川崎フロンターレ VS 東京ヴェルディ1969

〜 2005 J1 第4節 〜



日   時 2005年4月9日 19:04
試合会場 等々力陸上競技場 (神奈川県川崎市)
天   候 晴れ
観 客 数 11,061人
試  合  結  果
川    0 前  半 0 東   京
1 後  半 0
     
     
     
1 0
得   点   者
アウグスト 70分      


南武線205系

春らんまん小春日和、桜が満開に咲き誇る
年に一度の週末は、南武線で決まりです
南多摩駅の絶景の桜をバックに、列車の旅を楽しんではいかが



桜が満開の等々力陸上競技場

・・・違う、これから試合だ、試合
お決まり文句で、晴天の等々力陸上競技場と
満開の桜の組み合わせをどうぞ



フロンターレ神社が移設

スマイル・スタジアムの設営も無事に終了
おや、噂のフロンターレ神社が、クラブからの予告通りにお引越し
方位学に基づき、縁起が良い方角とされる
スマ・スタの隣へと移動された



フロンターレ神社に取材

開門と同時に、フロンターレ神社には勝利を祈願するサポーターが続々と訪問
取材陣も大勢駆けつけ、ゴール裏は時の場所に大変身



試合開始

肝心なのは方位学に頼る事無く、ホームで初勝利を挙げること
対戦相手は東京ヴェルディ1969
ナビスコ杯で屈辱のドローを喫しただけに
是が非でも負けられぬ相手である
大勢のサポーターの気迫が満ち溢れる中
激闘の90分間が火蓋を切って落とされた



ヴェルディの先制攻撃

ヴェルディが挨拶代わりの先制攻撃
山田選手(背番号2:MF)がサイドアタックを仕掛けるものの
寺田選手(背番号13:DF)がスライディングで
攻撃の芽を断ち切った



安定度が高いフロンターレ

メンバーを一部入れ替えたフロンターレであるが
ボールの追随性と安定度は高く、予想外に不安を抱かせない
今季初スタメンの谷口選手(背番号29:MF)も
サイドを積極的に飛び出しクロスを放つ



規律正しい応援

フロンターレがセットプレーのチャンスを迎える
応援も序盤から一糸乱れず
規律正しい声援が、ピッチに広く響き渡る
勝利を願うサポーターの気持ちが、早くも結実



吉原選手

ヴェルディが徐々に反撃に転じ、左サイドを攻め立てる
こちらも今季初スタメンの吉原選手(背番号1:GK)が
ボールの動きを凝視し、ヴェルディの攻撃を見極める



フロンターレゴール付近の攻防

ヴェルディのセットプレーから、フロンターレゴール付近は
一気に緊迫感が高まる
フロンターレゴール前の混戦、選手間の連携に不安を抱かせるも
ボールはゴールラインを割り、程なく危機は過ぎ去った



フロンターレが反撃

ヴェルディの攻撃は小休止、フロンターレが逆襲に転ずる
谷口選手が再び前線に飛び出し、ドリブルでの突破を狙う
だが、攻撃が不得手なのか、ヴェルディの守備網につかまってしまう



中盤の攻防

中盤はヴェルディの個人技が光るものの
フロンターレも組織的な守備で対抗
山田選手のドリブルも、素早く前に回りこみ
ヴェルディの突破口を封じ込めた



アウグスト選手

ヴェルディはスルーパスを供給するも
アウグスト選手(背番号4:MF)が冷静に対処
鹿島時代でのJ1の経験が、フロンターレの守備に秩序をもたらすものの
じりじりとヴェルディが優位な時間帯に突入



ゴール裏の大旗

ヴェルディにフリーキックを与え、守勢を強いられるフロンターレ
ゴール裏の大旗は普段以上に波を打ち
ゴールを死守すべく、大旗にサポーターの熱き魂が宿る



檄を飛ばす関塚監督

関塚監督も幾度とピッチサイドに向かい、選手に檄を飛ばす
このピンチは凌ぐものの、フロンターレの反撃は短命で途絶え
劣勢を覆すには至らない



Gゾーンのサポーター

不利な状況が続くものの、Gゾーンのサポーターは
躍動感溢れる応援で、ピッチ上の選手にエールを送る
応援の一体感は実に素晴らしく
一糸乱れぬ声援は一向に途切れない



吉原選手

ヴェルディのクロスボールを、吉原選手がキャッチ
普段は安定感にいささか難がある場面であるが
久々の先発で集中力が高まり、安定度の向上に寄与しているのか



谷口選手

谷口選手も、周囲と徐々に連携がかみ合ってきた
ヴェルディの選手の前方に立ち、突破口を塞ぎに入る



寺田選手が警告を受けた

続けて寺田選手(背番号13:DF)がクリアに入るも、痛恨のハンド
・・・と、主審の右手には何故かイエローカード!
ええっ!、寺田選手が警告??



