ガンバ大阪 VS 川崎フロンターレ
〜 2005 J1 第3節 〜
日 時 | 2005年4月3日 15:04 | |||
試合会場 | 万博記念競技場 (大阪府吹田市) | |||
天 候 | 曇り | |||
観 客 数 | 9,925人 | |||
試 合 結 果 | ||||
大 阪 | 1 | 前 半 | 0 | 川 崎 |
2 | 後 半 | 2 | ||
3 | 計 | 2 | ||
得 点 者 | ||||
大黒 将志 | 6分 | 56分 | ジュニーニョ | |
大黒 将志 | 68分 | 89分 | アウグスト | |
山口 智 | 89分 |
リーグ戦再開の舞台は、万博記念競技場
2000年のシーズンでは0-4と惨敗を喫した屈辱の地
前回の対決でのロスタイムに同点劇を晴らすべく
そしてJ1初勝利を得るべく、戦いの時は迫りつつある
アウェイ側ゴール裏は、サポータの数は想像より控えめ
少々がっかりではあるが、翌日が平日なので
観戦を控えた方もいるのであろうか
何はともかく、試合開始が目前に迫る
ガンバサポーターは縦じまのビッグフラッグをなびかせ
ホームでの初勝利を狙うべく、ボルテージは急上昇
対するフロンターレサポーターは、狭い一角に集結
強固な集団を結束し、初勝利を信じて戦いに挑む
キックオフと共に、ガンバの早く正確なパスワークが炸裂
立ち上がりで動きの鈍いフロンターレを翻弄するが如く
フェルナンジーニョ選手(背番号8:FW)が挨拶代わりの一撃を放つ
ガンバに不意打ちを食らったフロンターレは、守備に戸惑いを隠せない
サイド攻撃も反応が遅れ、アウグスト選手
(背番号4:MF)のスライディングも及ばない
フロンターレも反撃に転ずるものの、ガンバのカウンターが炸裂
長いパスは大黒選手(背番号16:FW)の元へ
大黒選手はパスを受けるや、躊躇無くシュートを放つ
斜め角度からの一撃は、あろう事か
フロンターレゴールへ吸い込まれてしまう
何てこった、いきなり先制ゴールかよ・・・
だが、試合はまだ始まったばかり
サポーターは落ち込む暇も無く、即座に応援再開
両腕を掲げ、一体感溢れた手拍子で
ピッチ上の選手に気合を送る
ジュニーニョ選手(背番号10:FW)に対し、ガンバの厳しいマーク
それでも巧みなパスを繰り出し
我那覇選手(背番号9:FW)とのコンビネーションから
ガンバゴールを脅かす
だが、ガンバが再び逆襲に転ずる
中盤で早いボールコントロール
フロンターレの反応が遅れる間に、大黒選手が強烈な一撃
鋭いシュートは、下川選手(背番号21:GK)が辛うじて弾く
直後、ガンバがコーナーキックから総攻撃を仕掛ける
ガンバの猛攻に、フロンターレは懸命に耐え凌ぐ
フロンターレも反撃に転ずるものの、有効な手立てが見出せない
中村選手(背番号14:MF)の判断もいささか鈍く
パスの供給が遅く、ガンバに守りの時間を与えてしまう
家長選手(背番号14:MF)のサイドアタック
長橋選手(背番号20:MF)が守備に入るものの
巧みな動きでかわされ、ボールを奪えない
最後まで家長選手を止められず、コーナーキックを献上
