川崎フロンターレ VS 大宮アルディージャ

〜 J2 第19節 〜



日   時 2001年7月11日 19:03
試合会場 等々力陸上競技場 (神奈川県川崎市)
天   候 晴れ
観 客 数 3,358人
試  合  結  果
川    前  半 大   宮
後  半
延長前半
     
     
得   点   者
アイルトン 79分   29分 バルデス
向島 建 89分   76分 バルデス
      93分 安藤 正裕






前節、大分に完敗を喫したフロンターレ。休息の間もなく、ホーム等々力に首位の大宮を迎え撃つ。
J1復帰に赤信号点滅のフロンターレ。アイルトン選手(背番号10:FW)の緊急投入空しく、前節の敗戦で窮地に追い込まれた。
大宮は3年越しの夢を目指し、猛然と勝負を仕掛けるのは間違えない。脆弱な今のフロンターレに、対等に戦う気力は残されているのだろうか。
いや、闘志は尽きていないと信じたい。それを信じて、応援に集中するだけだ。

平日の等々力競技場

一応サラリーマンの身にとって
平日に観戦する時間を確保するのは大変
特にアウェイの大宮サポーターは
競技場までの距離を換算すると
かなり苦しいと思う
実際、数えるほどしかサポーターはいない


2階席到着したのは、試合開始20分程前。そそくさとユニフォームを取り出し、応援準備に忙しい。
程なく試合開始が迫る。仕事の疲れは隠せないが、力の限り応援するぞ!
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜


開始早々、フロンターレはエメルソン選手(背番号9:FW)にスルーパス。が、ここは飛び出しが僅かに早く、オフサイドの判定。
試合展開はやや眠い。それとは対照的に、応援の勢いは相当である。
平日であるにも関わらず、凄い気迫が感じられる。どうやら大分戦の敗戦に対し、フラストレーションがたまっているのだろうか。

大宮がいきなり、右サイドでフリーキックのチャンスだ。ボールはフロンターレゴールの左側に流れ、前線の選手がヘディングシュートを狙う。
幸運にもゴールから外れたものの、先発出場のGK相澤選手(背番号28)と、ディフェンスの間でどうも意思疎通が不十分な印象を受ける。
大宮の動きはまずまず。続けてゴール前でワンツーを披露し、フロンターレゴールを脅かす。

相澤選手

フロンターレは相澤選手を先発起用と
荒治療とも思える手段に出た
前節で笹原選手(背番号21:GK)の調子が悪く
その影響からなのか
(試合開始前に、コイントスで反対側に移動)


フロンターレも前線に向かい、浮かしたパスを放つ。大宮ディフェンスの背後を狙い、エメルソン選手(背番号9:FW)が突進するも、一足早く白井選手(背番号1:GK)がキャッチ。
フロンターレの守備も予想外に安定。ただ、相変わらず箕輪選手(背番号5:DF)の守備位置にスペースが多く、そこを狙い澄ましたかの如く大宮もパスを放つ。
相澤選手とディフェンスの連携もいまいち。相澤選手は初先発なので、勝手がつかめないのだろうか。

アイルトン選手は・・・

今ひとつサポーターからの評価が低い
新加入のアイルトン選手(中央右)
確かにFWといったキャラクターとは
程遠い印象だ
(何故DFを補強しない>フロント殿)


フロンターレもフリーキックのチャンス。キッカーは新加入のアイルトン選手。
先の試合では精度が低いキックを連発し、サポーターをガッカリさせたが、今日はどうだろうか?
豪快なキックがゴールに迫る・・・前に、大宮にあっさりクリアされてしまった。
大宮が一気に切り返し、サイドチェンジを披露。フロンターレも負けじと対抗し、中盤までボールを押し戻す。
だが、ボールコントロールが遅く、大宮の選手に詰め寄られる。プレッシャーに屈したのか、あっさりとタッチラインを割り込んでしまった。
フロンターレの攻撃はスルーパス便り。大宮もディフェンスを押し上げて、オフサイドトラップを仕掛けてくる。
頭脳的な大宮の守りの影響からか、フロンターレも前線の選手がなかなか飛び出せない。

