川崎フロンターレ VS 横浜FC

〜 J2 第39節 〜



日   時 2001年10月20日 14:00
試合会場 江戸川区陸上競技場 (東京都江戸川区)
天   候 晴れ
観 客 数 2,163人
(競技場近くの団地の皆様、お願いだから試合を観に来てぇ)
試  合  結  果
川    前  半 横   浜
後  半
延長前半
     
     
得   点   者
今野 章 54分   44分 佐藤 正美
高田 栄二 96分      






フリーグ戦も終盤に差し掛かる。大宮水戸を破り、連勝のフロンターレは、江戸川で横浜FCを迎え撃つ。
横浜FCは、ナビスコ杯を含め今季5連勝と圧倒。残す目標は唯一つ、この試合も90分の勝利のみ。
豪勢に6連勝を飾り、不振のシーズンに光明をもたらしたい。うっぷんを晴らすにはまたとない相手である。
横浜FCには恐縮ですが、今日も勝利は頂きです。

江戸川区陸上競技場

江戸川はの応援歌でもお馴染み
ピッチが荒れているのは欠点だが
J2の規模にはぴったり
裏返せば、観客数が乏しい現実も
否定は出来ないのですが



今野選手

メインスタンド脇では、選手がウォームアップ中
今野選手(背番号18:MF)も調整中
声援を送ったら、会釈してくれた



気勢を上げる横浜サポーター

横浜サポーターが気勢をあげ
堂々とビッグフラグを掲げる
あの中に、フロンターレサポーターが
乱入したとかしないとか
正面の兄ちゃんの表情が怖いので
わざとモザイクを入れたりして(笑)



フロンターレもビッグフラグを掲げる

一応ウチがホームなので
ビッグフラグをお忘れなく
わざわざ運んでくれて、感謝


水曜日の疲労が抜けぬまま、試合開始を迎えてしまう。雲ひとつ無い秋晴れの陽気が、睡魔を誘発する。
ここは応援せねば。応援すれば、次第に眠気は吹き飛ぶと信じるだけだ。
サポーターも徐々に乗ってきた。さぁ、キックオフだ!
オ〜〜〜、フーロンターレ!
オ〜〜〜、川崎オーオ〜


おやおや、横浜が予想外に飛ばしている。下位チームらしからぬスピードで、フロンターレにプレッシャーを与える。
横浜の攻撃を食い止めたフロンターレは、今野選手にパスを送る。が、胸のトラップボールがこぼれてしまい、横浜にすかさずボールを奪われる。
それでも最後はボールはゴールラインを割った。さあ、浦上選手(背番号1:GK)のゴールキックで反撃開始だ。
・・・が、キックと同時にガミさんが足を滑らせた。ボールは無人のエリアに転がり、呆気なくタッチラインを割る。
お〜い、しっかりしてよぉ〜。

浦上選手のキックは・・・

ゴールキックと同時に
浦上選手は豪快に転ぶ
その影響で、ボールは狙いとは異なり
タッチラインへ一直線


このプレーが物語るように、フロンターレのリズムはぎこちない。横浜の執拗な右サイド攻撃に対し、守備も中途半端。
早々に横浜のフリーキックを迎えてしまう。ボールはフロンターレゴールに鋭く迫り、佐藤選手(背番号24:FW)が突っ込んで来た。
フロンターレも浦上選手が、辛うじてボールをセーブ。すかさず左サイドに長い縦パスを放つ。
中盤から伊藤彰選手(背番号19:FW)が飛び出しを図る。が、横浜も迫井選手(背番号27:DF)らがチェックに入り、この攻撃は敢え無く失敗。

横浜の速攻を箕輪選手(背番号5:DF)が食い止める。中盤ではエジミウソン選手(背番号8:MF)を基点にワン・ツーでの突破を仕掛けるも呼吸が合わない。
右サイドでは今野選手から長橋選手(背番号20:MF)へ託す。長橋選手お得意のクロスが横浜ゴールに向けて放たれるも、ゴール前の選手にうまく繋がらない。
横浜の攻撃に手を焼きながらも、フロンターレは更に左へ展開。フリースペースにパスが放たれ、林選手(背番号33:MF)が豪快に駆け上がる。
これはビッグチャンス・・・。だが、横浜も水原選手(背番号1:GK)が飛び出し、ペナルティエリア外で一瞬早く蹴り出してしまった。

