湘南ベルマーレ VS 川崎フロンターレ
〜 J2 第36節 〜
日 時 | 2001年10月6日 19:03 | |||
試合会場 | 平塚競技場 (神奈川県平塚市) | |||
天 候 | 曇り | |||
観 客 数 | 3,829人 | |||
試 合 結 果 | ||||
湘 南 | 1 | 前 半 | 0 | 川 崎 |
1 | 後 半 | 1 | ||
2 | 計 | 1 | ||
得 点 者 | ||||
坂本 紘司 | 44分 | 66分 | 箕輪 義信 | |
栗原 圭介 | 63分 |
テレビ中継と比較すると、内容は恐ろしくメチャメチャ・・・
前節の等々力最終戦で、完璧な勝利を飾ったフロンターレ。10月最初の試合は、アウェイで湘南との最終対決を迎える。
湘南はリーグ戦の序盤を快調に飛ばすも、フロンターレと同様低迷に喘いだ。秋口にかけて調子を取り戻し、現在ではまずまずの戦い振りだ。
両者はレベル的にも類似しており、好勝負が期待出来そうだ。フロンターレの対戦成績は1勝2敗と、今季は負け越している。
アウェイで多少不利な状況ではあるが、何としても勝利を飾り、五分で対戦を締めくくりたいところである。
一般的な造りで、変哲の無い平塚競技場
だが、私にとって最も安堵出来る
スタジアムのひとつである
フロンターレサポーターになる以前も
足繁く通った時期もあったので
懐かしさが深くこみ上げる
ホーム側のスタンドで、こんな光景が
熱心な応援の姿は
敵味方問わずに、賞賛に値する
おやおや、湘南のマスコット
キングベルI世が
サポーターの前にやって来たぞ
おお、前回のアウェイに引き続き
フロンターレサポーターに挑発行為だ
でも、この後にお茶目なポーズを決めて
周囲は一気に和やかムードに
平塚は昔からホーム側での観戦が多く、アウェイ側ではどうも違和感が募る。
だが、今はフロンターレサポーターの立場として、全力の応援で選手を後押しする義務がある。
徐々に気持ちも乗ってきた。湘南を破り、一気に7位へ浮上するぞぉ〜(低い目標だ・・・)。
ヴァーモーおおーおおーフロンターレ〜
ヴァーモーおおーおおーフロンターレ〜
おおおー、おおおおーおーお、おーおおお、おーお
ララーラララーラララーラララーララ〜〜ラ〜
開始早々からネガティブな応援だが、まあ良いか。湘南が両サイドを主体に攻撃を仕掛けるも、フロンターレの守備もまあまあ安定し、無難に攻撃を食い止めている。
やや湘南が優位であったが、フロンターレも徐々に反撃だ。伊藤彰選手(背番号19:FW)がディナス選手(背番号7:MF)を振り切り、左サイドへパスを展開だ。
フロンターレの選手が前線に迫り、湘南にシュートを浴びせる。更に続けてもう一発を放つものの、幸先の良い先制ゴールとまでは至らない。
一度は湘南に阻まれたものの、中盤でボールの奪取に成功。直後湘南の選手が絡み、湘南のファウルを誘発する。
フロンターレも素早いリスタートから低いパスを繰り出し、一気に湘南ゴールに迫る。伊藤彰選手が井原選手(背番号14:DF)にボールを当てたのか、フロンターレにコーナーキックが巡って来た。
久野選手(背番号23:MF 左)に対し
湘南も高田選手(背番号9:FW)が絡んでくる
序盤から激しい攻防が続く
フローンターレ!フローンターレ!
ベールマーレ!ベールマーレ!
