アレマ・マラン VS 川崎フロンターレ

〜 AFC CHAMPIONS LEAGUE Group F 第1節 〜



日   時 2007年3月7日 15:30(現地)
試合会場 Gajayana Stadium (インドネシアマラン市)
天   候 曇り
観 客 数 28,000人(もっといた気がする)
試  合  結  果
マ ラ ン
(インドネシア)
1 前  半 1 川   
0 後  半 2
     
     
     
1 3
得   点   者
エリ・アリボイ 12分   1分 マギヌン
      73分 マギヌン
      82分 中村 憲剛


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ACLの初戦の舞台インドネシア、飛行機を乗り継ぎスラバヤへ到着
スラバヤからは更にバスで移動
悪路をぐいぐい飛ばし、目的地のマランへと向かう




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旅の途中で渡された、ACLのチケット
実物を目の当たりとし、アジアの舞台で戦う実感が強まる




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競技場付近のロータリーで小休止
地元マランのサポーターが、徒歩とバイクで続々と競技場へ
予想外に、マランのサポーターは極めて友好的
我々を挑発することなく、手を振ったり握手したりと
温かく出迎えてくれた




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とは言えここは超アウェイの地、競技場へ辿り着くまでは油断ならない
程無く競技場へと到着、地面を埋め尽くすバイクに圧倒される




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バスはメインスタンド側の駐車スペースへ移動
周囲には軍人と警官が物々しく配備
まさに厳戒態勢でのスタジアム入り、日本では有り得ない光景である



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警備員に誘導されつつ、メインスタンド脇の観戦スペースへ
我々の目の前に飛び込んだのは・・・
場内を埋め尽くす、熱狂的なマランのサポーター
戸惑う間にも圧巻の声援が響き、委縮しそうな雰囲気
その声量はすさまじく、数メートル先の声すらかき消されてしまう




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物々しい空気が流れる中、フロンターレの選手たちがピッチに登場
選手たちの表情には硬さも見られず、準備万端なのをうかがわせる
選手たちから勇気をもらったサポーター、俄然気合いが高まってきた






ゴール裏を陣取るマランのサポーター、中にはこんなものを発見
親日ぶりを改めて感じさせた瞬間




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興奮の渦の中、ついにキックオフの瞬間を迎えた
緊張感に包まれた場内、戦いの舞台としては申し分ない
両チームのサポーターも、勝負を前に集中力を高めてきたぞ




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マランサポーターの絶叫が響く中
フロンターレが電光石火のゴールを決めた
マギヌン選手(背番号11:MF)が相手選手のもたつきを見逃さず
ドリブルで一気に浮上し、左足で豪快に蹴り込んだ!




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先制ゴールに、フロンターレサポーターも大興奮
長旅の疲れも何のその、メインスタンドの一角は歓喜に包まれた




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攻撃の手を緩めぬフロンターレ
森選手(背番号19:MF)も積極的に攻め上がる
マランのカウンター攻撃に対しては
寺田選手(背番号13:DF)が圧倒の強さを披露
相手選手を難なく封じ、格の違いを見せつけた




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劣悪なピッチコンディションの中
中村選手(背番号14:MF)が縦横無尽に駆け回る
対するマランも圧倒的な声援の後押しを受け、反撃態勢へ
ただミスも目立ち、試合の流れを得るには至らない




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ジュニーニョ選手が転倒、フロンターレがフリーキックのチャンスを得た
中村選手の右足がシャープに振り抜かれたが
足元の不安定さに影響されたのか、ミスキックに終わった




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マランのサッカーはシンプルそのもの、両サイドの空きスペースにパスを供給
対するフロンターレも攻撃の手を緩めず
再び中村選手のフリーキックが炸裂
これはマランに弾き返されたが
クリアボールを村上選手(背番号26:MF)がシュートを放った




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試合も開始から10分程度経過、ピッチ上は幾分落着きを取り戻す
試合はフロンターレが優位な状況だが、マランの守備も安定さを得つつある




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マランがサイドにボールを供給、伊藤選手(背番号2:DF)が難なくクリア
・・・しまった、クリアミスをマランに拾われてしまう
フロンターレの対応が間に合わぬまま、マランにクロスを許し
逆サイドから強烈なヘディングシュートが襲いかかる!




