東京ヴェルディ1969 VS 川崎フロンターレ
〜 2005 J1 第24節 〜
日 時 | 2005年9月17日 16:00 | |||
試合会場 | 味の素スタジアム (東京都調布市) | |||
天 候 | 晴れ | |||
観 客 数 | 8,159人 | |||
試 合 結 果 | ||||
東 京 | 0 | 前 半 | 1 | 川 崎 |
1 | 後 半 | 1 | ||
1 | 計 | 2 | ||
得 点 者 | ||||
ワシントン | 12分 | 5分 | 寺田 周平 | |
63分 | 今野 章 |
初秋の気配が漂う、味の素スタジアム
正面の木々濃く色づき、アウェイ側サポーターを出迎える
周囲を一周すると、こんな弾幕を発見
ヴェルディサポーターのメッセージ込められた想いは
同じサポーターとして強く共感出来るものの
深刻な不人気さを改めて印象付けてしまう
さぁ、開門だ・・・ん??
何でここにオレンジパックチケット
(大宮戦と新潟戦のチケットセット)の看板があるのだ???
コンコースの一角で、不思議とオレンジパックチケットの発売中
販売員はもちろん・・・と言うべきか、フロンターレのスタッフ
こうやってアウェイの会場で堂々と商売できるのも
東京Vとの親密な関係あってのこと・・・だろう
しかし、東京Vのサポーターは相変わらず少ない
空席の前で踊るダンサーが、ちょっぴりかわいそう
対するフロンターレサポーターは、まずまずの集客
これはホーム側ゴール裏から撮影した写真だが
前回レプリカ姿で撮影したら、係員に追い出しを食らったので
今回は灰色のTシャツに着替え偽装工作
係員に注意を受ける事無く、撮影成功
試合開始を前に、小池環境省大臣が挨拶
エコロジーの大切さを説く話に感銘を覚えた(?)のか
何故にエコロジー!コールが飛び出す
側面から見ると、すらっと伸びるバンテーラ(長い布)が実に鮮やか
高まる気合と共に、試合開始の時を迎えた
え・・・、本日はゴールポスト真裏からの撮影につき
アングル面ではいまひとつなのでご勘弁
(撮影だけなら他のポジションはあるが、
応援を兼ねると、この位置しか無かった)
フロンターレは開始直後から、積極性が光る
中盤から両サイドにパスを巧みに繰り出し
早くも優位な試合運び
目覚めの悪い東京Vに対し、中盤からプレスを仕掛けるフロンターレ
マルクス選手(背番号11:MF)も盛んに攻撃に絡み
東京Vのリズムを崩しにかかる
優位に試合を進めるフロンターレ
早速セットプレーのチャンスが到来
高いボールを目掛け、寺田選手(背番号13:DF)のヘッドが炸裂!
痛快な先制ゴールに、沸き立つサポーター
フェンスに沿って並ぶ大旗が盛大に揺れ、ゴールを祝福
さぁ、続けて一気に攻め立てろ!・・・ん?
リスタート後はどうした事か、フロンターレが逆に浮き足立つ展開
この変貌に首をかしげる間もなく、東京Vの攻勢に振り回される
中村選手(背番号14:MF)と
箕輪選手(背番号5:DF)の隙間から、東京Vのパスが通る
ジウ選手(背番号10:FW)がパスを受けるや、強烈なシュートを披露
辛うじてコーナーキックに逃れたが、あわや失点の危機到来
東京Vの早いチェックに、守勢を強いられるフロンターレ
東京Vはバドン監督が就任後、「全員守備」を命題としているそうだが
その言葉通り守備の意識が高く、戦術が浸透している印象
東京Vは素早いコンビネーションから
小林選手(背番号8:MF)のミドルシュートが炸裂
相澤選手(背番号28:GK)も不意を突かれたのか
いささか反応が鈍かった
続けてフロンターレゴール付近の混戦に突入
東京Vの選手がダメージを受けたのか、ピッチに崩れ落ちる
フロンターレはボールを大きく前方へ蹴り、プレーを中断
・・・のはずが、ラインギリギリでボールが停止
最後は我那覇選手(背番号9:FW)が、軽く外へと蹴り出した
東京Vの選手がボールを前方へ大きく蹴り、紳士的にプレー再開
さぁ、ここから攻め返せ!・・・あらら?