フロンターレサポーターのコールに湘南サポーターも機敏に対応。ピッチ上のみならず、観客席でも激しい火花の応酬だ。
コーナーキックはゴール前の選手にタイミングが合わず、このチャンスは逃してしまう。ピッチ上では試合の変動が激しく、瞬く間に湘南の流れに戻ってしまう。
左サイドでは白井選手(背番号5:DF)が積極的に中盤以降へ。ディナス選手を軸に、湘南の素早い組み立てが光る。
フロンターレゴール前に、高いセンタリングが放たれた。フロンターレは浦上選手(背番号1:GK)がパンチングで対抗し、長いブランクを然程感じない。
湘南の度重なるサイド攻撃も
当たり負けしない守備で対抗
守り抜いたフロンターレも前線にロングパス。湘南の守備が手薄であったが、ボールはそのままGKの伊藤選手(背番号1)へ。
伊藤選手が凄い形相を浮かべ、激しくボールを投げつける。湘南の選手もそれで気合が入ったのか、ディナス選手から茂庭選手(背番号22:DF)へと繋ぎ、茂庭選手も積極的な上がりから、センタリングを放ってきた。
対するフロンターレは、やや選手の動きが鈍い。飯島選手(背番号31:DF)と久野選手の連携も中途半端で、どうも反撃の兆しが乏しいばかりだ。
湘南の圧力に手こずっているのか、全体的に連帯と精彩に失せるのが気がかりである。攻撃の意図が不明でもあり、積極的に勝負を仕掛けて欲しいところだ。
白井選手(奥の選手)がフリーキックの場面
スキンヘッドのためか
湘南サポーターからは盛大に
和尚!和尚!コールが
イマイチ劣勢と思いきや、フロンターレもフリーキックが巡って来る。鋭いボールが湘南ゴールに迫り、湘南の選手がバッグヘッドでゴールラインに逃れた。
続けてフロンターレのコーナーキックへ。最後は豪快なシュートで締めるものの、残念ながらゴール枠には収まらず。
湘南も直ちに反撃体勢。中盤でパスを素早く左右に回し、前線の様子を盛んに伺う。
・・・と思う間もなく、斜めのパスが前線へ。フロンターレの守備に隙間が生まれ、パスの先には栗原選手(背番号8:FW)の姿が。
ボールをトラップし、バランスが崩れながらもすかさずシュート。このプレーを発端に、湘南の攻撃は更に勢いを増してきた。
続けて湘南は、高田選手(背番号9:FW)へ狙いを定める。彼特有の貪欲な攻撃が畳み掛けられるも、フロンターレも飯島選手が何とか食い止めた。
だが、湘南の勢いは止まらない。ボールを一旦中盤に戻すものの、瞬く間に切り返されしまう。
戸惑う暇も無く、再び湘南のシュートが襲う。フロンターレも浦上選手が必死のパンチングで、ゴールラインに逃れるのが精一杯だ。
鬼木選手(背番号7:MF)のシュートに対し
湘南の選手がよろめいている
と、その直後に湘南サポーターから
「茂庭、ビビんなー」とエールが
湘南のコーナーキックも
浦上選手が磐石のセーブ
さあ、一気に反撃だ!
ボールをキャッチした浦上選手が、一気に前へ蹴り出す。ボールを受けたフロンターレの選手が、中盤で繋いで大胆なミドルシュートを放つ。
湘南の守備はまたも手薄で、そこを狙った格好だ。時間は更に経過し、フロンターレもサイドを基点に攻撃を仕掛けて来た。
今野選手(背番号18:MF)が右サイドを駆け上がり、センタリングを放つ。流れるような華麗な攻撃であったが、最後でボールが流れてしまい、ここはシュートに至らない。
更にクロスを連発するも、フロンターレは最後の詰めが甘い。攻撃のリズムは悪くないが、決定力に欠ける展開が延々と続くばかりだ。
うかうかしていると、湘南の反撃がフロンターレを襲う。湘南の選手が、ドリブルで斜め角度から切れ込んできた。
鬼木選手が立ちはだかるも、フェイントから揺さぶりを受けてしまう。直後湘南の強烈なシュートが、フロンターレゴールに迫って来た。
ボールはゴール上方をぎりぎりでかすめる。フロンターレの守備は安定性に失せ、スピード面で長けた湘南の攻撃に手を焼いているようだ。
