川崎フロンターレ VS ヴェルディ川崎
J1 セカンドステージ 第6節
日 時 | 2000年7月26日 19:03 | |||
試合会場 | 等々力陸上競技場 (神奈川県川崎市) | |||
天 候 | 曇り | |||
観 客 数 | 8,598人 | |||
試 合 結 果 | ||||
川 崎 F | 0 | 前 半 | 0 | V 川 崎 |
0 | 後 半 | 0 | ||
0 | 延長前半 | 0 | ||
0 | 延長後半 | 0 | ||
0 | 計 | 0 | ||
得 点 者 | ||||
(なし) |
次の川崎ダービーで、先着1402名様に
特製Wチームマフラーをプレゼント
試合を見逃したあなたにも是非!(うそです)
前節引き分けたものの、低迷から脱出する兆しがない川崎フロンターレ。苦境の中川崎ダービー第2ラウンドを迎える。
相手は今期で川崎を去るヴェルディ。川崎の意地と誇りにかけても、是が非でも負けられない相手だ。
・・・なのだが、過去の対戦は軒並み完敗。昨年の天皇杯(丸亀)・ファーストステージでも良いところ無く敗れ去っている。
毅然かつ冷静な試合運びに、過去2戦とも惨敗。力の差に歯も立たず、悔し涙を流すばかり。
特に米山(背番号5:DF)・林(背番号4:MF)両選手を中心とした強固な守備陣に、対抗する術すらなかった。
真の川崎の名にかけて、より気合を込めて戦わねばならぬ筈が、ヴェルディの選手達の方が遥かに意識が高く、プロとしての魂を披露し、勝負とは何かを我々に教えてくれた。
ただでさえ地力で劣るのに、気持ちまで負けているようでは、試合前から勝負にならない。
こんなダービーマッチはご免だ。もう後が無いだけに、死に物狂いで戦い抜くのみだ。
平日の試合、おまけに雨模様の悪条件
にも関わらず、多くの観客が
リーグ戦最後の川崎ダービーに駆けつける
アウェイ側、ヴェルディサイドの集客状態
隙間だらけで寂しさばかり
地元軽視のツケなんだろうか
我がフロンターレを見よ!
比較にならぬ観客が、席を覆い尽くす
(程でもないが)
ピッチに選手が登場すると
青の・・・じゃなく緑のマフラー一色
何故だ?皆裏切ったのか!!!
(青をピッチに向け、裏面が緑なだけ)
スタンドに到着すると、試合開始まで10分とない。背広から慌ててユニフォームに着替え、選手達の登場を待つ。
リーグ戦最後の川崎ダービー。今までの屈辱、今年のうちに必ず果す!!
いくぞ!応援開始だ!!ガンガン声を振り絞るぞ!!!
おおフロンターレ、おおフロンターレ、俺たちの誇り〜
進め進め威風堂々、青と黒の戦士達〜
これじゃ物足りない、もっともっと応援だ!!!
フローンターレ!どどどどどフローンターレ!!どどどどど
たつるたーつーるー、ゲットゴール!!
たつるたつるたつるたつる、ゲットゴール!!
オオーオオオオオー、フォルツァーフローンタレー
オオーオオオオオー、フォルツァーフローンタレー
到着が遅れ、サポーターの片隅にいながら、尋常ではない声援と拍手に圧倒。
ヴェルディの応援は、全く耳に届かない。この調子でどんどんいくぞ!!!!
おーおおー、レッツゴ−かわさきー
おーおおー、フロンターレー
おおおおお・おおおーおお・おおおおー・そーれ川崎
おおおおお・おおおーおお・おおおおー・そーれ川崎
川崎どんどん川崎どんどん川崎〜ヘイ!ヘイヘイヘイヘイ!!
(応援一色でもう滅茶苦茶、内容はいいからガンガン攻めろ!!!)
ピッチは静かな立ち上がり
対するサポーターはエンジン全開
タオルが等々力の夜空を舞う
応援とは裏腹に
序盤はヴェルディが有利な展開
セットプレーから盛んにゴールを脅かす
フロンターレの守備は、予想通り?落ち着きが無い。大塚選手(背番号16:DF)のヘッドのクリアも、浦上選手(背番号1:GK)と息が合わず、ゴールラインを割り込む。
その後の浦上選手のゴールキックも、精彩を欠く。急いで蹴ったボールは、サイドラインを割り、チャンスが潰えてしまう。
フロンターレの選手達よ、冷静になれ。熱いのは我々サポーターで十分だ!
試合の最中も、サポーターは増える一方。この勢いはもう止まらない!!!
