開門前の万博記念競技場、アウェイ側入口には長蛇の列がなしていた
その傍らで白地の布がスタンバイ、横断幕を作成するようだ
横断幕には森選手（背番号19：MF）を励ますメッセージ
先の千葉戦で終了間際に決勝点となるPKを献上
落胆の色が濃かっただけに、奮起を促す意味が込められた
続けてクラブ創立10周年記念のユニフォーム型ビッグフラッグが登場
背番号の｢2」の数字を黒布で隠し、何やら作業に取り掛かる
布地の上には、見事な「9」の文字が描かれた
森選手に最大のエールを贈る、サポーターの心意気が感じられる
選手がウォームアップでピッチに登場すると同時に、これらが掲げられた
バックスタンド最上端からも、サポーターの熱き魂が伝わってくる
首位奪還を狙うべく、負けられぬ戦いが開始の時を迎えた
選手の背中も、タオルマフラーを掲げるサポーターも、気合がみなぎっているぞ！
ピッチ上は早くも激戦の予感、勝利への執念からか互いに激しくぶつかり合う
右サイドから左側に展開したフロンターレ、早々にコーナーキックのチャンスを得た
直後のG大阪のカウンターをオフサイドトラップで断ち切り
フロンターレが再び攻撃態勢へ
G大阪のゴールライン際での激しい攻防戦
寺田選手（背番号13：DF）も積極果敢に攻撃に絡む
森選手と二川選手（背番号10：MF）が、コーナー付近での攻防
森選手のプレーに不安は感じない、千葉戦のショックは払拭したようだ
G大阪も徐々に攻勢を強める、橋本選手（背番号27：MF）のスルーパスから
マグノ アウベス選手（背番号9：FW）が強烈な一撃
直後、G大阪がコーナーキックの場面、フロンターレに早くもピンチが到来
G大阪のコーナーキックから、播戸選手（背番号11：FW）がシュートを繰り出す
シュートは相澤選手（背番号21：GK）が弾き返し、事なきを得たフロンターレ
直後、フロンターレがカウンターで左右にボールを繋ぐも
G大阪の中盤も厚く、守備を崩すには至らない
その後はG大阪がボールを支配、フロンターレも早いチェックで対抗
首位を走るだけあり、G大阪の攻撃はリズム感に長けている
マグノ アウベス選手のパスに、播戸選手が抜け出しクロスを繰り出す
二川選手にボールが渡る直前で、中村選手（背番号14：MF）がクリア
フロンターレも危険性は十分に把握
フロンターレも前線へ浮上、細かくボールを繋ぎ、中村選手が縦パスを供給
マルコン選手（背番号6：MF）がクロスボールを繰り出すが
藤ヶ谷選手（背番号22：GK）がキャッチ
G大阪も攻撃意欲をあらわにする
橋本選手へのマークが甘く、隙あらばミドルシュートを放たれる
G大阪の多彩な攻撃を前に、伊藤選手（背番号2：DF）も対応に苦労が見られる
直前の千葉戦から中2日であるものの、中村選手に疲労は感じ難い
中盤では攻撃の基点となるべく、積極的にボールを供給
ジュニーニョ選手（背番号10：FW）は疲労の影響からか、精彩を欠いた印象
ドリブルのスピードが遅く、G大阪につかまってしまった
フロンターレはG大阪の反撃を受けるものの、中盤の乱れに乗じボールをカット
中村選手のパスから、ジュニーニョ選手が一気にダッシュ
今度こそ・・・の期待も、最終ラインには
シジクレイ選手（背番号2：DF）が待ち構えていた
マグノ アウベス選手のテクニックに、翻弄されるフロンターレ
千葉戦の疲労の影響が色濃いのか、数人で囲んでも止め切れない
播戸選手がラストパスに飛び出すが、伊藤選手が辛うじて体を挟み込む
右サイドからは加地選手（背番号21：MF）が浮上
伊藤選手のスライディングも交わし、マルコン選手も振り切られてしまう
加地選手のクロスに、山口選手（背番号6：DF）が押し込みを図るが
ボールはフロンターレゴールの外側、辛うじて救われた
選手たちの攻撃を引き出すべく、盛大に拍手を送るサポーター
背後からの応援を受けたフロンターレが、G大阪ゴールに接近
競り合いのボールからマギヌン選手（背番号11：MF）が
ループシュートを狙ったのだろうか、浮かしたボールは藤ヶ谷選手がキャッチ
G大阪の勢いが加速する、素早いボールコントロールに
フロンターレの反応は軒並み遅れる
それでも懸命にゴールを死守、何とか反撃のチャンスをうかがうも
僅かでも判断が遅れようなら、G大阪にボールを奪われてしまう
縦への突破を図ったフロンターレ、マギヌン選手と加地選手が接触
加地選手がピッチに崩れ落ちるやプレーが中断、主審が現場に足を運ぶ
バックチャージに見えた気がしたが・・・、主審が掲げたのはまさかのレッドカード
想定外の退場処分に周囲は騒然、苦境のフロンターレに試練があろうとは
数的不利に立たされたフロンターレに対し、G大阪が更なる攻撃を仕掛けてきた
直後、フロンターレに追い討ちをかける事態が発生
ジュニーニョ選手がまさかの負傷交代、一層の苦境へと追い込まれてしまう
何とか反撃に転じたいフロンターレだが、数的不利は誰の目にも否めない
ボールが繋がらぬ間に、G大阪が一方的に攻め立てる
何としても劣勢を覆すべく、サポーターも懸命に声援を送る
必死に耐え続けたフロンターレだが、遂に限界が訪れた