湘南の坂本選手(右)に
長橋選手(左)が対抗するも
敢え無くファウルの判定を受ける
フロンターレの守備は
ちょっと集中力が欠き、危険な時間帯だ
長橋選手のファウルから、湘南のフリーキックへ。ディナス選手の鋭いキックが、フロンターレゴールにぐんぐん迫る。
フロンターレも伊藤宏樹選手(背番号25:DF)がヘッドで対抗。だが、ボールを後ろに反らしてしまい、湘南の選手がそこを狙いに掛かる。
ここは浦上選手がジャンプして抑え、事なきを得る。フロンターレも中盤付近までボールを戻し、湘南のファウルを誘い出した。
さあ、一気に逆襲だ!・・・が、左サイドに放たれたボールは、タッチライン際の選手が胸でトラップし切れずに、敢え無くラインを割ってしまう。
フロンターレサポーターも意気消沈。やり切れなさばかりが、周囲を覆ってしまう。
前半もかなり時間が経過するも、フロンターレの攻撃は消極的だ左右にボールを繋ぎ、鋭い突破が見受けられない。
イライラが募る展開に、思わず「横じゃない、前だ!」と一喝する私であった。
箕輪選手も栗原選手のプレッシャーに慌てたのか
横にパスを繰り出すのがやっと
もっと攻撃への意欲を求む
それでも右サイドにパスが通り、コーナー付近からセンタリング。しかしボールの精度は悪く、ここも呆気なく攻撃は潰えてしまう。
逆に湘南が速攻に転ずる。右サイドの坂本選手を狙い、縦パスを繰り出して来た。
パスを受けた坂本選手が、鋭い突破を図る。フロンターレも鬼木・飯島選手がマークに入るも、飯島選手が絡んでしまい、痛恨のファウルを与えてしまう。
鈴木選手(背番号28:MF)が静かにボールを置き、冷静にフリーキックを放つ。ボールは強いカーブを描いたものの、蹴った先には誰もおらず、ボールは転々とラインを割る。
さあ、浦上選手のゴールキックでプレーが再開・・・、あらら?中盤であっさりと湘南にボールを奪われてしまうなんて。
左右に素早くボールを散らし、前線をしきりに伺う。それでもフロンターレは湘南のファウルからフリーキックのチャンスを掴む。
箕輪選手がロングキックを放つものの、ボールは湘南の伊藤選手の正面へ。せっかく掴んだチャンスも生かせず、フロンターレのリズムの悪さばかりが強調されてしまう。
坂本選手の突破力は、フロンターレの脅威
サイドから何度も切り崩され
ピンチの場面も少なくない
湘南も攻撃の手を緩めない。右サイドから左に展開し、ボールは栗原選手のもとへ。
栗原選手がワンタッチで浮かしたセンタリング。湘南の突然の猛攻に対し、フロンターレも慌ててゴールラインに逃れるのが精一杯。
鈴木選手のコーナーキックをクリアしたかに思ったが、湘南は更に攻めて来る。右サイドの坂本選手にボールが渡り、鋭い突破を図って来たぞ。
フロンターレも久野選手が立ちはだかり、坂本選手のクロスを体で食い止めた。さあ、フロンターレもここから一気の反撃だ!
前線にパスを繰り出し、湘南ゴール前に高いボールが。そこには阿部選手(背番号16:FW)の姿が。
さあ、これを押し込め・・・。しかしこれも押し切れず、逆に湘南の速攻を浴びてしまう。
直後湘南のコーナーキックとなるものの、これは浦上選手がセーブ。素早く中盤までボールを戻したものの、直後オフサイドの判定を受けてしまう。
どうしてもフロンターレに風が向いてこない。ああ、このままずるずると、湘南の大波にのまれてしまうのか・・・。
浦上選手はちょっと体が重そうながらも
無難に守備をこなす
復帰戦にしては、十分及第点か
もたつくフロンターレをよそに、湘南の勢いは相当だ。斜めのパスも鮮やかに決まり、坂本選手の突破力も依然衰えを隠さない。
湘南の勢いに飲まれたのか、フロンターレの攻撃は鈍る一方。中盤から先へ、中々進めない。