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マランのシュートがフロンターレゴールに突き刺さり、同点に追いつかれてしまった
場内は一気にヒートアップ、沈黙しつつあったマランサポーターは俄然盛り上げる




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シンプルなサッカーに務めるマラン、寺田選手が圧巻の守備で対抗
足もとがもたつく伊藤選手を狙われ、クロスを放たれてしまうも
川島選手(背番号1:GK)がフォロー、シュートチャンスを封じ込めた




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フロンターレも反撃に打って出る、中村選手が前線で奮闘を見せる
だが、マランサポーターの異様な声援が影響を及ぼしているのか
マランの堅守を前に、なかなかゴール前へと攻められない




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我那覇選手(背番号9:FW)も開幕戦同様、冴えを感じない
動きにシャープさが乏しく、目立った機会の演出に至らない
攻撃陣ではマギヌン選手が奮闘、先制ゴールの勢いを保ちクロスを放つ




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守備のフォローに入った寺田選手が相手選手と接触、警告を受けてしまった
マランのフリーキックは精度を欠き、決定的なピンチには至らない
川島選手のフリーキックでプレーが再開
サポーターも腕を突き出し、気持ちを更に高める




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マランのパスは右サイドへ
村上選手が守備で奮闘するも、ファウルからフリーキックのピンチを迎えた
フロンターレゴール前は壮絶な空中戦に突入するが
これを制したのはフロンターレ、最後は川島選手がキャッチ




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マランの執拗なサイド攻撃に、フロンターレはリズムを乱される
伊藤選手の守備も不安定さが否めず
マランにシュートを浴びてしまった




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マランが優位な状況が続く、谷口選手が守備に入りクリアするも
ボールはマランの選手の正面を突く
マランが前線にボールを供給するが、箕輪選手(背番号5:DF)がフォロー
マランの選手の動きを封じ、最後は川島選手がキャッチ




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劣勢に居てもたってもいられぬのか、マギヌン選手も守備に奮闘
ようやくフロンターレが反撃開始、中村選手のドリブルで一気に攻め立てる
最後はジュニーニョ選手が、強烈なシュートを繰り出した




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徐々にペースを掴みつつあるフロンターレ、応援も更に気合いが乗る
フロンターレはジュニーニョ選手が、マランゴール前に再三迫る
中村選手もボランチの能力を発揮、マランの攻撃を素早く断ち切った




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マランはロングボールを交え、シンプルな攻撃を黙々と続ける
伊藤選手もようやく慣れてきたのか、不安定さは影を潜めつつある




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対するフロンターレは、速攻が光る
森選手(背番号19:MF)が一気に浮上、シュート性のパスを繰り出した
ゴール前にはジュニーニョ選手が詰め寄っていたが
僅かに呼吸が合わず、シュートには届かない




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前半も残り時間は僅か、サポーターも集中力を切らさない
ここはマランのフリーキックを迎えてしまうが
フロンターレの守備も慌てず、落ち着いてボールを弾き返す




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マランもしきりに攻撃を組み立てるが、フロンターレは決定的な危機は少ない
マギヌン選手は豊富な運動量で、守備にも貢献
マランのロングボールは、箕輪選手が押し戻す




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とは言え相手のインドネシアの強豪、隙あらば好機を演出
中盤から繰り出されたパスは、フロンターレの守備が手薄なエリアへ
そこに相手選手が走り込んでシュート、一瞬冷や汗をかかされた




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直後にマランのコーナーキック、サポーターも緊張感溢れる拍手を送る
ゴール前の混戦は、川島選手が勇気溢れるセーブで応えた
こぼれ球は村上選手がクリア、危機は何とか乗り切った




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白熱の攻防戦は両者決着つかず、前半終了の時を迎えた
観客席のフェンス上段には、有刺鉄線が張り巡らされている
これまた日本では考え難い光景だ




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選手に英気を注ぐべく、横断幕を取り付けるサポーター
個人的にはレンズを「バズーカー砲」に変更




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不規則な強風が吹き荒れる中、後半開始の時を迎えた
アウェイでの勝利をつかむべく、選手もサポーターも気合は十分




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風上に立ったフロンターレ、開始直後から意欲的に攻め立てる
マランゴール前の混戦で縦のボールが飛び出し
我那覇選手が飛び出しを図ったが
ここでも動きが鈍いのか、相手GKがキャッチ




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なおも攻め立てるフロンターレ、ジュニーニョ選手が相手選手と交錯し転倒
フリーキックは村上選手が担当、思い切って右足を振り抜くが
ボールの精度は乏しく、マランゴールは射抜けなかった