ガンバの猛攻に対し、苦しい時間帯が続くフロンターレ
一体感溢れる声援は、手拍子と共にピッチに響く
懸命の応援とは裏腹に、フロンターレの中盤の動きは冴えない
一瞬でも判断に迷うと、ガンバの強固な守備陣に
瞬く間にボールを奪取されてしまう
大黒選手へのパスを、ヘッドでクリアする寺田選手(背番号13:DF)
ガンバの攻撃が読めてきたのか
徐々にではあるが、守備の安定感は増してきた
ガンバの中央突破に、数人で取り囲むフロンターレ
激しいボールの奪い合いは
最後は中村選手が前線へ蹴り出し、事無きを得た
依然として、厳しい戦いを強いられるフロンターレ
サポーターは大きく体を揺らし、全力で声援を送る
逆転へ、そして勝利への熱き願いが
躍動感溢れる応援を生み出している
再三のピンチを断ち切って、フロンターレがようやく反撃開始
左右への細かいパスワーク軸に、ガンバゴールへと迫り
最後はマルクス選手(背番号11:MF)がシュートを放つ
それでも、フロンターレの攻撃は短命に終わる
再びガンバが攻め返し、アラウージョ選手(背番号9:FW)が正面からシュート
下川選手が懸命に弾き、辛うじて失点は免れた
その後もガンバが激しく攻め立てるも
フロンターレも懸命の守備で対抗
ガンバの両外国人の動きを封じ込め
我慢を重ね、フロンターレが守り抜いた
何とか逆襲に転じたいものの、攻め手が乏しいフロンターレ
困ったようにパスを回し、ジュニーニョ選手の攻撃力に託すものの
単純なドリブル突破では、ガンバの厚い守りを崩すには及ばない
中村選手が得意のミドルシュートを放つものの
ボールは大きくそれ、彼方へと消え去った
攻撃への糸口が見出せぬまま、前半を1点リードで折り返す
春とは思えぬ肌寒さの中、後半開始のホイッスル
逆転勝利を目指し、熱き応援が再開された
ガンバの攻撃を断ち切り、フロンターレが右に展開
ジュニーニョ選手が巧みなボール裁きで、コーナーキックのチャンスを掴む
コーナーキックからの空中戦
果敢にボールに挑む箕輪選手(背番号5:DF)
ガンバの選手に掴まれながらも
ボールを叩くべく、懸命にジャンプ
ガンバのボールを即座に奪還し、フロンターレが攻め立てる
ジュニーニョ選手が強烈な一撃を放ち
再びコーナーキックの機会を得る
度重なる大チャンスに、サポーターも大興奮
動きは一層激しさを増し、声援も更にヒートアップ
コーナーキックからの攻防、ボールはマルクス選手の足元に
じっくりと前線を見据え、パスの放つタイミングを見据える
一瞬の隙から放たれた低いパスに、我那覇選手が滑り込む!
だが、シュートは惜しくもクロスバーの上方を通過してしまう
カウンターが冴えまくるフロンターレ
アウグスト選手から縦パスを受け、ジュニーニョ選手が一気に縦に突破
怒涛のドリブルから、コーナーキックを得たフロンターレ
ここぞとばかりに、サポーターは躍動感を増し
力強い声援でチャンスを演出する
サポーターの後押しを受け、キックの体勢に入るマルクス選手
低いボールが、ガンバゴールへと接近する
低いボールは混戦を掻き分け、ジュニーニョ選手の足元へ
ジュニーニョ選手がボールを押し込み、同点に追い付いた!
