川崎フロンターレ VS セレッソ大阪
〜 2005 J1 第17節 〜
日 時 | 2005年7月6日 19:00 | |||
試合会場 | 等々力陸上競技場 (神奈川県川崎市) | |||
天 候 | 曇り | |||
観 客 数 | 12,307人 | |||
試 合 結 果 | ||||
川 崎 | 2 | 前 半 | 1 | 大 阪 |
1 | 後 半 | 1 | ||
3 | 計 | 2 | ||
得 点 者 | ||||
谷口 博之 | 29分 | 42分 | 布部 陽功 | |
アウグスト | 30分 | 74分 | 苔口 卓也 | |
ジュニーニョ | 49分 |
3戦連続無得点と、勝機から見放されたフロンターレ
ホームに迎え撃つはセレッソ大阪
過去の戦績も良い相手だけに、何としても勝ち点3を奪いたい
勝利を願うサポーターの願いも十分、ゴール裏はご覧の盛況ぶり
どうもネタ的に乏しいこの一戦
ここは無難にダンサーの姿、肉体的な踊りに場内からは拍手
日もどっぷりと暮れ、試合開始の時を迎える
ゴール裏からGゾーンはサポーターでぎっしりと埋まり
ピッチ上の選手達に気合を送るべく、白熱の応援を誓い合う
アウグスト選手(背番号4:MF)がフロンターレに戻ってきた
この、ボールを蹴る後姿が、実にたまらない
等々力の照明は照度も高く、他スタジアムよりも撮影は容易
シャッターを軽快に切るのと平行してか
フロンターレは軽快な立ち上がり
そのアウグスト選手から、ロングクロスが放たれた
ボールは前線の黒津選手(背番号24:FW)に狙いを定めるも
セレッソのブルーノ選手(背番号2:DF)がクリア
セレッソの攻撃をクリアするも、布部選手(背番号4:MF)がインターセプト
一瞬の時を経て、挨拶代わりの強烈なミドルシュート
弾丸ライナーはフロンターレゴールに急迫するも
ゴールポストの上方を辛くも通過
この時間帯は攻め手を欠くフロンターレに対し、セレッソがペースを掴む
混戦から黒部選手(背番号10:FW)が一撃を放ち
序盤はフロンターレに圧力を加える
セレッソのセットプレーを断ち切り、フロンターレが右サイドに展開
セレッソのファウルを誘い出し、フリーキックの場面を迎える
好機を前に、俄然活気付くサポーター
腕を水平に突き出し、小刻みに震わせ
低いうなり声を上げ、後方から気合を注ぎ込む
サポーターの熱気を受け、アウグスト選手の一撃が炸裂!
ボールはセレッソの壁をすり抜けたものの
僅かに外側に反れ、セレッソゴールを突き破るには至らない
攻めあぐねるフロンターレに対し
セレッソは隙間から一気に突破を図る
素早い動きにフロンターレのマークは乱れ
ファウルからセレッソにフリーキックを献上してしまう
セットプレーの危機を迎えると、ゴール裏の大旗が出番となる
波打つ揺れで幻惑を誘い、セレッソの選手から集中力を削ぐ
この場面はキックの精度が悪く、ボールはゴールネットの上を通過
大旗の演出が、フロンターレの危機を断ち切った
ピンチを凌いだフロンターレは、右サイドへと逆襲開始
粘りからセレッソに圧力を加え、コーナーキックのチャンスを掴む
しかし、選手間の呼吸が乱れ、原田選手(背番号35:MF)のキックは
誰にもタイミングが合う事無く、点々とラインを割ってしまった
セレッソの前線へのパスに、ファビーニョ選手(背番号5:MF)が飛び出す
フロンターレは伊藤選手(背番号2:DF)が対応
一足早く回り込み、ファビーニョ選手の進路を塞ぎ
冷静にボールをゴールラインへと逃がす
その後は両者共に、決定力を欠く時間帯
じわじわと攻めるフロンターレに対し、セレッソは明らかなカウンター狙い
速攻に慌てたフロンターレ、セレッソの粘りに守備が乱れ
セレッソにシュートを許し、コーナーキックを献上してしまう
右サイドのボールを追うように、アウグスト選手が右サイドへ走る
この後は左サイドの長橋選手(背番号20:MF)に
ボールが繋がるなど、本来のポジションとは逆の攻撃が続く
リズムが悪いフロンターレ、セレッソに対する守備は甘い
ボールを持つ久藤選手(背番号7:MF)の距離感を保ち過ぎ
プレッシャーが弱く、ゆうゆうとシュートを許してしまう
応援のテンポを変えた直後に、不運にもピンチが到来
危機を眼前に、サポーターの緊張感は一気に高まる
熱き声援と鋭い視線で、この危機に立ち向かう
セレッソのコーナーキックは、ファビーニョ選手の頭に命中
ボールは佐原選手(背番号3:DF)に接触
そのままゴールラインを割り、再びコーナーキックと危機は続く
続けてのセレッソのコーナーキックに
相澤選手(背番号28:GK)が果敢に
飛び出すものの、ボールには僅かに届かない
目前から黒部選手が、強烈なヘッドを叩くものの
シュートはゴール枠から外れ、失点は免れた
セレッソの一方的な攻勢に、フロンターレも黙っていない
お返しとばかりに、谷口選手(背番号29:MF)が
渾身のヘッドからボールをねじ込んだ!