エメルソン選手のコーナーキック

フロンターレもコーナーキックのチャンス
エメルソン選手が綺麗に放つも・・・



ボールは流れる

ボールは逆サイドに大きく流れる
飯島選手(背番号31:DF 左端)が懸命に追うも
最後はタッチラインを割ってしまう


試合開始から10分以上経過するが、フロンターレの連携はイマイチ。中盤で変哲も無いパス回しですら、うまく繋がらない場面まで。
ディフェンスがゆっくりボールを回し、前線へ斜めにパス。だがこれも意思が伝わらなかったのか、ボールは転々と流れてしまう。
前線への浮かしたパスも全然繋がらない。フロンターレの攻撃に意図不明な点が多く、サポーターをやきもきさせる。
アイルトン選手も多少宙に浮いている。本来の動きは悪くないのだが、連帯が不十分な影響からか、彼が攻撃に絡むとチャンスが潰える場面も珍しくない。

塩川選手とアイルトン選手

塩川選手(背番号24:MF)と
アイルトン選手がワンツーで前へ
だが、アイルトン選手のリターンが長く
ボールはタッチラインを割ってしまう


対する大宮も連携が乱れがち。それでも個々選手はそれなりの動きで、フロンターレをかき乱す。
中盤で大塚選手(背番号14:MF)がボールを奪い、巧みなドリブルで一気に前線へ。
そのままシュートの体勢へ(でしたっけ?)。ボールの精度は低かったものの、プレッシャーの甘さを露呈する。
フロンターレもボールを右サイドに流し、前にいた林選手(背番号33:MF)へ。ボールを受け取るや、体勢を崩しながらもセンタリングを放つ。
ボールは大宮の選手に接触し、エメルソン選手の足元へ。だが大宮の選手も密着し、一足早くクリアに入る。
フロンターレは大宮のファウルから、フリーキックのチャンス。再びアイルトン選手がボールを蹴り、林選手のもとへ。
が、林選手の足が一瞬止まり、シュートまでは至らず。微妙に呼吸が乱れてしまい、このチャンスはものに出来なかった。

エメルソン選手に厳しいマーク

前線ではエメルソン選手が
厳しい表情を浮かべてのプレー
しかし、大宮のマークも実に厳しいこと


俺たちのフロンターレ、いまここに〜
大宮を倒すんだ、さあ〜いこう〜

久々に倒すんだコール?が飛び出す。この試合で敗戦を喫した瞬間、J1復帰は彼方に消えかねない。
フロンターレも左サイドをするすると駆け上がり、アイルトン選手がセンタリングを放つ。
大宮の守備は崩れている。前線中央に選手が詰めていたが、惜しくもタイミングが合わず。
フロンターレのボール支配率は悪くないが、中盤での僅かな乱れから、大宮にボールが渡る場面も。
スローインと言った自ボールも、なかなかキープ出来ず。大宮の強い当たりに屈し、やすやすとボールを奪われるシーンも少なくない。

フロンターレのボールのはずが・・・

フロンターレのスローインだったのに・・・
大宮のファウルすれすれの体当たりで
ボールをあっさりと取られてしまう


フロンターレのパスの悪さに、目を覆いたくなるばかり。パスの先には大宮の選手が構えてばかり。
守備も落ち着かない。両サイドの空間が実に広く、大宮はそこからクロスを盛んに放つ。
フロンターレは攻守の切り替えも遅い・・・あれ?大宮のスローインから、するすると前線の選手へ。
ゴールと水平にヘッドが舞う・・・。目を凝らして見直すと、フロンターレゴールにボールが転がっていた。
絶対与えてはならない先制点。大事な時間帯で失点を喫すとは。

