横浜FC VS 川崎フロンターレ

〜 J2 第23節 〜



日   時 2001年7月28日 19:03
試合会場 三ツ沢公園球技場 (神奈川県横浜市)
天   候 曇り
観 客 数 3,896人
試  合  結  果
横   浜 前  半 川   
後  半
     
     
     
得   点   者
有馬 賢二 83分   33分 エジミウソン
      56分 今野 章
       89分 塩川 岳人






石崎監督就任以後も、勝ち星に縁遠いフロンターレ。前節では試合終了後の騒動もあり、チーム状況の悪化すら不安視させる。
混沌としたまま、今日の試合を迎える。相手は横浜FCなれど、今のフロンターレではとても楽勝ムードとは程遠いのが現実だろう。
今年4連勝を飾った勢いは、もはや失せている。既に年間順位では逆転を許している。
このままずるずる行かないか・・・。頭に浮かぶのは「不安」の二文字ばかりである。

借り物競争参加券

ゴール裏に到着するや、係員から私のもとへ
何でもサポーター対抗借り物競走があり
是非参加してくれないかとの依頼が
当初は断ろうかと思ったが
拝み倒されたので、しぶしぶ応じる
話によると、フロンターレのサポーターの
参加状況が悪いとの事で
思わず「ウチのサポーターは冷たいから」
係員にアドバイスしてあげた(笑)




ピッチの入口へ

ホーム側ゴール裏の通路から
ピッチ入口付近へ
ここを通れば、三ツ沢の芝生とご対面



ピッチサイドに立つ

ピッチサイドに立ち、競走開始を待つ
ウチのサポーターは全然少ない
これで借り物なんかあるのだろうか



借り物が無い

ルールは単純で、ゴール裏のサポーターから
出題された物を多く借りた方(+ウケ狙いもあり)が勝ち
3回勝負を行い、2勝したチームが勝利を飾る
ちなみに出題内容とは・・・
1.「昨シーズンのアウェイユニフォーム」
2.「監督のサイン入りグッズ」
3.「チームフラグ10本」
写真は第一走者がグッズを探すも
結局見つからず



手首に擦り傷が

私は2問目、当初は観客席への入口が分からず
誤って競技場の外側に向かってしまった
慌てて柵を乗り越え、ゴール裏の観客席に駆け寄り
目的のグッズを探すも
誰も持っていなかった・・・
もうウケ狙いで、ピッチに戻る際に
柵の上からでんぐり返しを試みた
その際、地面と接触し
手首に擦り傷が出来てしまった



この勝負は惨敗

結局、全ての出題でグッズを集めた
横浜FCサポーターが2勝1敗で貫禄の勝利
試合前のサポーター対決は
前回同様、惨敗を喫してしまった
ああ悔しい、でも試合では負けないぞ!


勝利に飢えたサポーターが、ゴール裏に集結。選手入場と同時にタオルを頭上に掲げ、気持ちを高揚させる。
おお、フロンターレ、おお、フロンターレ、俺たちの誇り〜
進め進め、威風堂々、
青と
の戦士達〜
さあ、試合が始まるぞ。前節の悪夢を吹き飛ばし、今日こそは絶対に勝つぞ!
オ〜、フ〜ロンタ〜レー!
オ〜〜川崎オ〜オー!!


序盤は互角の展開。横浜が低いパスを基点に攻撃するも、フロンターレも集中している。
特に中盤の動きが活発だ。前節出場停止の鬼木選手(背番号7:MF)が戻った事で、安定した動きを保っている。
横浜はスローインから、右サイドを小野選手(背番号18:MF)が切れ込みを図る。フロンターレも塩川選手(背番号24:MF)が厳しいチェックで、小野選手の進路を断ち切り、ボールはタッチラインを割り込む。