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マランも激しい守備で対抗、フロンターレも完全には乗り切れない
そんな中、我那覇選手がバックチャージから転倒
直後に中村選手のフリーキックの場面
強風の後押しを受けマランゴールに急迫するも、僅かに枠におさまらない




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守備面では寺田選手が、抜群の安定感を誇る
直後にフロンターレに、コーナーキックの場面が到来
寺田選手が果敢に飛び込み、ゴールへの意欲も旺盛




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場内には強風が吹き荒れる
ビニール袋が宙を舞い、試合進行の妨げになりかねない
強風に打ち勝つべく、サポーターも懸命に声をからす




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概してフロンターレが優位な状況だが、我那覇選手に冴えは見られない
マギヌン選手へのパスも相手選手がカット
森選手もトラップボールの処理に失敗、もうひとつ調子に乗り切れない




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・・・と、沈黙を守っていたマランのサポーターが、突如ヒートアップ
大地を揺るがす声援が、場内を深々と響き渡る




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大絶叫を前に、フロンターレの選手は平静を保てるか
試合はフロンターレが優位を保つものの
マランの選手も幾分息を吹き返し、攻めあぐねる状況に突入




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大絶叫の後押しを受け、マランが反撃態勢に移る
素早くボールをつなぎ、左サイドを浮上するが
フロンターレの選手も追随、最後は森選手がカット




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我那覇選手に代わり、黒津選手(背番号7:FW)がピッチに登場
攻撃姿勢を強めるフロンターレ、程無くコーナーキックの場面が到来
キックのタイミングに合わせ、腕を突き出すサポーター
マランゴール前で競り合いに突入するも、僅かに押し切れない




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マランもカウンターで反撃開始
フロンターレの守備はマークを絶やさず、マランに好機を作らせない
村上選手のフリーキックも軽快に伸び、マランにプレッシャーを与え続ける




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マランをじりじりと攻め立てるフロンターレ
・・・と、谷口選手が渾身の力で、右足を振り抜いた
黒津選手がこぼれ球を狙い飛び出しを図るも
マランのGKが懸命のセーブで弾き返す




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だが、フロンターレにチャンスは残っていた
マギヌン選手がこぼれ球を蹴り込み、貴重な2点目をゲット!
こう着状態を打ち破るゴールに、選手もサポーターも大興奮




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窮地に立たされたマラン、カウンターからフロンターレゴールへと急接近
続けてフリーキックのチャンスを得たが
ボールは大きく反れてしまい、せっかくのチャンスを生かせなかった




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執拗に攻めるマランの前に、箕輪選手が堂々と待ち受ける
続けてフロンターレがセットプレーの場面を得た
中村選手が放ったキックは、マランゴール前で急落下
黒津選手が貪欲に、ヘディングシュートを狙う




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マランの息の根を止めるべく、フロンターレの攻撃が止まらない
中村選手のフリーキックからの混戦では、うまくボールを押し込めぬも
フロンターレが尚もボールをキープ
マギヌン選手が巧みなボールコントロール
ボールは谷口選手を経由し、中村選手がミドルレンジから蹴り込んだ




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中村選手のシュートはマランのゴールに吸い込まれ、3点目をゲット
勝利を確信付けた一撃に、選手もサポーターも笑みがこぼれる




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マランに反撃の力は残っていない
圧倒的なマランサポーターも意気消沈する中
フロンターレが最後の攻防、時間を巧みに消費させた




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過酷な一戦は、程無くして試合終了の時を迎えた
激戦を制した選手とサポーターが、笑顔で対面
最後は中村選手がメガホンパフォーマンス
遠路駆けつけたサポーターに、感謝の言葉を述べた




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試合後は警備担当の警官と軍人が、ピッチ内に整列
我々を混乱から守ってくれた人たちに
フロンターレサポーターから、温かい拍手が送られた




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競技場から去る寸前、武田社長と硬い握手を交わす
ACLグループリーグ突破に向けて、幸先の良いスタートを切ったフロンターレ
過酷な戦いは始まったばかり、チームとサポーターの挑戦は続きます



<フロンターレの出場メンバー>
GK:川島
DF:箕輪・寺田・伊藤
MF:森・中村・谷口・村上・マギヌン
FW:ジュニーニョ・我那覇
SUB:相澤・佐原・河村・原田・落合・大橋・黒津・西山・鄭
<フロンターレの選手交代>
我那覇>黒津(65分)
マギヌン>大橋(85分)
谷口>落合(89分)



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