川崎フロンターレ VS 大分トリニータ

〜 2006 ヤマザキナビスコカップ 予選 〜



日   時 2006年5月17日 19:00
試合会場 等々力陸上競技場(神奈川県川崎市)
天   候
観 客 数 5,781人
試  合  結  果
川    0 前  半 0 大   分
1 後  半 0
     
     
     
1 0
得   点   者
中村 憲剛 89分      


等々力陸上競技場

仕事を終えて競技場に急行、辛うじてキックオフには間に合った
熱きGゾーンのサポーターをわき目に、いそいそと撮影準備にとりかかる




大分サポーター

悪天候の平日の試合にも関わらず
アウェイ側ゴール裏には大分サポーターの集団が
遠路まで駆けつけてくれて、感謝






キックオフから少々遅れること、撮影&応援開始
大分サイドへと深く切れ込んだフロンターレ
マルクス選手(背番号11:MF)のフリーキックからチャンスに持ち込もうとするも
雨で濡れたピッチの影響か、バランスが崩れてしまった
・・・と、ピッチ上には飛弾選手(背番号26:MF)の久々の姿




大分の守備

大分に攻勢をかけるフロンターレであるが、大分の守備に阻まれる
ピッチ状態を考慮してか、無難に前方に跳ね返す場面が多い




マルコン選手

大分がカウンターから逆襲に転じた
フロンターレゴール前のクロスボールに対し
マルコン選手(背番号6:MF)がカットに入る
足元がスリッピーなのか、下半身の不安定さが若干気になる




大分の攻撃
大分の攻撃

フロンターレが大分サイドへ押し戻すも、大分が程なく速攻を仕掛ける
守備の体勢が整わぬ間に、トゥーリオ選手(背番号11:MF)が
右サイドのスペースを狙いパスを繰り出す
サイドが手薄のフロンターレ、そこには梅崎選手(背番号21:MF)の姿




梅崎選手
トゥーリオ選手
相澤選手
飛弾選手

梅崎選手の狙いすましたクロスに、ゴール正面のトゥーリオ選手が反応
伊藤選手(背番号2:DF)の守備をかわし、至近距離からシュートを浴びてしまうが
相澤選手(背番号21:GK)が見事な反応、辛うじて先制点は免れた
こぼれ球を飛弾選手が懸命に追いかけたものの、ゴールラインを割り込んでしまう




中村選手

大分のコーナーキックのピンチを断ち切り、フロンターレが反撃体勢へ
中村選手(背番号14:MF)の伸びやかなパスは、中盤のマルクス選手へ



大分の守備

マルクス選手のパスは我那覇選手(背番号9:FW)を狙うも
雨で精度を欠いたのか、大分の選手に遮られてしまう
我那覇選手も足元が気になるのか、飛び出しはやや自制気味




アウェイ側へ

観客数が少ないので、久々にアウェイ側のバックスタンドに移動
遠目から眺めるGゾーンであるが、中心部はなかなかの熱狂振り
ただ、飛弾選手へのコールは「ひ」と「だ」の「間」が取りにくいのか
ばらつきが目立ち、乱れは隠せない




大分サポーター

改めて大分のサポーター、遠路等々力までありがとうございます
・・・うむ、人数だけからすると14日のフロンターレサポと大差ないぞ
方や日曜日と言う点を考慮すれば、ウチのサポはもっと大分に行って欲しかった





鬼木選手
鬼木選手

こちらも久々に登場となる鬼木選手(背番号7:MF)の姿
大分の突破を止めにかかるも、足元が滑ってしまいファウルを献上




我那覇選手

再び大分にフリーキックを与えてしまうが
早々に攻撃体勢へと切り替えたフロンターレ
我那覇選手がドリブルで右サイドを浮上、大分からコーナーキックを奪い取った




大分の守備

好機到来のフロンターレであったが、その後が続かない
雨の影響からか、マルクス選手のキックも精度を欠いてしまい
呆気なく大分に弾き返されてしまった




エジミウソン選手

大分の度重なるカウンターに、フロンターレの守備は乱れを隠せない
この場面もファウルからフリーキックのピンチ
エジミウソン選手(背番号5:MF)の低いキックが、フロンターレゴール正面へと迫る