バルデス選手のシュートが決まる

またバルデス選手(背番号8:FW)に
先制点を許してしまった


まだ試合は前半だ。ここで諦めたら、本当にシーズンを棒に振りかねない。
反撃が絶対必須のフロンターレ。だが選手の動きは非常に鈍い。
大宮の速攻もファウルで止めるのが精一杯。いや、大宮のスピードも本調子ではないが、いかんせんフロンターレの反応が鈍すぎる。
立て続けにセットプレーの危機を迎える。大宮はコーナーキックから、前線に低いパスを放ちシュート。
ボールは相澤選手の足元を抜かれる。失点を覚悟したが、ボールはゴールをぎりぎりでかすめ、辛くも2点目は免れた。

フロンターレの攻撃も振るわない。中盤以降の突破力に精彩を欠き、迷ったようにボールを左右に回す。
強引な突破を図るものの、プレーの範囲が狭すぎる。最後は団子状態に陥り、大宮の守備網に引っかかるの繰り返しだ。
混戦から無理やりシュートの場面も、ゴールを捕らえず。得点は近いようで遠いばかりだ。

混戦を制せず

混戦は大宮の守備が勝る
空間を生かしたプレーを心掛けたいが・・・


前半も時間が僅か。フロンターレはエメルソン選手とアイルトン選手のコンビネーション主体の攻撃。
対する大宮もしたたかだ。フリーキックの跳ね返りを、氏家選手(背番号7:MF)が見計らったシュート。
ボールは微妙な弧を描き、相澤選手の頭上を通過、もう少し高さが低ければ、鮮やかなループシュートと化していた。
フロンターレもエメルソン選手が倒れながらのセンタリング。アイルトン選手が詰め寄るも効果無し。
ロスタイムは多少フロンターレが優位ながらも、試合をビハインドで折り返す。
どうもダメだなぁ・・・。励ます言葉も浮かばない。

後半は頼むぞ

後半開始前、早々とピッチに現れ
円陣を組むフロンターレの選手たち
残り45分、気力を尽くしで勝負だ!


ハーフタイムも慌しく過ぎ去り、後半開始へ。
もう後が無い、死ぬ気で勝負に挑むほか、何も残されていないぞ!
オ・オ・オ・オ・オ、川崎〜、フロンターレオウオウ〜
オ・オ・オ・オ・オ、川崎〜、フロンターレオウオウ〜


サポーターの熱気とは裏腹に、後半もピリッとしない。箕輪選手のクリアも中途半端で、大宮の選手に渡ってしまう。
すかさず中央に折り返し、ミドルシュートが襲う。フロンターレもアイルトン選手のフリーキックを迎えれど、呼吸の乱れを隠せない。
大宮も素早いパス回しで対抗。幻惑されたフロンターレのディフェンスは、コーナーキックに逃れるのが精一杯。
コーナーキックは流れてしまうも、すかさず拾われセンタリングが。フロンターレも相澤選手が片腕一本で懸命に弾き返す。

大宮の攻撃をタッチラインに逃す

大宮の攻撃をタッチラインに逃す
塩川選手の動きは
低調なフロンターレにとっては貴重なもの


大宮のスローインからリスタート。フロンターレは渡辺選手(背番号30:MF)が渾身のスライディングでパスカット。
そのまま中盤まで持ち込み、更に前へ渡る。意表を突かれた大宮の守備をかいくぐり、コーナーキックのチャンスだ。
キッカーはアイルトン選手。今度こそしっかり決めてくれ・・・。
と思う間もなく、ショートーコーナーもどきの中途半端なキック。ボールはあっさりと大宮に奪われ、速攻から逆にコーナーキックのピンチ。
続けてのプレーは、大塚選手の足元へ。フロンターレも彼を囲い込み、ボールを奪い返す。
そして、一気に前線の林選手へ。そのままドリブル独走にも思えたが、足がもたついたのか途中で食い止められる。
だが、大宮のディフェンスがクリアミス。フロンターレに幸運なコーナーキックが転がり込む。
そしてフリーの選手がヘッド。矢の如しボールが大宮ゴールに迫るも、どうしても得点を奪えない。