不服のサポーター

ハンドの反則如きで、何故警告を受けねばならぬのか!?
写真には無いが、この前にはマルクス選手(背番号11:MF)が
シミュレーションらしき警告を受け、主審の判定に不満が渦巻いていた
理不尽な判定に、サポーターは盛大なブーイングを浴びせる



警告を連発

ヴェルディのフリーキックは、混戦の中フロンターレがクリア
中盤に戻されたボールより、ヴェルディがクロスを放つものの
吉原選手がキャッチ・・・の直後、主審がイエローカードを連発
幸いにもヴェルディの反則であるが
誰の目にも危険なシーンには写らず、判定基準への疑念が更に高まる



ワシントン選手のシュート

主審の判定をよそに、ヴェルディの攻勢は強まり
ワシントン選手(背番号9:FW)がロングパスを受けるや
振り向きざまにシュートの体勢
フロンターレは複数の選手で取り囲み
シュートの精度を辛うじて落とす



フロンターレのカウンターは失敗

フロンターレもカウンターから、最前線に残るマルクス選手がゴールを狙う
高いボールは高木選手(背番号21:GK)が難なくキャッチ
両者共に、決定的な場面の演出に乏しい



谷口選手が倒される

それでもフロンターレは攻勢を強め、波状攻撃でヴェルディを脅かす
背後から谷口選手が混戦に加わる場面
ヴェルディの選手が、谷口選手を背中から強引に突き倒す



怒りのサポーター

ファウルだ!!なにぃ、プレー続行!?
主審の度重なる理不尽な判定に、サポーターの怒りは頂点に達する
盛大なブーイングがピッチに飛び、ペットボトルがトラックに投入される



前半終了間際のピンチ

そんな間に、前半もロスタイムに突入
ヴェルディの攻勢は更に強まり、窮地に立たされるフロンターレ
フロンターレゴール前の空中戦を経て
終了間際に放たれたシュートはクロスバーに当たり
辛うじて無失点で切り抜けた



ふろん太君とピーカブー

前半の険悪な空気は、ふたり?の笑顔でかき消されたか
ハーフタイム中でサポーターは冷静さを取り戻し
残す45分、勝利を固く信じ、熱戦が再開された



我那覇選手

待望の初勝利には、我那覇選手(背番号9:FW)の活躍が不可欠
しかし、前半と同様に動きが冴えず影が薄い
後方からのボールに対し、前線に飛び出しを図るも
どうもボールが繋がらない



ジュニーニョ選手

開幕から全試合ゴールを挙げたジュニーニョ選手(背番号10:FW)だが
ヴェルディの守備に研究されたのか
得意の突破力は影を潜め、得点機の演出には至らない



ヴェルディの空中戦

ヴェルディはコーナーキックより空中戦に挑むものの
連携が思わしくなく、ゴールを奪うには程遠い
両チーム共に先制点の気配は乏しく
ピッチには沈着な空気が漂う



ジュニーニョ選手

動きを封印された格好のジュニーニョ選手であるが
ヴェルディの選手の隙間をぬい、突破の活路を見出す



我那覇選手

中村選手(背番号14:MF)を交えたパスワークから
最後は我那覇選手に託された
我那覇選手がヴェルディDFの股を抜く一撃(パス?)を放つものの
ボールの勢いは弱く、得点には及ばない



我那覇選手

それでも、この時間帯はフロンターレが優位を保つ
ジュニーニョ選手のシュートに続き
コーナー付近で我那覇選手が粘りのプレー
不調からの打破を見出すべく、懸命にボールをキープ



ジュニーニョ選手が転倒

我那覇選手の粘りに触発されたか
逆サイドからはジュニーニョ選手が怒涛の突破
慌てたヴェルディは反則覚悟のスライディング
激しいプレーに、ジュニーニョ選手が激しく転倒



いらだつサポーター

悪質にも見えるスライディングに、フロンターレサポーターは激しく抗議
決定的な場面が到来せず、延々とこう着状態が続く中
サポーターの苛立ちは最高潮に達する



フロンターレの守備

ヴェルディが程なく反撃に転ずるものの
フロンターレの守備は依然として高い安定度を保つ
ワシントン選手に対するマークも的確で
崩壊の兆しは特に感じない



拍手を送るサポーター

冷静さを取り戻したサポーターは、懸命に拍手を送る
応援の統一感はなおも高度に維持され
客観的に見ても、申し分のない出来栄え
奇抜な応援に走らず、実績のある応援歌を用いているのが
一体感をうまく演出しているのであろう