林選手の飛び出しも

フロンターレのスルーパスから
林選手(右)が豪快に駆け上がる
だが、水原選手(左)が僅かに早く
ボールをクリアしてしまう


横浜の攻撃は想像以上に早い。サイドチェンジを組み合わせるなどし、アウトサイドから果敢な攻撃を仕掛けてくる。
一度バックに戻し、左サイドへ展開。攻撃は止まることなく続けられ、滑らかなセンタリングが放たれてしまう。
フロンターレも速攻に転じようとするが、横浜のチェックが想像以上早い。反撃の時間も僅かなまま、ボールは呆気なく奪われてしまう。
そのまま持ち込まれ、ミドルシュートを許してしまう。続けて低いパスが襲うも、ここは浦上選手がボールを抑える。

さあ、フロンターレもお返しだ。左サイドにパスが放たれ、林選手がボールを受ける。
そのまま一気のドリブルで前線に迫る。横浜もDFがチェックに入り、コーナーエリア付近で1対1の戦いが。
林選手が左右に揺さぶりをかける。横浜DFのマークが一瞬外れ、ゴールを目掛けて低いパスが。
横浜ゴール前には阿部選手(背番号16:FW)の姿が。横浜の選手と接触したのか、ペナルティエリア内で倒されたぞ!
・・・が、プレーはそのまま続行される。PKの甘い期待も抱くものの、そこまで判定は甘くはないようだ。

激しい空中戦

横浜の積極的は試合運びが
時には空中戦も織り交ぜて
重田選手(背番号2:DF)も
反則すれすれのプレーを仕掛ける



PKならず

林選手のセンタリングから
ペナルティエリア内で阿部選手が倒れる
が、ここはプレーをそのまま続行



長橋選手のクロスも・・・

更に長橋選手のクロスボールが
伊藤彰選手の下へ
横浜の守備も素早く対抗し
中々シュートの体勢に持ち込めない


フロンターレの攻撃は実を結ばない。そんな間にも横浜は勢いを増し、気が付けば波状攻撃を仕掛けているでは。
ボールを低く早く繰り出し、ピッチを広く展開。フロンターレも単発のスライディング等でカットを図るものの、横浜の勢いは既にフロンターレを圧倒している。
フロンターレゴール正面へ、後藤選手(背番号7:MF)がポストの体勢。フロンターレもクリアに専念するも、横浜の圧力は増大の一途。
フロンターレは今野選手を機軸に反撃を試みるも、横浜の勢いを前にしては無効も同然。
ディフェンス陣も落ち着かないのか、中盤付近で痛恨のファウル。ゴールから相当距離はあるのだが、ほぼ正面での嫌なフリーキックを、横浜FCに与えてしまう。

浦上選手がパンチ

横浜のフリーキックが
ペナルティエリア内ですっと下降
ボールのコースが変化するも
浦上選手が大きくパンチ


浦上選手のパンチングから、フロンターレも反撃。左サイドのスペースに阿部選手を走らせる。
だが、攻撃が単純なのか、これも相手に阻まれる。
ならばとドリブルで切れ込みを図る。が、スピードに乗った横浜を崩すには至らない。
それではヤス(長橋選手)のクロスはどうだ!ボールは伊藤彰選手に渡ったと・・・思いきや、横浜DFにあっさりとクリアを許してしまう。

直後横浜の速攻が。右サイドをベースに、佐藤選手らがぐいぐいと押し上げを図る。
細かいパスを織り交ぜながら、最後は鋭いクロスボールが急襲する。
フロンターレもヘッドでゴールラインに逃がすのが精一杯。横浜はショートコーナーからバックに戻し、素早く繋いでフロンターレのゴール正面へ。
・・・と思ったら、再び右サイドへ。フロンターレディフェンスの間をぬって、ラストパスが放たれた。
一瞬冷や汗をかくものの、横浜の前線も応対せず。ここは単純に命拾いだ。
横浜FCの攻撃も、よく研究されている。ウチは何ていっても、ボールを早く回されるとボロボロなので・・・。