課題の守備もまずまずか・・・。いや、不用意なクリアボールを高木選手(背番号14:MF)に奪われ、一気の切り替えしからシュートを放つ。
至近距離からの一撃は、辛くもゴール枠から外れてくれた。横浜はなおも後藤選手(背番号7:MF)が、意表を突いたミドルシュートを放つなど、積極的な攻撃が光る

塩川選手

精悍な表情を浮かべ
塩川選手が横浜FCの選手に絡む
石崎監督就任以後の好調さが
表情にも表れている


横浜の攻撃は単純そのもの。左右に揺さぶりをかけて、サイドのスペースを突く狙いか。
が、今の脆弱なフロンターレからすれば、一番嫌らしいパターンかも知れない。
右サイドにパスを送り、ドリブルで一気に前線を伺う。フロンターレもチェックに入るものの、少々ラフなプレーでファウルの判定。
横浜のフリーキックを一度は食い止め、フロンターレも中央から反撃開始。・・・も即座にボールを奪われてしまい、右サイドにパスが繰り出される。
そして鋭いクロスが、フロンターレゴール正面へ。横浜の選手が果敢な飛び出しで、体勢を崩しつつシュートを放つ。
フロンターレの守備も、いささか頼りない。運良くゴールラインを割ったから良かったが。

横浜のシュート

もう少々、ゴール近くでタイミングが合っていたら
更なる危険な場面を招いたかも知れない


アヴァンテーおお、川崎〜おお
ララーラララーララーラ〜

フロンターレも低い重心を軸に、一気のカウンター。横浜ゴールに迫るや否や、軽快なシュートを放つ。
対する横浜も負けてはいない。中盤からスルーパスが放たれ、重田選手(背番号2:DF)が得意の飛び出しから、フロンターレのペナルティエリア内へ。
一瞬危うさを覚えたが、フロンターレも伊藤宏樹選手(背番号25:DF)が危なげなく対処。
その直後に横浜のラフプレー。森田選手(背番号25:DF)の飛び出しにあわせて、中盤から高い縦パスが。
フロンターレも相澤選手(背番号28:GK)がキャッチ。が、森田選手が露骨が体当たりを仕掛け、相澤選手が倒れてしまう。
この影響で試合がしばし中断。中々立ち上がれない相澤選手に、サポーターも心配でやきもきする。

相澤選手が倒れてしまう

苦悶の表情を浮かべ
地面に倒れこむ相澤選手
これはイエローもんでしょうが・・・



復帰なるか?

彼が駄目となれば、この後が心配だ
ストレッチで背骨を伸ばす
頼む、戦線復帰してくれ〜


相澤選手も無事に復帰。さあ、応援再開だ!
オ〜、フ〜ロンタ〜レー!
オ〜〜川崎オ〜オー!!

だが、ラフプレーの応酬は止まらない。今度は横浜の選手が中盤で倒れこむ。
すると周囲から、本物の救急車のサイレン音が。サポーターも「本物の救急車が来たぞ〜」(補足:競技場の裏は病院)と揶揄する場面も。
再開と同時に、横浜が右サイドを突いてくる。フロンターレも攻撃を防ぎ、逆にサイド攻撃に転ずる。
右サイドをどんどん駆け上がり、ゴールライン付近で折り返す。そのまま伊藤彰選手(背番号19:FW)が強烈なシュート。
ボールは左に流れ、中央に折り返して再びシュート。チャンスが連続するも、簡単に得点とは行かないようだ。

伊藤彰選手のシュート

個人的には彰のFWはどうかと思ったが
石崎監督就任(厳密にはエメルソン選手が不在)以来
予想外にこなしているようだ


その後も両者押しつ押されつの展開。中盤からの攻撃の厚みを主体とするフロンターレと、サイドの素早い突破を身上とする横浜で、主導権の掴み合いが続く。
横浜は神野選手(背番号26:FW)を目当てに、スルーパスを連発。それでもタッチラインを割るなどのミスが多く、フロンターレの守備も救われる。

