東京ヴェルディ1969 VS 川崎フロンターレ
〜 2005 ヤマザキナビスコカップ 〜
日 時 | 2005年3月19日 15:00 | |||
試合会場 | 味の素スタジアム (東京都調布市) | |||
天 候 | 晴れ | |||
観 客 数 | 6,433人 | |||
試 合 結 果 | ||||
東 京 | 0 | 前 半 | 4 | 川 崎 |
4 | 後 半 | 0 | ||
4 | 計 | 4 | ||
得 点 者 | ||||
ワシントン | 49分 | 5分 | 寺田 周平 | |
小林 大悟 | 55分 | 25分 | ジュニーニョ | |
森本 貴幸 | 59分 | 28分 | 寺田 周平 | |
森本 貴幸 | 81分 | 42分 | マルクス |
ナビスコカップ初戦、相手は宿敵東京ヴェルディ1969
近場でありながら、開門前の行列はご覧の通りで短い
着目度が低いナビスコカップ、試合前の緊張感も今ひとつ
バンテーラが広がるゴール裏は、空席が目立つ
試合開始前になるとそこそこ埋まるも
もの寂しい雰囲気が漂う中、キックオフの時を迎えようとしている
それでも、ゴール裏は熱狂的なサポーターが徐々に集結
選手紹介の最後で「東京ヴェルディサポーター」とコールされると
かつての因縁からか、盛大なブーイングが沸き起こる
アウェイ側に移動し、選手入場の時を待ち受ける
バンデーラを広げるサポーターを激写、・・・ん?
係員:「すいません、報道関係の方ですか?」
私:「違います」
係員:「撮影には許可が必要となります」
私:「!?!?!?」
無用なトラブルも嫌なので、目的を果たせず渋々退却
スタンドの撮影(ましてや遠景)に許可が必要など
未だかつて聞いたことないのですが
気分を入れ直しつつ、試合開始
東京・・・、違和感があるのでヴェルディと書くか が
中盤から高精度のパスを供給
フロンターレの背後を突いたボールは
平野選手(背番号22:MF)が受け
一気にペナルティエリア内へと侵入を図る
対するフロンターレも、積極的な攻撃を披露
コーナーキックの流れ球、山根選手(背番号6:MF)が繋ぎ
ジュニーニョ選手(背番号10:FW)が中央に折り返す
ヴェルディゴール正面に残っていた
寺田選手(背番号13:DF)が、ボールを強く押し込む
ボールはヴェルディゴールに突き刺さり
開始5分で先制点をゲットしたぞ!!
先制ゴールに、サポーターも大興奮
オーオオオー、LOVE川崎、俺たちと共に行こうぜ〜
オーオオオー、LOVE川崎、ラララララララララララ・・・
俺たちの想いは〜、誰よりも熱く〜
青黒に、光る星と共に、FOOTBALL TOGETHER 川崎〜
ヴェルディの反撃を断ち切り、フロンターレが中盤へ押し戻す
先制点に浮かれたところも見せず
冷静に攻撃を組み立てている
セットプレーから追加点を狙うフロンターレ
果敢に空中戦に挑み、ヴェルディゴールを再三脅かす
ヴェルディの鋭いクロスに、アウグスト選手(背番号4:MF)が
身を制してゴールラインに逃す
ヴェルディがコーナーキックのチャンスを得て
フロンターレの守備に緊張感が走る
ゴール裏では大旗が脈を打ち
ヴェルディに視覚的かつ、心理的なプレッシャーを与える
その後も厳しい局面が連続するも
フロンターレは体を張った守備で猛攻を耐え抜く
ワシントン選手(背番号9:FW)の背後に
箕輪選手(背番号5:DF)がまとわりつく
ヴェルディの猛攻を断ち切り、フロンターレが怒涛のカウンター
ジュニーニョ選手が飛び出してシュートを放つが
惜しくも高木選手(背番号21:GK)に弾かれた
その後も、フロンターレの積極性が光る展開
ファウルを受けても、素早いリスタートから
ヴェルディの守備が整う前に攻撃を仕掛ける
パスワークも優れ、天皇杯王者のヴェルディを早くも圧倒
低い体勢から、ジュニーニョ選手がゴールをうかがう
軽快なリズムの声援を受け
選手の動きに一層磨きがかかる
ヴェルディに反撃の猶予を与えず、激しく攻め立てるフロンターレ
最後はジュニーニョ選手が、左斜めから低い一撃!
