浦和レッズ VS 川崎フロンターレ

〜 2005 J1 第29節 〜



日   時 2005年10月29日 15:30
試合会場 埼玉スタジアム2002 (埼玉県さいたま市)
天   候 曇り一時雨
観 客 数 37,593人
試  合  結  果
浦   和 2 前  半 2 川   
1 後  半 0
     
     
     
3 2
得   点   者
三都主
アレサンドロ
9分   37分 ジュニーニョ
三都主
アレサンドロ
34分   44分 マルクス
田中 マルクス
闘莉王
76分      


埼玉スタジアム2002

事前の天気予報とは裏腹に、うっすらと陽射しが注ぐ埼玉スタジアム2002
開門30分前ぐらいのビジター席入口付近だが
赤く埋め尽くされたホーム側とは対極的に、人気は乏しい




あげパン

余談だがスティック状のあげパンを買ってみた
腹持ちはよいがやたらのどが渇く
ついでにジュースを買わせようといった魂胆かは・・・分からない




浦和サポーター

ホーム側のゴール裏は、熱狂的な浦和サポーターで埋め尽くされた
優勝戦線に踏みとどまるべく、勝負への意気込みがひしひしと伝わる




フロンターレサポーター

開門からしばらくは空席が目立ったビジターゾーンも
キックオフ直前には大勢のサポーターが集結
間もなく試合開始、破竹の6連勝を武器に
熱烈な応援が開始された




長谷部選手のシュート

キックオフと同時に、ピッチ上は激しい攻防戦が展開
浦和の長谷部選手(背番号17:MF)がミドルシュートを繰り出し
勝負への意気込みを見せつける




アウグスト選手

対するフロンターレも、アウグスト選手(背番号4:MF)がサイドアタック
だが、浦和の守備が厳しく待ち受けた
山田選手(背番号6:MF)らのプレスに耐え切れず
アウグスト選手は激しく転倒




浦和の攻撃

フロンターレは一度は攻め上がるも、すぐに浦和の逆襲を受ける
守備が不安定な盲点を突かれ、浦和がペナルティエリアに急接近




箕輪選手

手薄なフロンターレの守備を狙い
ポンテ選手(背番号10:MF)が一直線に突破を図る
フロンターレゴール付近に危険な気配が漂うも
側面から箕輪選手(背番号5:DF)がクリアに入った




久野選手

序盤の浦和の猛攻に、フロンターレの守備は乱れを隠せない
久野選手(背番号8:MF)が背後から、危険なファウルを犯す






猛然と攻め立てる浦和に、佐原選手(背番号3:DF)が側面から体を入れる
続けての浦和のセンタリングは相澤選手(背番号28:GK)がキャッチ・・・と思いきや
佐原選手のプレーにイエローカードが掲げられ、PKの大ピンチ




サポーター

主審に抗議する佐原選手、呆気に取られるサポーター
序盤に訪れた危機、この場面は相澤選手に全てを託すのみ




浦和が先取点

ゴールを死守すべく、相澤選手の名を絶叫するサポーター
その願いは空しく、三都主選手(背番号8:MF)に
あっさりとPKを決められてしまった
開始から10分と経たぬ失点劇に、苦々しい思いが募ってしまう




浦和の攻撃

即座に同点に追いつくべく、フロンターレが浦和ゴールに迫る
だが、先取点で勢いを得た浦和は侮れない
あっさりとフロンターレの攻撃を断ち切り
速攻を武器にフロンターレに圧力を加える




ジュニーニョ選手の突破

フロンターレも中盤のプレッシャーに苦しみつつも
密集地帯をジュニーニョ選手(背番号10:FW)がドリブル突破
浦和の選手がジュニーニョ選手を引きずり倒し
フロンターレがフリーキックのチャンスを得た




中盤の攻防

マルクス選手(背番号11:MF)がフリーキックを蹴るも
目立ったチャンスには至らない
中盤では再び激しい攻防戦、マルクス選手も浦和の厳しいマークに苦しむ




フロンターレの守備

中盤から浦和のスルーパスが炸裂
危険な縦へのボールがマリッチ選手(背番号18:FW)へ繋がりかかるも
寸前で箕輪選手がスライディング、ピンチの芽をもぎ取った




我那覇選手

激しさではフロンターレも負けてはいない
カウンターから浦和を急襲、我那覇選手(背番号9:FW)が
都築選手(背番号21:GK)と接触しつつも
コーナーキックのチャンスを掴む