高松選手
相澤選手

ボールは高松選手(背番号13:FW)の足元へ
寺田選手(背番号13:DF)のチェックをうまくかわし、至近距離からシュート
絶体絶命のピンチを迎えるも、最後は相澤選手がこぼれ球をおさえた




マルコン選手

先制ゴールが欲しいフロンターレ、マルコン選手の左足に期待を抱く
・・・が、この日は完全に沈黙。濡れたピッチに足をすくわれ、自慢の突破も影を潜める




中村選手

不安定さ故か、大分ゴール付近へと迫れないフロンターレ
中村選手がミドルシュートを繰り出すものの、大きく枠を外してしまう




マルコン選手
伊藤選手

守備面ではマルコン選手のクリアミスが続出、余りの惨状に頭を抱えたくなる
ここは俺に任せろ!と言うべきか、伊藤選手が代わりに守備に入る




大分の攻撃
伊藤選手

大分の粘り強い攻撃を前に、守勢を強いられるフロンターレ
左サイドにボールを振られ、クロスを許してしまうも
伊藤選手がヘッドで前方にクリア、雨中での安定度は光る




マルコン選手

対するフロンターレもマルクス選手のフリーキック
ボールは大分の壁に当たり、続けてスローインの場面を迎えた
スローインに向かうマルコン選手、ボールボーイからボールが渡されず
自らの不甲斐なさもあるのか、いらつきの表情は隠せない




マルコン選手
中村選手

ようやくボールを手にしたマルコン選手
スローインからのボールは中村選手、大分の選手の背後にうまくすり抜けた




中村選手
我那覇選手

大分の選手と交錯しつつも、気迫でクロスを繰り出した
だが、逆サイドの我那覇選手にはボールが届かない




鬼木選手

直後、鬼木選手にアクシデントが発生
闘志溢れるプレーを期待するも、僅か30分余りでピッチを去ることとなった
代わりに佐原選手(背番号3:DF)が登場、もっと長くプレーを見たかった




マルクス選手のコーナーキック
西川選手

だが、この場面はフロンターレのチャンスでもある
マルクス選手のコーナーキックは、ゴール真正面のジュニーニョ選手へ到達
しかし、西川選手(背番号1:GK)が一瞬早くパンチング、易々とゴールは許さない




サポーター

小雨の中、脈々と応援を続けるサポーター
声量では苦しい面もあるが、遠くからでもその気迫が伝わってくる




我那覇選手

サポーターの切なる願いに、ピッチ上の選手達は応えてくれるか?
大分の激しいマークに遭遇しつつも、我那覇選手がボールをキープ




ジュニーニョ選手
ジュニーニョ選手
マルクス選手
マルクス選手

我那覇選手のパスは、ジュニーニョ選手へと託された
ライン際で大分の厳しいマークに苦しむも、一瞬の隙からマルクス選手へと繋ぐ
パスを受けたマルクス選手が大分のチェックをかわし
低い体勢からクロスを繰り出すが
大分のゴール前も守備が固く、得点の気配は薄い




西川選手

足元のコントロールがままならぬマルコン選手、ならば空中戦はどうか?
これも西川選手ががっちりとセーブ、全くいい点が見られない




佐原選手
相澤選手

大分はカウンター主体の攻撃だが、佐原選手も落ち着いて対処
相澤選手のセーブも安定しているが、ミスキックが多いのが気になる




マルコン選手
マルコン選手

攻守で冴えないマルコン選手だが、いつまでも黙ってはいられない
渾身のスライディングが炸裂!大分の選手からボールを奪取




マルコン選手
深谷選手

そのまま立ち上がり、左足を振り抜き魂のパス!
・・・が、深谷選手(背番号4:DF)がカット、ジュニーニョ選手へは届かない




中村選手
マルクス選手

前半も残り時間が刻一刻と減少、先制ゴールが飢える時間帯へ突入
大分の乱れを突いたフロンターレがビッグチャンス
中村選手からマルクス選手へ流れるパス
マルクス選手がゴール真正面を見据え、右足を振り抜いた!