飯島選手が倒れる

横浜との接触プレーで
飯島選手(背番号31:DF)がピッチに倒れる
しばらく立ち上がれず
サポーターも心配の表情を浮かべる


飯島選手がピッチに崩れ落ち、プレーがしばし中断。サポーターもやきもきするも、無事に復帰する。
だが、横浜の勢いは衰えるどころか、リスタート後もますます厳しくなる一方。
後方からの縦パスに対応し、森田選手(背番号25:MF)が突っ込んでくる。フロンターレはエジミウソン選手が守備に時間を割かれ、受身一本の苦しい時間帯。
横浜の攻撃は一方的になりつつある。手薄な右(フロンターレ側からすれば左)サイドをぐんぐん駆け上がる。
フロンターレも焦りの色が。守備に落ち着きを欠いてしまい、ファウルからフリーキックのピンチを招く。
フロンターレはヘッドでクリアするも、横浜もすかさず拾い、豪快なミドルシュートを放ってきたぞ。

やられ放題のフロンターレも、ようやく反撃に転ずる。横浜のボールをカットし、サイドチェンジ。
長橋選手から今野選手へ・・・、の期待も水の泡と化したのか、森田選手にパスカットされてしまう。
それならばと伊藤彰選手が混戦を切り裂く・・・つもりが、ボールを足元で粘り切れない。
直後横浜も怒涛のカウンター。中央を後藤選手がドリブルで飛ばし、華麗なワン・ツーを許してしまう。
最後は横浜のシュートを浴びてしまう。試合も30分は経過しようと言うのに、横浜が一方的に攻める展開。
フロンターレにとっては厳しいゲーム。横浜の猛攻を凌ぐのが精一杯で、反撃への糸口が見出せない。

後藤選手のドリブル

後藤選手のドリブルに対し
フロンターレもマークが中途半端
今野選手が追いかけるも、間に合わない


横浜の勢いは衰えを知らない。フロンターレは守備が精一杯で、反撃の機会は減少の一途。
何とか中盤まで戻し、ヘッドで繋ごうとする。が、その前には味方が不在で、同時に攻撃も途絶えてしまう。
前線の2人と今野選手を除けば、横浜の守備に対抗するのがやっと。これでは反撃はおろか、失点も時間の問題だ。
この展開を打破すべく、阿部選手が今野選手に対し、何か指示を出している。
腕を大きく振り、熱がこもった指示がピッチを飛び交っている。

劣勢続きのフロンターレにも、絶好のチャンスが。右サイドのフリースペースにパスが放たれ、長橋選手が後方から追い付いた。
付近には横浜の選手はおらず。長橋選手は横浜ゴールの様子を伺い、見計らったセンタリングを放り込む。
横浜ゴール前には、2トップの姿が。が、このボールは水原選手が抑えてしまう
だが、ビッグチャンスはなおも続く。一度は横浜の反撃を受けるも、中盤後方から鋭いパスが放たれた。
今野選手が、オフサイドぎりぎりの位置で飛び出しを図る。ボールをフリーで受け取り、横浜ゴールへ一直線!
しかし、トラップが僅かに強かった。高田選手(背番号8:DF)に追い付かれてしまい、絶好のチャンスを潰してしまうなんて。

長橋選手のクロスも

長橋選手の絶妙のセンタリングが!
しかし、これは水原選手が
一歩早く抑えてしまった
阿部選手(右端)も無念の表情を浮かべる



今野選手も止められる

今野選手が完璧な抜け出し
これは決まったと思ったが、阻まれた
相手も結構やるものだ


前半も時間が残り僅か。フロンターレは左に展開し、中央へ折り返す。
横浜ゴール付近では、接触プレーでフロンターレの選手が倒された。今度こそPKか?いや違った。
直後に横浜の速攻を受けてしまうも、フロンターレも直ぐに逆襲。横浜のディフェンスを掻い潜り、するすると突破を狙いに掛かる。
そしてバックに軽やかにパスが。後方から阿部選手が豪快に走り込み、強烈なシュートをお見舞いだ。
が、シュートはゴールから大外れ。阿部選手も頭を抱え、しきりに悔しがる。

いやいや、次がある・・・。あらら?横浜が一瞬にして反撃に転じているではないか。
状況が把握できぬまま、横浜のシュートが炸裂。浦上選手の足元が崩れ、ボールに届かない。
フロンターレゴールに、横浜のシュートが突き刺さる。ロスタイム突入にして、痛恨の失点を喫してしまうとは。