東京Vのプレッシャーに、何故か対応が遅れたフロンターレ
判断力の遅さから、ボールが奪われてしまいそう
守備の乱れを断ち切るべく、寺田選手が前方へキック
だが、不用意なパスはワシントン選手(背番号9:FW)がカット
フロンターレのミスを見逃さず、ワシントン選手のシュートが炸裂
余りにも不用意な失策から、同点に追いつかれてしまった・・・
試合は振り出しに戻ってしまうも、ゴール裏のサポーターに気落ちは無い
再び突き放すべく、力強い拍手と声援を送る
フロンターレはエリアを広く用い、左右を広く展開
最後はジュニーニョ選手(背番号10:FW)が直線突破を図るものの
東京Vも3人が対応、高い守備意識を改めて見せつける
直前の交錯プレーで、マルクス選手がピッチに倒れ込む
しばし微動だにしないマルクス選手に
サポーターの心境は穏やかでない
しばしの中断を経て、マルクス選手は担架で搬出されるも
即座にピッチに復帰し、サポーターを安心させる
プレーは再開されるも、東京Vの厳しいチェックに苦しむフロンターレ
サイドに逃げるボール、長橋選手(背番号20:MF)が
キープに入るや否や、東京Vのスライディングが襲い掛かり
呆気なくボールは奪われてしまった
フロンターレも一度は東京Vを深く攻め立てるも
攻撃は持続せず再び劣勢に陥る
ジウ選手の動きに、アウグスト選手(背番号4:MF)は
幻惑され、リズムが乱れがち
東京Vの素早いパスワークに
フロンターレの守備はじっくりと対応
寺田選手も先程のミスを繰り返さぬよう、背後から密着
東京Vが素早いパスワークから、シュートの体制に入る
DFのマークが外れあわや・・・の危機到来も
谷口選手(背番号29:MF)がとっさのスライディングで
この場面は難を逃れた
東京Vのフリーキックは、ファーサイドへと流れ行く
アウグスト選手もようやく目覚めたのか
強固な体格を生かし、山田選手(背番号2:MF)と空中戦を競い合う
フロンターレのゴールキックでプレー再開
アウェイゴール裏に密集したサポーターは
前方に腕を突き出し、低いうなり声で相澤選手
(背番号28:GK)のキックを見送る
フロンターレは速攻から左サイドに展開
最後は右寄りに方向展開、マルクス選手がクロスを放つが
東京Vゴールの真正面で待ち構える
我那覇選手とは呼吸が合わなかった
東京Vも即座に反撃へ転じ、林選手(背番号4:DF)がロングクロス
時折交えるロングパスにも注意が必要
時間の経過と共に、フロンターレの守備も安定感を増してきた
ワシントン選手への厳しいマークから、ボールの奪取に成功
そのままカウンターから、ジュニーニョ選手がシュート
・・・て、ポストが邪魔でよく見えないが
鮮やかなカウンターに拍手が沸き起こる
ふと電光掲示板を見ると、マルクス選手と
今野選手(背番号18:MF)が前半途中で交代
先程の負傷が影響したのか、いささか心配だ
ピッチに目を戻すと、両者が一進一退の白熱の攻防
この場面は寺田選手が痛恨のファウル
東京Vにフリーキックを与えてしまう
ピンチを迎えるや、ゴール裏に緊張感がほとばしる
サポーターは夕日を斜め角度から浴びつつ
ピンチを脱するべく、ピッチに絶叫を送り込む
一旦は危機から逃れるも、東京Vのサイド攻撃が炸裂
ジウ選手の強烈なクロスに、伊藤選手(背番号2:DF)が足を伸ばし
ゴールラインへ逃げるのが精一杯
東京Vのコーナーキックから、至近距離のシュートが炸裂
ああっ!?よもやの逆転ゴールを喫してしまった・・・
・・・と観念するや、混戦の中ワシントン選手に警告でノーゴール
ともかく失点は免れた、前半の限られた時間で
東京Vを再び突き放せるか
前半終了間際に、フロンターレはフリーキックのチャンスを得た
中村選手が低い一撃を繰り出すも
東京Vのゴールはとらえず、前半は同点で折り返す
これはハーフタイムのイベント
ピッチサイドからボールを蹴り込み
センターサークルのサイバーエージェントのマークに
ボールが止まると、豪華賞品がプレゼント
お見事!商品券30万円分(!!)をゲット
しかもマークのほぼ中央に的中
おーい、ウチのチームに来ないかぁ(爆)
冗談はともあれ、後半開始の時が迫る
東京Vを突き放すべく、大旗が盛大に波を打つ
高まる熱気と共に、後半開始のホイッスルが響く
フロンターレが先制攻撃、中盤からのパスを受けた
ジュニーニョ選手が突破を図る
ここは東京Vの堅守が上手、行く手を阻止されてしまう
だが、ジュニーニョ選手の得点意欲は極めて高い
側面からのパスを受け、軽快にミドルシュート
序盤はいい感じで攻撃を組み立てる
東京Vも程なく反撃開始、左サイドを深く攻め上がる
この場面はフロンターレの守備が冷静に対処
我那覇選手も中盤から積極的に絡む
東京Vの猛攻を耐え、谷口選手から体勢を崩しながらパスを繰り出す
縦のボールに我那覇選手が飛び出しを図るが
東京Vは林選手が体を預け、突破を許さない
それでもフロンターレは、中盤でボールをキープ
我那覇選手からのパスに長橋選手(背番号20:MF)が飛び出し
鋭いサイドアタックから、コーナーキックのチャンスを掴む
レッツゴー、レッツゴー!