湘南の選手は縦横無尽に動き回り、フロンターレを翻弄する。フロンターレもイライラが募ったのか、伊藤彰選手が湘南の選手を押してしまい、無用なファウルを与えてしまう。
試合の流れは、明らかに湘南一辺倒。後方からは茂庭選手が積極的に飛び出し、フロンターレゴール付近では、盛んにクロスが交錯する。
斜めで角度の乏しい位置ながらも、湘南のシュートが何度も炸裂。前半の残り時間も僅かで、何とか耐え切って欲しいところだ。
しかし、湘南の攻撃も精度が高くなるばかり。鈴木選手のコーナーキックも鮮やかなカーブを描き、ファーサイドの選手がフリーでヘッドだ。
残りは僅か。頼む、何とか逃げ切ってくれ・・・。
湘南の圧力は高まる一方
フロンターレゴール前では
混戦が延々と続く
劣勢一辺倒のフロンターレだが、最後の最後でようやくチャンスが巡る。湘南ゴール前斜め位置から、フリーキックの場面がやって来た。
ここは久野選手のお得意の角度だ。冷静に放たれたキックは、続けてのコーナーキックを誘い出す。
湘南サポーターの盛大なブーイングの中、鋭いキックが炸裂。ボールはファーサイドに流れ、フリーの選手がヘディングシュートだ。
が、これは湘南の伊藤選手が落ち着いてセーブ。直後湘南が猛攻に転じ、鈴木・茂庭選手らが、盛んに攻撃を仕立てて来たぞ。
ゴールラインぎりぎりの位置から、湘南の鋭いクロスが放たれる。フロンターレも無我夢中のクリアが精一杯で、成す術が無くなる一方だ。
窮地へ追い込まれたフロンターレに、遂に悲劇が襲い掛かる。栗原選手からフリーの坂本選手へパスが通り、ドリブルで一気に切れ込みを図る。
フロンターレの守備はがら空き同然。浦上選手が果敢に対抗するも、坂本選手にあっさりと外されてしまった。
そこには無人のゴールがあるのみ。最後は坂本選手に軽く蹴り込まれ、湘南に先制ゴールを許してしまう。
サポーターの願いも空しく、このまま空しく前半を終了。ああ、前節の好調さは、またもや消え去ってしまったのだろうか・・・。
中央の栗原選手から、左端の坂本選手へ
フロンターレのマークは外れてしまい
坂本選手を止められない
浦上選手が懸命に飛び出すも
坂本選手も軽快なステップで振り切る
そこには無人のゴールあるのみ
後は軽く蹴り込むだけだった
ロスタイム突入後の
痛恨の失点を喫してしまった
沈んでばかりでは駄目だ。試合はまだ半分だし、幾らでもチャンスは残っている。
前半以上に気合が増してきた。このまま湘南に一方的にやられるなんて、絶対に嫌だ!!
ベールマーレ!ベールマーレ!
フローンターレ!フローンターレ!
湘南サポーターのコールに対し、フロンターレサポーターも敏感に反応。同じ神奈川のチームを意識してか、対抗意識は強く燃える一方だ。
さあ、後半が始まった。ここはピッチに集中し、気迫の応援再開だ!
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜
・・・なのに、前半と比較すると、声を出す人もぐっと減ってしまった。ああ、空しいなぁ・・・・・・。
サポーターの勢いを反映してか
ピッチ上も湘南の攻勢だ
事実、応援の勢いひとつとっても
両者で圧倒的な差だ
フロンターレも後方から一気の縦パスを放ち、前線の選手がそれを狙って足を投げ出した。
湘南も伊藤選手が飛び出すなどし、ここはシュートを許さない。ボールは一旦中盤に戻れど、更に前線へパスが繰り出される。
阿部選手が応対して飛び出すも、痛恨のオフサイド。フロンターレは阿部選手にボールを集中させるものの、湘南の選手も厳しいプレッシャーから、フリーでの攻撃を許してくれない。
イライラが募るフロンターレ。湘南が中盤で速攻に転じたところを、鬼木選手がラフプレーでイエローカードを受けてしまった。
フロンターレに風は依然吹かず。サポーターとしてはじっと耐え、応援に専念するのみだ。
オオオー、オオオオオ〜
フォルツァ〜フローンタレー!