横浜の先制ゴール

一瞬の失点劇であった
横浜のスピードと執念が勝ったゴールだった



横浜サポーターがトラックになだれ込む

興奮の横浜サポーターが
トラックになだれ込む
・・・が直ぐに戻ったけれども



この失点は痛過ぎる。ここは原点に立ち返り、応援再開だ!
オオオー、オオオオオー、フォルツァーフローンタレー
オオオー、オオオオオー、フォルツァーフローンタレー

フロンターレも最後の最後で猛攻を仕掛ける。横浜ゴール付近での混戦から、今野選手?が水原選手と接触しながら、至近距離からシュートをお見舞いだ!
が、これはクロスバーに激突。跳ね返りを押し込もうと試みるが失敗に終わる。
横浜も貪欲に2点目を狙う。フロンターレゴール前で、浦上選手と一対一となる。
巧みなステップで、浦上選手は振り切られてしまう。ボールはそのまま、フロンターレのゴールを目掛けて転がってゆく。
誰もが失点を覚悟するも、箕輪選手が辛うじてクリア。このまま前半をビハインドで折り返す。

フロンターレは攻守のリズムが非常に悪い。選手の調子は総じて好調と思うのだが、チームとしては全然まとまっていない。
やはり鬼木選手(累積警告で出場停止)の穴は痛い。ハーフタイムで戦術を整理し、後半の逆転を期待したい。
横浜も選手の年齢層が高く、いつかはバテ気味になるだろう。その時こそ最大のチャンスが到来すると信じたい。

ふろん太君が登場

ふろん太君、長野に引き続き
今日もひっそりと登場する
この日は親子連れが少なく
ちょっと寂しげなご様子なようで



ピッチに戻るフロンターレの選手たち

フロンターレの選手が、横浜よりも
一足早くピッチに戻る
が、皆一様にうつむき加減
ハーフタイム中に監督に
相当しぼられたぁ??


等々力のDJ氏が、ここ江戸川でも登場。劣勢の試合状況に危機感を覚えたのか、「ホームだから力強く応援しよう!」等と熱弁を振るう。
コールリーダからも「前半はふざけ過ぎました。後半はマジで行きましょう」と反省の弁が。
確かにこの状況では、盛大な応援で選手の奮起を促すだけだ。水曜日の疲労で声が小さいなんて、もう言い訳に過ぎない。
私自身にそう言い聞かせ、応援を開始する。このまま横浜の思い通りになってなるものか!
アヴァンティ〜オオ、川崎〜オオ
ララーラララーララーラー
アヴァンティ〜オオ、川崎〜オオ
ララーラララーララーラー

両腕を突き挙げて、懸命に応援するぞ。どうでも良いが、Y野君よ、興奮し過ぎて手すりから落下するなよ。

熱心な応援

前半の反省から
サポーターも一層の気迫で応援
このまま横浜FCに圧倒されてなるものか!
※これはこの後のゴールシーンにて


後半は控えめな立ち上がり。横浜のスピードは若干低下の傾向だが、試合の流れは横浜だろうか。
前半の激戦からか、ピッチは相当荒れている。にも関わらず横浜のボール裁きは丁寧だ。
JFL時代の、劣悪なピッチでの試合経験が生きているのだろうか。フロンターレも前半以上に積極的に絡むものの、まだ試合の主導権を握るには至っていない。
サポーターは何をすべきか?はい、当然応援ですね。
オーオオー、レッツゴー川崎〜
オーオオー、フロンターレー

高田選手を投入

フロンターレは後半から高田選手
(背番号2:MF)を投入
左サイドからの突破を見せてくれ!
えいじー、えいじー、
えいじー、たかだえいじー


横浜は依然として右サイドを突いて来る。高木選手(背番号14:MF)が、エジミウソン・高田両選手のマークを嫌い、外に展開する。
ゴールラインに迫りセンタリング。フロンターレのゴール前には佐藤選手が構えており、あわや失点かとヒヤヒヤの状況だ。
続けて田島選手(背番号15:FW)が、中盤から縦パスを繰り出す。ゴール前には増田選手(背番号11:FW)がヘッドを狙うも、フロンターレも箕輪選手が密着マーク。
ボールは浦上選手が抑える。それでも横浜の攻撃は止まらず、低い危険なボールがゴールに迫る。

