リーグ戦では5年振りとなる、カシマサッカースタジアム
ゴール裏のスペースは半分、圧迫された空間に押し込まれる
脚立の持込は禁止、周囲には警備員も厳重に配備されるなど
厳しい制約の中での応援を余儀なくされる
そんな状況下ではあるが、サポーターの気合は揺るぎ無い
ピッチに選手が練習に登場するや、早くも盛大な声援を披露
長期離脱の我那覇選手（背番号9：FW）も、SUBメンバーに揃い
コールリーダーに促され、我那覇選手のコールが沸き起こる
キックオフが近づくにつれ、鹿島サポーターも本領を発揮
何枚ものビッグフラッグが、ゴール裏に色鮮やかに舞う
決戦が目前に迫り、フロンターレサポーターは更に勢いづく
寺田選手が前節の退場、箕輪選手が突発性難聴による欠場と
守備面では厳しい布陣ではあるが、力の限り勝負を挑め！
オ〜〜〜、バモかわさ〜〜〜
かわさ〜〜〜、かわさ〜〜〜
バモかわさ〜〜〜
地力に勝る鹿島が、じわじわとフロンターレを攻め立てる
左右にボールを動かし、サイドを軸に攻撃を仕掛ける
特に右サイドからの突破が目立ち
序盤から佐原選手（背番号3：DF）が忙しい
不利が見込まれたフロンターレだが
鹿島に怖気付くこと無く、上々の立ち上がり
左サイドはアウグスト選手（背番号4：MF）と
原田選手（背番号35：MF）のコンビ
ロングパスを繰り出し、サイドチェンジを試みる
ボールは逆サイド、長橋選手（背番号20：MF)がフリーの体勢で受けた
そのままドリブルで駆け上がり、新井場選手（背番号7：DF）との勝負
新井場選手の股間を狙い、爽快なシュート
トップ下の位置では、今野選手（背番号18：MF）が積極的に動く
ジュニーニョ選手（背番号10：FW）にパスを供給
無難にチャンスメークを心がける
鹿島の反撃から、ファウルを許したフロンターレ
フェルナンド選手（背番号16：MF）が強烈なフリーキックを放つが
鄭選手（背番号17：DF）の下腹部に激突、まさに「壁」の守備
続けての激しい応酬から、フロンターレがこぼれ球を奪取
前線のジュニーニョ選手へと繋ぐ
卓越したスピードで、小笠原選手（背番号8：MF）を
振り切りにかかるが、この場面では反対側から接近した
岩政選手（背番号15：DF）の守備に屈する
鹿島は両サイドの守備が比較的甘い
その隙を狙い、アウグスト選手がロングクロスを繰り出す
ボールは鹿島ゴール真正面、黒津選手（背番号24：FW）をとらえたが
鹿島DFの厳しいマークに、体勢を崩してしまう
だが、黒津選手の得点意欲は極めて高い
長橋選手のクロスに対しても、ヘッドで貪欲にゴールを狙う
そろそろ鹿島が逆襲に転じても不思議では無いが
なおもフロンターレが鹿島を圧倒
ジュニーニョ選手のクロスから、コーナーキックの展開
渾身の力を込め、中村選手（背番号14：MF）のキックが炸裂
鋭いボールに呼応したのは、鄭選手
鹿島の背後から一気に飛び出し、滑り込んでゴールを狙う
鹿島の攻撃は想像した程のスピードは誇らないが
パスの精度は高く、ピッチの空間を生かした連携重視
フロンターレゴールに向けた高いパスは
伊藤選手（背番号2：DF）がヘッドで押し戻す
鹿島の攻撃を凌いだフロンターレ
ゴールキックからのボールを繋ぎ、黒津選手が一気に縦への突破
ここは大岩選手（背番号4：DF）の腕に阻まれる
王者鹿島に互角の戦いを挑むフロンターレ
堂々たるプレーに、サポーターも自然と気迫がアップ