入場者数の発表

ピッチ上は混沌とした状況の中、オーロラビジョンに入場者数が発表
辛うじて1万人を突破するも、旧川崎ダービーの触れ込みは
集客には然程寄与しなかったのであろうか



アウグスト選手

伸び悩む入場者数に呼応してか、試合状況は混迷の度合いを増す
・・・と、左サイドボールを得たアウグスト選手が
フリーの体勢で前線に駆け上がる



アウグスト選手のシュート

何気も無い光景と思いきや、アウグスト選手に迷いは無かった
ヴェルディのDFが追い付く直前、思い切って左足を振り抜いた!



アウグスト選手のシュートが決まる

誰もが不意を突かれた一撃は、ヴェルディゴールを大きく揺らす
混迷の空気を切り裂く先制ゴールが
アウグスト選手によって導かれた!



ゴールを喜ぶアウグスト選手

ゴールを決めたアウグスト選手は神への祈りを捧げ
イエス・キリストのアンダーシャツをサポーターに掲げる



ゴールを喜ぶサポーター

突如訪れた先制ゴールに、サポーターは大興奮
一糸乱れぬ応援が、ついに結果を結んだ瞬間であった



我那覇選手

この1点で、フロンターレは完全に蘇った
追加点と初勝利を貪欲に目指し
我那覇選手も積極性を取り戻しつつある



マルクス選手が倒される

マルクス選手も、攻守の要の機能を取り戻す
粘り強いプレーから、ヴェルディのファウルを誘い
セットプレーの機会を演出する



盛大な拍手を送るサポーター

サポーターの勢いは更に加速する
「勝利」と言う、共有された目標に集結
一糸乱れぬ盛大な拍手をピッチに送り、選手を更に勢い付かせる



中村選手

中村選手も攻撃性を完全に取り戻した
縦横無尽にピッチを駆け回り
深く切れ込み、ヴェルディの守備を突き崩しにかかる



長橋選手

中村選手からのパスを受け、長橋選手(背番号20:MF)のサイドアタック
遅ればせながら得意のクロスが炸裂
強力な援軍でヴェルディを窮地へと追い込む



ジュニーニョ選手の突破

焦りの色を隠せないヴェルディに対し
ジュニーニョ選手が得意の角度から突破を図る
惜しくも追加点には至らないものの
守備固めに逃避しない積極性に、盛大な拍手が沸き起こる



ロスタイムに突入

興奮の中、試合はロスタイムに突入
様々なドラマが繰り返された時間帯
この先に訪れるのは天国か、それとも悪夢の繰り返しか?





ロスタイムの恐怖を知るサポーターは
一瞬の油断も見せず応援を続行
小気味良く気迫に満ち溢れた応援は
衰える事も無く、高度な一体感を保ち続ける
勝利を、等々力での初勝利を祈り、最後の応援に突入する



積極性が衰えないフロンターレ

ロスタイムに突入すれど、フロンターレは攻撃の手を一向に緩めない
巧みにボールをキープし、精神面の優位性を生かし
したたかに時間を稼ぐ



中村選手

中村選手も、懸命にボールをキープ
守備固めで逃げ切りを図るごまかしを払拭し
最後まで攻撃の意欲は衰えない



試合終了

ヴェルディに反撃の余地を与えぬまま、試合終了のホイッスル
待ちわびた初勝利の瞬間、ピッチ上の選手たちは
大きく腕を広げ、歓喜のガッツポーズ!!



勝利を喜ぶサポーター

90分間共に戦い続けたサポーターも、勝利と同時に大爆発
長かった、この一勝が本当に長かった・・・



勝利を喜ぶ選手とサポーター

等々力の春の夜に、満開の桜と歓喜が舞い降りた
課題の精神力の弱さも克服し
大きな一歩を踏み出したフロンターレ
さぁ、春のフロンターレ旋風を吹き荒らすぞぉ



<フロンターレの出場メンバー>
GK:吉原
DF:伊藤・箕輪・寺田
MF:谷口・中村・長橋・マルクス・アウグスト
FW:我那覇・ジュニーニョ
SUB:下川・佐原・久野・木村・飯尾
<フロンターレの選手交代>
我那覇>久野(73分)
谷口>佐原(80分)



試合結果一覧に戻る