ヘディングシュート

これは誰が放ったのか??
タイミングドンピシャだが
惜しくもコースに恵まれず


大宮もするすると中央突破。前半同様、氏家選手がループシュートを試みる。
ボールコントロール面でも大宮が上手。スローインからコーナーエリアにボールを運び、フロンターレの選手に囲まれながらも逆サイドへ。
そこには宮下選手(背番号17:MF)の姿が。連携面ひとつとっても、大宮の巧者振りが如何なく発揮。
それでも大して凄いとは思えないのだが、やすやすとパスを許してしまう。フロンターレは頼みのエメルソン選手に、いつもの爆発力が無く、ドリブル突破も大宮に阻まれる。

・・・と思ったが、ボールは再びエメルソン選手へ。低いシュートが大宮ゴールに迫る。
大宮も白井選手が足元で反応。フロンターレはアイルトン選手がコーナーキックを蹴れど、どうしても崩れてしまうばかり。
結果が伴わないのに、どうして彼に任せるのか?来日間もないのは重々承知だが、結果を残さねば勝利は遠のいてしまう。
疑問が脳裏を過ぎりつつ、プレーは黙々と続行。ピッチ上では激しい展開になるも、釈然としない試合には不満だらけだ。

エメルソン選手がシュートを放つも

フロンターレは相澤選手より
一気にエメルソン選手にボールが渡る
が、バランスを崩しながらのシュートは
大きくふかしてしまった
やはり体調は不完全なのか



バルデス選手の突破を止める

対する大宮のバルデス選手も
然程調子は良くないか
それでも野性味溢れる爆発力は要注意


後半も20分以上を経過。大宮のサイド攻撃はなおも止まらない。
大宮の猛攻に耐え難いのか。フロンターレもコーナーキック等で逃れるのが精一杯の展開だ。
中盤の選手も精彩を欠く。鬼木選手(背番号7:MF)も足が止まり、絡んできた横山選手(背番号27:FW)にボールを奪われかける。
大宮の浮かしたパスが、伊藤選手(背番号25:DF)の正面へ。前回対戦時(ボールをクリアミスし、バルデス選手に得点を奪われた)の悪夢が脳裏を過ぎる。
ここは確実に相澤選手へ。胸を撫で下ろすのもつかの間、続けてのプレーで大宮が軽やかなシュート。
大宮はゆとりあるプレーが特色。中盤のパス回しも、余裕が感じられる。

フロンターレはエメルソンの突破だけ。懸命に前線に迫り、気迫のセンタリングを放つも、逆サイドの我那覇選手(背番号17:MF)が胸でトラップミスを犯し、チャンスを生かせない。

エメルソン選手が前線へ

エメルソン選手が懸命に前に迫る
彼の直向さが、どうしても結果を生み出さない


大宮は中盤前線から浮かしたパスを繰り出す。フロンターレも背後を許さぬと、ヘッドでボールをクリアする。
ここは耐えどころだ。歯を食いしばり、意地でも得点を許すな!
アヴァンティ〜おお、川崎〜おお
ララーラララーララーラー!

サポーターも拳を振り、必死の応援。だが、現実は過酷であった。
バルデス選手の強引な突破に、フロンターレも必死に抵抗。だが押しの強さは一枚上だった。
大宮はパスを巧みに繋ぎ、バルデス選手がシュート。相澤選手が体に当てるも、ボールはゴールに吸い込まれる。
大宮相手に2点ビハインド、2階席は沈黙と化し、悲壮感が周囲を覆い尽くす。

バルデス選手の得点

相澤選手は良く体に当てた
だが、得点を防ぐまでは至らなかった


サポーターもイライラムード。このまま負けては何も残らない。
エメルソン選手の強引なドリブルも、大宮に食い止められる。ここは一応、フロンターレのフリーキックだ。
キッカーはアイルトン選手。ああ、またもやチャンスを潰すつもりか・・・。
が、ここは嬉しい誤算だ。アイルトン選手のフリーキックは、白井選手の逆を突いた。
ボールは大きくネットを揺らす。今までの酷さが嘘と思得るほどだ。
過去はさて置き、これで1点差。まだまだ勝負は分からない。

アイルトン選手のフリーキックが決まる

鮮やかなフリーキックが決まる
今までの不出来とは青天の霹靂



祝福されるアイルトン選手

フロンターレイレブンからは、惜しみない祝福が
過去は忘れて、勝負あるのみだ!