フローンターレ!どどどどどフローンターレ!!どどどどど
が、試合は不利な形成に
ヴェルディのコーナーキックが
戦主の間を中に舞い、危険な場面に
最後は浦上選手がクリア
誰が誰だか分からないが
ヴェルディに振り切られた鬼木選手(背番号7:MF)を
西澤選手(背番号31:DF)が
スライディングでフォロー
鬼木選手!守備でも魅せてくれ!!
フロンターレも黙ってはいない。ヴェルディの猛攻を凌いだ後は、得意?のカウンター。
大石選手(背番号25:MF)が、得意の俊足を生かし、中盤から抜け出し、パスを受けてシュート。
が、ボールは枠外へ。続けてのスルーパスも、相手GK本並選手(背番号21)の手中へ。
それが駄目なら、原田選手(背番号34:MF)が控えている。
相手のパスミスを奪い、すかさずシュート!!!、・・・ボールの芯を捕らえず、ボールはさまよう。
直後ヴェルディの一気の攻めが。瞬く間に攻めあがり、シュートが襲う。
決して油断するな。相手も真剣、一瞬の油断が死を招く。
試合は20分を経過。興奮の渦のサポーターとは対照的に、ピッチは小康状態となる。
ヴェルディの連携ミスが目立つもの、勢いで劣るフロンターレは、なお攻め手を欠く。
少ない攻撃のチャンスも、前線での連携不足は相変わらず。もう触れるのも嫌になる位。
もう頑張る以外ない。サポーターも応援一筋、一気呵成だ!
アヴァンティーおお、川崎おお、ららーらららーららーら!!
アヴァンティーおお、川崎おお、ららーらららーららーら!!
フロンターレの守備は未だ不安定
クリアボールはラインを割り込むし
前線への苦し紛れのフィードも、オフサイド
中谷選手(背番号22:DF)も相手選手にまとわり付かれ
窮屈なプレーを強いられる
この声援が、選手達の心に届いているのか
懸命な応援は途切れることない
(もう試合内容はそっちのけ・・・)
だが、ヴェルディのスピードに
フロンターレの守備も及び腰
35分を過ぎてもぱっとしないフロンターレ。得点の期待からか、向島選手(背番号11:FW)のコールが沸き起こる。
たつるたーつーるー、ゲットゴール!!
たつるたつるたつるたつる、ゲットゴール〜〜〜ヘイ!!
お、フロンターレがヴェルディゴール正面脇のフリーキックだ。
ここでもう一丁、久野選手(背番号23:MF)コールだ!
ベティーどどど!ベティーどどど
蹴るぞ!助走を付けて、久野選手が蹴るぞ!!
へい!へい!へいへいへいへい・・・・・・
おおおおおぉぉぉぉーーーーヘイ!!
ひねりを効かせたボールは、ヴェルディゴールに吸い込まれる・・・の期待空しく、壁に激突。
跳ね返りを豪快にシュート!これも入らない、ああ・・・。
久野選手得意の角度も、得点ならず
スタンドとピッチが遠いとは言え
ボケボケの写真じゃ申し訳ない
早く新しいデジカメが欲しいなぁ
その後は概して、フロンターレのペース。攻め手が薄いながらも、ヴェルディのミスに乗じ、優位な試合運びを見せる。
ヴェルディはワンツー等の小技が駄目と判断するや、選手が単独で抜け出し、豪快なシュートで得点を狙うが、ボールは枠に収まらない。
最後はフロンターレがヴェルディのシュート攻勢を凌ぎ、前半終了。
両者やや単調ながらも、互角の試合運び。後半の劇的なドラマを期待したい。
ハーフタイムは、川崎市在住の西城秀樹が
ヤングマンを熱唱
唄の途中で、ピッチを駆け足で横断
多くのサポータと共に
私もお馴染みのYMCAを踊る
写真データをパソコンに退避させながらのダンスは
ちょっと忙しかった
熱唱を終え、フロンターレサポータの前を
手を振って駆け去る西城秀樹
「ヒデキ」コールが渦巻く中
等々力の夜空に花火が舞う
・・・が屋根に遮られて拝めず
興奮の余韻が冷めぬ中、後半開始が迫る。
ここまで張り合えたら、負けるのは嫌だ。
いや、負ける気など毛頭無い。前半に劣らぬ応援で、ヴェルディに引導を渡す!!!
フローンターレ!どどどどどフローンターレ!!どどどどど
たつるたーつーるー、ゲットゴール!!
たつるたつるたつるたつる、ゲットゴール〜ドンドンドンヘイ!