更なる攻撃を引き出すべく、サポーターは叫び、そして跳ぶ
オ〜オオ〜〜、レッツゴー川崎〜
オ〜オオ〜〜、フロンターレ〜〜
ジュニーニョ選手が鹿島ゴール正面から、ミドルシュートを放つ
こぼれ球を狙い、黒津選手が鹿島ゴールに詰め寄る
この場面は曽ヶ端選手（背番号21：GK）がしっかりとセーブ
黒津選手の狙いは空振りに終わった
だが、ここはフロンターレが優位な時間帯
ジュニーニョ選手の突破から、フロンターレがコーナーキックを掴み取る
この場面では中村選手がショートコーナーを選択
長橋選手からの折り返しを受け、ふわりと浮かしたクロスを放つ
中村選手のクロスボールに、鄭選手が反応
鹿島の攻撃力を考慮すれば、守備に専念と思いきや
隙あらば盛んに攻撃参加、旺盛な意欲を披露
対する鹿島は、新井場選手が一直線にドリブル突破
ボールは左サイドに託され、厳しい角度ながらもクロスが襲う
野澤選手（背番号25：FW）がヘディングシュートを狙ったが
伊藤選手が体を寄せ、シュートコースを明け渡さない
鹿島の猛攻に対し、必死に守るフロンターレ
フェルナンド選手の低いシュートは
相澤選手（背番号28：GK）が腕を伸ばし、好セーブを見せる
アウグスト選手には古巣相手となるが、手加減は微塵も感じない
ペナルティエリア外から放たれた一撃は
惜しくも鹿島ゴールのサイドネット
鹿島の反撃を経由し、フロンターレは右サイドに展開
今野選手がライン際で粘り、スローインの機会を得る
長橋選手が放り込んだボールは、黒津選手の足元へ
しかし、岩政選手にあっさりと奪われてしまう
キープ力では、まだまだ課題が多い
すかさず鹿島が反撃に転じ、今野選手のファウルを誘う
判定に納得がいかぬのか、今野選手は激しいリアクション
前半も終焉に近づく中、鹿島がしたたかな攻めを見せる
フロンターレの背後を狙い、低いパスを盛んに繰り出す
左側から鹿島の選手が回りこみ、危険な場面を招いてしまう
本領を発揮しつつある鹿島に対し、フロンターレは苦境の時間帯
サポーターも懸命に声を枯らし、前半最後の反撃を促す
左サイドから、攻撃の機会を探すジュニーニョ選手
トップ下から飛び出した今野選手にボールが託されるが
シュートは鹿島ゴールの枠に収まらない
その後は鹿島の攻撃も凌ぎ、前半は両者無得点で終わる
ハーフタイム中に、つくばエクスプレスをアピール
8月24日に開業、みんなで乗りに行こう！
・・・と言いたいところだが、仕事とマリノス戦があるので残念
ハーフタイム前後から、不気味な濃霧が場内を覆う
気温も更に下がり、いささかの不安を抱かせる
後半開始と同時に、小雨がピッチに舞い始めた
妙に不穏な空気が漂いつつも、盛大な声援が再開された
鹿島は右サイドを攻め立て、早々にフリーキックを得る
混戦から岩政選手が飛び出し、強烈なヘッドを許してしまう
至近距離からの一撃は、無情にも
フロンターレゴールに吸い込まれてしまった
興奮してその場では理解出来なかったが
実際には黒津選手のオウンゴール、不運に出鼻をくじかれる
濃霧が場内を覆う中、フロンターレは反撃開始
中村選手が正面を見据えるも、鹿島の固い守備が待ち構える
一進一退の攻防を経て、フロンターレがコーナーキックの場面
絶好の機会到来に、サポーターは俄然勢いづく
この場面は佐原選手（背番号3：DF）が、果敢にヘッドを狙う
至近距離からの一撃、同点の期待を抱かせるも
曽ヶ端選手の攻守に阻まれてしまう