マルクス選手のシュート

続くマルクス選手のコーナーキックから、浦和ゴール前は混戦に突入
クリアを試みる浦和に対し、フロンターレの選手が続々と攻撃参加
最後はマルクス選手がシュート、惜しくも都築選手のファインセーブに阻まれた




サポーター

直後浦和に反撃を食らうも、フロンターレのゴールキックでプレー再開
早い時間での同点を願うべく、熱き声援が響き渡る




箕輪選手

攻撃に加わる箕輪選手の背中は、緑色に染まる
先ほどのスライディングで着色したらしく、プレーの激しさを物語る




中村選手

浦和の攻撃に翻弄され続けるフロンターレ
三都主選手と中村選手(背番号14:MF)が真っ向勝負
ここは中村選手が鮮やかにカット
不安定ながらも反撃へののろしをあげる




アウグスト選手

だが、アウグスト選手がどうも振るわない
全体的に動きが鈍く、得意のサイドアタックが冴えない
守備でも浦和に振り回される場面が目立つ




佐原選手

浦和の攻撃に、フロンターレは苦境の時間が続く
佐原選手も若干反応が遅れ気味であるが、ここは守備に集中
ポンテ選手の足元から、タッチラインへとボールを逃す




浦和の守備

何とか同点に追い付きたいフロンターレ、左サイドを深く展開
だが、浦和の厳しい守備が待っていた
粘りも通用せず、最後はフロンターレがファウル




三都主選手

まずい・・・、浦和のカウンターが炸裂
ボールを得た三都主選手が、ドリブルで猛然と縦に突破
長橋選手(背番号20:MFI)が懸命に追い掛けるも
三都主選手のスピードが勝り、フロンターレゴールに急接近




2点目を献上

相澤選手も決死の飛び出しを見せるが
三都主選手に呆気なく振り切られてしまった
無人のゴールにシュートが突き刺さり、痛恨の2点目を献上




ゆりかごダンス

・・・おい、一体誰のゆりかごダンスだぁ?
そー言えば最近三都主選手は
我が子のオムツを自ら買い求めているそうじゃないか、はぁ・・・




応援

まさかの2失点を目の当たりにするも
応援は落ち込む気配は見えない
これが6連勝の勢いと自信なのか
厳しい局面は否定できぬも、先ずは1点を取り戻したい




マルクス選手

・・・と思った矢先、フロンターレにセットプレーのチャンスが到来
浦和サポーターの盛大なブーイングの中
マルクス選手がシャープなキックを繰り出す




ジュニーニョ選手のシュート

マルクス選手が放った一撃は、ジュニーニョ選手のヘッドを直撃
至近距離からボールを叩き込み、浦和からゴールをゲット!




喜ぶサポーター

ジュニーニョ選手のゴールに沸き立つサポーター
さぁ、後は同点そして逆転を狙うだけだ




我那覇選手

このゴールで勢いを取り戻したフロンターレ
我那覇選手が続けてシュートを放つ




アウグスト選手

ジュニーニョ選手に触発されたのか、アウグスト選手も積極的に攻撃参加
強い体格を生かし、中盤の密集地帯を突破を図る




関塚監督

時間の経過と共に、関塚監督の動きも激しさを増す
浦和のフリーキックの場面、僅かな合間を利用し
大声で選手に指示を送る




久野選手

だが、この後は浦和が攻勢を強め、コーナーキックのピンチを迎える
厳しい局面に迫られたフロンターレであるが
久野選手も果敢に空中戦に挑み、ゴールを死守




浦和の攻撃

浦和の猛攻はなおも止まらず、フリーキックの場面が到来
フロンターレゴール前で激しい攻防戦へと突入
まずい・・・、フロンターレの隙間を縫い
マリッチ選手が危険なスルーパスを繰り出した




箕輪選手

マリッチ選手のパスに呼応するかのように
闘莉王選手(背番号4:DF)が滑り込む
絶体絶命の大ピンチを迎えるも、箕輪選手が足を伸ばし
間一髪でボールを混戦の外へ蹴り出した




サポーター

前半も残り時間は僅か、ここから一気に同点を狙え!
盛大に揺れるLフラッグの風にのり、フロンターレが前半最後の猛反撃




浦和の警告

逃げ切りを図った浦和の焦りを誘ったフロンターレ
絶好の位置でフリーキックのチャンスが到来だ




マルクス選手のフリーキック

地面に静かにセットされたボールに対し
アウグスト選手、中村選手、マルクス選手が身構える
さあ、この場面は誰がボールを蹴るのだろうか・・・
主審の笛が鳴り響くと同時に、マルクス選手の低いキックが炸裂
急迫するボールにジュニーニョ選手が、うまく体を挟む




同点に追いつく

ジュニーニョ選手の幻惑的な動きに
視界を遮られた都築選手は、反応の術は無かった
ボールは浦和ゴールへと鮮やかに吸い込まれた
高度なチームワークが生み出した、劇的ゴール!