が、徐々に緊迫感が失せているのも事実。相澤選手のゴールキックは、横浜の選手の正面だ。
これはマズイ・・・もつかの間、横浜の選手が前にパスするも、これまたフロンターレの選手正面へ。
試合内容が単調になりつつある。相手が横浜だと、いつもその嫌いを感じてしまう。

エジミウソン選手の守備

神野選手に対するスルーパスも
エジミウソン選手(背番号8:MF 左)がカット
横浜のスピードが遅い分だけ
フロンターレもピンチを招かずに済む


フロンターレも中盤から一気に前線にフィード。そのままシュートを放つが、ちょっと中途半端。
試合展開がいまいちなので、取りあえずは応援合戦といきますか??
ヨ・コ・ハマ!ヨ・コ・ハマ!
カ・ワ・サキ!カ・ワ・サキ!
ヨ・コ・ハマ!ヨ・コ・ハマ!
カ・ワ・サキ!カ・ワ・サキ!
応援が分裂している横浜サポーターを皮肉るかの如く、モノマネ応援で対抗。
試合のほうは中盤で両者攻め手に欠く展開。フロンターレがようやく右サイドにボールを出し、今野選手(背番号18:MF)がサイドを駆け上がる。
前線の我那覇選手(背番号17:FW)にボールを渡し、センタリング。ボールの精度は良くないのか、どうも得点の形を作れない。

横浜も右サイドをえぐり、フロンターレの選手にボールを当てて、センタリングからのリスタート。
ボールを一旦中盤に戻し、再び前へ。これは不用意なパスになり、鬼木選手が冷静にカット。
そのまま右サイドにパスを送り、一気に前線へ。しかしパスの勢いが強すぎで、タッチラインを割ってしまう。
両者ミスのオンパレード。どうも緊迫感に失せる試合内容だ。

横浜のセットプレー

その後で横浜がセットプレーのチャンス
ゴール前で両者が激しくせめぎ合うも
横浜のミスに救われて、ゴールキックへ


フロンターレも前線に駒を進め、横浜ゴール付近でシュートの機会を伺っている。
だが、横浜も守りも集中し、ラストパスのコースが防がれてしまっている。
ここで横浜がファウルを犯し、フロンターレは素早いリスタート。エジミウソン選手がゴール正面からシュートを放つ。
横浜も負けじと、右サイドを攻め上がりセンタリング。前線の選手が豪快なヘディングシュートで応対する。
これは運良くオフサイドの判定。いつもは判定に泣く場面が多いが、今日はその限りでも無いようだ。

林選手の守備

林選手(背番号33:MF)のボランチも
ようやく板に付いて来たようだ
横浜の早いパスを先読みし
相手選手と接触しつつもクリアする


林選手の気迫溢れるディフェンスから、フロンターレが一気に前線へ。そのままコーナーキックの場面を迎える。
キッカーはエジミウソン選手。強力な回転がかかった?ボールは、水原選手の頭上を越える。
何だ?よく分からない?だがボールは、横浜ゴールの中ではないか!
エジミウソン選手のコーナーキックが、直接決まったようだ。状況を把握したサポーターも、先制ゴールを大喜びだ〜!!!

ボールは横浜ゴールの中へ

フロンターレのゴールが決まったぞ!
しかし、誰が決めたのか
さっぱり分からない



得点を喜ぶフロンターレの選手たち

フロンターレの選手が、続々とコーナーに集まる
どうやら、エジミウソン選手が
直接蹴りこんだようだ
コーナーキックからのゴールなんて
久方振りに拝見したぞ〜


サポータも俄然盛り上がる。一月ぶりの勝利を目指し、応援に驀進だ〜。
オ〜、フ〜ロンタ〜レー!
オ〜〜川崎オ〜オー!!