正気に戻ったら、試合はとっくに再開されていた
イジドーロ選手(背番号35:FW)と
大石選手?のワンツーが
途切れ、ヴェルディがボールを奪うシーン
序盤はヴェルディの一方的な攻撃。一気のカウンターから強烈なシュートを放ち、浦上選手も横っ飛びで慌てて反応。
フロンターレもサイドの突破を図るものの、冷静なヴェルディの守備に屈し、最後は潰される。
ヴェルディがボールをキープすると、フロンターレサポーターからは容赦なき強烈なブーイングが。
だが、ヴェルディの選手は全く意に関せず。沈着な試合運びは依然揺るぎ無い。
中央への切れ込みを図るも
最後はヴェルディ山田選手(背番号2:DF)に
封じ込まれる
ヴェルディの危険なパスが、フロンターレゴール付近を横切り、シュートチャンスを窺う。
これじゃまずい。ピッチに大きな声援を送り、選手達を勇気付けねば。
あれー、あれー、あれーフロンターレ〜
あれー、あれあれー、あれーフロンターレ〜
ハーフタイム中に水分補給を完了し、元気復活。より応援に励まねば、サポーターとして失格だ。
ヴェルディのコーナーキックからの
連携ミスを尻目に
大石選手が一気のドリブルで中央突破
だが最後は、中澤選手(背番号22:DF)らの
包囲網に捕まる
その後もイジドーロ選手からの
ロビングパスに抜け出しが早く
オフサイドの判定を受ける
ちょっと若さが先走ったか
今ひとつ試合の形に持ち込めないフロンターレに対し、サポーターからは「いい練習場でやってんだからさぁ・・・」と嫌味な小声が。
そんな小声を考える暇があったら、ピッチを凝視して、応援に専念しろ!
行くぞ!力尽きるまで、大声を張り上げるぞ!!
(確かに環境が恵まれているわりには、成績が悪すぎるのは否めないが)
オオーオオオオオー、フォルツァーフローンタレー
オオーオオオオオー、フォルツァーフローンタレー
おおおおお・おおおーおお・おおおおー・そーれ川崎
おおおおお・おおおーおお・おおおおー・そーれ川崎
川崎どんどん川崎どんどん川崎〜ヘイ!ヘイヘイヘイヘイ!!
いつもなら、徐々に勢いが衰える応援が
この日に限り、その気配は欠片も無い
いや、むしろ勢いは増しているか
イジドーロ選手のドリブルコースを防ぐ米山選手
守りのスペシャリストらしく
フロンターレのスルーパスも冷静に裁くなど
彼の存在は、真に嫌である
(でも私がフロンターレ以外で
最も好きな選手でもある
来年、フロンターレに是非来てくれ〜
川崎が、君を見捨てない?)
逆サイドからのパスを受けた
誰か?がダイレクトでシュートを放つが
ゴールポストからは大外れ
フロンターレの攻撃は、時間が経過するにも関わらず冴えている。大技小技を交え、効果的に攻めている。
だが、ヴェルディの守りも堅い。ふわりと浮かしたラストパスは、中澤選手の長身に阻まれるし、鋭いスルーパスも、米山選手にコースを見透かされている。
ここぞとばかりの、イジドーロ選手のドリブル突破も、最後は米山選手のスライディングに封じ込まれる。
ヴェルディの攻撃陣は、疲労で精彩を欠くものの、守備陣の堅強さに揺るぎは微塵も無い。
ヴェルディのバックラインがパスを回し、フロンターレサポータの強烈なブーイングの嵐の中、我那覇選手(背番号27:FW)が途中投入。事態打開を図りにかかる。
頼むぞ、一発ぶち込んでくれ!!!
がーなーはー、ゴール!ゴール!
がーなーはー、ゴール!ゴール!
ヴェルディの堅守を打破するには
我那覇選手、君しかいないぞ!
頼むぞ、ピッチで大暴れだ!!
数分後、誰か(よく見なくてすいません)が
放ったシュートは
不運にもゴールポストに阻まれる(たようだ)
運も天も味方しない
後半も30分を過ぎると、ヴェルディの攻撃は途切れがち。選手の運動量も低下し、2列目・3列目からの危険な飛び出しも、見る影も無くなる。
もやは単調な縦パス攻撃と、強引なドリブルのみ。怖いものなど一つも無い。
対するフロンターレは、涼しさも味方してか、十分余力は残されているようだ。
今だ、今しかない。このチャンスを絶対に生かし、先制点をゲットだ!!
応援も完全にフロンターレ一色。等々力の歓声は青黒で染めまくりだ!!
アヴァンティーおお、川崎おお、ららーらららーららーら!!
アヴァンティーおお、川崎おお、ららーらららーららーら!!