前半終了

感動の同点劇に、喜びに沸くサポーター
この勢いで後半は浦和を突き放し、7連勝を目指せ!




浦和サポーター

同点に追いつかれた浦和ではあるが
ゴール裏を埋め尽くすサポーターの気迫は凄まじい
盛大な声援に圧倒されつつも、勝利を信じ後半開始




アウグスト選手

開始早々、フロンターレのサイドアタックが早くも炸裂
早速アウグスト選手のコーナーキック・・・なのだが
ミスキックなのか、浦和ゴールのサイドネットに突き刺さってしまう




ジュニーニョ選手

一度は浦和の反撃を受けるも、再び左サイドを攻め上がるフロンターレ
ジュニーニョ選手が粘りを効かせ、再びコーナーキックのチャンスを掴む




浦和サポーター

コーナーキックに向かうアウグスト選手に
浦和サポーターから厳しいブーイング
アウェイ側ゴール裏のサポーターであっても、手加減の気配は見えない




中村選手

アウグスト選手のコーナーキックに我那覇選手が
飛び込むも、バランスを崩しシュートには届かない
続けて逆サイドから、中村選手がドリブルで突破を図る




マルクス選手

更にはマルクス選手のコーナーキックが連発
右足から繰り出す巧みなキック、絶妙のボールを浦和ゴール前に供給




佐原選手

マルクス選手の2本目のキックに、佐原選手が混戦から足を伸ばす
ボールの抑制が足元で効かず、ボールをとらえ切れなかった




久野選手に警告

前半と同様、後半も主審の厳しい判定が待ち受ける
久野選手のファウルにイエローカード
思わず天を仰ぐ久野選手、さほど悪質とは見えなかったが・・・




久野選手

警告を受けた久野選手だが、積極性に変化は見られない
中盤でバランスを崩しつつも、我那覇選手に力強いパスを供給




浦和の攻撃

対する浦和であるが、フロンターレの隙を確実に突く
速攻から瞬く間にフロンターレゴールへと迫る
このシュートは勢いが弱く、相澤選手がセーブ




ジュニーニョ選手

その後も浦和の攻撃を受けるも、詰めの甘さに救われた
浦和のミスに乗じ、ジュニーニョ選手がドリブル突破からシュート
続けて左サイドから我那覇選手が駆け上がるも
こちらも詰めが甘く、逆転ゴールには及ばない




サポーター

どんよりとした寒空のもと、熱烈な応援が続く
圧倒的な浦和サポーターを前に、声援はかき消されそうになるが
緊迫の攻防戦を前に、声援も熱気を更に帯びる




攻防

浦和の攻勢が続くものの、攻撃の形に乱れが生じる
浦和の体勢が整わぬ間に、逆襲を狙うフロンターレ




我那覇選手

我那覇選手が左サイドを浮上
そのまま中央に折り返し、大胆なシュートを狙ってくれ!
いや・・・、我那覇選手の判断に迷いが生じたのか
何故かシュートの体勢には至らない




箕輪選手

続けてのコーナーキックから、箕輪選手が貪欲に空中戦に挑む
この場面はフロンターレが圧倒、浦和はゴールラインに逃れるのが精一杯




コーナーキックの場面

続けてマルクス選手のコーナーキック
ゴール前の緊迫した密集地帯、迫り来るボールを目掛け
箕輪選手と佐原選手が空中戦に挑む




佐原選手

佐原選手の強烈なヘディングシュート!
至近距離からの一撃は、浦和ゴールに豪快に突き刺さる!!




佐原選手

逆転ゴールを決めた佐原選手が、興奮の笑み
・・・ん?、何かピッチの様子がおかしいぞ




幻のゴール

あろう事か、佐原選手が理解不能なファウルの判定
劇的ゴールは一瞬にして暗転、幻のゴールに変わってしまった
大興奮のゴール裏はやがて沈黙、何故これがファウルなのか?




