新潟スタジアム改め、東北電力ビッグスワンスタジアム
地元のタクシー運転手いわく、命名権の獲得に
数社が名乗りをあげ、水面下では激しい競争があったとのこと
名称の徹底度は高く、カラーコーンにも東北電力の文字が踊る
ただ、場内の光景は以前との差は感じない
目立った変更点は、オーロラビジョン脇の文字だろうか
選手たちがピッチに登場、サポーターも気勢をあげる
バンコク戦の不甲斐なさを払拭するためにも
ビッグスワンで初勝利を飾る意味でも
過酷な連戦を乗り切る意味でも、絶対に落とせぬ勝負である
キックオフ直前になると、大粒の雨が場内に降り注ぐ
ビッグスワンでの初勝利を掴むべく、過酷な90分間がスタートを切った
ホームの利を生かし、新潟が先制攻撃を仕掛ける
フロンターレも手堅い守備で対抗
フロンターレも即座に反撃開始
マギヌン選手（背番号11：MF）がドリブルからシュートを繰り出す
続けて右サイドから攻め手をうかがうも
判断力がいささか遅く、ここは新潟に弾き返された
新潟の球出しはかなり早い、フロンターレの脇の甘さを突く作戦か
中盤のチェックも実に厳しく、フロンターレのカウンターを封じ込めた
新潟が右サイドを展開、クロスボールは村上選手（背番号26：MF）が跳ね返す
こぼれ球を拾った新潟、本間選手（背番号15：MF）のクロスに
矢野選手（背番号11：FW）がダイビングヘッド、一瞬冷や汗をかかされた
新潟の中盤を演出するのは、シルビーニョ選手（背番号8：MF）
積極的にボールに絡み、豊富な運動量でフロンターレの焦点を鈍らせる
フロンターレの最前線は黒津選手（背番号7：FW）
新潟の隙間をすり抜けようとするが
新潟の守備は織り込み済みなのか、体を寄せて突破を許さない
（この後にハンドの反則になったようだ）
森選手が出場停止のフロンターレ
飛弾選手（背番号18：MF）がサイド突破を仕掛けるものの
この場面も新潟に動きを読まれたのか、好機の演出には及ばない
・・・もつかの間、飛弾選手がクロスを繰り出した
ジュニーニョ選手（背番号10：FW）が新潟ゴール正面から
豪快なヘディングシュートを狙う
新潟が素早い切り返しからカウンター
フロンターレの守備は慌てたのか、寺田選手がファウルを犯す
新潟がフリーキックの場面を迎えた
鈴木選手（背番号18：MF)が繰り出した一撃は
川島選手（背番号1：GK）の正面を突いた
シルビーニョ選手がフリーである、新潟が左サイドに基点を移す
ここは箕輪選手（背番号5：DF）が絡みつき
新潟の攻撃を食い止めた
・・・と思いきや、新潟がフロンターレゴールへ急接近
川島選手が寸前のところで蹴り出したものの
一瞬のミスが命取りになりかねない
フロンターレの反撃はままならない、新潟の攻撃を再三受けてしまう
矢野選手のヘディングシュートは、体を張った守りで止めた
苦境が続くフロンターレ、サポーターは緊張感あふれる声援を送る
新潟の攻撃に慣れつつあるのか、守備に落ち着きが見えてきた
一対一の強さも戻り、新潟に決定機を作らせない
我慢を重ねたフロンターレ、ここで一気に爆発だ！
マギヌン選手がパワフルに駆け上がるが、北野選手（背番号1：GK)がクリア
黒津選手も幾度とすり抜けを図るが、新潟の守備網につかまってしまう
ピッチの雨足が激しさを増す、両者の応酬も激しさを増してきた
中盤の競り合いを制した新潟、矢野選手がドリブルで
フロンターレゴールへ急迫、コーナーキックの危機を招いてしまう
コーナーキックの危機を凌いだフロンターレだが