続けてのコーナーキックは生かせぬも
鹿島の反撃を短時間で断ち切り、右サイドに展開
慌てた鹿島の反則を誘い、セットプレーのチャンスを掴む
鹿島に盛んに圧力を加え、コーナーキックに持ち込んだ
アウグスト選手が放った低いボールに
フッキ選手（背番号19：FW）らが詰め寄る
だが、鹿島の妨害に誰も詰め切れず、曽ヶ端選手がキャッチ
小笠原選手（背番号8：MF）の背後から
関塚監督が盛んに指示を送る
古巣相手の対決に、関塚監督の心境は如何に
鹿島の攻撃に対し、フロンターレは早めに潰しにかかる
この場面では山根選手（背番号6：MF）が対応
鹿島の突破口を封印する
鹿島は左サイドに進路を変更するが
佐原選手が追随、献身的な守備でピンチを断ち切った
仕返しとばかりに、一気に逆襲へと転ずるフロンターレ
原田選手のコーナーキックに、アウグスト選手が飛び込む
鹿島を優位に攻め立てるフロンターレ
猛攻からフリーキックの場面、水平に小刻みに腕を揺らし
低いうなり声を上げるサポーター
フリーキックの場面になるや、鹿島のゴール裏では大旗が一斉に移動
ゴール前に集結し、無数の旗が盛大に揺れる
フロンターレの勢いは止まらず、続けてコーナーキックの場面
・・・と、ここでも大旗がするすると移動
原田選手の間近で大きく揺らし、視覚的なプレッシャーを植えつける
鹿島ゴール裏の全景を捉えると、ご覧の通り
コーナーエリアとゴール前に大旗が集中
ゴール裏の「12番目の選手」達も、危機に懸命に立ち向かう
機動力と連携の高さに、敵ながら感服
ゴール裏の大旗に幻惑されず、無心で攻めるフロンターレ
だが、フッキ選手のフリーキックは大きく外れ
猛攻ムードに水をさしてしまった格好
長き猛攻を耐え、鹿島が反撃に転ずる
右サイドで鈴木選手（背番号30：FW）が粘るが
フロンターレも二人がかりで対抗、サイドを明け渡さない
濃霧と小雨の中、熱狂的な応援が続く
夏場にも関わらず吐く息は白く
狭い一角からは、凄まじき熱気がほとばしる
一進一退の攻防の中、両者が主導権を手繰る展開
・・・と、鄭選手が鈴木選手のユニフォームを引っ張り
痛恨のファウルを喫してしまう
フロンターレゴール正面で、鹿島にフリーキックを献上
絶体絶命の大ピンチ、相澤選手が指示を送り
壁の位置を微調整
ゴール裏の大旗は雨に濡れ、重みを増すものの
この危機を乗り切るべく、懸命に振り回す
本数では鹿島に劣るものの、気迫では一歩も引けを取らない
小笠原選手の右足から、鮮烈なボールが繰り出された
フロンターレの壁をすり抜け、フロンターレゴールへと急接近
相澤選手の必死のセーブも空しく
小笠原選手のフリーキックは、フロンターレゴールを揺らしてしまった
2失点で窮地に立たされたフロンターレ
ジュニーニョ選手が突破を図るものの
周囲には赤い選手だらけ、瞬く間に行く手を阻まれる
小刻みにジャンプを繰り返すサポーター
固い地面で足腰のダメージは半端では無いが
最後の力を振り絞り、死力を尽くしての応援
フロンターレは土壇場で我那覇選手を投入
復帰明けか動きに精彩を欠き、得点機に絡む場面は乏しかった
フロンターレは結局無得点のまま、試合終了
鹿島に2-0の敗戦、王者の壁は険しかった
力戦空しく、サポーターに挨拶に向かう選手達
手厳しい結果になってしまったが
万全とは程遠い状況では、精一杯の結果だったのかも知れない
気分を一新し、次節の大宮戦に挑みたい