田島選手の攻撃

横浜の田島選手(右)がゴールに迫る
横浜のフォーメーションは2-4-4と
まれに見る攻撃重視体勢
どおりで、一方的にやられる訳だ


オーレ!オーレ!フーロンターレオーレ!
無理やり絶叫しており、今にも血管が切れそうな私。ここは血管を守るよりも、フロンターレの勝利が最優先だ。
が、一瞬立ちくらむ・・・とその瞬間、フロンターレに女神が微笑んだ。
今野選手が抜け出し、殆どフリーでのシュート。ボールは横浜ゴールに吸い込まれ、同点に追い付いた!
これでようやく振り出しに。さあ、気分一新で横浜を突き放すぞ〜。
オオオーオオ、オーオオーオオ、オオオオー、ソーレ今野
オオオーオオ、オーオオーオオ、オオオオー、ソーレ今野
今野!今野!今野!ヘイ、ヘイヘイヘイヘイ!!

今野選手の同点ゴール

一瞬の得点劇であった
横浜は攻撃一辺倒で
守備には相当隙があった


だが、油断は禁物。横浜も貪欲なプレーを絶やさず、重田選手が積極的な攻撃。
フロンターレゴール脇からセンタリング。そこから混戦を経て、横浜がコーナーキックを得る。
コーナーキックは横浜の選手がヘディングシュート。ボールはゴール左に外れ、浦上選手も強気のアピール。
フロンターレも反撃に転じ、ボールはエジミウソン選手へ。が、胸でトラップしたボールは横浜の選手に奪われてしまい、右への展開を許してしまう。

ピッチでは試合がめまぐるしく変動。サポーターも一層、熱を帯びてくる。
フロンターレは長橋選手が、横浜のペナルティエリア内に侵入。横浜の選手と接触し、長橋選手が倒れてしまう。
今度こそPKだ!が、判定は無常にも、長橋選手のファウルでは。
サポーターも不可解そうに、激しいブーイングを浴びせかける。

視線が鋭い浦上選手

浦上選手の視線も鋭い
強気のセービングで
これ以上の失点を許さない


横浜もスルーパスを連発する。危険なボールがフロンターレのペナルティエリアに迫るも、浦上選手が果敢な飛び出しで対処。
その前後に接触プレーがあったのか、ピッチ上では箕輪選手が倒れている。体はピクリとも動かず、相当苦しい様相だ。
が、プレーは続行。フロンターレはそのまま速攻に転ずる。
右サイドからクロスボールを放ったものの、後が続かない。その一方、浦上選手が腕を上げ、箕輪選手の負傷を盛んにアピールしている。
それを見た横浜の選手が、ボールをピッチの外に蹴り出した。プレーは中断し、ようやく担架がピッチに入る。
フロンターレベンチに向けて、浦上選手が○マーク。箕輪選手はプレー続行可能なようで、先ずは安心としたい。

箕輪選手が担架で搬出

担架で搬出される箕輪選手
その間フロンターレは一人少なく
劣勢なのは確実


プレーが再開すると、予想通り横浜のペース。横浜は中盤から重田選手がじりじりと迫る。
人的で劣勢のフロンターレは、やや受身の状況だ。横浜は右に展開。ゴールライン間際に迫り、フロンターレのマークを交わしてセンタリング。
低いボールはスライスがかかり、ゴールラインを割り込む。浦上選手も冷静に見送り、ボールはサイドネットを大きく揺らす。
・・・が、副審の旗はコーナーエリアを指す。つまりは横浜のコーナーキックを意味する。
不可解な判定に、サポーターからは強烈なブーイングが。横浜のコーナーキックが2本連続するも、最後は浦上選手が抑える。
これは無失点で切り抜けたから良かったものの、どうも判定に恵まれない。横浜の選手が足を出したのに、判定は何故かフロンターレのファウル何て場面もあったし。