ボールはヴェルディゴールに、軽やかに滑り込む
鮮やかなゴールに、サポーターも大興奮
強敵ヴェルディに2点リード、歓喜はこれに留まらない
直後のフリーキックから、寺田選手が執念のシュート
渾身の一撃は、ヴェルディゴール左下に吸い込まれる
強敵ヴェルディに、破竹の3点リード!
選手も満面の笑みを浮かべ、フロンターレが完全に優位に立った
窮地に立たされたヴェルディは
途方に暮れた如く、DFが最終ラインでボールを回す
その隙を突き、更なる追加点を目指すフロンターレ
圧倒的に優位に立ったフロンターレサポーターは
精神面での余裕も明らか
ブーイングも強烈に、かつ滑らかに響き渡る
ヴェルディの中央突破にも、フロンターレの守備は即座に対応
ヴェルディは縦パスを頻繁に放つ作戦に出るも
前線の選手とのコンビネーションが悪く
軒並みゴールラインを割り込む
地力に勝るヴェルディが、徐々に反撃の牙をむく
混戦からシュートを連発、更にはワシントン選手が
巨体を揺らし前線へ抜け出す
フロンターレも寺田選手が、身を乗り出して突破口を塞ぐ
気迫の守備で、ワシントン選手の突破を防ぐ
最後はワシントン選手のファウルを誘い
絶体絶命の危機を断ち切った
ゴールキックから、一瞬にして反撃に転ずるフロンターレ
手薄なヴェルディゴール前に、マルクス選手(背番号11:MF)が飛び出し
最後は滑り込んでシュートを決めた!!
圧巻の4ゴールに、大満足のサポーター
マルクス選手を称えるコールが、ゴール裏に盛大に響き渡る
マールクス、マルクスゴール
マールクス、マルクスゴール
マールクス、マルクスゴール
マールクス、マ・ル・ク・スゴール!!
その後もヴェルディの反撃をしのぎ、4点リードで後半へ
ワシントン選手にも仕事をさせず
ヴェルディの攻撃パターンを完全に粉砕
宿敵ヴェルディから、J1での初勝利をゲットするぞ!
さぁて、このまま勝利を頂いちゃいましょう
サポーターの集団から一旦離れ
全景を写しながら、後半開始のホイッスル
アーレー、アーレー、アーレー、フロンターレ〜
アーレー、アレアレ〜、アーレー、フロンターレ〜
・・・あら?いきなりPK献上かぁ??
警告を受けた山根選手が、思わず苦笑いを浮かべる
ワシントン選手に、落ち着いてPKを決められてしまう
それでも3点リードを確保、依然として優位な今
必要以上に慌てる必要は無い
失点の影響も見せず、ヴェルディを激しく攻め立てるフロンターレ
コーナーキックを基点に、寺田選手がハットトリックを狙う
マルクス選手のセンタリングが、ヴェルディゴールを襲う
失点で逆に目が覚めたフロンターレ
ヴェルディの攻撃の芽を潰すべく、一方的に攻め立てる
長橋選手(背番号20:MF)のクロスは、この日も健在
攻撃が堅調なフロンターレ、追加点の予感を強く抱かせる
一気に攻め立て、ヴェルディの息の根を止めろ!
