ヴァンフォーレ甲府 VS 川崎フロンターレ

〜 J2 第20節 〜



日   時 2001年7月14日 19:00
試合会場 小瀬スポーツ公園陸上競技場 (山梨県甲府市)
天   候 晴れ
観 客 数 3,177人
試  合  結  果
甲   府 前  半 川   
後  半
延長前半
延長後半
     
得   点   者
藤田 健 62分   44分 林 晃平






前節大宮に延長負けを喫し、J1復帰は絶望的なフロンターレ。灼熱地獄の甲州盆地で、ヴァンフォーレ甲府の挑戦を受ける。
甲府もチーム存続とホームの利を生かし、全力で立ち向かうに違いない。実力面ではフロンターレの優位は揺ぎ無いが、目標が喪失気味の今、まさかの事態も起き得ない。
先ずは実のある試合を進め、確実に勝利を奪いたい。遠路駆けつけたサポーターも、それが最高の手土産だから。

甲府駅南口広場

甲府駅南口には、ひっそりと広場が
今年初、ヴァンフォーレ甲府の存続を求める会の
総決起集会が開催された
思い出深い地でもある(私にとってだが)



路線バスの後ろ

路線バスの後ろには
ヴァンフォーレ甲府を応援するステッカーが
一連の経営危機をバネに
地元のサポート体勢を盛り上げたいところだ



今野選手がDF??

スタメン発表にはビックリ
何と!今野選手(背番号18:DF 登録はMF)が
まさかのディフェンダー
何を血迷ったのか>堀井監督



甲府のサポーター

ゴール裏を占拠する、甲府のサポーター
数的にはまだまだ物足りない
更なる飛躍を目指して欲しい


今野選手の先発位置がアナウンスされるや、フロンターレサポーターに動揺の声が。甲府は川崎に比較的近辺にも関わらず、サポーターの数も寂しい限り。
だが、悲しんでばかりもいられない。境遇の差はあれど、観客席に立つ以上、懸命の応援だ!
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜

開始早々、フロンターレは外国人選手トリオが炸裂。右サイドをエメルソン選手(背番号9:FW)が得意の俊足を飛ばし、中央に折り返す。
そこにはアイルトン選手(背番号10:FW)の姿が。水戸戦同様にいきなり先制点とは行かず、甲府ゴール前で倒されてしまう。
試合運びは甲府が若干上手か。オープンスペースの生かし方も、フロンターレを上回る。

エメルソン選手の攻撃

フロンターレは実質的に
エメルソン選手の1トップ?
ここは一気のドリブルからシュートを放つも
甲府のGK太田選手(背番号22)の正面


甲府の中央突破をエジミウソン選手(背番号8:MF)が体当たり。ラフプレーでイエローカードの判定。
今日の甲府は暑くないぞ。プレーで熱くなり過ぎるのは禁物だ。
甲府のフリーキックを断ち切り、フロンターレも反撃・・・あれれ?またディフェンスがゆっくりとパス回ししているではないか。
まだ試合開始から5分経過するかどうかなのに、消極的なプレーには、正直評価出来ないぞ。
お約束通りか、中盤から縦パス一本。これも前線との息が合わない。
序盤のチャンスは、アイルトン選手のフリーキック。前節の再現を期待させたが、助走を長く取った一撃は、ゴール枠から浮いてしまう。

フロンターレは久野選手(背番号23:DF)のスローインから、渡辺選手(背番号30:MF)に繋ぐ。
甲府の選手が立ちはだかるも、中央にドリブルで切れ込む。エメルソン選手に絶妙のラストパスを送るものの、太田選手と交錯してしまう。

渡辺選手の攻撃

渡辺選手(右)に、仲田選手(背番号16:DF)が絡む
すっと仲田選手を交わし
そのまま中央にドリブルしたが・・・



エメルソン選手の抜け出し遅し

エメルソン選手はちょっと遅かった


甲府も徐々にペースアップ。フロンターレの右サイドを弱点を見透かしたのか、左サイドを基点に激しい攻撃を展開。
スローインから、ゴールラインぎりぎりの位置でクロス。フロンターレも相澤選手(背番号28:GK)が懸命に弾き、逆サイドにボールを逃がす。
接触プレーで甲府の選手が倒れている。少々長い中断を経て、フロンターレも攻勢に打って出る。
ディフェンスラインからエメルソン選手へスルーパスが。しかし甲府も上手く回り込み、やすやすとシュートまで至らせない。