阿部選手に川口選手(背番号3:DF)が絡み
自在なプレーが封じ込まれる
その傍らで、「和尚」選手に
ボールをクリアされてしまった
だが、試合は依然湘南のペース。ディナス選手を軸に、両サイドのDFも積極的に攻撃に加わり、フロンターレを圧倒する時間帯が長く続く。
フロンターレも右サイドにパスを繰り出し、細かくボールを繋ぐ。湘南のマークを巧みに外す。
一度プレーが中断するも、リスタート後もフロンターレが攻める。右サイドからゴール正面の阿部選手へ、果敢にボールが繋がれる。
湘南ゴールの至近距離から、阿部選手のシュートが炸裂・・・する筈も、目の前には伊藤選手が立ちはだかり、ここも得点には至らない。
フロンターレは更にチャンスを掴む。ディナス選手のラフプレーから、中盤付近でフリーキックのチャンスが巡って来た。
最後は伊藤彰選手がヘッドで競り合うも、これもゴールには届かず。湘南の守備もそこそこ固く、フロンターレに決定的な場面を許してくれない。
伊藤彰選手がヘッドで競るも・・・
あまり高いボールの扱いは
得意ではない模様で
湘南に一度は攻め返されるも、フロンターレも猛攻に転ずる。左サイドをワンツーで繋ぎ、すかさず右へサイドチェンジ。
そこには長橋選手(背番号20:MF)の姿が。ボールを受けるや湘南の選手を巧みに振り切り、湘南ゴールにぐんぐん迫る。
最後は自ら痛烈なシュートを放つ!ボールは湘南GKの伊藤選手の手先をかすめ、低いボールが湘南ゴール隅へとぐんぐん迫る。
だが、ぎりぎりで枠から外れてしまった。同点ゴールを誰もが信じただけに、サポーター一同うな垂れてしまう。
しかも、チャンスの後にピンチあり。湘南もとたんに逆襲に転じ、瞬く間にフロンターレゴールに迫る。
高田選手が左サイドから突破を図る。フロンターレもタックルで対抗するも、湘南の度重なる波状攻撃は留まる余地を知らない。
フロンターレも阿部選手を下げて、我那覇選手(背番号17:FW)を投入。この交代は、どのような影響を及ぼすのだろうか。
フロンターレのチャンスは長続きしない
湘南のゴールに対する執着心は
依然衰えを知らない
一方的にやられ放題のフロンターレであったが、遂に猛反撃の火蓋を切る。我那覇選手の切り替えしを発端に、怒涛の攻撃を展開する。
湘南ゴール前に迫り、何度もシュートを浴びせる。最後は伊藤彰選手がゴール前に猛然と飛び込む。
ヘッドでゴールを狙うものの、惜しくも得点にはならず。一度は攻撃が緩みかけるも、塩川選手(背番号24:MF)が、サイドから攻撃を仕立てる。
湘南の選手に囲まれるものの、フォローの選手がタッチライン外側から前へ回り込む。塩川選手がそれを目指してパス・・・するつもりが、何故かヒールパスでバックへ戻してしまう。
そこには味方が不在で、湘南の選手にボールを奪われた。連携ミスを発端に、再び湘南の猛攻を浴びてしまう。
湘南の反撃を断ち切り、フロンターレは再び前線へ。今野選手から久野選手へと繋ぐ。
だが、湘南のマークも厳しく、久野選手は外展開。鈴木選手のチェックに苦しみつつも、タッチライン付近から体をひねってセンタリング。
だが、湘南もあっさりとクリア。瞬く間にボールを戻されてしまい、高田・鈴木選手らを軸に、更なる猛攻を仕掛けて来た。
フロンターレもぎりぎりの守備で耐えたが、最後は栗原選手にフリーでシュートを許してしまう。
ボールはゴール隅にすっと吸い込まれ、痛恨の2点目を献上してしまう。
坂本選手のアシストから
栗原選手が鮮烈な一撃
フロンターレの守備は手薄で
止める術すら持ち合わせていなかった
2失点に、頭を抱えるフロンターレサポーター
同点のチャンスから一気に転落
運命は余りに過酷過ぎた
フロンターレサポーターのショックが冷めぬまま、プレーは再開へ。フロンターレも林選手(背番号33:MF)を投入し、逆転を目指して反撃に出る。
プレー再開直後、フロンターレのフリーキックへ。久野選手のキックに合わせ、林選手が怒涛の突破を仕掛ける。
湘南サイドに果敢に突進し、湘南DFを慌てさせる。この攻撃は失敗に終わるも、続けてフロンターレのスローイン。
今野選手にパスを送るも、ゴールラインを割ってしまった。フロンターレは球際の粘りが徐々に失せ、プレー全体に焦燥感が漂い始める。
直後にフロンターレがシュートを放つも、パスを受けてからの切り替えが実に遅い。もっと早く放たねば、湘南の守りを切り崩せない。
が、フロンターレも諦めない。続けてセンタリングを放ち、湘南の伊藤選手がボールを弾く。
ボールは左サイドに転がり、我那覇選手が追い付いた。湘南のマークを掻い潜り、ゴール正面にセンタリング。
ゴール前には箕輪選手が残っていた。鮮やかなスライディングシュートが炸裂し、1点返したぞ!