ポストを直撃

低い一撃は西川選手の手先をすり抜けた!
・・・が、ボールはポストを直撃、先制ゴールには及ばない




マルクス選手
マルクス選手

だが、フロンターレのチャンスは依然続く
大分ゴール前の混戦から一旦外に逃げたフロンターレ
マルクス選手が体をひねり、ピンポイントのクロスを繰り出した!




我那覇選手

このボールに我那覇選手がオーバーヘッドシュート!
だが、詰めていた大分の選手に激突、ゴールには至らない




飛弾選手
ゴール裏

前半終了間際に飛弾選手がミドルシュートを放つが、これも得点には届かず
小雨が降りしきる中前半終了、両者無得点で折り返す




Gゾーン

後半はいつもの場所に戻り、撮影&応援に備える
Gゾーンの端は空席が目立つが、この天気では止むを得ないのだろうか
程なく後半開始、先制ゴールを早く見せて欲しい




マルコン選手
西川選手

湿ったピッチに慣れたのか、果てまたスパイクを交換したのか
マルコン選手のクロスがようやく的を得てきた
大きくカーブを描き、大分ゴールへと急迫する




マルクス選手
我那覇選手

続けてマルクス選手が地を這うクロス
我那覇選手が足元でコントロールするが
直後のプレーでオフサイド、大分をなかなか詰め切れない




飛弾

箕輪選手からのパスを受け、飛弾選手がサイドの突破を図る
大分の挟み撃ちに遭遇し、転倒してしまうも
大分のファウルを誘い出し、フリーキックの場面に突入




サポーター
マルクス選手
ゴール前

ずぶ濡れのサポーターの声援を受け、マルクス選手のキックが放たれた
箕輪選手(背番号5:DF)が背後から飛び出そうとするも
大分の選手に行く手を遮られてしまい、ボールには遠く及ばない




マルクス選手
我那覇選手

大分の反撃を受けるものの、フロンターレは速攻で切り返す
マルクス選手のドリブルから我那覇選手、ペナルティエリアに侵入し
得意の角度からシュートを繰り出したが、西川選手の正面を突く




マルコン選手
マルコン選手

フロンターレは続けて左サイドを浮上
最後はマルコン選手が抜け出し、力強い一撃を繰り出したものの
ボールの芯をとらえなかったのか、大分ゴール枠には入らない




大分の攻撃

対する大分はコーナーキックからチャンスを演出
左右に大きく切り替え、アウトサイドからボールを放り込む
それでも大分の攻撃は単調かつスピードも遅め
堅実に守り抜くフロンターレ、危険なレベルには達しない




三木選手

フロンターレは我那覇選手に代わり、黒津選手(背番号24:FW)を投入
早速攻撃に絡むものの、大分の警戒心も相当なもの
三木選手(背番号2:DF)が上からかぶさり、執拗にまとわりつく




大分の攻撃

その後は互いに決定機が乏しい時間が続く
大分の速攻狙いは相変わらずだが、ゴール前まで持ち込む力が乏しい
この攻撃はコーナーキックまで達するも、後の攻撃が雑である




中盤の攻防
中盤の攻防

対するフロンターレも打開点を見出せない
中2日&遠路の移動にも関わらず、大分の守備陣に運動量の低下は見られない
ボールへの追随性も保たれ、容易く突破を図れそうも無い




黒津選手

大分のミスを誘い、スローインから黒津選手が粘りのプレー
何とかバックに戻したものの後続が途絶え、時間だけがいたずらに消費する




大分の攻撃
中盤の攻防

決定力は乏しいものの、大分の度重なる速攻は要注意
フロンターレも反撃に移りはするも、中盤でボールをこぼす場面も多い
マルクス選手も足元が滑ったのか、まさかのインターセプトを食らってしまう







出口の見えぬ状況ながらも、懸命に声を枯らすサポーター
程なくオーロラビジョンに観客数が表示
平日かつ悪天候でありながら、5,000人を突破




飛弾選手

これだけのサポーターが駆けつけたのだから、そろそろゴールを見せて欲しい
その願いに応えるかのように、飛弾選手がシュートを放つが
これも精度が悪く、左側へと消え去ってしまう