そして甲府の反撃が。一度は中盤で食い止めかけたも、接触プレーからファウルの判定を受けてしまう。
続けてのフリーキックは、あっさりカットするも、中盤に素早く蹴り返したボールは、甲府の選手へ。
少々予想外ではあるが、中盤のボールコントロールは甲府が少々上手のようだ。
対するフロンターレは、エメルソン選手とアイルトン選手の連携が、いまひとつ要領を得ていない。
両サイドを狙った攻撃も、スピード不足が災いしてか、これとチャンスを生み出さない。

アレックス選手

甲府のアレックス選手(背番号11:MF)の
スルーパスには要注意
このパスは前線の選手に繋がり
あわや足元を抜かされそうになる


オーオオー、レッツゴー川崎〜
オーオオー、フローンターレ〜

左タッチライン付近では、林選手(背番号33:FW)と久野選手の連携が光る。久野選手が巧みなコントロールから、コーナーキックのチャンスを得た。
そして自らコーナーエリアへ。地面から吸い上がったボールは、甲府のゴール正面へ。
これは甲府の選手がヘッドでクリア。フロンターレはすかさずボールを奪い戻し、甲府ゴールに一気に迫る。
混戦からルーズボールが飛び出し、高くバウンドするボールが。それを押し込もうとしたが、僅かにシュートに及ばず。
甲府ディフェンスがまごつく中、フロンターレは更に攻勢を仕掛けシュートを放つ。
だが、ボールの勢いは死んでいた。すると甲府が、一転して大反撃。
右サイドをするすると駆け上がり、中盤へ。更にドリブルで中央突破を図り、最後は左サイドにボールを流す。
フロンターレも守備も不安定。甲府はそれを見逃さず、お返しとばかりにシュートを放つ。
フロンターレサポーターから「エメ」コールが飛び出す。しかし試合の流れ自体は、甲府に優位なのは、誰も目でも明白だ。

甲府の攻撃

甲府の攻撃が冴える時間帯
フロンターレも選手のマークが甘いためか
ちょっと自由にプレーを許し過ぎ



久野選手と渡辺選手

フロンターレは、久野選手(中央)と
渡辺選手(右)のコンビネーション
最後は渡辺選手が、前線のエメルソン選手目掛け
センタリングを放つが繋がらない


前半も25分を過ぎた辺りで、試合の流れが静寂に。甲府が中盤以降でゆったりとパスを回し、何か焦らしている雰囲気すら漂う。
3分近くも続いたその時、甲府は不意を突くように前にパス。それに呼応して、甲府の選手が前線に走りこむ。
フロンターレディフェンスも慌てて応対。何とかゴールキックに逃れたものの、相澤選手のキックは、あっさりとタッチラインを割り込む。
これでは甲府の時間帯を増やすばかり。事実その後も甲府が押す展開で、フロンターレにチャンスが巡って来ない。
甲府は攻守の切り替えも早い。クリアボールを一気に前線に運び、何度もチャンスを作り出す。

谷奥選手の守備

エメルソン選手もしっかりマーク
谷奥選手(背番号2:DF)のクリアボールから
甲府のチャンスが沸き起こる



エメルソン選手のセンタリング

フロンターレもエメルソン選手が
ゴールラインぎりぎりから切り返す
彼自体の動きは、まずまずのようだ
ただ、足が幾分重そうな印象だ


前半も刻一刻と時間が過ぎ去る。フロンターレは甲府のペースにのまれているのか、主導力を発揮する機会に恵まれず、受身のプレーが目立つ。
そして甲府に嫌な位置からのフリーキックを与える。幸いにもキックは壁に激突し、左サイドにボールは転がり、最後はエメルソン選手へ。
そのままステップを効かして前線へ。甲府の選手を寄せ付ける間もなく、豪快なシュートをお見舞いする。
しかし、これは太田選手が見事に反応。続けてフロンターレは押しまくり、甲府ゴールの前で混戦にもつれ込む。
そしてアイルトン選手のシュートが炸裂。ボールは浮き過ぎてしまい、惜しくも枠に収まらず。
徐々にではあるが、フロンターレのペースに。しかし、残り時間もどんどん減少してしまう。