二川選手のクロス（ミドルシュート？）を相澤選手が弾き返すも
こぼれ球を播戸選手に押し込まれ、痛恨のゴールを喫してしまった
先制点を献上したフロンターレ、反撃体勢にはいるものの
G大阪のマークに隙が乏しく、割って入るのは困難なのか
伊藤選手がロングクロスを繰り出したが、我那覇選手の頭には僅かに届かない
G大阪の勢いは止まらない、スピードと巧みなボールコントロールに
フロンターレの選手はなおも揺さぶられ続ける
コーナーキックのピンチも到来、フロンターレゴール前は
度重なる緊張感が襲い掛かる
前半内に同点に追いつきたいフロンターレ
コーナーキックのチャンスを得たものの、選手の少なさが影響してか
G大阪ゴールへ詰め切れない
こぼれ球を拾い外側から隙を狙うが、右サイドに逃れるのが精一杯
森選手のクロスも精度を欠き、チャンスは途絶えてしまった
G大阪の勢いを止める術も無いまま、前半を終了
うつむきがちの選手たちの背中からは、点差以上の深刻さを感じられた
あらゆる面で不利は否めないが、後半の逆転劇を信じたい
程なく後半開始、ゴール裏の大旗が盛大に揺れた
熱きサポーターは声援と共にタオルマフラーを掲げ、選手たちを出迎えた
だが、開始直後に痛恨のミス
ゴール前で守備が乱れたフロンターレ、G大阪にボールを奪われてしまい
二川選手に押し込まれ、瞬時にして2点目を失ってしまった
深いハンデを背負ったフロンターレ、伊藤選手が起死回生のロングパスを繰り出す
我那覇選手が懸命に追いかけるも、ボールには遠く及ばない
ガンバの攻撃は止まらない、左右からの攻撃をフロンターレは必死に耐え凌ぐ
フロンターレも左サイドから突破を図ろうとするも
数的不利の影響からか、攻める選手がとにかく足りない
G大阪が再び攻撃の時間帯、素早くボールを繋ぎ
遠藤選手からのパスを、マグノ アウベス選手が豪快なシュート
シュートはクロスバーを直撃、地面に落ちたボールは
ゴールラインを割り込み、3点目を奪われてしまった
更なる窮地へと追い込まれたフロンターレ
G大阪の一方的な攻撃に、もはやなす術は見つからぬのか
サポーターの懸命な叫びも、ピッチには届いてくれないのだろうか・・・
いや、まだ選手たちは諦めていない
森選手が険しい表情を浮かべ、ピッチを左右に駆け回る
左サイドに展開したフロンターレ、マルコン選手がクロスを繰り出す
我那覇選手も懸命に駆け上がる
G大阪の厳しいマークに遭遇するも、卓越したコントロールでボールをキープ
最後は原田選手（背番号15：MF）がシュートを放つも・・・
我那覇選手の健闘空しく、ボールは大きくそれてしまった
G大阪がコーナーキックの場面を迎えた
シジクレイ選手がヘディングシュートを放つも、相澤選手がゴールを死守
フロンターレは我那覇選手に代わり、鄭選手（背番号16：FW）を投入
混戦をもろともせずに、ドリブルで果敢に勝負を挑むが
G大阪の守備陣を崩すのは困難、何度も潰されてしまう
G大阪がセットプレーのチャンスを掴む
高さが武器のフロンターレは守備が崩壊、空中戦はG大阪に支配を許す
懸命に声援を送るサポーター、切なる気持ちは
ピッチ上の選手たちには聞こえないのだろうか・・・
違う、森選手には確実に届いていた
原田選手のサイドチェンジからのパスを受けるや、縦への突破の体勢に入る
G大阪の選手を巧みに交わし、前方を見据えて強烈なシュート！
ボールは藤ヶ谷選手の正面、ゴールには至らぬが熱きエールが響く
ユースケオーレー、ユースケオーレー
ユースケオーレー、ラーララーラララ〜
大逆転へのかすかな望みもつかの間、G大阪の反撃に屈してしまう
フロンターレゴール前の混戦から、クリアミスのボールを拾われ
最後はマグノ アウベス選手が、松下選手（背番号17：MF）のマークを振り切り
致命的な4点目を喫してしまった・・・
このままでは終われないフロンターレ、鄭選手がG大阪ゴールを貪欲に狙う
しかし、格の違いは明白なのか、G大阪の堅守に阻まれてしまう
1点を取り戻すべく、フロンターレはG大阪ゴール付近でボールをキープ
谷口選手の折り返しを、松下選手がミドルシュートを繰り出した
G大阪のファウルから素早いリスタート、パスに鄭選手が猛烈にダッシュ
ゴールへの執念をあらわにする
G大阪の反撃を耐えたフロンターレ、伊藤選手も左サイドを浮上
G大阪ゴール付近を懸命に駆け回るフロンターレ
松下選手がミドルシュートを放ち、続けて谷口・中村選手のコンビで
G大阪のゴールに迫るが、後一歩のところでゴールを奪えない
残された猶予も僅かである、フロンターレは余力を振り絞り、最後の攻撃に突入
森選手のクロスからコーナーキックのチャンスを得たが
疲労で集中力が薄れたのか、空中戦は乱れてしまった
続けてフリーキックのチャンスを得たが、中村選手のキックもG大阪ゴールの枠に入らない
試合はこのまま終了、上位の直接対決は屈辱の大敗で幕を閉じた
愕然とうなだれる選手たちに、ゴール裏のサポータからは温かい拍手が送られた
首位との勝ち点差は8に拡大、厳しい状況へ追い込まれてしまったものの
優勝の可能性は消えていない、リーグ戦はまだ終わっていない
続くホーム3連戦、3連勝を目指し共に戦おう