レッツゴー、レッツゴー!
絶好の得点機の到来に、ゴール裏は一気に活気付く
熱い期待の高まりと共に、中村選手のキックが炸裂!
高く宙を舞うボールは、林選手が渾身のクリア
こぼれ球から続けて高いクロス、箕輪選手が果敢にヘッドを狙う
絶好のチャンスを逃したものの、フロンターレが攻撃を続行
今野選手の判断力も早く、我那覇選手へのパスが鮮やかに決まる
中盤の攻防を切り裂くべく、ミドルシュートを放つ
マルクス選手の負傷退場で、攻撃の形が崩れると思いきや
今野選手の活躍は、その予想を見事に裏切った
混戦から東京Vの選手が負傷
搬入が遅い担架、加えて搬出も極めて遅く
時間稼ぎと感じたフロンターレサポーターは、猛烈なブーイング
長い中断を経るも、フロンターレの集中力は途切れなかった
アウグスト選手が山田選手の顔を掴み、突破の体勢に入る
ここは無理な突破は避け、ボールは右サイドに託す
後方から箕輪選手が攻撃参加
前線をじっくりと見据え、低いパスを繰り出した
いささか頼りないボールであるも、東京Vの守備は手薄なエリア
戸川選手(背番号3:DF)が滑り込むが
僅かに接触しただけで止められない
不安定に無人地帯を転がるボール
それを見逃さなかったのは、今野選手
高木選手(背番号21:GK)の飛び出しにも躊躇せず
滑り込みながら右足を大きく振り抜いた
捨て身の一撃は、東京Vゴールへ低く吸い込まれた
控えめな笑顔の今野選手を、イレブンが祝福
突然のゴールに、サポーターも大興奮
興奮に酔いしれる素振りも見せず
再開と同時にフロンターレが猛攻撃
我那覇選手のパスを受け、今野選手が痛快なミドルシュート!
絶好調の今野選手に、サポーターが熱烈なエールを送る
両腕を盛大に広げ、今野選手の応援歌が響き渡る
オーレーオレオレオレ〜
こんの〜、こんの〜
オーレーオレオレオレ〜
こんの〜、こんの〜
窮地に立たされた東京Vは、カウンターで活路を見出す
だが、ゴール前のサポートが薄く
得意の連携に持ち込めず、フロンターレの守備を崩せない
対するフロンターレもカウンター狙い
中盤からジュニーニョ選手が、一気に飛び出し左サイドへ
ライン際で東京Vの選手に囲まれるも
長い足を伸ばし、股間からボールを描き出すべく奮闘
後半も残りは10分前後になると、フロンターレの勢いが影を潜める
東京Vも守備の意識を再確認したのか
中盤の素早いチェックから、ボールをしきりに奪取する
アウグスト選手が厳しい形相から、ジュニーニョ選手へパスを供給
だが、この場面は東京Vに囲まれてしまう
続けて逆サイドから長橋選手がクロスを放つが
東京Vの選手の正面を突く
フロンターレの攻撃は形が乱れ、得点チャンスは遠のく一方
関塚監督がベンチから飛び出し
激しいジェスチャーを交え指示を送る
後半も相応の時間帯に突入したが、選手交代の気配は乏しく
このメンバーで最後まで戦い抜く覚悟のようだ
関塚監督の熱気が選手に伝わったのか
東京Vの中盤の厳しいチェックを耐える
中村選手が今野選手にパスを繰り出すが
惜しくもオフサイドの判定
白熱の攻防の中、後半もロスタイム突入目前
サポーターは力強い拍手を交え、最後の応援に突入
フロンターレは強力な突破が影を潜め、攻撃は中盤止まり
試合はロスタイムに突入、果たしてこのまま逃げ切れるのか
動きが鈍くなったフロンターレに対し
東京Vがセットプレーを交え、総攻撃に突入
猛攻に懸命に耐えるフロンターレ、東京Vのシュートが
クロスバーを叩く幸運にも救われ、最後の危機も切り抜けた
程なく、試合終了の時を迎える
激戦を勝ち抜き2連勝、快心の笑顔で選手を出迎えるサポーター
選手の表情には緊迫感が残るものの
万歳と共にほのかな笑顔がこぼれた
これで10勝に到達、勝ち点も34まで伸びた
J1残留安全圏までもう一歩、次のホーム2連戦も勝つぞ!
<フロンターレの出場メンバー> |
GK:相澤 DF:伊藤・箕輪・寺田 MF:長橋・中村・谷口・アウグスト・マルクス FW:我那覇・ジュニーニョ SUB:吉原・佐原・久野・今野・黒津 |
<フロンターレの選手交代> |
マルクス>今野(37分) |