中村選手

理不尽な判定に泣かされるも、フロンターレの攻勢は止まらない
中村選手も果敢に混戦へ参加
浦和ゴールに迫りシュートを放つが、闘莉王選手の足が妨害




ゴール前の攻防

攻撃の手を一向に緩めぬフロンターレ
更にはジュニーニョ選手も粘り、コーナーキックの場面に突入
箕輪選手が渾身のヘッドを試みるが、浦和の守備にバランスを崩す
その後もフロンターレがセットプレーを連発するも
浦和も執念の守備、逆転ゴールにはどうしても届かない




浦和の攻撃

フロンターレの猛攻を耐え抜いた浦和が、遂に反撃ののろしをあげる
長い攻撃でフロンターレの守備はリズムを乱したのか
浦和のスピードとパスワークに、対応が遅れる場面が目立つ




闘莉王選手

浦和の波状攻撃に、窮地へと追い込まれたフロンターレ
見計らったかのように、バックラインから闘莉王選手が飛び出し
至近距離からシュートを浴びせる




闘莉王選手

一度は耐え抜いたフロンターレだが、遂に限界が訪れた
クロスボールに再び闘莉王選手が飛び込む
強力なヘディングシュートが、フロンターレゴールに襲い掛かる




浦和が決勝点

願い空しく、闘莉王選手のシュートが決まってしまった
歓喜に包まれるサポーターの元に、闘莉王選手が看板を飛び越えて駆け寄る
この光景・・・、ホーム開幕戦の悪夢が蘇る




サポーター

窮地へと突き落とされたフロンターレ
厳しい局面ではあるが、まだ試合時間は残っている
再びの同点を目指し、白熱の応援が続行された




我那覇選手が転倒

ピッチ上の選手達も、貪欲に浦和サイドへ攻め立てる
だが、我那覇選手の気合はどうも空回り
猛然と駆け上がるものの、坪井選手(背番号2:DF)の前に急ブレーキ




中村選手

混戦の中、中村選手が果敢に切れ込む
しかし、これだけ赤い選手に囲まれてしまうと
好調を保つ攻撃陣も、易々と突破は図れない




瀬戸際の守備

攻勢を強めるフロンターレ、反面守備が手薄に陥る
浦和のカウンターも辛うじて防御、瀬戸際の守りを強いられる




原田選手

ピッチには原田選手(背番号36:MF)が久々の登場
この窮地を救う救世主となるのか・・・
しかし、気合が先走り過ぎたのか
危険なバックチャージで警告を受けてしまった




都倉選手

フロンターレは佐原選手を下げ、都倉選手(背番号27:FW)を投入
残り時間も限られる中、最後の総攻撃態勢へと突入
激しい攻防に都倉選手は一歩も引かず、堂々たる戦いを挑む




中村選手

続けて中村選手がゴールへと迫る
ラインを割りそうになったボールを、ヒールで後方に戻す
ボールに対する強い執念が、フロンターレの攻撃意欲を引き立てる




都倉選手

後半も残り時間は僅か、劇的なゴールは導かれるのか・・・
都倉選手も貪欲に空中戦に挑む
浦和の強力な守備陣に対し、強気で立ち向かう




都倉選手

だが、この強気が裏目に出てしまった
ボールをキャッチした都築選手の腹に、都倉選手の鋭いキックが直撃




両チームの選手が入り乱れる

その後に目の当たりにしたのは、興奮した両チームの選手が
入り乱れた、凄惨な光景に他ならなかった
結果、都倉選手は退場処分
都築選手は報復行為で警告を受けた




都倉選手が退場

スタッフに諭されるように、ピッチを後にする都倉選手
直向さを前面に出した故の結果であろうが
一歩誤れば相手の選手生命を左右しかねない、極めて危険なプレー
古い言葉かも知れないが「サッカーは紳士のスポーツ」
これを肝に銘じて欲しい




アウグスト選手

その後もプレーが続行、全力で浦和ゴールを狙うフロンターレであったが
空虚さを払拭するには至らず、このまま試合終了を迎えてしまった






サポーターの声援を背後に受け、ピッチを後にする選手達
連勝が途絶えたのも悔しいが、随所での不可解さも拭い切れず
白熱のゲームに似つかない、後味の悪さだけが残ってしまった



<フロンターレの出場メンバー>
GK:相澤
DF:伊藤・箕輪・佐原
MF:久野・中村・長橋・マルクス・アウグスト
FW:我那覇・ジュニーニョ
SUB:吉原・鄭・相馬・原田・都倉
<フロンターレの選手交代>
久野>原田(78分)
佐原>都倉(84分)



試合結果一覧に戻る