混戦から繰り出された一撃は、セレッソゴールへと吸い込まれた
待望の先制ゴールに、谷口選手が手荒い祝福を受ける
意地で奪った先制ゴールに、サポーターも大爆発
熱き夜に熱き声援、等々力の舞台は興奮の渦に包まれる
興奮が冷め止まぬ間に、フロンターレが追加点を叩き出す
セレッソの反撃を断ち切るや、猛然たるカウンター
最後はアウグスト選手に渡り、セレッソの選手を振り切り
ドリブルから強烈なシュート!
アウグスト選手の一撃は、セレッソゴールのサイドネットを豪快に揺らす
アンダーシャツに書かれた「イエス・キリスト」を誇らしげに
ゴールを喜ぶアウグスト選手
怒涛のゴールラッシュに、サポーターは大興奮
2階席のサポーターも総立ちし、観客席は歓喜で包まれる
久々の勝利に向け、場内は俄然熱気を帯びる
オ〜〜〜、バモかわさ〜〜〜
かわさ〜〜〜、かわさ〜〜〜
バモかわさ〜〜〜
白熱の声援の後押しを受け、更に攻め立てるフロンターレ
コーナーキックのチャンスを掴み、3点目を狙い空中戦に挑む
原田選手が自慢のフリーキックで、セレッソゴールを脅かす
凄まじい一撃に、セレッソはコーナーキックに逃れるのが精一杯
原田選手のフリーキックが、この後もセレッソゴールを脅威に陥れる
この一撃も吉田選手(背番号22:GK)が、必死のパンチで逃げるのがやっと
原田選手の活躍は、攻撃に留まらない
セレッソのロングパスに猛迫、豪快な守備も見せ付ける
・・・と、セレッソを圧倒の矢先、フロンターレにとんだ罠が待ち受ける
ファビーニョ選手がドリブルで一気に前線
守備が手薄なフロンターレ、突破を食い止める術は無く
ファビーニョ選手のクロスが襲い掛かる
ゴール正面から、布部選手(背番号4:MF)のダイビングヘッド
ボールはフロンターレゴールへと一直線に突き刺さり
前半終了を目前にし、痛恨の失点を喫してしまう
最後の時間帯で、カウンターの対応力の弱さが露呈してしまう
それでもフロンターレは、前半は1点リードで
リードを保ち、前半を終了
・・・と、ハーフタイム中に、元フロンターレの中西哲生氏が登場
しかし、自らプロデュースしたポロシャツの宣伝程度?で
そそくさとピッチを後にしてしまう
これならば、華麗なダンスショーをもう一度・・・とボヤきつつ
刻々と後半開始の時が迫る
1点リードは安全圏には程遠い
セレッソを突き放すべく、Gゾーンに熱きサポーターが戻ってきた
熱き声援と共に、後半の戦いが始まった
バモバモスかわさ〜、バモバモスかわさ〜
バモスかわさ〜〜
バモスかわさ〜〜
ゆったりとした声援が響く中、セレッソがフリーキックの場面を迎える
ここはアウグスト選手が気迫のヘッド、ボールを弾き返す
フロンターレは中盤で巧みな連携
隙間から黒津選手がすっと抜け出し、ドリブルでペナルティエリア内へと迫る
急襲に慌てたセレッソ、山崎選手(背番号19:DF)がファウルを犯し
黒津選手は激しく転倒、貴重なPKをゲット!