湿ったピッチの影響からか、反撃への足取りはおぼつかない
しかも、連携がいま一つ形成されていない模様
黒津選手には千葉選手（背番号3：DF）らが徹底マーク
得意の突破パターンは、空振りに終わってしまう
新潟がじわりと前進を図る
フロンターレの守備は集中力を欠くのか
エジミウソン選手（背番号10：FW）をフリーにしてしまう
エジミウソン選手からのパスに呼応したのは、マルシオ選手（背番号27：MF）
中村選手（背番号14：MF)のチェックを振り払い、シュートの体勢に入る
好機が欲しいフロンターレ、飛弾選手右サイド奥へと浮上
黒津選手へクロスを供給するも・・・、これも新潟がブロック
左サイドからはジュニーニョ選手、マギヌン選手を利用したが攻撃は途絶える
ボールの繋がりが悪いフロンターレ
新潟の選手にインターセプトされるシーンも少なくない
小雨が舞う観客席で、熱心に声援を送るサポーター
中村選手が久々に前線にパスを供給するが
足もとが微妙に狂ったのか、伸び過ぎたボールは北野選手へ
フロンターレが攻撃の流れを掴む
中盤からボールを押し戻し、サイドを浮上しクロスを繰り出す
新潟はピンチを招いてしまうも、ゴール前を固め懸命の守備
攻撃の手を止めぬフロンターレ、河村選手？がペナルティエリアに突入するも
新潟の激しい抵抗に遭遇、最後でバランスを崩してしまう
互いに決定機を掴めぬまま、前半も佳境の時間帯
新潟がセットプレーのチャンス
マルシオ選手がフリーキックを繰り出すが、川島選手が抑え込む
互いに好守を繰り返すものの、目立った場面が乏しい
両者の攻撃はいささか単調なのか
ゴール前になると守備網につかまる嫌いがある
前半も残り時間は限られる、中村選手のフリーキックから活路を開けるか？
まずはこぼれ球を村上選手が、豪快に左足を振り抜いた
続けてのキックは河村選手がヘッドを放つが
何れも新潟ゴールには届かなかった
土壇場で新潟が、立て続けにコーナーキックのチャンスを得た
前半最後のピンチを無失点で切り抜けたフロンターレ
ピッチを引き上げる選手たちの表情からは
何か重苦しいものを感じてしまう
ハーフタイムも一瞬にして過ぎ去り、臨戦体制を整えるサポーター
俺たちは、フロンターレ、燃えあがれ、男たち
俺たちは、フロンターレ、ラーラララー、川崎〜
熱狂的な声援に引き寄せられるかのように、黒津選手が一気に浮上
北野選手の動きを見計らい、ループ気味のシュートを繰り出した！
絶好の一撃を外してしまった黒津選手、思わず地面にうつぶせる
続けて中盤の攻防戦、黒津選手も気合の空中戦に挑む
対する新潟は、ボールを地道に繋ぎ
したたかにチャンスを狙っているかのようだ
河村選手がスルーパスを繰り出すが、ジュニーニョ選手には僅かに届かない
ならばと右サイドへと攻撃を切り換える
飛弾選手と中村選手のコンビで突破を図り
最後は中村選手が、クロスで締めくくった
マギヌン選手が攻撃の機会をうかがっている
・・・と、その直後に意表を突いたミドルシュートを放つ
舞台は再び中盤へ、新潟が若干の優位を保つ
右サイドを深くえぐられるも、忍耐の守備で必死にこらえる
新潟の攻撃が厳しさを増す、内田選手（背番号17：DF）のクロスが襲いかかる
至近距離からマルシオ選手がボールを押し込むが
川島選手が渾身のセーブ、一瞬の危機を免れた
直後のコーナーキックのピンチも逃れ、フロンターレが反撃へ
だが、森選手の出場停止が影響しているのか
両サイドからの攻撃に破壊力が乏しい
この場面も村上選手が捕まってしまった