後半も25分前後から、横浜の波状攻撃が息を吹き返す。フロンターレはいささか受身の態勢で、横浜の猛攻を弾き返す威力に乏しい。
中盤ではエジミウソン選手と小野選手(背番号18:FW)が激しい競り合い。こぼれ球は伊藤彰選手の前に転がる。
伊藤選手が、思い切って前線にパス。鋭いボールが横浜の選手の間をぬうも、不運にもオフサイドの判定。
この時間に達しても、横浜は強い当たりで対抗してくる。左斜めからのフリーキックも、フロンターレゴールの直前で激しいせめぎ合い。
横浜のシュートが迫る!絶体絶命のピンチを迎えるも、ボールはポストに激突する。
跳ね返りを森田選手が続けてシュート。低いボールがフロンターレゴールを襲うものの、ここは浦上選手が何とか抑える。

エジミウソン選手と小野選手の争い

横浜の小野選手(左)と
フロンターレのエジミウソン選手が
ボールを奪い合うシーン



フロンターレに危機tが続く

予想に反し、横浜の攻撃力は
後半に入っても低下しない
と言うより、スピードはかなり落ちてはいるが
ここ一番の集中力は高く保たれている


フロンターレも右サイドを攻略し、スローインから伊藤彰選手へパスが託された。
思い切ってシュートを放つも、横浜ゴールを捉えない。バックラインからは高田選手が積極的に上がり、柔らかなセンタリングを横浜ゴール正面へ放つ。
前線との呼吸が今一歩で、水原選手が抑えてしまう。後半も残り時間が減るにつれ、横浜も勝負を仕掛けてきたようだ。
選手を更に引き上げ、フロンターレに容赦無き攻撃を浴びせる。何度もコーナーキックのチャンスを掴み、セットプレーからのゴールを執拗に狙う。
小野選手のコーナーキックは、我那覇選手(背番号17:FW)が胸でトラップ。そこから前線にパスを放つも、そこには横浜の選手だらけ。
焦りと苛立ちばかりが先走り、横浜の術中から逃れる時が訪れない。

高田選手の攻撃

左サイドに空間があれば
高田選手もお得意の形



横浜のコーナーキックを耐えるフロンターレ

・・・が、横浜の攻撃力は衰えない
コーナーキックを懸命に耐え凌ぎ
フロンターレは我慢の時間帯


失意の時間が延々と続くも、フロンターレもこの時間にして、前に向かう姿勢が見えてきた。
ようやく反撃体勢が整い始めた。だが、中盤では混戦を仕掛け過ぎだ。
左右の選手がフリーで構えているのに、そこにパスを繰り出さない。一応は右サイドにパスを出すも、時既に遅し。
最後は横浜の選手に囲まれてしまい。攻撃は途絶えてしまう。横浜は吉武選手(背番号3:MF)が積極的な攻撃参加で、フロンターレは再び守りの時間帯。

・・・が、飯島選手がそれを打ち破る。中盤以降もドリブルで駆け上がり、横浜サイドに進入を図る。
横浜の選手も意表を突かれたのか、足がもたついている。ディフェンスラインは崩れ去り、最後は我那覇選手にラストパスを放つ。
水原選手、p飛び出している。後はがら空き同然のゴールに、我那覇選手が蹴り込むだけだ!
・・・なのに入らない。横浜に引導を渡す絶好のチャンスも、奇しくも逃してしまうなんて。

我那覇選手のシュートは入らず

これは決まったと誰もが思ったが・・・
我那覇選手の悩み?は、相当深いのか


ロスタイムは相当長い。横浜も最後までセットプレーを絡め、ゴールへの意識を絶やさない。
だが、得点は決め切れず。結局両者同点のまま、後半もタイムアップ。
フロンターレにとって、久々の延長戦に縺れ込んだ。選手たちは監督を取り囲むように、ピッチに腰を下ろす。
横浜の選手は相当疲れている模様。選手がへばったように腰かけ、疲労の色は明らかだ。
横浜は攻撃で体力を消費した分、もう余力は僅かな筈だ。

休憩する選手たち

出来れば90分で買って欲しかったが
横浜の選手はかなりお疲れモードなので
延長戦でしっかり決着をつけましょう


短いインターバルも終え、サポーターも立ち上がる。選手入場のテーマに合わせ、盛大な手拍子がスタンドを覆う。
そして大声で応援再開だ。力の限り声を絞り、横浜を倒す!
オーオオー、レッツゴー川崎〜
オーオオー、フロンターレー

サポーターも応援再開

サポーターも応援再開
夕日が結構眩しいものの
ピッチを集中すれば関係なし!