フロンターレの攻勢

ようやくフロンターレの調子が上昇
中盤の支配率も、だいぶ改善されたようだ


それでも甲府も食い下がらない。左サイド主体の攻撃に変化は無いし、逆にフロンターレもチャンスを与え過ぎ。
かと思いきや、右側にぽっかりとスペースが。甲府もそれを見逃さず、どんどん前に迫る。
前半もロスタイム突入。残り時間は2分前後か。
ここは集中せねば・・・、しかし甲府もここぞとばかり、最後の猛攻を仕掛けてくる。
このまま押されっぱなしか・・・、違うぞ!甲府が中盤でパスミスだ!
パスは林選手の正面へ。そのまま一直線に駆け上がり、強烈なシュートだ!!
ロスタイムで待望の先制点!!フロンターレは1点リードの状態で、試合の半分を折り返す。

「しびれるようなゴールだったねぇ」、どこかのサポーターが惚れ惚れしているぞ。
ようし、このまま後半は大量得点だ!!。だが、事は単純に済まないところが、今のフロンターレの恥ずべきところ。
点差はともあれ、試合内容では甲府が明らかに上手。このまますんなりと逃げ切れるとは、甚だ疑問なのだ。

林選手のミドルシュート

林選手のシュートが炸裂
思い切りの良い一撃は
甲府のゴールを突き破る



先制点を喜ぶサポーター

サポーターもようやく一安心
「はーやしこうへい、ゲットゴール!」
後半戦も、ゴールを期待するぞ!


試合は後半開始を迎える。あれれ?フロンターレのサポーターは、前半よりも減っているでは無いか。
どうやら応援か試合に飽きてしまったのか。周囲を見渡すとベンチに横たわる人も多数おり、皆様長旅お疲れの様子。
それを裏付けるのか、立ち上がりは地味な展開。それでもフロンターレはエメルソン選手にボールを集め、コーナーキックのチャンスを得た。
低いボールにエジミウソン選手?が突っ込むが、僅かにタイミングが合わず。ボールはそのまま左サイドに流れ、フロンターレのスローインに移る。
フロンターレはなおも前進し、シュートを放つ。ボールは太田選手が懸命に弾き、再びコーナーキックのチャンスだ。
が、これも得点にならず。逆に甲府に攻め込まれ、ボールはペナルティエリア内へ。
甲府の選手とフロンターレのディフェンスが接触。甲府の選手は大げさに倒れ、PKをアピールしているようだ。

ペナルティエリア内で倒れる甲府の選手

さすがにこれはPKならず
悪名高き??石山主審も
このときばかりは適切な判断だ??
(試合中に彼に対するヤジが
かなり飛び交っていた)


フロンターレもこの危機を凌ぎ、前に切り返す。そして最前列のエメルソン選手へ。
切れの良いシュートを放ったつもりも、これはぼてぼて。続けてドリブルで波状攻撃を仕掛けたつもりが、甲府のディフェンスも落ち着いて対処。
甲府も軽快なパスワークから、倉貫選手(背番号10:MF)にボールが渡る。タッチライン際まで追い込まれたが、上手くフロンターレの選手を外してセンタリング。
フロンターレゴール前に危険なボールが!これは鬼木選手(背番号7:MF)がヘッドでクリアし、危機の芽を摘む。

これを皮切りに、甲府が猛攻撃。アレックス選手のテクニックに対し、フロンターレ2二人掛りで彼を食い止める。
が、直ぐにボールを奪取された。中盤からボールを右に回し、再び戻してミドルシュート。
フロンターレの攻撃は消化不良。まごまごしていると、1点なんて瞬く間に追いつかれかねない。

甲府のミドルシュート

甲府も貪欲にミドルシュート
フロンターレのプレッシャーは些か甘く
このまま無失点で切り抜ける保障は
どこにも見出せない


甲府のサイド攻撃は止まらない。フリーキックから前進し、中盤を経由。
そのまま左サイドの石原選手(背番号27:DF)に渡る。フロンターレは鬼木選手がマークに付くも、彼と交錯してファウルの判定。
またもやフリーキックのピンチ。藤田選手(背番号9:DF)が静かに身構える。
ふと、嫌な予感が脳裏を過ぎる、まさか・・・。

その予感は的中してしまう。藤田選手の放ったボールは、鮮やかにフロンターレゴールに吸い込まれる。
相澤選手のパンチも及ばなかった。今のフロンターレには、1点は砂上の楼閣に過ぎず、あたかもそれを証明してしまった。

藤田選手が静かに構える

藤田選手が静かに身構える
何か不安を覚えてしまったが・・・



フリーキックからの失点

完璧なフリーキックが炸裂
相澤選手のジャンプも空しく
同点に追いつかれてしまった


まだまだ同点だ。ここから一気に突き放すぞ!
オオオーオオオオオー
フォルツァーフロンターレー!