最高の場面到来に、場内は俄然活気付く
PKに向かうジュニーニョ選手に、サポーターは熱狂的な声援を送る
興奮の渦の中、冷静にPKを繰り出すジュニーニョ選手
セレッソゴールを痛快に揺らす・・・と思いきや
主審から何故かやり直しの判定が下された
集中力が削がれがちな判定だが、ジュニーニョ選手は全く動じなかった
慎重に放たれた一撃は、セレッソゴールを再び揺らす
PK成功に、ゴール裏は興奮の渦
大旗も盛大に揺れ、ジュニーニョ選手のゴールを祝福する
Gゾーンのサポーターも、興奮で胸を躍らせる
ホームでの久々の勝利を飾るべく、激しい応援が再開された
山崎選手が退場し、セレッソは10人の戦い
場内の興奮に引きずられるかのように
攻撃の手を緩めないフロンターレ
黒津選手とジュニーニョ選手が、次々と突破を図り
形勢不利なセレッソを崩しにかかる
今野選手(背番号18:MF)のパスを受け
長橋選手が得意のサイドアタック
ここ数試合は不振感がぬぐえなかったが
強力な突破力を取り戻し、セレッソ陣内へと攻め立てる
対するセレッソは、DFのブルーノ選手も盛んに攻撃参加
長身にそぐわぬドリブルから、積極的にクロスを繰り出す
その攻撃力はかなり高く、油断は許せない
前線で奮闘する黒津選手に、熱きエールが送られる
黒津、勝ゴール、黒津、勝ゴール
黒津、勝ゴール、黒津、勝ゴール
黒津選手のゴールが見たい、その願いがサポーターの心を動かす
地味ではあるが、今野選手(背番号18:MF)も欠かせない存在
中盤にて素早い判断力から
チャンスを演出すべく、盛んにパスを繰り出す
フロンターレはゆったりとしたパスワークから、セレッソの隙を探す
ボールを左サイドに振ると同時に、ジュニーニョ選手が怒涛の突破
最後はゴールライン付近で粘り、シュートで締めくくる
セレッソが反撃に転ずるものの、フロンターレは体を張った守備
西澤選手(背番号20:FW)の強引な突破も
アウグスト選手がしっかりと対応
そんな展開の中、大堀カメラマンは望遠レンズの調整に専念
長年の経験から、この攻防の先行きを察しているのか
これならば、セレッソの猛攻も凌ぐに違いない
・・・の勝手な想像は空しく、セレッソが猛攻撃
苔口選手(背番号13:MF)がボールを奪い取るや
フロンターレゴール正面から鋭い一撃
10人体制のセレッソに対し、明らかに浮き足立つフロンターレ
苔口選手が再度放ったシュートを止められず
1点差に詰め寄られてしまう
楽観的状況は一掃され、先行きに不安感が増大する
嫌な流れを断ち切るべく、力強い応援が再開される
オオ〜〜、フロンターレー
フロンターレ〜、オオオオオ〜〜〜
だが、セレッソの猛攻は止まらない
セットプレーを交え、フロンターレゴールを激しく攻める
フロンターレの守備は乱れるものの、相澤選手の奮闘が光った
再三に渡り攻守を連発、この至近距離からの一撃も
ファインセーブで失点を阻止
緊張感が極度に高まる中、あの男がピッチに戻ってきた
アウェイ新潟戦の負傷から、長き戦線離脱を余儀なくされた
マルクス選手(背番号11:MF)がピッチに姿を現す
待ち侘びた復活劇に、サポーターは大興奮
高まる期待感に胸躍らせ、マルクス選手のコールを熱唱
マ〜ルクス、マルクスゴール
マ〜ルクス、マルクスゴール
マ〜ルクス、マルクスゴール
マ〜ルクス、マルクスゴ・ル!!
マルクス選手の復帰とサポーターの気迫に
ピッチ上の選手は誘発され、勢いを取り戻す
ジュニーニョ選手のパスに黒津選手が抜け出し
セレッソのファウルを誘い出す
絶好の位置でのフリーキックの場面
このボールを蹴るのは・・・、この男しかいない!
マルクス選手がボールに近寄り、鋭い視線で前方を見据える
集中力を一気に高め、マルクス選手のキックが炸裂!
・・・おい、TVクルーのバカタレが!
この無神経野郎!!
絶好の場面に、邪魔をするんじゃねぇ!!
(すいません、完全に取り乱しました)
最高の場面を逃したフロンターレ
その後は気力を使い果たしたのか、攻撃力がガタ落ち
数的不利な10人のセレッソに、一方的に攻められてしまう
セットプレーから幾度とピンチを迎えてしまう
何度か決定的な危機に瀕するも
セレッソの詰めが甘く、辛うじて同点は免れる
ロスタイムの失点・・・、嫌な予感が脳裏を過ぎるものの
フロンターレは最後は時間稼ぎに成功、セレッソの闘志を削ぎにかかる
程なくして試合終了の時を迎えた
久々のホームでの勝利に、全身で酔いしれるサポーター
10人相手に、予想外の苦戦は余計だったが
勝ち点3を稼いだし、まぁいいか
この日の「あんたが大賞」は、豪華にも山形産アンデスメロン
メロン好き?の子どもの手が伸びるや
選手達もそれに応え、メロンをプレゼント
Gゾーンの前には、珍しく「お立ち台」が登場
サポーターからメガホンを受け取ったアウグスト選手が
ゆっくりと「お立ち台」へと足を運ぶ
メガホン片手に、上機嫌のアウグスト選手
ゴールと「あんたが大賞」受賞が重なり、口調も滑らか?
場内を埋め尽くす歓喜で、興奮冷めやらぬアウグスト選手
激しい身振りのまま、ピッチを後にする
余りの躍動ぶりにつき、ピンブレでスンマヘン
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:相澤 DF:伊藤・寺田・佐原 MF:谷口・原田・長橋・今野・アウグスト FW:ジュニーニョ・黒津 SUB:吉原・鄭・久野・マルクス・我那覇 |
<フロンターレの選手交代> |
今野>マルクス(77分) 黒津>我那覇(81分) 原田>久野(89分) |