さあ、ここからだ。勝負はまだ決着していない!
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜

先程と打って変わり、ムードが一変。フロンターレの攻撃に輝きが戻る。
右サイドを一気に突破し、鋭いクロスが。試合の流れは、完全にフロンターレだ。
中盤からの斜めのパスも、見事に前線に渡る。続けてアイルトン選手が、軽快にシュートを放つ。
ボールは白井選手の正面なれど、ようやく調子が上がって来た。このまま同点に追いつくぞ!
ヴァーモーおおーおおーフロンターレ〜
ヴァーモーおおーおおーフロンターレ〜
おおおー、おおおおーおーお、おーおおお、おーお
ララーラララーラララーラララーララ〜〜ラ〜

フロンターレの勢いに大宮も圧倒される。ゴール間際でファウルを仕掛けるのが精一杯だ。
アイルトン選手のフリーキックも輝きを増す。白井選手もたまらず、コーナーキックに逃すのがやっとだ。
この勢いでゴールを決めるぞ!!時間は刻一刻と減少するも、もう気にするものか。

フロンターレの執念が爆発

フロンターレも一気に押しまくり
最後まで執念を燃やす


大宮も露骨な遅延行為。ロスタイムは3分、意地でも絶対に追いつくぞ!
が、大宮もイエローカードを連発しつつ、懸命に時間の消費に努める。
残り時間も殆ど無い。うぬぬ、またしても燃え尽きてしまうのか・・・。
フロンターレも最後のセットプレー。ゴール前の混戦になだれ込み、駄目かと諦めかけたその瞬間・・・。
大宮のゴールにボールが叩き込まれる。向島選手(背番号11:FW)が渾身の一撃をぶち込んだぞ!
得点と同時に延長戦へ。最後の土壇場で同点に追いついた!
サポーターも熱気に包まれる。さあ、延長Vゴールをゲットするぞ!!

劇的ゴールを喜ぶサポーター

諦めかけたその瞬間・・・
向島選手の劇的ゴールが炸裂だ!
サポーターもガッツポーズで
喜びを大爆発!!!


さあ、延長だ。上位大宮を撃破し、J1復帰に望みを託すぞ!!
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜

両者の運動量はかなり落ちている。後は意地と意地のぶつかり会いだ・・・。
が、現実は過酷だった。延長開始間もなく、安藤選手(背番号29:DF)が、斜め角度からミドルシュートを放つ。
ボールは呆気なく、フロンターレゴールに吸い込まれた。その瞬間・・・夢と希望は彼方に消え失せてしまった。

安藤選手が迫る

大宮は最後まで冷静だった
フリースペースに安藤選手が駆け上がり
豪快なミドルシュートが炸裂



Vゴールが決まってしまう

相澤選手のダイブも及ばす
非情のVゴール負け



崩れ落ちた渡辺選手

敗戦のショックからか
渡辺選手は立ち上がれない
バルデス選手が手を差し伸べる


もうJ1復帰は無理だろう。数字上の可能性はさて置き、私自身は完全に諦め、気持ちの整理もついた。
フロンターレにはJ1昇格失格宣告を下したい。後半終了直前の執念はあれど、上位相手に白星を重ねぬ以上、勝者の資格は無い。
今季は勝負に対する取り組みが甘かったと認めざる得ない。3年越しの夢に驀進する大宮と、J1復帰に振り回されたフロンターレの差は、あまりに遠かった。
これで本当に白旗だ。実に残念ではあるが、今後のフロンターレを、違う角度から見守りたい。
今日の収穫をひとつ挙げれば、最後まで勝負を捨てない、真のフロンターレの片鱗が戻ったこと。
J1昇格が消え去っても、勝負はずっと続く。たとえ夢が叶えなくとも。


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