応援の気迫が選手に乗り移ったのか、リスタート直後にフロンターレが一気に前へ。
そしてシュートを放つ・・・間もなく甲府も逆襲。お返しとばかりに、ゴール正面からヘディングシュートをお見舞いする。
シュートは地面に叩き付けられ、相澤選手が腹元でキャッチ。が、処理を一瞬誤ってしまい、甲府の選手に、リバウンドを狙われる。
それでも何とか抑え切る。甲府は続けてFWの太田選手(背番号15)がセンタリングを放ち、フロンターレはコーナーキックの大ピンチ。
甲府のサポーターは俄然盛り上がる。ニヤーサイドにボールが上がるも、ここは守り抜く。

その後もフロンターレはピンチの連続。ここぞとばかりに甲府はシュートを連発し、フロンターレは耐え抜くのがやっと。
甲府のサポーターはV・F・Kと気勢を上げる。甲府も中盤でのミスはあれど、フロンターレはそれ以上にプレーが遅く、結果的に劣勢に立たされる。

甲府の攻撃

箕輪選手(背番号5:DF)の位置は
相手にすれば格好の突破口
こんな守備じゃ、レギュラーは遠いぞ>箕輪選手



アレックス選手のシュート

そしてアレックス選手も切れのある一撃
一瞬失点を覚悟したが
運良くサイドネットだった
フロンターレの弱点は守備なのは明白なのに
どうして補強しないのだ?
前線の得点力だって、限界があるぞ


オーオオー、レッツゴー川崎〜
オーオオー、フロンターレ〜!!

懸命の応援をよそに、ピッチでは甲府が猛攻撃。コーナーキックのピンチを迎えてしまう。
ボールは松島選手(背番号16:FW)に渡り、体をひねりながらシュートを放つ。相澤選手が限界ぎりぎりのパンチングで防ぎ、再びコーナーキックの場面に。
これは相澤選手が冷静に抑え、最前線のエメルソン選手に一気に繋ぐ。
エメルソン選手のドリブルは、外に流れてしまう。内に切り返す間もなく、甲府のディフェンスに食い止められる。

フロンターレは今野選手に代えて、我那覇選手(背番号17:FW)を投入。まさか彼にDFをやらせる訳ないだろうなぁ・・・。

甲府の厚い攻撃

松島選手を伊藤選手(背番号25:DF)が
ここは食い止めた
だが、背後には倉貫選手の姿が
甲府の波状攻撃に
フロンターレも相当苦しめられる



箕輪選手の守備

たまにはマシな場面を
これは箕輪選手が浮き球をクリア
長身を生かした守備は悪くない



三角パス

鬼木>エジミウソン>我那覇選手と
鮮やかな三角パスが決まる
ただ、もっと前でプレーして欲しいのだが・・・


後半も残り10分を切った。甲府が中盤から繰り出すスルーパスは、なお冴えている。
甲府の主導的なプレーに対し、フロンターレは幻惑気味。立て続けに低いパスを繰り出され、フロンターレは防戦一方の苦しい展開だ。
両チームのサポーターが応援を止めると、周囲は静寂に包まれる。メインスタンドから子どもの声援がはっきりと聞こえてくる。

後半も残り5分余り。フロンターレも時折シュートまで持ち込むも、最後の最後で精度が落ちてしまう。
故にシュートは枠を捉えない。前線の外国人選手2人も、相当疲れているのだろうか。

前線の攻撃

それなりに直向さを感じるのだが
週2回も試合をすると
疲れも半端じゃ無いのか
(私も相当疲れています・・・)


後半も残り僅か。フロンターレはプレーに活気が失せ、相当の疲労を感じさせる。
疲れた体を引きずりながら、フロンターレも反撃し、エジミウソン選手が渾身のロングスロー。
ボールは甲府のゴールを横切り、逆サイドから一撃を放つものの、ボールは枠を捕らえていない。
そして後半もロスタイムに突入。甲府が最後の猛攻撃を仕掛けて来る。
甲府の波状攻撃は容赦無い。止めても止めても、次の選手が攻撃を仕掛ける。
最後の最後で、フロンターレもコーナーキック。ごり押しも通じず、同点のまま試合は延長へ。