高松選手

フロンターレゴール前では、高松選手が待ち構える
運動量の低下は否めぬも、14日と比べるとシュートの精度も上がっているようで
依然として油断ならぬ存在




ゴール前の攻防

もちろん、セットプレーに対する警戒も必須
手元が滑りがちなシーン、相澤選手は無難(?)にパンチを選択




ジュニーニョ選手
黒津選手
黒津選手

大分の攻撃を経て、フロンターレがじわりと中盤へ
ジュニーニョ選手が大分の選手を手元に引き寄せ、黒津選手へパスを供給
フリーの体勢でボールを受けた黒津選手
ノーマークの体勢からクロスを放つが、ボールの先には誰もいない・・・




佐原選手
箕輪選手

煮え切れぬ状況が続くものの、DFは黙々と守り抜く
最終ラインを中盤付近まで持ち上げ、大分を早い時点で潰しにかかる
その後は大分にじりじりと押されるが、我慢の守備




ゴール裏

試合時間は流れされど、得点の気配は乏しきまま
こう着状態を打破すべく、ゴール裏からの熱い視線が注がれる




ジュニーニョ選手
中村選手
中村選手

左サイドからジュニーニョ選手がクロスを放つも、トゥーリオ選手の正面を突く
中村選手が貪欲にボールを奪おうとするが、呆気なくクリア
その後も必死にボールを奪おうとするが、気合が空回り
中村選手は悔しさの余り、地面をこぶしで叩き付けた




飛弾選手
飛弾選手

今シーズン初先発の飛弾選手、掴んだチャンスを生かすべく懸命のプレー
ゴールライン際で根本選手(背番号17:MF)に食らいつき
ミスを誘いだしてコーナーキックを握り掴んだ




サポーター
寺田選手

残り時間も僅かな中、サポーターが一気に気勢を上げた
熱き願いと共に放たれたコーナーキックに
寺田選手がヘッドで合わせるが、大分のDFが絡み付きバランスを崩す




大分の攻撃
大分の攻撃

ナビスコ杯初の8強を狙う大分も、速攻から貪欲に攻め立てる
フロンターレは随所で守りに隙が生じるも、瀬戸際でゴールを許さない




黒津選手
ゴール前

対するフロンターレも左サイドを浮上、黒津選手のクロスからコーナーキックのチャンス
低いボールが大分ゴール前に接近するも
選手間の呼吸が呼応せず、誰もボールを押し込まない




ジュニーニョ選手
中村選手
中村選手
飛弾選手
中村選手
マルクス選手
マルコン選手

勝利への尽きぬ執念からか、ロスタイム目前にフロンターレが総攻撃に突入
ジュニーニョ選手が、中村選手が、飛弾選手が、マルクス選手が・・・
一丸となり大分ゴールを突き破りにかかるものの
どうしても、どうしてもゴールを奪えない




飛弾選手



試合はロスタイムに突入、このまま引き分けで終わってしまうのか・・・
諦めかけた矢先、劇的ドラマが待ち受けていた
ジュニーニョ選手からのロングパスに追い付いた飛弾選手から
マルクス選手へボールが託された
すかさず中村選手へと折り返し、強烈な一撃が大分ゴールを襲う!




中村選手
中村選手
中村選手
中村選手
中村選手
中村選手
中村選手

中村選手の起死回生のゴールが、大分ゴールへと突き刺さる!
この一撃でナビスコ杯の8強を決めた!!





サポーター
サポーター

厳しい勝負を制し、90分間共に戦い抜いた選手とサポーター
歓喜の叫びが場内を広く覆い尽くした




中村選手
中村選手
中村選手
中村選手

この日のヒーロー、中村選手がGゾーンの前へ
サポーターにタオルを手渡され、両腕一杯に広げて見せた
ナビスコ杯も8強に進出、今後は一層厳しい戦いを予感させるが
中村選手の爆発に期待するぞ、そして4年後も・・・



<フロンターレの出場メンバー>
GK:相澤
DF:箕輪・寺田・伊藤
MF:飛弾・中村・鬼木・マルクス・マルコン
FW:ジュニーニョ・我那覇
SUB:吉原・佐原・井川・原田・西山・今野・黒津
<フロンターレの選手交代>
鬼木>佐原(30分)
黒津>我那覇(55分)
飛弾>井川(89分)



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