ピッチでは、ヴェルディの捨て身の攻撃が。これを凌げば、勝利は頂きだ。
時間の経過に伴い、セットプレーからのキックも精度が失せている。
ヴェルディのキックは的を得ていない。絶対に守り切り、最後の反撃だ〜!
お・お・お・おお、お・おおーおお、おおおおー、そーれ川崎
お・お・お・おお、お・おおーおお、おおおおー、そーれ川崎
川崎!川崎!川崎!・・・ヘイ、ヘイヘイヘイヘイ!
攻撃を凌ぎ切ったフロンターレも
反撃を試みる
時間が流れるにつれ、試合は大味な展開に。両者攻守が盛んに切り替わり、見ている者をハラハラさせる。
フロンターレは終了間際、池田選手(背番号32:FW)を投入し、決勝点で逃げ切りを図るものの、得点には至らず、2試合連続の延長戦に突入。
こうなったら、とことん勝負。リーグ戦最後の試合、真の川崎の名に賭けて、死んでも落とせない!!
身も体もボロボロ。だがここで燃え尽きるのは許されぬ。
遂に延長開始。真夏のサンバのリズムで、Vゴールは頂きだ〜。
オレ!オレ!オレ!か・わ・わ・き
オレ!オレ!オレ!か・わ・わ・き・・・・・・オレ!
おーおおー、レッツゴ−川崎〜!
おーおおー、フローンターレ〜!
夜遅いにも関わらず
誰一人と競技場を去らず
応援に熱がこもるサポーター
延長開始早々、ヴェルディが不意打ちで、フロンターレゴールを脅かす。
幾度となくフロンターレのファウルを誘い、盛大なブーイングの中、セットプレーから得点を狙う。
守れ!守ってくれ!選手達よ、信じているぞ。
ヴェルディも意地では負けていない
計り知れたように
フロンターレの立ち上がりの悪さを突き
果敢にたたみ掛ける
ハンドを誘い、フリーキックのチャンスを得る
チャンスを潰したヴェルディと
フロンターレが激しい攻防を繰り広げる
互いに集中し、一歩も譲らない
フロンターレは徐々にミスが目立ち始める。守りの連携も崩れがち。
ヴェルディはそれを見逃す筈が無い。やや固さを感じさせるが、素早いパス回しと、足元の粘りで、フロンターレゴール付近での優位な試合運び。
フロンターレも反撃。ヴェルディの猛攻を凌ぎ、カウンターを敢行。
跳ね返りのボールを、我那覇選手がシュート。これもゴール枠に収まらない。
ヴェルディも必死に守るものの、ハンドの反則を犯す。フロンターレサポーターもここぞと沸き返る。
再びベティー!コールが。皆、反対側のゴールを一身に見詰めている。
だが、これもゴールポストに嫌われたようだ。サポーターの歓声は、一瞬にして悲鳴へ変貌。
ピッチに集中し、祈りを込めて
両腕を掲げるサポーター
願いは僅かに届かず
15分経過。試合は決着がつかず、延長後半へなだれ込む。
過酷な応援の果てに、意識はもうろう。いつ倒れても不思議ではない。
ここまで来たら、意地と気力の闘いだ。勝利を信じ、気迫の応援で燃え尽きるぞ!!!!!!!
オレ!オレ!オレ!か・わ・わ・き!!
オレ!オレ!オレ!か・わ・わ・き!!
円陣を組み、勝利を誓い合う
フロンターレイレブン
こうなったら先ず動くこと
走れ!どんどん動き
ヴェルディゴールを突き破れ!!
フロンターレもボールが中央に集中する嫌いがあるものの、大石・イジドーロ選手に集中させる。
ヴェルディゴール前で大石選手がヴェルディの選手に囲まれ、強奪の危機に。
だが、大石選手は尻をつきながらも、ボールを股に挟み、必死のかに挟みで抵抗。
その体勢で、イジドーロ選手にパスを送る。最後まで緊迫した攻防が繰り広げられる。
最後まで両者譲らず試合終了。川崎ダービーは公式戦通算1分2敗。勝利はお預けながらも、J1残留に望みを託す、貴重な勝ち点を2試合続けて得ることになりました。
120分間戦い抜いた選手達に
暖かい拍手が贈られる
でも、多少不満の声も漏れたのも事実
試合は引き分け、ヴェルディの調子からして、勝利も期待できた。
いや、勝たねばならなかった。地道に勝利を重ねなければ、J1陥落はより現実味を帯びる。
でも一言。フロンターレのサポーターで本当に良かった。これだけ応援に専念できるのですから。
依然苦境には変化ありませんが、上昇の兆しであることを信じ、更に応援に励むのみです。
PS.京都には仕事の都合上行けません。行ける方は祇園祭と試合を楽しんでくださいね。