横浜も懸命に反撃開始。瞬く間にゴールに迫り、コーナーキックの場面を迎える。
横浜のキックに対し、フロンターレはエジミウソン選手がヘッドでクリア。こぼれ球を横浜の選手が拾い直し、ポストプレーで最前列の突破を図る。
フロンターレも見事に応対し、横浜の選手が胸でトラップしたところを見逃さず、ボールを大きくクリアする。

前半も残り少し。横浜も波状攻撃に転じ、左サイドを2枚看板で攻めてくる。
フロンターレも慌てず、横浜のミスボールをクリア。お返しとばかりに左サイドを攻め立て、鋭いクロスをコーナー付近から放つ。
だが、流れはフロンターレに傾かず。横浜も重心の低い攻撃から、盛んに前線を伺う。
速攻からセンタリングを放つものの、飯島選手(背番号31:DF)がヘッドでクリア。フロンターレのディフェンスも、ここは耐えどころだ。

鬼木選手の守備

鬼木選手も守備に回るが
クリアが不安定など
ちょっと危ない場面も


時間は少なくなれど、横浜の攻撃はなおも続く。フロンターレも選手を引き下げ、ここは懸命に守り抜く。
ロスタイムに突入前後から、横浜の攻撃は更に厳しさを増す。右サイドにボールを回し、一旦ためを作ってセンタリング。
最後まで危うい場面が続いたが、前半をリードで終了。引き上げる選手に向かい、サポーターも「エジミウソン!」コールで彼を称える。
何はともあれ、前半をリードで折り返すのは、やはり気分が良いものだ。

横浜FCサポータ限定じゃんけん大会

ハーフタイム中は、横浜FCゴール裏限定?
じゃんけん大会だ
メイン・バックスタンドに陣取る観客も
楽しめる企画の方が良いのでは?


さあ、後半開始だ。前回の対戦と同様に、観客席の最前列にサポーターが大移動。
ピッチにより接近し、臨場感が満喫できる。ああ、やっぱり等々力にもサッカー専用スタジアムが欲しい・・・。
が、肝心の試合内容が頂けない。変化が非常に乏しく、いささか面白みに欠けている。
横浜の選手が接触プレーで倒れてしまい、しばしの中断を迎える。再開直後、フロンターレが我那覇選手に対し、一気の縦パスを繰り出す。
だが、これは公文選手(背番号6:DF)がカット。そう簡単に突破を許すほど、横浜の守備も甘くは無い。

クリアする公文選手

がっかりした表情を浮かべる我那覇選手(左)
そう言えば、公文選手は横浜FC創世記からの選手
かつては平塚(現湘南)をリストラでクビになり
当時JFLの横浜FCに移籍した経緯がある
その頃は夏場なんて、芝が悪く
日中の灼熱の試合ばかり
その苦境を2年間も耐え
よくぞJリーグに復帰したと思う


横浜も森田選手が積極的に前へ。中盤からロングクロスを放ち、ボールはフロンターレゴール正面へ。
フロンターレのディフェンスが手薄なれど、これは相澤選手がキャッチ。フロンターレもサイドチェンジから反撃ののろしを上げるものの、にべ無く横浜にカットされてしまう。
横浜の波状攻撃も脅威である。フロンターレも必死に掻い潜り、今度こそは反撃開始だ。
バックラインから右>左に大きくパスを繰り出し、横浜サイドに進出する。中盤から飛び出した林選手に縦パスを繰り出す。
林選手は横浜の選手と接触しながらも、うまく横浜の選手にボールをぶつけ、ゴールラインを割り込んでコーナーキックのチャンスを迎える。
コーナーキックは逆サイドに流れ、箕輪選手(背番号5:DF)がヘッドで繋ぐ。最前列の伊藤宏樹選手がヘッドで競り合うも、ここは水原選手がキャッチする。

横浜も左右に大きなパスを繰り出し、反撃に転ずる。だが、フロンターレの守備も冷静で、ここは落ち着いてカット。
すると一転、フロンターレの速攻が炸裂。瞬く間に前線にパスが繰り出され、右サイドから今野選手が抜け出してくる。
そのまま豪快にシュート!ボールは水原選手の足元をすり抜け、2点目をゲットだ!!