同点ゴールに、全身で喜びを表すジュニーニョ選手
気迫満点のゴールに、サポーターも大興奮
逆転と初勝利を目指し、激しい応援に突入する
同点ゴールを皮切りに、両チームの動きが激しさを増す
次なるゴールを決めるべく、熾烈な主導権争いが演じられる
ジュニーニョ選手のクロスから、ボールは高く宙を舞う
こぼれ球を久野選手が狙うものの
シジクレイ選手(背番号2:DF)がクリア
直後、アウグスト選手がシュートを放つものの
ガンバゴールをとらえない
久野選手と交代し、相馬選手(背番号23:MF)がピッチの中へ
早々にサイド攻撃に絡み、鋭いクロスを放つ
攻撃のリズムを掴んだフロンターレが、ガンバに揺さぶりをかける
躍動感に溢れる選手たち、そして熱烈なサポーター
フロンターレの猛攻と比例して、応援は一層熱を帯びる
だが、激しく攻め立てるフロンターレに隙が生じる
ガンバの急襲を受けたフロンターレ
ミドルレンジから大黒選手が、大きく右足を振り抜き
伸びるボールが、フロンターレゴールを貫いてしまった
まさかの失点を喫するものの、サポーターは全くうろたえない
応援を一瞬たりとも中断する事無く
勝利だけを信じ、ピッチに熱い視線を注ぐ
サポーターの声援を正面に受け、ジュニーニョ選手が走り出す
まだ時間は十分残っている
勝利への執念、選手とサポーターが共有した目標で
ガンバに激しい戦いを挑む
ガンバの猛攻に苦しむものの、悠然と立ち向かうサポーター
両腕を掲げ固い拍手、深い一体感で選手を熱くサポート
川崎フロンターレ!ドンドンドドド
川崎フロンターレ!ドンドンドドド
ガンバのバックパスを追い掛ける我那覇選手
だが、ボールはGKがクリア、積極性が足りぬと見えたのか
我那覇選手に対し「走れ!」「追え!」と声援が飛ぶ
ガンバの猛攻を懸命に耐え抜くフロンターレ
カウンターを狙い、前線にパスを繰り出すも
飛び出すのはジュニーニョ選手ただ一人
攻撃に転換するスピードも低下し、フロンターレは苦境の色が徐々に濃くなる
運動量が低下したフロンターレに、途中交代の飯尾選手
(背番号16:FW)が喝を入れる
スピード感溢れるサイドアタックからクロスを放ち
ボールはガンバDFの足に当たり、コーナーキック
セットプレーの機会も生かせず、時間だけがいたずらに経過する
ロスタイム目前、両者の攻防は一層熾烈さを増し
接触プレーからジュニーニョ選手が、苦悶の表情を浮かべる
ガンバはセットプレーから、シジクレイ選手がゴールを狙う
辛うじてシュートは外れたものの、程なくロスタイムに突入
電光掲示板に残り2分の表示、フロンターレに勝機は訪れるのであろうか?
追い詰められたフロンターレだが、サポーターは決して諦めない
バンテーラ(布)を握り締め、力強い声援で鼓舞
負けるものか!、最後まで勝利を信じて跳躍
勝利への信念は、ピッチ上の選手も伝わった
相馬選手が大胆に切れ込み、守備固めのガンバに揺さぶりをかける
マルクス選手のフリーキックに、アウグスト選手が空中戦に挑む
ボールはこぼれ球となり、ガンバゴール付近を点々とする
混戦の中、ボールは再びアウグスト選手の左足へ届く
相手GKも完全に飛び出している
ガンバゴールはがら空き同然だ!
左足を泥臭く振り抜き、執念の同点ゴールが決まる!
やったぞ!奇跡の同点ゴール!!
劇的ゴールを喜ぶ、フロンターレの選手たち
土壇場の同点ゴールに、サポーターも大興奮
勝負強さを取り戻したフロンターレ
このドローは勝利に等しい、価値ある引き分けだ
おい、まだ勝負は終わっていないぞ!
ああああああっっっ
ガンバの、ガンバのシュートが
決まってしまったぁあぁあぁ!!!
まさかの幕切れに、呆然と立ち尽くすサポーター
勝利の女神はどこまでも厳しく
過酷な試練を与えるのであろうか
敗戦が信じられないような表情を浮かべ
力なく挨拶に訪れる選手たち
瀬戸際の精神力の弱さ、この日も克服出来なかった
だが、この教訓を糧に次節に挑んで欲しい
我々に出来る事は、戦力分析でも無ければ
野次馬的な指揮采配でも無い
あくまでも全力の応援だから
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:下川 DF:伊藤・箕輪・寺田 MF:久野・中村・長橋・マルクス・アウグスト FW:我那覇・ジュニーニョ SUB:吉原・谷口・相馬・木村・飯尾 |
<フロンターレの選手交代> |
久野>相馬(61分) 長橋>飯尾(79分) |