ミーノー、ゲットゴール、ミーノー、オオオオー
ミーノー、ゲットゴール、ミーノー、オオオオー
湘南ゴール正面には、何故か箕輪選手が
が、誰でも良いのだ
FC東京サポーターの応援の如く
誰でもいい!ミノでもいい!
サポーターもようやく安堵の表情
さあ、ここから追撃するぞ!
リスタート後はフロンターレの猛攻が光る。速攻からセンタリングを放ち、今野選手が湘南ゴール前で激しく競り合う。
これは崩れるも、フロンターレが一方的に攻め立てる。続けてのコーナーキックも、伊藤宏樹選手がヘディングシュートを果敢に狙う。
ボールは一度外にこぼれるも、今野選手がすかさず拾う。直後センタリングが放たれて、再度フロンターレのコーナーキックだ。
攻撃のテンポが極めて速く、展開を追い切れない(ゴメン)。応援に加わるサポーターの数も一気に増え、俄然応援はヒートアップ。
フロンターレのパスが、湘南ゴール付近で盛んに交錯する。湘南は守備が精一杯で、防戦一方だ。
この流れは誰にも変えられない。さあ、ガンガン押しまくれ。押して押して、同点に追いついてくれ!
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜
普段はどちらかと言えばクールな今野選手も
ゴール前で激しく競り合い
熱いプレーを、サポーターに披露する
・・・が、直後手痛い反撃を受ける。湘南も左サイドを軸に反撃を試み、フリーキックの場面を迎える。
厳しいボールがフロンターレゴールを襲う。浦上選手が慌てて反応し、湘南にコーナーキックを与えてしまう。
茂庭選手がヘッドでゴールを狙うも、ボールは外に流れた。こぼれ球からフロンターレも速攻をたたみ掛け、左サイドを林選手が猛然と駆け上がる。
湘南も井原選手がマークに入る。林選手が思い切って切り返すや、井原選手が厳しいチェックで対抗。
一度は林選手が振り切ったと思いきや、井原選手も反則覚悟で食い止める。井原選手に引き続き、林選手もピッチに崩れ落ちる。
井原選手のファウルと思いきや、プレーはそのまま続行。それでもフロンターレは鮮やかなパスを放ち、見事なサイドチェンジに成功する。
茂庭選手のファウルを誘い、フロンターレにフリーキックのチャンスが。さあ、このセットプレーは絶対に決めてくれ!