さあ、一気にケリを付けるぞ!・・・の気持ちはやまやまだが、延長戦開始直後も横浜が押してくる。
右サイドに吉武選手を走らせる。後半終了間際に投入され、体力が十分との判断だろうか。
続けて小野選手も切れ込みを図る。ペナルティエリアに侵入し、低いボールを放って来る。
これは浦上選手が抑えるも、フロンターレのピンチはなおも続く。タッチライン付近では、向島選手がラフプレーで痛恨のイエローカード
横浜に嫌な位置でのセットプレーをプレゼント。横浜も集中力を高め、フロンターレの息の根を止めに来るのは確実だろう。

フロンターレのピンチは続く

この攻撃は浦上選手が抑えた
フロンターレは依然、受身の不利な展開


フリーキックを控え、フロンターレゴール前では、激しい駆け引きが・・・。あれ?フロンターレの選手が一人倒れているではないか。
サポーターからは激しいブーイングが。私はキッカーを見ていたので詳細は不明だが、どうやら横浜の選手が乱暴を働いたらしい。
主審の石山さんも確認のために、副審の下に駆け寄る。状況を確認すると、フロンターレゴール前に小走りで戻る。
石山さんが何かを取り出す。それはズバリ、レッドカード!
横浜の高田選手に、堂々と誇示する。その瞬間、フロンターレサポーターは歓喜と冷やかしの渦へ。
いしやま!いしやま!いしやま!いしやま!
(高田選手に対し)さよなら!さよなら!さよなら!さよなら!
お疲れお疲れ高田!お疲れお疲れ高田!

横浜の選手が一人減った。フロンターレは俄然有利になるのは、もはや疑う余地も無い。

フロンターレの選手が倒れている

他のサポーターが騒ぐので何だと思ったら
フロンターレの選手が
不可抗力で倒されていた



副審の下へ駆け寄る石山主審

石山さんも現場を見ていなかったので
副審に状況を確認
現場に戻り、石山さんが取り出したのは・・・



横浜の高田選手が退場処分

天下の宝刀、レッドカード
悪い方は公正に
ピッチから退去して頂きます(笑)


だが、ここは油断ならない。横浜のセットプレーはこれからで、ピンチは脱していない。
横浜のボールをクリアし、フロンターレは左に展開。ボールは中央の久野選手に託されるも、結局は横浜に奪われる。
一人少ない横浜だが、攻撃の意欲は衰えない。再びセットプレーを絡め、フロンターレの隙をうかがって来る。
が、横浜にも一瞬の隙が。フロンターレが速攻に転じ、右側から高田選手がぐいぐい上がる。
彼の足元に絶妙のパスが。この位置、この角度・・・、高田選手の絶好のスペースだ!
パスを受けるや突破を図り、最後は左足を振りぬくのみ。ボールは横浜ゴールに突き刺さり、劇的Vゴールだ〜〜〜!!!
えいじー、えいじー、えいじー、
たかだえいじー

えいじー、えいじー、えいじー、
たかだえいじー

高田選手が切れ込む

横浜の守備は完全にぶらされた
高田選手が得意の角度から
ミドルシュートを狙う



Vゴールを喜ぶ高田選手

感動のVゴールを決めた高田選手は
抱き合って、喜びを満面に出す
おおお!もう最高だ!!!



勝利を喜ぶ選手とサポーター

これで3連勝!横浜FCに
ひとつも土を与えない
見たか!この勝負強さを
これが真の、フロンターレの姿だ!


いやー、この勝利は本当に嬉しい。最後までとことん勝負を諦め無いのが、私が愛するフロンターレの姿。
久々に再開を果たし、最高に幸せだ。もううれしくて嬉しくてウレシクテたまらな〜〜〜い。
ま、冷静に考えれば不振だらけの今シーズン。せめて最後だけでも、いい夢を見させてくれないと。
残り5試合、全部勝つ!。もちろん私も、全部応援する!
破滅覚悟で、何処までも追いかける。もうフロンターレに、恐怖などあるものかぁ〜〜〜〜〜。


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