・・・あら?逆にヴェルディにゴールを献上
まだ2点リード、いや、点差は僅か2
優位な状況には変わらぬも
どこからともなく、嫌な空気が流れ始める
さあ、気合を入れて応援再開
オーオオー、レッツゴー川崎〜
オーオオー、フロンターレー
・・・まずい、懸命の応援にも関わらず、完全にヴェルディが息を吹き返している
畳み掛けるヴェルディの大反撃に
フロンターレは一方的に押され放題
フロンターレも守備を固めるも、ヴェルディの勢いは止まらない
混戦からヴェルディがシュート
辛うじてポストに激突で助かった・・・もつかの間
サポーターの必死の叫びも届かず
森本選手(背番号17:FW)が3点目を叩き出す
なんて事だ、せっかくの大量リードが風前の灯火だ・・・
前半に稼いだリードは、僅か1点差まで接近
追い詰められたサポーターから、余裕の表情は一掃
沈痛な雰囲気が漂う中、懸命に応援を再開する
オーオー、フロンターレー
フロンターレー、オオオオーオー
ベンチにも緊迫の空気が流れる
腰痛明けの中村選手(背番号14:MF)を投入するも
周囲の選手とのコンビネーションはいまひとつで
フロンターレに反撃の機運は高まらない
我那覇選手(背番号9:FW)の突破力は弱く
ヴェルディにまるで通用しない
攻撃の手段が狭まる中、フロンターレはますます窮地に立たされる
ヴェルディの速攻に苦しみつつも、フロンターレがゴールを目指す
激しいプレーで肩が芝生の色に染まった長橋選手が
執念のクロスを放ち、嫌な流れを断ち切る
ヴェルディの厳しいマークを振り切り、ジュニーニョ選手が前進
ライン際でボールを後ろに戻し
最後は長橋選手がクロスを放つも、ヴェルディの守備に弾かれる
サポーターからはゴールを待望すべく、熱きコールが沸き起こる
ジュニオール、オーオオオー
ジュニオール、オーオオオー
流れを取り戻すべく、フロンターレは飯尾選手(背番号16:FW)を投入
古巣相手に戦う飯尾選手が、突破口を開けるのか
だが、ヴェルディの勢いを止める術は無かった
ゴール正面でパスを受けた森本選手が
振り向きざまに強烈な一撃
無残にも、ボールはフロンターレゴールに吸い込まれてしまう
何てこった、4点あったリードが喪失するとは・・・
まさかの同点劇に、顔面蒼白のサポーター
弱気になりがちながらも、懸命に力を振り絞り
勝利を信じて声援を送る
沈みがちな中、アウグスト選手が闘志をむき出しに
ヴェルディ陣内に突破を図る
頼む、ヴェルディを再び突き放してくれ・・・
アウグスト選手の気迫に、フロンターレは息を吹き返す
マルクス選手のコーナーキックを
ジュニーニョ選手が壮絶な空中戦に挑み
ヘッドでの得点を狙う
中盤からの縦パスを、飯尾選手が飛び出す
全力でボールを追いかけるものの
一歩及ばず、ゴールラインを割り込んだ
中村選手も突破口を探すべく、前進をはかる
だが、直後にヴェルディの選手に囲まれ、チャンスは費えてしまった
飯尾選手が正面からシュートを放つも
ヴェルディゴールを脅かすには至らない
後半も残り僅か、刻一刻と時は刻まれ
場内は緊張感と焦りが複雑に交錯
試合はついに、ロスタイムへ突入
もうだめなのか・・・、時間の経過と共に諦めのムードが漂い始める中
ジュニーニョ選手が倒され、フリーキックのチャンスを得た
最後に到来した大チャンスに、サポーターも大絶叫
レッツゴー、レッツゴー!
レッツゴー、レッツゴー!
勝利を願う凄まじき声援は、ヴェルディサポーターも圧倒
絶叫は場内に反射し、包み込むようにピッチ上の選手に届く
浦和戦の再現を託し、アウグスト選手のキックが炸裂!
だが、ボールは大きくゴールから外れ
程なく試合終了の時を迎えた
あまりに空しき結末に、力なく競技場を去る
夕日を正面に浴びる味の素スタジアムを見て
空しさは更に増幅されるばかり、はぁ・・・
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:下川 DF:伊藤・箕輪・寺田 MF:久野・山根・長橋・マルクス・アウグスト FW:我那覇・ジュニーニョ SUB:吉原・佐原・木村・飯尾・中村 |
<フロンターレの選手交代> |
山根>中村(60分) 我那覇>飯尾(78分) |