伊藤宏樹選手のヘッドは届かず

セットプレーからのヘッドの競り合いは
横浜に軍配
これでチャンスも潰えたかと思いきや・・・



今野選手のシュートが決まる

直後、今野選手が鋭い一撃
一瞬の得点劇に
まともに撮影する暇もなくて失礼


オオオーオオ、オーオオーオオ、オオオオー、ソーレ今野!
オオオーオオ、オーオオーオオ、オオオオー、ソーレ今野!
今野!今野!今野!・・・ヘイヘイヘイヘイ!

2点リードにサポーターも大興奮。この勢いで、今日こそ勝利を飾るぞ!
試合は横浜が執念を燃やす。2ビハインドにもめげずに、なおも低い重心から執拗に攻撃を繰り広げる。
フロンターレは我那覇選手が前線にパス。しかし誰もおらず、横浜にカットされる。
・・・もつかの間、フロンターレが左サイドを果敢に突破。塩川選手が緊迫した表情で、横浜ゴールに一気に迫る。
横浜もプレッシャーを与え、塩川選手が転倒。だが主審は横浜のファウルを認めず、試合はそのまま続行してしまう。
サポーターも怒り心頭。ならばと逆サイドでは今野選手を主体に、ワン・ツーで切れ込みを図る。

今野選手が切れ込む

今野選手が懸命に攻める
だが、リターンパスが長過ぎて
ボールは水原選手の足元へ


横浜も右サイドを攻め立てて、コーナー付近からセンタリング。これも精度の低いプレーに救われ、ボールはゴールラインを割り込む。
対するフロンターレは、伊藤彰選手が前線に駆け寄る。縦パスに応対するも、これも水原選手が先回り。
ここでサポーターが「詰めろ!」と絶叫。伊藤選手もそれに促されたのか、一度は後方に戻りかけたものの、再び前に駆け寄り、水原選手にプレシャーを与える。
水原選手は慌ててボールを蹴る。伊藤選手は奪うに至らなかったものの、闘志溢れるプレーに拍手が起こる。

後半も20分を過ぎたのか。この時間帯は横浜が優位に試合を運ぶ。
横浜が速攻を仕掛け、中央突破で一気に前線へ。フロンターレゴール前にルーズボールが転がり、ボールを押し込もうと激しい競り合いが。
なおも横浜の攻撃は続く。左右に長いパスを繰り出し、得意の右サイド突破を披露。
鋭いセンタリングがフロンターレゴールへ迫る。これも横浜のミスに救われ、ボールは大きくゴールラインを割り込んだ。
だが、今度は低いクロスが炸裂。横浜の選手が一瞬の隙を突き、飛び出してシュートを放つ。
やられたか・・・、いや、相澤選手が素晴らしい反応を披露し、パンチでタッチラインに逃れた。
続けて横浜のコーナーキックへ。フロンターレの守備は乱れがちだが、ここも何とか耐え忍んだ。

横浜の主導権

中盤では、横浜主導の試合運び
高木選手(背番号14:MF)が
豊富な運動量で
優位さを演出している



阿部選手の攻撃1

フロンターレも鮮やかな縦パスが決まり
前線の安部選手(背番号16:FW)へ
前には誰もおらず、がら空き同然だ
行け!そのままゴールまで驀進だぁ〜!



阿部選手の攻撃2

そこでシュートだ!いや、横浜の選手が絡んでいる
後ろに振り向き、味方のフォローを待つが
誰も追いつけず、結局はゴールラインを
割ってしまった
一本でもシュートを決めれば
もっと乗ってくると思うのだが・・・


横浜の執念も消え失せない。地を這う逆襲を披露し、またもやコーナーキックのピンチだ。
鋭いキックは、相澤選手がパンチングでクリア。クリアボールを横浜が拾い、ゴール正面からミドルシュートが炸裂。
幸いにもボールがジャストミートせず。ゴール枠から大きく外れる。フロンターレも林選手が中盤から抜け出すものの、力が入り過ぎてしまったのか、ボールをキープし切れずタッチラインを割ってしまう。
その後も緊迫した場面が続く。だが、フロンターレに不利な判定が続き、辛抱を強いられる時間帯だ。