まさかの延長突入

正直、甲府を相手に
延長戦突入は想定外だった
ピッチの選手たちは
如何なる心境だろうか


多くのサポーターは他会場の結果に気を取られている(私もだが)。totoの結果が気になるのはやまやまだが、そんなの後で調べれば良し。
今は勝負に集中すべき。体力的にかなりきつく、声も枯れている。
それでも選手が戦う以上、私も最後まで応援だ!
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜


両者共に早期の決着を目論むのか、前後に激しい展開が。
先ずはフロンターレが速攻を仕掛ける。続けて甲府が左サイドを松島選手が攻め上がり、渾身のセンタリングを放つ。
甲府は続けてフリーキックから、右サイドに展開。そのまま前進し、鋭いクロスボールが。
高めのボールを、松島選手がヘディングシュート!。至近距離のシュートは、相澤選手のジャンプも届かない。

終わったか・・・。いや、ボールはクロスバー上方を、凄いスピード通過した。
甲府のチャンスはなおも続く。正面のフリーキックの跳ね返りから、強烈なミドルシュートが炸裂。
相澤選手も懸命のダイブ。ホームの利を生かした甲府が、延長戦でも圧倒的に攻めまくる。
甲府は守備も落ち着いている。フロンターレも強引なドリブル攻勢を、難なく対処しているかのようにも見えてしまう。

石原選手の攻撃参加

石原選手(中央)が積極的に攻撃参加
甲府の闘志は最後まで衰えない



フロンターレのヘディングシュート

フロンターレもコーナーキックから
ヘディングシュートが炸裂
が、甲府はここも守り抜く


2試合連続の延長戦で、フロンターレの選手は疲労が隠せない。アイルトン選手もまるで精彩が失せ、中盤でミスの連発だ。
甲府も執念を燃やし、コーナーキックのチャンスを得る。Vゴールにかける気持ちは強く、何としてもボールを押し込もうと、選手がどんどん詰めて来る。
フロンターレゴール前にルーズボールが。松島選手が全身を振り抜き、豪快なシュートへ!!
今度こそおしまいか・・・。が、これは運良く空振りだ。
フロンターレも一気に前線へ。エメルソン選手にボールが渡り、太田選手を外してVゴール!!
・・・もボールは枠外へ。両者気力を尽くすものも、疲労で体が付いてゆかない。

延長戦での攻防

両者共に、気力の尽くしあい
この激戦を制すのは、どちらであろうか


延長前半もロスタイム、フロンターレは鬼木選手がシュートを放つも、これも大きく外れてしまった。
両者共に決定的なチャンスを生かせぬまま、延長後半になだれ込む。
サポーターの応援も止まらない。最後の最後まで、勝利を信じて。
が、勝利の女神はどちらにも微笑まず。延長後半も両者決定的なチャンスを逃し、120分に渡る激戦は引き分けで終える。

フロンターレにとって、実質敗戦とも言える結果に、サポーターも静まり返ってしまう。
選手が挨拶に訪れても、拍手は殆ど起きず。下位チーム相手で勝ち星を逃してしまい、厳しい評価にならざる得ません。

試合後の甲府側

反対側の甲府サポーターの様子
多くの観客が駆けつけて
選手たちを祝福しているようである


下位チーム相手に引き分けが精一杯なんて。選手たちは120分間奮闘したと思うが、この結果は承認出来ない。
実力面を比較すれば、90分で勝利が絶対条件。だが結果はご覧の有様で、試合内容では明らかに甲府が一枚上だった。
サポーターが拍手をしなかった理由は十二分に理解出来る。相手のペースにつられてしまい、フロンターレの持ち味を発揮するに至らなかった。

J1復帰は果たせなくとも、勝負を捨てた訳では無い。だが今日の結果を見る限りでは、今後の戦いも不安を覚えてしまう。
フロンターレはこのまま、弱小チームの仲間入りを果たすのか。悲しさばかりが募ってしまう、一戦でした。

最後に余談を。帰り間際に甲府サポーターに「来年も絶対(チームを)存続させろよ!」とエールを贈ろうとしたが、今回は時間切れで果たせず。
その理由は単純で、帰りのバスが発車しそうだったから。ちょっと残念でしたが、ヴァンフォーレ甲府の存続に対する気持ちは、揺るぎありません。
9月の試合(実は10月の間違え:すいません)も絶対に来るぞ!但し月曜日なのは勘弁願いたいのですが。


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