターレは懸命の守備
長身とは言い難い長橋選手(背番号20:MF)も
果敢に空中戦に挑む
・・・あら、もう前半終了か
緊迫の攻防に、時が過ぎるのが実に早い
ハーフタイムに登場は、阿部川崎市長
メガホンを握るその姿は、Gゾーンではお馴染みの光景
・・・て、市内にフットサル場をもっと作れ、横浜のン分の1じゃ情けない
後は等々力に、サッカー専用スタジアムをくれぇ~
オーロラビジョンには、大宮戦の結果も表示されるが
場内は平静を保っている
とにかくこの試合、勝てば文句無しにJ1が決まる
大宮戦の結果は、誰も興味を持たない
残り45分、全てを信じ戦おう
Gゾーンには続々とサポーターが集結
熱い視線がピッチに注がれ、試合再開をしばし待つ
運命のホイッスルが場内に響く
ゴール裏の大旗も盛大になびき
戦いの火蓋は、再び切って落とされた
後半開始直後は、フロンターレの攻撃が炸裂するものだが
何故か不発に終わってしまう
山形のボールを奪い、ジュニーニョ選手がクロス
しかし、ボールのキレ・精度共に乏しい
プレー全体が眠く、前半とは様相が一変
直後、コーナーキックのチャンスを得るも、空中戦を制しきれず
こぼれ球は箕輪選手(背番号5:DF)の足元へ
ボールは山形に奪取されてしまい
流れは徐々に山形へ傾く
ピッチに不穏な空気が流れつつある
その雰囲気を覆すべく気迫満点の応援
とにかく勝って、J1昇格を決めたい
その願いが集結し、熱い世界を形成する
だが、山形の闘志がフロンターレを圧倒
セットプレーから危険な場面を招くなど
フロンターレは窮地に陥り、守勢を強いられる
フロンターレは我那覇選手(背番号9:FW)に代わり
黒津選手(背番号24:FW)を投入
早速チャンスが到来、ジュニーニョ選手からパスを受け
山形ゴールを目指し、一気に駆け上がる
狙いすました一撃を放つが、山形ゴールを外す
黒津選手は頭を抱え、悔しさをあらわにする
直後、オーロラビジョンに入場者数が
大宮戦には及ばずも、沢山の観客が駆けつけてくれた
誰もがフロンターレの昇格を一心に祈っている
長丁場に及ぶ応援も、衰えは全く感じさせない
昇格をホームで決めるべく
ひたむきな気持ちが躍動感を呼び起こす
山形の猛攻を耐え凌いだフロンターレだが
遂に限界を迎えてしまった
林選手(背番号23:MF)の同点打を食らってしまう
Gゾーンから動揺の声が漏れるが、応援を即座に再開
同点でもJ1昇格が決まる、残り時間も限られる
どんな形でも構わない、ホームで昇格を決めて欲しい
だが、その想いとは裏腹に、山形の優位が一層明白に
フロンターレの攻撃は散発的になり
黒津選手の突破も、一瞬にして潰されてしまう
後半も残り僅かにして、大島選手(背番号9:FW)の一撃が襲う
まさかの逆転劇に、フロンターレサポーターは重い沈黙に包まれる
ここで諦めてなるものか!
サポーターもショックを振り払い、一心不乱に応援
何としても、何としても等々力で決めて欲しい
その願いひとつに心をまとめ
最後の力を振り絞り、熱い声援を送る
ホームで決めたい想いは、ピッチ上の選手も共有
直後ロスタイムに突入、最後の攻撃の場面が到来
セットプレーからフロンターレがパワープレーに突入
山形のぶ厚い壁に、選手が続々と立ち向かう
壮絶な混戦から、黒津選手が渾身の一撃
多くの願いを込めたボールは、山形ゴール角へ落下
だが、無情にも山形ゴールをとらえない
ジュニーニョ選手の懸命のダイブも届かず
無情にも試合終了を迎えてしまった
まさかの結末に、サポーターは茫然自失
選手が挨拶に訪れても、重い空気が流れたまま
長き沈黙の後、ショックを振り払い
最後には「鉄のハート」が流れたが
悔しくて声が続かなかった
あとひとつ、勝ち点1が遠い・・・
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:吉原 DF:寺田・箕輪・佐原 MF:アウグスト・久野・相馬・長橋・マルクス FW:ジュニーニョ・我那覇 SUB:相澤・谷口・今野・渡辺・黒津 |
<フロンターレの選手交代> |
我那覇>黒津(69分) マルクス>今野(82分) アウグスト>渡辺(86分) |