悔しがる林選手

林選手(左)もしきりに悔しがる
ズボンには泥がべっとり付着し
プレーの激しさを物語る



横浜のセットプレー

フロンターレゴール正面で
痛恨のファウルを犯してしまう
横浜の小野選手がフリーキックを蹴るも
ボールは壁に激突後、フロンターレがクリア



まさかのイエローカード

フロンターレの縦パスに、林選手が突進
水原選手と激しく激突
倒れこむ林選手の下に、主審が寄るものの
その手には・・・イエローカードが!
う〜ん、実に厳しい判定だ


後半も残り時間が刻一刻と減少。サポーターも多少余裕が出たのか、応援にもゆとりが生まれる。
アレー、アレー、アレーフロンターレー!
アレー、アレアレー、アレーフロンターレー!!

が、油断は禁物だった。「勝利」の二文字が脳裏に浮かんだ直後、横浜に1点を返された。
今のフロンターレからすれば、1点差(2点もそうだが)何て無しも同然。気を引き締めて、残り時間を戦い抜くぞ!
オオオー、オオオオオー、フォルツァーフロンターレー
オオオー、オオオオオー、フォルツァーフロンターレー

横浜が強引なドリブルで、フロンターレの守備をこじ開けようと必死だ。対するフロンターレも懸命に耐え、意地でも得点だけは許さない。

まさかの失点

この失点は余計だった
もっともこちらも浮かれてしまい
集中力が途切れがちの時だったから
ちょっと反省せねばなぁ〜


フロンターレも安部・向島選手(背番号11:FW)が積極的に前へ。更なる追加点を目指し、向島選手がシュートを放つ。
続けて阿部選手が左サイドを抜け出し、角度の無い位置から思い切ってシュート!横浜も水原選手が懸命に弾き返す。
横浜も同点に追いつくべく、攻撃の手を緩めない。豪快なドリブル攻撃を主体に、果敢な攻撃を繰り広げる。
フロンターレもここは我慢のしどころ。もう何でも良いから、絶対に得点だけは許さないでくれ〜。

横浜の総攻撃

横浜の容赦なき攻撃が
フロンターレも耐えに耐え、久々の勝利に
向けて執念を燃やす


電光掲示板にはロスタイムの表示が。その時間は・・・4分もあるぞ。
これで逃げ切れるのか・・・、そう思った矢先、フロンターレが速攻に転じ、今野選手がコーナーキックを得たぞ。
ボールはニヤサイドへ。そこに塩川選手が飛び込み、豪快な一撃が炸裂!
強烈なボールが横浜のネットを揺らす!やったぞ、とどめの3点目だ!!!

試合はそのままフロンターレが逃げ切り、一月ぶりの勝利。これと同時に石崎氏にも、監督就任後初勝利をプレゼント。
長かった。勝利まで本当に長い道のりだった・・・。

サポーターに駆け寄る塩川選手

3点目を叩き出した塩川選手が
サポーターの元に駆け寄りポーズを決める
これで勝利は確信だ!



挨拶に訪れるフロンターレの選手たち

久々の勝利に、サポーターも大興奮
選手も手を組んで、喜びを爆発させる


やっぱり勝利は嬉しいですねぇ。でも冷静に考えれば、まだ負け越しており、下位脱出からは程遠い。
しかも8月は、対戦相手が強豪揃い。それを考慮すると、素直に喜んでばかりとも思えない。
ま、今ぐらいは勝利の美酒に浸ろうかな。8月になったら絶望の底に落とされるとも限らないので。
こんなたわごとが当たらないように、選手たちにはいっそうの奮起を促したい。強豪を打ち負かした時の喜びは、何物にも変えがたいものがあるので。


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