サポーターの期待を抱き、ボールは湘南ゴールへ迫る。ゴール前の混戦から、フロンターレの選手がヘッドで競い合う。
・・・が、ボールは転々と空しく転がり、呆気なくゴールラインを割ってしまった。
林選手がドリブルで迫る
湘南も井原選手がマークに入り
やすやすと突破を許さない
それでもフロンターレに絶好のチャンスが
だが、この競り合いもものに出来ず
得点の機会を逸脱してしまう
湘南も攻撃を緩めない
高校生ルーキーの鈴木選手が
柔らかなタッチでフロンターレゴールに迫る
フロンターレの左サイドは手薄な時間が多く
湘南に漬け込まれる場面が
徐々に増えてきた
ヴァーモーおおーおおーフロンターレ〜
ヴァーモーおおーおおーフロンターレ〜
おおおー、おおおおーおーお、おーおおお、おーお
ララーラララーラララーラララーララ〜〜ラ〜
フロンターレサポーターには切迫感と緊張感が漂う。湘南のサイド攻撃が延々と続き、観る者はハラハラの連続だ。
フロンターレも鬼木選手のフリーキックから、湘南ゴール前に高いボールが。だが、この空中戦も主導権を握れず、湘南のゴールがどうしても遠い。
背丈の低い長橋選手も懸命に競り合うも、最後は湘南の伊藤選手が抑える。フロンターレの手薄なサイドを目標に、一気にボールを戻されてしまう。
フロンターレも細かいパス回しから、しきりに反撃を試みる。だが、湘南DFも心得たもので、固い守備でフロンターレの猛攻を断ち切る。
フロンターレはここでエジミウソン選手(背番号8:MF)を投入。でも、彼の登場はちょっと遅いんじゃないかなぁ〜。
残り時間も少なくなったが、フロンターレのスピードは然程落ちていない。
だが、最後の最後で自爆するのか、どうしても決定的な得点の形には至らない。
我那覇選手にボールが渡るも、湘南の体当たりにあっさりと崩れてしまう。ああ・・・。
今年の我那覇選手は、こんな場面が多い
体も細く、下半身も弱いのでは
まあ、実際の弱点は何処にあるかは
彼自身でしっかり研究して欲しい
試合時間も刻一刻と減少。フロンターレに許された時間は、減るばかりだ。
なのに、スローインで味方同士で投げ手に迷う場面まで。時間も少ないし、誰でも良いから早く投げてくれ。
湘南は既に時間稼ぎの時間帯。伊藤選手が遅延行為で警告を受けれど、悠然と時間が去るのを待つばかり。
フロンターレも捨て身の攻撃を猛然と仕掛ける。今ひとつ消極的だった塩川選手も、最後とばかりに積極的に前線へ駆け上がる。
フロンターレの決死の攻撃に対し、湘南も防戦一方だ。もう理性も何も無い、ガンガン攻めて同点に追いついてくれ〜。
フロンターレは低いボールをかき乱す
塩川選手も、ようやく本領を発揮し始める
しかし、ちょっと遅かったのでは・・・
オーオオー、レッツゴー川崎〜
オーオオー、フロンターレー
サポーターも諦めずに応援する。最後の最後まで、同点・・・そして逆転を信じて。
フロンターレも破竹の勢いで攻撃するも、どうしても決定打に失せるばかり。やがて主審の長い笛が鳴り響き、試合は呆気なく閉じてしまう。
・・・違う、まだ試合は終わっていない。一度は終焉を迎えたと思いきや、単なる思い違いであった。
ロスタイム突入からかなり過ぎれど、まだチャンスは残っている。奇跡を信じて、反撃を続けるぞ!
・・・の願いも空しく、その直後に本当のタイムアップ。フロンターレはロスタイムの猛攻も通じず、今季は湘南に負け越して対戦を終える羽目となった。
湘南サポーターの雄たけびが
平塚競技場を支配する
ああ、悔しい。湘南を倒し、せめて7位浮上を目論んだが、現実は甘くなかった。
応援も気合が入っただけに、悔やまれる敗戦。ま、個人的には湘南にも愛着があるので、ここはあっさり引き下がるか。
1試合1試合にかける意気込みは、湘南の方がやはり上であったし、選手のコンディションも上手であった。
全くトホホな試合ではあったが、抽選での来場者プレゼント(骨付き高級ハム)も当たったことだし、今日ばかりはあっさりと引き下がる事にいたします、ハイ。
最後に余計な一言を。平塚競技場の柵を飛び越え、タダ見したと思しきフロンターレサポーターを発見した。
こんな行為はサポーターの恥なので、絶対に慎むように。入場料ぐらいは、しっかりと払うように(怒:というより実に情けない)。
怪我からの復帰戦を勝利で飾れず
静かにピッチを去る浦上選手
相澤選手(背番号28:GK)の台頭で
すっかり影も薄くなった感もあるが
フロンターレを長く支えた彼の存在は
今もって貴重なのは誰もが同感
次節も頼んだぞ!