一度は攻勢が途絶えそうになるも、ジュニーニョ選手が新潟ゴールに迫る
ラストパスに黒津選手が飛び込むも届かない
飛弾選手が懸命にボールを追うも、最後はタッチラインを割った
フロンターレのスローインでプレー再開、黒津選手が足元で粘りを見せる
一旦バックパスで逃れるや、箕輪選手がロングクロスを繰り出した
河村選手がヘディングシュートを狙うも、内田選手のブロックに阻まれた
ならばと飛弾選手がサイドを浮上
小刻みに左右へのステップを交え、新潟ゴールに迫る
クロスボールは新潟の選手に当たり、ゴールラインを割り込んだ
待望のコーナーキックの場面、サポーターも俄然勢いづく
新潟ゴール前に、フロンターレの選手が集結
マギヌン選手が繰り出したボールから、付近は空中戦にもつれ込む
こぼれ球を河村選手が蹴り込むが、新潟ゴールには届かない
黒津選手がドリブルで迫る、今度こそゴールを決めてくれ！
個人技で突破を仕掛けたものの、本間選手（背番号15：DF）にカット
うーむ、もうひと工夫欲しかった
チャンスが手中に納まらぬも、フロンターレの攻撃は止まらない
中村選手がミドルシュートを放ち、ジュニーニョ選手も突破を披露
河村選手と飛弾選手も攻撃参加、新潟の守備に遭遇しつつも前進を図る
フロンターレの強まる攻勢に、応援も熱を帯びてきた
飛弾選手のクロスが炸裂・・・したが
北野選手のファインセーブに阻まれてしまった
苦しみに耐え抜いた新潟が反撃開始、ピッチを広く展開を図る
フロンターレも攻撃に戻ろうとするも
選手間の連携が乱れ気味、ボールがうまく繋がらない
そんな間を見計らうかのように、新潟の攻撃が更に波に乗ってきた
ジュニーニョ選手がドリブル突破を仕掛けるが、ファウルの判定を受けてしまう
続けてマギヌン選手も浮上、強引な突破は新潟のクリアに遭遇
こぼれ球を拾い後を模索するも、混戦でプレーが乱れてしまう
新潟が怒涛のカウンター、フロンターレゴール前は一瞬にして窮地へと転落
新潟の度重なるセットプレー、フロンターレは必死に守り抜くも
鈴木選手の繊細なキックに、矢野選手のヘッドが牙をむく！
フロンターレゴールの結界が、ついに破られてしまった
その瞬間、場内は新潟サポーターの歓喜で覆われた
窮地へ立たされたフロンターレ、声援には厳しさを帯びてきた
フロンターレは直後に、谷口選手（背番号29：MF)と
我那覇選手（背番号9：FW）を同時に投入
中村選手のフリーキックで同点を狙うも、北野選手の正面を突いてしまった
新潟の勢いは止まらない、追加点を決めるべく積極果敢に攻め上がる
フロンターレも西山選手（背番号31：MF）を投入
攻撃色を一層強め、勝負を仕掛けてきた
ビッグスワンでの初勝利を奪うべく、懸命に食い下がるフロンターレ
対する新潟もセットプレーから、フロンターレの息の根を止めにかかる
後半の猶予も限られる、フロンターレは土壇場の逆転劇を演出なるのか・・・
勝負を決めたのは新潟であった
ショートコーナーからのボールを鈴木選手がクロスを供給
エジミウソン選手がヘディングで叩き込み
決定的な2点目を奪われてしまった・・・
フロンターレはパワープレーに突入するが、余裕の新潟には全く通用しない
逆にカウンターから、あわや3失点の危機を招いてしまった
試合はこのままタイムアップ
ビッグスワンでの勝利はまたもや逃し、苦々しい思いに包まれる
まさに「鬼門」と、一言で片づけるのは簡単だが
まるで勝機の乏しい試合運びに、危機感を抱くのは私だけか
強敵がひしめく4月の試合、過酷な日程を乗り切れるのだろうか・・・